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NTTドコモ、LTE-A向け3.5GHz帯は2015年度末に運用開始。16年度商用化、既存帯域とCAで高速化めざす - Engadget Japanese


NTTドコモは次世代LTEサービス説明会で、2014年12月12日に割り当てられた3.5GHz帯(40MHz幅)の運用を2015年度末に開始すると明らかにしました。なお商用サービスは16年度開始を予定します。ドコモはこの3.5GHz帯を既存周波数帯とCA(キャリアグリゲーション)で組み合わせ、通信の更なる高速化を実現する予定です。

NTTドコモは2015年3月に受信時最大 225MbpsのLTE-Advanced(LTE-A)商用サービスを開始する予定です。

LTE-Advancedの主要技術の一つであるキャリアアグリゲーション(2CC CA)を適用し、規格上20MHz単位でしか利用できないLTE帯域を2つ束ねて同時に使うことで、通信の高速化を達成するとしています。

なおキャリアアグリゲーション(2CC CA)を利用すれば、帯域幅を最大40MHzまで束ねられるため、理論上は通信速度を300Mbpsまで高速化できます。

一方でドコモのLTE-Aが当初225Mbpsに留まるのは、ドコモの保有周波数のうち束ねられる帯域が10 MHz + 20 MHzの計30MHz幅しかないという事情があります。しかしドコモは去年12月に総務省より3.5GHz帯/40MHz幅の割り当てを受け、利用できる帯域幅が増加することになりました。

3.5GHz帯をキャリアアグリゲーションで活用

NTTドコモは、新たに獲得した(3.5GHz/40MHz幅)を、キャリアアグリゲーション(CA)を活用して既存周波数帯と組み合わせることで通信の高速化をはかる計画。この背景には3.5GHz帯の電波特性があり、浸透性が低いため、駅前などのトラフィックが集中するエリアにスポット的にスモール基地局を配置して、広く飛ぶ既存の電波とCAで組み合わせると効率的といった理由が挙げられます。

なお3.5GHz帯はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社に40MHz幅ずつ割り当てられており、3社ともTDD方式で運用する予定です。

なお今回の説明会でドコモは3.5GHz帯の運用開始時期について「2015年度末」としていますが、この"運用開始"というのは基地局が電波を吹き始める時期。この後にフィールドテストを実施し、「2016年度中に商用サービスを開始する 」予定です。なおドコモは総務省に対し3.5GHz帯について2016年10月に商用サービスを開始すると届け出ています。
NTTドコモ、LTE-A向け3.5GHz帯は2015年度末に運用開始。16年度商用化、既存帯域とCAで高速化めざす

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