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第3回オモコロ杯

第3回オモコロ杯

ネットのおもしろ記事に10万円


オモコロ杯 結果発表!

2014年の11月18日から始まりました「第3回オモコロ杯」。
今回は総数182件のご応募をいただきました。たくさんのご応募、誠にありがとうございます。

厳正なる審査の結果、今回賞金10万円の大賞は「該当なし」とさせていただき、その代わりに「オモコロ賞5万円」「佳作1万円」、「プロじゃねぇか賞1万円」、「未来賞5000円」の3つの賞を新設し、総賞金を分け合う形で表彰させていただくことにいたしました。こちらに選ばせていただいた作品はどれも大変素晴らしい記事でしたが、「大賞」まで突き抜けた表現力と新奇性のある作品については、今回は「該当なし」という判断をさせていただきました。

詳細については審査員のコメントや総評で触れさせていただきますので、まずは受賞作品を発表させていただきます。


オモコロ賞大賞には届きませんでしたが、第3回オモコロ杯の最優秀作品です。
おめでとうございます!賞金50,000円

オモコロ賞
作者:タケ
作品の説明: 僕が大好きなアニメ「うららか☆流星群」に出てくる聖地を巡礼しました。

審査員コメント

原宿:
何と言っても、コミPo!で作った存在しない漫画の風景を、オタクの「聖地巡礼」というあるあるを踏まえて実写で再現するという発想が素晴らしかったです。設定もいちいちぶっ飛んでいて、ビンゴカードが散乱した砂場を見た時は「やばい!」と絶叫しました(脳内で)。ただ三段目のネタが若干タレントパワーありきのネタになっていたので、ここがちょっと惜しいなと! タレントさんの力を使わなくても十分面白い記事だったので、ここは二段目の感じのまま行って欲しかったな~!と着ているシャツをビリビリに破りながら思いました。
ヨッピー:
コンセプトが良いですね!手も込んでて「バカだなぁ感」が素晴らしいと思います。亀田大毅も卑怯。ただ、どちらかと言うと画像で見せるタイプの企画だと思うので、少し文章が冗長で読みづらい箇所があったのが気になりました。オモコロには「そうじゃねえだろ」という小卒の低学歴お笑いコンビが在籍しておりますので、文字が読めない人にもう少し配慮した構成にしても良いかも知れません。
小野ほりでい:
ないアニメの聖地巡礼というチャレンジングな内容もさることながら、ロケや工作など記事を書く私たちが常々「めんどくせ~」と思っていることに惜しげもなく手間をかけている点でも好印象を受けました。特に注目したいのは駅で体温計になるシーンで出てくるでかい体温計のオブジェです。たった一枚の写真のためにここまで手の込んだ工作をする異常なこだわりと、その割に体温計の形がだいぶ違うというギャップにクラクラ来ました。
ARuFa:
応募頂いた作品の中でも構成がかなりしっかりしており、ある程度の長文でも抵抗なく読むことができました。また、同じ場所だけで完結せず、場所を移動したり物を作っていたりしていたのも良かったですね。家で猫ばっかりなでてそう。

佳作すごく面白かったけどもう一声!惜しい!という作品にお送りする賞です。賞金10,000円

佳作
作者:山下ラジ男
作品の説明: 誰もが一度は抱く「これ、人殺せるんじゃない?」という疑問について検証しました。

審査員コメント

原宿:
ゲームキューブで瓦を叩き割るという絵面の強さだけで、「あ、すごい」と思いました。ゲームキューブで瓦割ることを思いついて実行しただけで、もう「勝ち」ではないでしょうか。うまくは言えませんが、そういうことだと思います。gifを使って展開に迫力を持たせているのもいいですね。ただ「彼岸島」にはむしろ寄せない方がわかりやすかったんじゃないか? という感じはしていて、僕が「彼岸島」をちゃんと読んだことがないからかもしれませんが、若干の置いてきぼり感はありました。オモコロ杯はWEBで誰もが読める記事の賞ということを考えると、特にレポート記事では間口は広く開けておいた方がよいかと思いました!
ヨッピー:
いきなりゲームキューブが出てきて笑う。バカ外人動画みたいで良いですね。この作品を見た時に「ただ、彼岸島に寄せなくても良かったかもね」っていうコメントをした記憶があるのですが、そのコメントをまるっと↑の原宿に持ってかれたので言う事が無くなってしまいました。この構成だと「彼岸島」を読んでない人には「何のことやろ?」ってなると思います(オモコロ編集部は全員彼岸島を読んでるので楽しく読みました)ゼクシィにしろゲームキューブにしろ「人を殺せそう」というのは間違いないと思うので、いつか実際にゲームキューブで殺人を起こして「ゲームキューブ殺人犯」としてwikipediaに載って欲しいです。
小野ほりでい:
ブロック塀の上に瓦を置いて般若のお面みたいなのをくくりつけた、絶対に自発的に動くことは出来なさそうな鬼がちゃんと脅威の対象として描けている構成力は賞賛に値します。攻撃を加える際に瓦を殴りやすいようにお面がどけられているという己の都合を優先する身勝手さも心地良いです。他の審査員も言っているように既存の漫画作品に寄せなくても面白かったんじゃないか?という点と、いきなり任天堂を敵に回してしまった点で惜しくも佳作となりましたが、今後に期待できる作品となりました。
ARuFa:
読んでいて「ムチャクチャかよ」と思った記事は久しぶりでした。「ゲームキューブで瓦を壊す」という発想はなかなか浮かばないので、日常的に「人参で鳩を貫く」とか「電柱を唐揚げにする」とかムチャクチャなことばかりしている人なんだと思います。
佳作
作者:つのはず
作品の説明: とある大会に参加してきた時のオフレポ風漫画です。

審査員コメント

原宿:
誰にも伝わらない意味不明の競技が、当たり前のことのように語られていくという構成のネタは過去にもあったと思いますが、「トーチを新調!〈TATARA製〉」とか細部に至るまでわからなくされていて、ゼロから「リジョイング・ゲイン」の情報が積み上げられていく感覚が面白かったです。作りが丁寧だからこそ味わえることだと思います。最後のメタな構成は好みが分かれると思いますが、漫画を完成させた上でさらにひとひねりしてやる!という気概のようなものを感じて僕は好きでした!
ヨッピー:
率直に言ってこういう「架空の大会に出る」みたいなネタはダウンタウン以降、ちょくちょく見る切り口ではあると思うのですが、「あるあるネタ」が色々散りばめられててよかったです。「あー、こういうオフレポってあるよね」みたいな。漫画だけで終わらずに最後実写に行ったのもひと手間ある感じで良いと思います。追い鰹つゆ、って感じですね。よくわかんないけど。
小野ほりでい:
ない競技のディテールを描くという(ないブームが来てるんでしょうか?)、ディテールに説得力がなければ面白くならずただの嘘つきになってしまう難しいテーマを成立させた点でとても高いユーモアリテラシーを感じましたし、笑いに対して真摯に向き合っている印象を受けました。反面、それに対する苦悩も見え隠れしているようにも思えたので、賞金で何か心温まる体験をしてほしいです。
ARuFa:
「レポ漫画あるある」がふんだんに詰め込まれていて楽しかったです。ラストはネタばらしをせずに、マンガだけで終わっていてもよかったかもしれませんね。と母が言っていました。
佳作
作者:平田植物
作品の説明: 銀河鉄道のラブコメを描きました。

審査員コメント

原宿:
山下ラジ男さんへのコメントで「間口は広いほうが…」と言っておいてなんですが、こちらは大変間口が狭い作品だと思いました。でもそれ以上にルックの良さというか、読みたくなる雰囲気がある漫画だなと感じました。「LOOPER/ルーパー」という映画が出た時に、ライムスターの宇多丸さんがラジオで「ルックの良い映画」という褒め方をしていたのですが、正に「LOOPER/ルーパー」を観た時と同じような「見た目気持ちいいな~」という感想を抱きました。「ダ・ヴィンチが考案したヤバイ砲弾」という言葉の選び方も好きです!
ヨッピー:
僕にはよくわかりませんでした。

小野ほりでい:
コラージュというかどこぞから盗んできましたというような素材をふんだんに使い、序盤から中盤にかけての展開も「この人行き当たりばったりに描いてるだけなのでは?」と思わせるような好き放題っぷりなのですが、その印象を覆す、というより逆手にとったようなオチで全てを持って行かれた気がします。大爆発によって起きたキノコ雲が点滅して桜の木になり変わり、春が訪れるというラストは破壊と構築が表裏一体であるという真実を我々に突きつけるかのようです。くしくもダ・ヴィンチのやばい砲弾は行き当たりばったりの破壊的な展開に意味を与え、同時に破壊的なものに最初から意味を見出そうとしなかった私たちへの痛快なアンチテーゼとして作用するのだと知り合いの頭いい人が言ってました。
ARuFa:
自身の個性を前面に打ち出した作品は難解な物になることが多いのですが、この方は創作意欲がわかりやすい形に昇華できているので、相乗効果が生まれていてとても良かったです。

プロじゃねぇか賞面白いけど完全にプロだろ!という作品にお送りする賞です。賞金10,000円

プロじゃねぇか賞
作者:半澤美希(ハイエナズクラブ)
作品の説明: ネット界の仮装といえばオモコロということで、オモコロリスペクトな仮装趣味の家族によるコスプレを行いました。仮装系女子(カソジョ)が来年はクる、と思いたいです。

審査員コメント

ヨッピー:
「手が込んでる上にまったく意味が無い度」では一番じゃないでしょうか?虹がかかったり、許可取りに行った先のおばあちゃんが地べたに座り込んだり、挙句の果てには母親がまさかの顔出し出演オッケーという、意味不明な気合いだけがもたらしてくれる「神様からの贈り物」みたいなものが散りばめられてる気がします。こういう奇跡に出会える事が、くだらない記事を量産させられ続ける無間地獄に陥ったオモコロライター陣にとっても唯一の「光」ですので、記事制作の醍醐味みたいなのが溢れてる素晴らしい記事ではないでしょうか。筆者の半澤さんはこの先どこに向かうんだろう。
ARuFa:
労力がかかっている記事でした。最初に完成形を見せたり、動画の下にGIF動画を差し込むという長年やっていないとできない技があったので、この記事を書いた方はかなり手慣れている方だと思います。
プロじゃねぇか賞
作者:松澤茂信(東京別視点ガイド)
作品の説明: 青森県下北半島にあるとんでもねえ宿「とびない旅館」に泊まったときのレポートです。

審査員コメント

原宿:
この前映画館で「ベイマックス」を観た時に「こんなに面白過ぎたら死んじゃう!」という感覚になったんですが、この記事を読んでいても「これ以上面白すぎるの出すのやめてくれ!」という気持ちになりました。とびない旅館は日本のディズニーかもしれません。この記事だけでパンチラインがいくつ生まれたんでしょうか。やっぱり風呂に銃があるところなんかほんとに最高。圧倒的なエネルギーを放ちながらも、人生の醸し出すビタースウィートが舌に残る後世まで語り継ぎたい記事の1つだと思います。他のメディアですでに掲載済ということでオモコロ大賞には至りませんでしたが、物凄い記事を作っていただきありがとうございます!
小野ほりでい:
サイト自体は以前から知っていましたが、やはり面白かったです!とびない旅館の主人がかなり面白い人で、素人だとそこに張り合ったりしてややこしいことになったりするのですが、プロじゃねえか賞だけあって文章を読んでいる間ずっと「この人は余計なことを言って読者を傷つけたりしない」という安心感と、それから「この人は現地で起きた面白いことを余すところなくキャッチして伝えてくれている」という安心感が川のように流れていました。これからも川を流し続けてほしいです。

未来賞なんかわからんけど未来を感じるあなたへお送りする賞です。賞金5,000円

作者:見る目なし

審査員コメント

ARuFa:
なんと言っても、この人の人柄が好きになりました。デジカメの右下の日付もいいですし、どんどん金持ちが持ってそうな機械が出てきたのも笑いました。あと何歳なのかわからない表情も面白かったです。
作者:藤原麻里菜

審査員コメント

ヨッピー:
色んな「役に立たないもの」を一生懸命作ってらっしゃるので最高。 ただ、僭越ながら「文章に落とし込む上で構成とかは色々考える必要はあるかもなぁ」と思ったので未来賞! その情熱と根気は素晴らしいと思いますので、色んなテクニックを身に付けていくと良いかもしれない!
作者:ヨシミ

審査員コメント

原宿:
チンゲで書いた文字が結構読めるところが凄くて爆笑しちゃいましたが、それ以降は完全に「やり過ぎだな」と思いました。チンゲで書いた文字が読めるところが未来です。それ以降はクソです。