湯婆婆「この世界の質問に答えるよ。」千尋「はい！」
1 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:00:08 ID:yBV 千尋「お客様はみんな、どこから来るのですか？」
3 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:01:36 ID:yBV 湯婆婆「いい質問だねえ。お前がここに来る途中、小さな祠がたくさんあったろ？」
千尋「はい。お母さんから神様のお家と聞きました。」 4 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:02:51 ID:yBV 湯婆婆「あれは近代になって政府の国家神道化政策によって、小さな神社が統廃合されたり、高度経済成長時の団地開発によって、潰されたりした神社の祠が集められたものなんだよ。」 5 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:03:24 ID:yBV 千尋「よくわからないけど、つまり神様の団地みたいなもの？」
湯婆婆「そうだよ。ああいった生活が窮屈だから、遊びに来るんだ。」 6 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:05:15 ID:yBV 湯婆婆「あと、ここには汚れた神様も来るね。ほら、前にオクサレ様が来ただろ？」
千尋「はい。臭かったですが、川の神様でした。お礼にニガダンゴをもらえました。」 7 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:05:44 ID:yBV 湯婆婆「なんで、あんなに汚れていたと思う？」
千尋「私たち人間のせいで、川が汚れたからですよね。」 8 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:07:40 ID:yBV 湯婆婆「その通りだよ。なんであの時あたしが千に対してお接待を命じたか。分かるかい？」
千尋「はい。私が人間の世界から来たからですよね。」 9 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:09:45 ID:yBV 湯婆婆「分かってるじゃないか。人間が汚したものは、結局人間が綺麗にするべきだと考えた。千にそれを理解してほしかったんだよ。」
千尋「そうだったんですか！」 11 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:10:17 ID:yBV 湯婆婆「そして、お前はそれを確実に実行した。あの川の神様の司る川も綺麗になっていくだろう。川の神様もスッキリしたし、油屋も儲かったし、人間もまた綺麗な川の近くで生活できるし皆めでたしめでたしだよ。」
千尋「じゃあ。私は元の世界に戻ったら、もっと環境を大切にします！」 13 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:10:40 ID:yBV 湯婆婆「いや。それは違うねえwww」
千尋「へ？」 14 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:11:15 ID:yBV 湯婆婆「神様が油屋に来るということは、神様つまり自然が窮屈になったり汚れているからじゃないか？」
千尋「確かに。」 15 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:12:17 ID:yBV 湯婆婆「なのに。環境が綺麗になったりしたら、誰もうちに来なくなってしまうじゃないか！だから、環境が汚れていることが必要なんだ。」
千尋「（やっぱりこの人魔女だ･･･）」 16 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:14:03 ID:yBV 湯婆婆「つまり、人間が開発などで環境汚染をする→神様（自然）が汚れる→油屋に来て綺麗になる→また人間が環境汚染をする、というサイクルを繰り返すことで、うちは儲かっているのさwww」
千尋「（魔女というよりは吸血鬼のようだ･･･）」 17 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:15:51 ID:yBV 湯婆婆「そう、実はこっちの世界の入り口は人間の世界のあらとあらゆるところに繋がっている。そして、財閥や政治家など世界を動かすような人々とあたしは結託しているんだよ。乱開発をしたり、環境汚染をしろとね。彼らも彼らで儲かっているんだから、誰も損はしてないよ。」 19 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:17:46 ID:yBV 千尋「でも、失われた環境は二度と帰って来ないことがほとんどですよ。ほら、チェルノブイリとか福島もそうだし･･･」 20 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:19:24 ID:yBV 湯婆婆「お前はあの銭婆と同じようなことを言うんだね。あの性悪女は環境保護団体と結託して油屋を潰そうとしてるんだ。」
千尋「グリーンピースとか脱原発とか？」 21 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:21:59 ID:yBV 湯婆婆「そうだよ。あの山本太郎とも繋がっておる。あいつが参議院選挙で勝てたのも銭婆の支援があったからだよ。まぁ、脱原発運動はあたしが圧力をかけてるから、弱小化してるけどねえwww」 22 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:22:34 ID:yBV 湯婆婆「銭婆の主張はこうさ。人間が環境を綺麗にする→神様は人間に惜しみない恵みを与える→また人間は環境を綺麗にする。このサイクルじゃ、うちは儲からないじゃないか。」 25 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:25:54 ID:yBV 千尋「でも、自然を失ったら元も子もないですし。」
湯婆婆「だけどねえ。環境云々言う奴らに言いたいんだけど、自分たちだって開発・環境汚染の恩恵を受けてるじゃないか。反対するんなら、原始時代に帰るしかないねえwww」 26 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:28:39 ID:yBV 千尋「そこは自然と共生する方法で発展をしていけば･･･」
湯婆婆「何寝ぼけたこと言ってるんだい。そんなことできっこない！それよりも、もっとお客様を増やさなきゃねえwww」 27 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:29:02 ID:yBV 千尋「もうだめだ･･･この人も地球も･･･」 29 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:31:14 ID:yBV 千尋は元の世界に戻り、長い年月が過ぎた。湯婆婆は相変わらず左団扇で生活していたが･･･ 30 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:31:56 ID:yBV 湯婆婆「ウヒョヒョヒョヒョヒョヒョ！人間どもが環境汚染してくれるおかげで、油屋は大繁盛！ハク以外にも埋め立てられた川の主がやってきて性奴隷になるし、毎日が酒池肉林だよ！」 31 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:32:52 ID:yBV 父役「湯婆婆様大変です！とてつもないオクサレ様がやってきました！」
湯婆婆「また儲けのチャンスじゃないか！」 32 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:33:25 ID:yBV 父役「それが、ただのオクサレ様じゃないんです。それも大量に押し寄せてきます！」
湯婆婆「なんだって？」 33 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:33:56 ID:yBV 父役「しかも、街中の人々が謎の症状を訴えて倒れています！死者も多数います！」
湯婆婆「そ、そんなことになると･･･」 34 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:34:42 ID:yBV 蛙男「お帰り下さい！」
オクサレ団「うぉ･･･！」 35 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:35:12 ID:yBV 蛙男「お引き取り下さい！うっ」ﾊﾞﾀｯ
蛙男「」
蛞蝓女「」 36 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:36:33 ID:yBV オクサレ団「うぉ･･･！」
「ｳﾜｱｱｱｱ」「ｷｬｱｱｱｱ」ﾊﾞﾀｯﾊﾞﾀｯﾊﾞﾀｯ 37 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:37:31 ID:yBV 番台蛙「」
兄役「」
父役「」
釜爺「」
ハク「」
リン「」 39 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:38:57 ID:yBV 頭「オ･･･イ･･･！」ｺﾞﾛﾝ
頭「」ｺﾞﾛﾝ
頭「」ｺﾞﾛﾝ 40 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:39:34 ID:yBV 油屋は特大のオクサレ団によって占拠され、そこには従業員たちの骸が転がっているという地獄絵図だった。 41 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:41:01 ID:yBV オクサレ団「うぉ･･･！」
坊「ばー･･･ば･･･」ﾊﾞﾀｯ
湯婆婆「ぼ、坊･･･」 42 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:42:44 ID:yBV 湯婆婆「来ないでおくれな･･･ええい！お客様とて許せぬ！ええい！」
オクサレ団「うぉ･･･！」
湯婆婆「き、効かない！」 43 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:43:51 ID:yBV 湯婆婆「こ、こんなことになるとは･･･せっかくの儲けをフイにしちまって･･･」ﾊﾞﾀｯ
湯婆婆「」 44 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:47:16 ID:yBV ちょうど人間の世界では、核戦争や原発事故による放射能汚染、発展途上国における有害物質の垂れ流しなどを始めとする環境汚染が極限を越える状態に至り、地球の滅亡を迎えていたのであった。 45 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:47:41 ID:yBV オクサレ様とは環境汚染の権化であって、それに有害な放射能が含まれていないとどうして言えようか。 46 ：名無しさん＠おーぷん 2015/02/06(金)20:49:42 ID:yBV 確かに人類の発展は自然の破壊を代償として、得られるものかもしれない。脱原発を始めとする環境保護団体も極端な発想かもしれない。山本太郎と生活の党となかまたちもカスかもしれない。
しかし、人類が生活するには、自然がなくてはならない。その自然を破壊し尽くすのは我が身を滅ぼすに等しい行いなのだ。
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湯婆婆「この世界の質問に答えるよ。」千尋「はい！」
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