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　和歌山県紀の川市の住宅地で市立名手小５年、森田都史君（１１）が刺殺された事件で、県警岩出署捜査本部は７日、殺人容疑で現場近くに住む無職中村桜洲（おうしゅう）容疑者（２２＝同市後田２７８）を逮捕した。「やっていない」と否認している。６日午後から、近隣のかつらぎ署で事情聴取し、自宅を家宅捜索していた。

　捜査関係者によると、犯人とみられる男が左手に刃物のようなものを２つ持ち、現場の北西にある細い道に入り逃走。地元の人以外、ほとんど通らない道とされ、岩出署捜査本部は、男に土地勘があるとみていた。

　付近の住民によると、中村容疑者は隣町の工業高校を中退。ゴーグルを着けて家の前で竹刀を振ったり、上半身裸で太い木の棒を持ったりする姿が、度々目撃されていたという。

　現場付近に住む３０代の男性が、空き地から逃走した男を目撃。作業用のゴーグルのようなものを顔に着け、上は紺色の作業服、下はジーパン姿で、以前に近くで１～２回見たことがある顔だったという。

　周辺では事件前、特徴が似た不審な男が複数の住民に目撃されており、関連を調べていた。近所の５０代男性は取材に、５年くらい前から２０～３０代の不審な男を見たと証言。「作業用のゴーグルをして木刀を振り回していた。去年の夏ごろから木刀がなたに変わり、なぜそんなものを持っているか聞いたが無視された」と語った。

http://www.nikkansports.com/general/news/1431326.html