ハルヒ「なによあんた、宇宙人?」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 19:43:13.08
神人「いや、ワシは神人や」
ハルヒ「新人?」
神人「ちゃう。神の人とかいて『神人』」
ハルヒ「偉そうな名前ね」
神人「あんたにいわれとうない」
ハルヒ「どちらかというと、『森人』ってかんじの風貌ね」
神人「なんやそれ。わけわからんわ」
ハルヒ「で、結局何者なのよあんた」
神人「そこはおいおい説明しますわ」
ハルヒ「着ぐるみ・・・じゃないわよね、このサイズじゃ」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 19:51:01.41
ハルヒ「ここはどこ?私、部屋で寝てたはずなんだけど」
神人「あー・・・なんて説明しようなぁ」
神人「それもおいおい、やな」
ハルヒ「もう、ハッキリしないわね」
ハルヒ「ところで私を見下ろすのやめなさいよ」
神人「あんたもえらそうやなぁ」
ハルヒ「わるい?」
神人「別にわるかないけどな」
ハルヒ「あなたと喋ってると首が疲れるのよ」
神人「あー、それはすまんかった」シュンシュンシュン
ハルヒ「あら、縮めるのね」
神人「伊達に神と名のっとらんで」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 19:57:00.59
ハルヒ「それにしても不思議だわ」
神人「なにがや」
ハルヒ「普段の私だったらあなたみたいな奇想天外な生物見たらもっと興奮するでしょうに」
ハルヒ「なんで私、こんなに冷静なのかしら」
神人「そうやな~」
神人「あんたも無意識的にわかっとる、ってことやないかな」
ハルヒ「?」
神人「まぁええわ。ほないこか」
ハルヒ「どこへ?」
神人「まぁまぁ、後のお楽しみや」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:01:50.95
ハルヒ「暗くてよくわからなかったけど、ここ学校だったのね」
神人「うん、まあそうやな、正解やな」
ハルヒ「・・・いちいちハッキリしないわね、あなた」
神人「ちょっと理由があるんや、気にせんといてや」
ハルヒ「それにしても嫌に薄暗いわね」
神人「夜やからしゃあないわ」
ハルヒ「それにしたって街燈すらついてないわよ」
神人「いちいちうるさいのう・・・」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:07:00.70
神人「どや、学校は楽しいか?」
ハルヒ「なんであんたにそんなこと話さなきゃいけないのよ」
神人「つれんな、話し相手くらいいいやないか」
ハルヒ「ずっと思ってたけど、なれなれしいのよあんた」
神人「それにしては大人しくついてきてくれるんやな」
ハルヒ「うるさいわね」
神人「で、学校はどうや?」
ハルヒ「う~ん、それなりね」
神人「たしか部活動やっとったよな?」
神人「なんていったっけな・・・そうそう、SOS団」
ハルヒ「な、なんであなたが知ってるのよ」
神人「街で有名やで?あんたら」
ハルヒ「あぁ・・・」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:11:26.92
神人「商店街まきこんでけったいなことしとるらしいやないの」
ハルヒ「失礼ね、私達だって商店街の繁栄のために協力してあげたのよ?」
神人「それにしては商店街は寂れたまんまやがな」
ハルヒ「なによ、私達の活動に文句あるの?」イライラ
神人「すまん、ついな あっはっはっは」
ハルヒ「・・・・」イライラ
神人「それで、そのSOS団は楽しいか?」
ハルヒ「まあね。優秀な団員ばかりで充実してるわ」
ハルヒ「・・・まぁ、一人例外がいるけどね」
ハルヒ「雑用しかできない能無しが」
神人「あっはっは それで普段はなにしとるん?」
ハルヒ「そうね~、困っている人の相談にのったり」
神人「なんや、SOS団って生徒会みたいなもんか?」
ハルヒ「ち、違うわよ!」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:17:53.12
ハルヒ「あたし達の目的はこの世の不思議探しなの!」
ハルヒ「相談に乗るのだって、不思議探しのひとつの方法よ」
神人「そうかいな」
ハルヒ「・・・いちいちイラッとくるわね」
神人「そない短気やとはげるで」
ハルヒ「レディにいう台詞じゃないわよそれ」
神人「だから細かいこと気にするとはg」
ハルヒ「もういいわよ!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:32:46.58
神人「まあ部活動の話はもうええわ」
神人「彼氏はおるんか?」
ハルヒ「いないわよ」
神人「そーか、でも気になる男子のひとりくらいは」
ハルヒ「いいいいいいいいないないなごむし!!!」
神人「わっかりやすいな・・・」
ハルヒ「・・・・」カァ
神人「顔赤らめて、かわいらしいのう」
神人「はっ、もしかして・・・」チラチラ
ハルヒ「いや、どう考えてもあんたじゃないわよ・・・」
神人「なんや、こんなイケメン滅多におらへんで」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:37:35.32
神人「で、その子とはうまくいきそうか?」
ハルヒ「・・・だめね」
神人「あら、もしかして彼女でもおるんかその子」
ハルヒ「いや、それはないわね」
神人「じゃあ好きな娘でもおるとか」
ハルヒ「う~ん・・・どうでしょうね」
神人「でもあんたほどべっぴんやったらちょいとアタックすればひょいやろ」
ハルヒ「あ~だめだめ 国宝級の鈍感野郎なの」
神人「あっはっは、苦労しとるんやなあんた」
ハルヒ(私なんでこんなにベラベラ喋ってるんだろ・・・)
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:41:51.10
ハルヒ「で、でもこのままでいいと思ってるわ」
神人「なんでや」
ハルヒ「団長である私が色恋沙汰にうつつをぬかすわけにはいかないわ!」
ハルヒ「それに・・・今のままでも楽しいから」
神人「本当にええんか?」
ハルヒ「ええ」
神人「もったいないわ~、あんたなら思い通りいくやろうに」
ハルヒ「人生そうもいかないわよ」
神人「そんなことないんやけどな~」
ハルヒ「?」
神人「あっはっは」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 20:50:22.94
神人「お、こっから街が見えるのう」
ハルヒ(・・・いくら深夜といっても、全く電気がついてないわ)
ハルヒ「ねえ、なんか街の様子おかしくない?」
神人「そりゃそうや、ここ閉鎖空間やし」
ハルヒ「へいさくうかん?」
神人「生み出した本人が知らんってのもおかしな話やな」
ハルヒ「どういうことよ」
神人「簡単にいうと、ここはあんたのストレスのはけ口ってとこや」
ハルヒ「・・・・?」
神人「まあゆっくり理解してくれればええわ」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:01:22.53
ハルヒ(へいさくうかん?なによそれ)
神人「あ、足元あぶないで」
ハルヒ「え、ああ、ありがと」ヒョイ
神人「ええよ」
ハルヒ「・・・なにこのコンクリートの塊」
神人「残骸の一部やな。ガラスにも注意してや」
ハルヒ「え?」
神人「いちいち説明いるんか。面倒やから上みてや」
ハルヒ「・・・なによこ・・・れ・・・」
ハルヒ「学校が・・・崩れてるわ」
神人「この辺は特にひどいからな。危ないからはよいこか」
ハルヒ「何でこんな・・・」
神人「あんたのせいでもあるんやで?」
ハルヒ「・・・え?」
神人「あーなんでもないなんでもない」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:07:54.14
「うぅ」
ハルヒ「ちょっと。今、人の声がしなかった?」
神人「気のせいや。ちょっと急ぐで」
ハルヒ「う、うん」
「こ・・・ず・・・」
ハルヒ「いいえ、やっぱり聞こえるわ」
ハルヒ「きっと瓦礫の下敷きになってるのよ、探すわよ」
神人「は~、あんたな~・・・」
ハルヒ「こっちだったわね」
ガラガラ
男「あ、あなたは・・・」
ハルヒ「大丈夫よ、今救急車を呼ぶから」
男「それより・・・なぜ」
ハルヒ「喋っちゃだめよ!」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:12:04.14
ハルヒ「あれ、おかしいわね、繋がらないわ」ピッ
神人「この荒れ方やからな、携帯なんか繋がらんのも仕方ないわ」
ハルヒ「え?もしかして街中こうなってるっていうの?」
神人「あー、そうかもなー」
ハルヒ「こんな時に警察は何してるのよ!大体こう非常事態のときにこs」
神人「これるわけないわ、こないなとこに」
ハルヒ「・・・あなた、やっぱり何か知ってるのね?」
神人「隠した覚えはないけどな~」
ハルヒ「それよりまずはこの人を助けないと」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:17:28.31
神人「はー・・・ならワシが助けたるわ」
ハルヒ「え?本当?」
神人「神やっていうたやろ?そんくらいの力はある」
ハルヒ「じゃあ早く助けてあげて。相当具合悪そうなの」
神人「わかったから、ちょっと向こういっててくれんか?」
ハルヒ「? なぜよ」
神人「人に簡単に見せていい力と違うからなぁ」
ハルヒ「そういわれると見たいけど・・・仕方ないわね」タッタッタ
神人「こういう時は物分りよくて助かるわ~」
男「はやく・・・おにげ・・・」
神人「辛いなら喋らんほうがええで」
男「お、おま・・・・な・・・」
神人「おーおー、ほんまに辛そうやな 虫の息いうやつやな」
神人「ほなさいなら」
グシャ
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:22:34.67
神人「いこか」
ハルヒ「あ、あの人は?」
神人「もうピンピンしとるで」
ハルヒ「そう・・・あなたの力って凄いのね」
神人「そうやろ~」
ハルヒ「・・・適当な返事ね。本当に治したの?」
神人「信用してや~」
ハルヒ「・・・私、もう一度見てくるわ」
神人「勘弁してや、もうすぐ目的地やし」
ハルヒ「でも心配だわ」
神人「は~、仕方ないなぁ・・・」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:28:30.75
神人「ほら、あの人おらんやろ?」
ハルヒ「・・・血がついてるけど」
神人「さっき倒れとった時についたんや」
神人「傷はもう治っとるし心配いらんて」
ハルヒ「それもそうね、疑って悪かったわ」
神人「ええよ、気にしんといてや」
ハルヒ「きっとこういう人が街中にいるんでしょうね」
神人「そういうんは消防にでも任せればええよ」
ハルヒ「さっき来ないっていわなかった?」
神人「んなわけないやろ、こないな状況で」
ハルヒ「・・・・」
神人(用心のために上に瓦礫つんどいて正解やったわ)
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:34:17.08
ハルヒ「それで、私に見せたいものってなんなのよ」
神人「そうやなぁ、この世界の心理かなぁ」
神人「あ、今ワシかっこいいこといったで!あっはっはっは」
ハルヒ「・・・・」
神人「なんや、少しくらい笑ってくれてもええやないの」
ハルヒ「そんな気分じゃないわ・・・」
ハルヒ「へいさくうかんって結局なんなのよ。それに私が作ったって」
神人「あ、着いたで」
ハルヒ「・・・え?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:40:17.50
ハルヒ「・・・なによ・・・これ・・・」
神人「まぁぶっちゃけただの運動場、やな」
ハルヒ「そうじゃなく・・・て」
神人「そやなぁ、人がぎょうさん死んどるなぁ」
神人「こういうとこで説明したほうが信じてくれるおもってな」
ハルヒ「そ・・より・・・助け」ガタガタ
神人「口まわってないで?助けるわけないやん」
神人「これやったんワシやし」
ハルヒ「え?」
神人「こいつらワシを殺そうとしたんや。だからやった」
ハルヒ「あ、あんた!」
神人「おー、やっと調子が戻ったな」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:45:54.13
ハルヒ「なんでこんな・・・」
神人「あんた、一部の人間から神いわれてるって知ってたか?」
ハルヒ「神・・・それはあなt」
神人「ちゃうちゃう、涼宮さんあんた」
神人「まぁ知らなんだってのはわかっとるけどな」
神人「あんたには願望を現実にする能力があるんや」
ハルヒ「願望・・・を?」
神人「そや。少しは心当たりないか?」
神人「席替えが思い通りになったり、とかな」
ハルヒ「・・・・」
神人「いきなりそんなこと言われても信じられへんよな」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:52:55.52
神人「でもそんなあんたでも全ての願望を現実にすることはしなんだんやな」
神人「だからきづかへんのも仕方ないわ」
神人「こいつらにいわせるとあんたが全ての願望を叶えたりしんのはな」
神人「『涼宮ハルヒにも人並みの常識がある』からなんやそうや」
神人「そんなあいまいな説明で済ましてまうような奴らやからこんなことになってまったんやろうな」
ハルヒ「・・・・」
神人「反応してくれや、ワシ寂しいで」
ハルヒ「・・・・」
神人「あ、もしかして『こいつ消えろ』とか『みんなや街が元通りに』とか願っとる?」
ハルヒ「・・・・」
神人「すまんすまん、もうあんたにそんな力のこっとらんのや」
ハルヒ「え?」
神人「しっかし、こんな話きいただけですぐ実践するとはあんた単純やのう」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 21:58:14.99
神人「こっからはワシしか知らんことやけどな」
神人「そんな能力も永久に使えるものではなかったんよ」
神人「ついに今日スッカラカンになってまったわけや」
ハルヒ「・・・・」
神人「残念やったのう、せっかくの便利な力が消えてもうて」
ハルヒ「・・・・」
神人「・・・さっきから黙ってばっかで、なんか思うことあらへんのか」
ハルヒ「だって・・・だって・・・」
神人「ん?」
ハルヒ「よく・・・わから・・・ないけど・・・」
ハルヒ「私のせいで・・・たくさんの人が・・・・」ポロポロ
神人「あ、ああ、こいつらの事か」
神人「・・・あんたのせいちゃうよ。やったの全部ワシやし」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:03:41.75
神人「じゃあついでに閉鎖空間についても教えたるわ」
神人「あんたって意外とストレス溜め込むタイプやろ?」
神人「我がままできつい事ズバズバゆうけど、実は本音を押し殺したりもしとる」
神人「違うか?」
ハルヒ「・・・・」
神人「あっはっは、凄いやろ?占いでもしとるみたいやろ?」
神人「あー、いかんいかん あんたにとってそのストレスを解消する場所」
神人「それがここ、閉鎖空間や」
神人「現実とは違う空間を作り、ストレスの塊であるワシをそこに放つ!すっきり!」
神人「そんなふうに自分をたもっとったわけやな」
神人「でも、他空間とはいえやっぱり暴れすぎると現実世界にまで影響がいくわけよ」
ガシッ
ハルヒ「キャア!?」
神人「え?ワ、ワシお尻なんてさわっとらんで!ほんまや!」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:09:15.38
新川「涼みやさ・・・」
ハルヒ「あなた・・・確か、新川さん!」
神人「生きとるのがおったんか、タフやのう」
神人「そうそう、現実世界に影響がいく前にワシを抹殺する存在」
神人「それがこいつらや ほんま憎たらしい」
ハルヒ「血だらけじゃない・・・」
新川「も・・・し・・・・」
ハルヒ「喋っちゃだめよ・・・」ポロポロ
新川「ふふ・・・涼みやさん・・・しく・・・ない・・・」
神人「こいつら鬼やで?」
神人「ワシが生まれる度に切りきざんで殺して殺して・・・」
神人「何百回それを繰り返したかわからんで、ほんまに」
神人「それが一回やり返しただけで『ワシ悪者』みたいな流れやもん」
神人「人生って不公平やわ~」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:16:27.10
ハルヒ「あんた・・・ちょっと黙りなさい」
神人「いやいや、まだまだ喋りたりんで」
神人「ワシにだって神経ってもんがあるんや、痛いで~腕切り落とされたら」
神人「そんでこいつら、まただるっそうな顔でワシを痛めつけるんや」
神人「『また仕事か・・・』みたいな感じでな」
ハルヒ「だまれって言ってるでしょ・・・」
神人「そいつもな、『眠いので早く終わらせましょう』とかいってたで?」
神人「人ひとり殺すのに眠いとかいってんねんで?考えられへんわ」
神人「まぁワシを人と呼んでええんかはわからんけどな、あっはっは」
ハルヒ「いい加減にしなさいよ!」
バキッ
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:21:44.71
ハルヒ「うぐぅ」ガクッ
新川「す、涼みや・・・さ・・・」
神人「あかんよ、ワシこう見えても結構筋肉ガチガチなんやで?」
神人「今の感じやと手首折れたんちゃうか?かわいそうに」
ハルヒ「あ、あんた・・ねえ」
神人「は~・・・さっきはああいったけどな」
神人「ワシを作ったのはあんたなんやで?ワシのキャラデザもあんたや」
神人「ワシを見てなんか思わんか?」
神人「『あ、あれに似てる!?』みたいな」
ハルヒ「・・・・」
神人「もののけ姫にでてくるシシ神や、ダイダラボッチになった時のなぁ」
神人「それにあんたお笑い好きやろ?この喋り方もそれのせいや」
神人「いややわぁ、こんなエセ関西弁、絶対不快におもっとる人がおるもん」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:26:56.54
神人「これでわかったやろ?ワシを生み出したのはあんたや」
神人「ゆうてみればあんたのせいでこれだけの人が被害うけとるわけや」
神人「ワシを責めるのはお門違いちゃうか?」
ハルヒ「そんな・・・・」
新川「だめで・・・す・・・きい・・ちゃ・・・」
神人「長々と説明してまったのう、そろそろ本題にはいろか」
神人「要するにワシの目的の話や」
神人「最初はな、ワシも殺されんように必死に反撃しとったわ、追い返したこともあった」
神人「でもな、ワシが抵抗すればするほどこいつらもどんどん強くなっていったんよ」
神人「だからな、ワシはある時から抵抗するんをやめた」
神人「ず~っとチャンスをうかがっとったんや」
神人「・・・・それが今日や」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:32:54.72
神人「びっくりしたで~、『は~、今日もかいな』と思ったら」
神人「あんたと彼氏が学校で寝とるんやもん」
ハルヒ「・・・・え?」
神人「もう今日しかないと思ったわ~、だからワシ頑張ったで?」
神人「ついにこいつらに勝利したんや」
神人「まあいつもより弱かったから楽勝やったわ あっはっは」
ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ」
神人「感動の瞬間やったわ、この数年待ちのぞんどったことやし」
神人「ついにワシの野望が叶うんや」
ハルヒ「待てって言ってるでしょ!」
神人「なんや、人が感傷にひたっとるに」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:39:54.08
ハルヒ「今私と、誰が寝てたっていったの」
神人「あんたの彼氏さんや、SOS団の雑用係 といったほうがええか?」
ハルヒ「私が起きたときはいなかったわよね」
神人「まあな、ワシが処分しといたわ」
神人「目的に邪魔やったし」
ハルヒ「処分した?なにをいってるの?」
神人「言葉通りや」
ハルヒ「キョンをどこへやったのよ!答えなさい!」
神人「・・・教えようと一緒や。もう生きとらんし」
ハルヒ「」
神人「どした?顔面蒼白やで」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:44:49.62
ハルヒ「キョンが・・・死ん・・・だ?」
神人「うん」
ハルヒ「キョン・・・が・・・」ガクッ
神人「なんや、そない落ち込んで」
ハルヒ「だれか・・・たすけて・・・」
神人「無駄や。ここにはワシらしかおらんし」
神人「こいつらもみんな死んどるか、それ同然や」
「おや、私をお忘れですか?」
神人「あ?あー、そいやあんたおらんかったわ」
神人「面倒やわ、ほんま・・・」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:50:03.83
古泉「どうも、遅れてしまいました」
ハルヒ「こ、古泉くん!」ダッ
古泉「申し訳ありません、涼宮さん」
古泉「もう、大丈夫ですよ」
ハルヒ「キョンが・・・キョンが・・・」グズッ
古泉「・・・後は僕に任せてください」
新川「こいず・・・み・・・」
古泉「新川さん・・・もう、大丈夫ですからゆっくりしてください」
神人「ヒーロー気取りかいな、気に入らんのう」
神人「さしずめワシは悪の親玉といったとこやな」
古泉「少し黙っていただけませんか?今日の私は少々不機嫌です」
神人「おー恐いのう、でも勝てる算段はあるんかいな」
古泉「そうですね・・・」
古泉「ここではいつものようには力を出せないようですし」
神人「まして、あんた一人じゃのう」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 22:58:30.99
古泉「ふぅ、困りましたねえ」
神人「あっはっは、とんだ正義の味方やのう」
古泉「目的はなんなんですか」
古泉「こんな事しても、結局あなたは滅ぶ運命です」
神人「どうせ話すつもりやったし、教えたるわ」
神人「結果からいうとワシは消えへんで」
古泉「何ですって?」
神人「その娘の力をかりるんや」
古泉「涼宮さんの?」
神人「そうや、ワシがその娘をとりこむんや」
ハルヒ「え?」
神人「そうすることで、ワシは現実世界へ行くことができるんよ」
古泉「・・・めちゃくちゃな理屈ですね」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:03:52.17
神人「めちゃくちゃ?どこがや?」
神人「『神』の能力をとりこめば、それくらい造作もないやろ?」
ハルヒ「あなた、さっき私にはもう力はないっていったじゃない」
神人「すまん、あれは嘘や」
ハルヒ「な」
神人「念のため、な どうせあんたに力は使いこなせんが」
神人「できてもせいぜい閉鎖空間を広げるくらいやな、あっはっは」
神人「一度でいいから現実世界で暴れてみたかったんよ、夢が叶いそうやわ」
ハルヒ「・・・・」
古泉「私がきたからにはあなたの好きにはさせませんよ」
神人「あんたひとりに何ができるんや」
古泉「誰が僕ひとりだと、いいました?」
神人「あ?」
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:12:31.28
長門「私もいる」
みくる「大丈夫ですか、涼宮さ~ん」タタタ
ハルヒ「有希にみくるちゃん!あなたたちどうしてここに」
長門「もう大丈夫」
古泉「そういうことですよ、『神人さん』」
神人「あっはっはっは!頼もしい助っ人さんやなぁ!」
神人「これは用心しな返り討ちにあうかもわからへんわ」
古泉「おや、笑っていられるのも今のうちですよ?」
神人「馬鹿にすんのもいい加減にせえ!小娘連れてなにいきがっとんや!」
みくる「ふ、ふぇ~・・・」ブルブル
古泉「おや、本性がでてきましたね」
神人「そりゃワシはストレスの塊やからな」
神人「本質は暴力やで~、あっはっはっは」
みくる「全然笑うところじゃないです~」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:19:19.28
神人「そろそろお喋りにも飽きてきたのう」
古泉「ようやくですか、待ちくたびれました」
神人「そうやな・・・最初に優男の顔ぐちゃぐちゃにしたるわ」
ハルヒ「こ、古泉くん!?」
古泉「大丈夫ですよ、涼宮さん」ニコッ
神人「そういうとこがむかつくいうとんねん!」
グワッ
ハルヒ「いやああああああああああああああ」
長門「gbhとあんpjrそhtうkふふy」
ピタッ
神人「な、なんや」
神人「体が、うごかへん」ブルブル
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:24:53.91
ハルヒ「・・・え?何が起こったの?」
古泉「ね、大丈夫っていったでしょ」ニコッ
神人「何がおこっとんねん・・・あんたの仕業か?」
古泉「いえ、ちょっとこの中に特殊な力を持っている人がいましてね」
神人「なんや・・・こんなんで終わりやいうんか」
古泉「悪党の最後にはふさわしいと思いますがね」
神人「何年待ったと思ってるんや・・・ワシいややでこんな・・・」
神人「・・・ちょっとだけ、あの娘と話させてくれんか」
古泉「何をいうかと思えば、あなたは」
神人「後生や、もう会うこともないんやし」
古泉「・・・・」
ハルヒ「・・・私も、いいかしら古泉くん」
古泉「・・・」チラッ
長門「」コクッ
古泉「・・・いいでしょう」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:31:33.92
ハルヒ「残念だったわね、思い通りいかなくて」
神人「ほんまや、せっかくのチャンスやったのに」
パンッ
神人「・・・・いったいのう」
ハルヒ「よくも・・・キョンを・・・」グズッ
神人「手、大丈夫か?」
ハルヒ「え?」
神人「さっき・・・手首ケガしたみたいやけど」
ハルヒ「・・・折れてはないわ」
神人「そっか・・・良かったわ」
ハルヒ「・・・・」
神人「あんたの彼氏な、いきとるで」
ハルヒ「え?」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:37:56.71
神人「今頃保健室で気持ちよく寝とるわ」
ハルヒ「本当に?」
神人「ああ、逃げれんように軽く拘束させてもろうたがな」
ハルヒ「本当の本当の本当に無事なのね?」
神人「ほんまやて、安心せえ」
ハルヒ「そっか・・・無事かぁ・・・」ガクッ
ハルヒ「よかった・・・よかったよぉ・・・うぅ」ポロ
ハルヒ「もう・・・変な嘘・・・つくんじゃないわよぉ」ポロポロ
神人「・・・今、生まれて初めて後悔ってもんを知ったわ」
神人「けったいなことして、ごめんなぁ・・・」
ハルヒ「うぅ・・・ばかぁ・・・」ポロポロ
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:44:34.27
古泉「そろそろいいでしょうか、涼宮さん」
ハルヒ「・・・・」
古泉「仲間の治療を始めるにはまず閉鎖空間から抜け出すことが先決ですし」
古泉「・・・そろそろ彼を目の前に平静を保っていられる自信がありません」ギリギリ
神人「あぁ、思いっきりやってくれや」
古泉「そうですか・・・では」ブゥン
神人「あーあ、結局元通りかいな」
神人「・・・涼宮はん」
ハルヒ「・・・・」
神人「自分の気持ちに、素直にな?」
ハルヒ「・・・え?」
神人「このままでいいなんて、嘘やろ?」ニコッ
バシュゥ
みくる「ふぇ?今、笑ってたような・・・」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:50:19.28
シュン
古泉「閉鎖空間の消滅を確認しました。助けを呼ぶので、少し失礼します」ダッ
みくる「大丈夫ですか?涼宮さん」
ハルヒ「二人とも、助けにきてくれてありがとう・・・」
みくる「も、もちろんですよ」
長門「かまわない」
ハルヒ「・・・私って最低ね」
みくる「え?」
ハルヒ「あいつ・・・私やキョンどころか、こんな大勢の人を巻き込んで」
ハルヒ「大怪我したり、死んじゃった人もいて」
ハルヒ「だからあいつは最低最悪な奴で・・・」
ハルヒ「でも・・・」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/29(火) 23:57:49.15
ハルヒ「それを生み出したのは私の勝手な思いからで」
ハルヒ「そのせいであいつも本当は辛い思いをしてて」
ハルヒ「それなのに、それなのに最後にあんな・・・」
ハルヒ「私、あんなことあったのに、あんなことがあったのに」
ハルヒ「あいつが消えて、消えちゃって」
ハルヒ「・・・涙が出るの」ポロ
みくる「涼宮さん・・・」
ハルヒ「それが悔しくて・・・悲しくて・・・」ポロポロ
みくる「・・・・」ギュッ
ハルヒ「みくるちゃん・・・」
みくる「気持ちの整理は後からでもできます」
みくる「だから悲しい時は思いっきり泣きましょう。ね?」ニコッ
ハルヒ「みくるちゃん・・・うわああああああああああああん」ポロポロ
みくる「よしよし♪」ナデナデ
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:01:47.03
おっぱいは偉大だ
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:03:19.79
ハルヒ「・・・っとまぁ、そんな夢を見たのよ!」
みくる「へぇ・・・か、変わった夢ですね」
ハルヒ「そうでしょ?これだけで小説ひとつかけそうだわ!」
ハルヒ「それに私が実は能力者だったなんてね、我ながら面白い発想だわ」
みくる「あのう・・・さっきからずっと言おうと思ってたんですけど」
ハルヒ「なに?」
みくる「うしろ・・・」
ハルヒ「え? ほうぁあ!?」ガタッ
キョン「よ、よう」
ハルヒ「あ、ああ、あんたいつからいたのよよ」
キョン「そうだな・・・お前がそこに腰掛けたくらいから」
ハルヒ「最初っからじゃないのよ!わわ、すべて忘れなさい」ゴトッ
キョン「バットもってなにをする気だ!やめなさい!」
長門「・・・・」パラッ
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:09:18.82
・・・・
・・・
・・
・
古泉「へぇ、涼宮さんがそんな話を」
キョン「あぁ。これは現実にあったことなのか?」
古泉「わかりませんねぇ。少なくとも私の記憶にそのような事実はありませんが」
古泉「涼宮さんによって世界が、私達の記憶が改変された可能性も否定できません」
キョン「そうか。明日あたり、長門にきいてみるか」
古泉「それにしても盗み聞きするとはあなたも人が悪い」
キョン「そんなつもりはなかったんだが、話の内容がちょっと気になってな」
古泉「ようやく涼宮さんの気持ちに気づきましたか?ふんっふ」
キョン「き、気になったのはそっちじゃねえよ!」
古泉「それにしてもあなた、出番なかったですね~」ニヤニヤ
キョン「ほっとけこの野郎」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:13:26.48
古泉「実際驚きましたね。夢とはいえあそこまでですと」
キョン「ハルヒ、本当に自分の力に気づいたりしないだろうな」
古泉「あなたは夢の中で空を飛んだら現実世界で試しますか?」
キョン「借金が200億くらいできたらやってみてもいいかもな」
古泉「ふふ、夢は夢ですよ。いったでしょ?涼宮さんも私達と同じ常識人です」
古泉「とはいっても、一応上のほうに報告はしておきますがね」
キョン「それにしても、神人が喋るなんてあいつらしい発想だな」
古泉「そうですね、ありえない話です」
古泉「彼等は意思などもっていません」
キョン「だよな」
古泉「・・・・」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:17:59.21
森「え?今日は一人でいく?」
古泉「ええ。今日の神人退治は僕一人でやらせてください」
森「そりゃぁ今日の閉鎖空間は小規模だけど・・・本当に大丈夫なの?」
古泉「大丈夫です。任せてください」
森「・・・5分を過ぎたら私達もいくからね」
古泉「ありがとうございます・・・・では」シュン
神人「」ズシーン
古泉「おや、やってますね」
古泉「・・・どうもー、私古泉と申します」
古泉「今日もせいがでますね」
神人「」ズシーン
古泉「・・・はは、僕は何をやっているんでしょう」
神人「やっと話しかけてくれたな、古泉くん」ニコッ
古泉「え?」
終わり
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:46:17.81
古泉「まさか、本当に喋れるとは思いませんでした」
神人「むしろ話しかけられるとは思わんかった」
古泉「ちょっといろいろありましてね・・・」
神人「ほうか、正直これはこれで複雑やわ」
古泉「そうですね・・・会話できようが、私達のやることはひとつですし」
神人「やっぱそうやよな、ワシは消えなあかん存在やし」
古泉「・・・・」
神人「・・・・」
古泉「・・・・」
神人「あかんあかん、せっかくの機会やのにしんみりしとったら時間もったないわw」
古泉「そ、そうですね!」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:52:49.71
おっほ続ききた
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:53:10.12
神人「そうや、涼宮はんは元気か?」
古泉「ご、ご存知なのですか!?」
神人「さすがに生みの親ぐらいはしっとるわ」
古泉「そうですか・・・僕はてっきりあの夢が本当に」
神人「ゆめ?」
古泉「いえ、こちらの話で。彼女はとてもお元気ですよ」
神人「ほうか、それで、例の彼とはどうなんや」
古泉「・・・・あなた、どこまで知っているんです?」
神人「いやな、まれに彼女の意識がワシに流れ込んでくることがあってな?」
神人「自分でもなんでかわからんけど、しっとるんよ」
古泉「そうですか・・・進展なしっといったところですかね」
古泉「いや、今日少しありましたね・・・うふふ」
神人「ちょっと、なんや!おしえてーな」
古泉「うふふw」
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 00:57:16.37
古泉「実は間接的にですが、涼宮さんが彼への思いを伝えてしまいまして」
神人「ほうほう」
古泉「とうとう鈍感な彼も彼女の気持ちに気づかざるをえなくなった」
古泉「といったところです」
神人「なんやそれ!めっちゃおもろいやないか!」
古泉「ふふ、実は僕も明日がくるのが楽しみです」
神人「高校生やからのう、恋愛のひとつやふたつせんとな!」
古泉「そうですね、ふふ」
神人「で、あんたはどうなんや」
古泉「え?」
神人「とぼけおって、そんだけ顔立ちえかったらおるやろ?彼女」
古泉「いやいや、お恥ずかしいのですが・・・」
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:02:20.55
古泉「いないんですよ・・・・過去に一人も」
神人「な、なんやて!もったないな自分」
古泉「お褒めにあずかり光栄です」
神人「なんでや?作る気ないとしか思えへんな」
神人「あ・・・・ほなら、もしかして自分、ホm」
古泉「同性愛には興味ありません!ふん!」
神人「怒らんでもえーやないかwすまんすまんw」
古泉「まったく・・・」
神人「ならなんでや?変な意味やのうて、女の子に興味ないんか」
古泉「そんなことありませんよ」
古泉「私だって、好きな子の一人や二人くらいいました」
神人「ほうか!・・・もしかして、ふられたんか」
古泉「いえ・・・むしろ逆です」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:08:02.65
神人「え?相手にも好かれとったんか?」
古泉「それどころか告白されたこともありましたよ」
神人「なんや、願ってもないことやないか!なんで断ったん!」
古泉「・・・・これですよ」
神人「・・・なんや」
古泉「今、ここにいること、といいますか」
神人「・・・・いや、関係あらへんわ」
古泉「ふふ、そうでもないんですよ」
古泉「どんな時でもこの仕事を優先する必要がありますし」
古泉「・・・私が死んだ時、悲しむ人が増えるのは喜ばしくないです」
神人「あー・・・なんもいえんわ・・・」
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:12:59.69
ピピピ
古泉「ああ、失礼」ピッ
神人「ここ携帯通じたんか」
古泉「普通の携帯とは違いますよ」
森『無事すんだから帰れってどういうことよ!まだ閉鎖空間は消滅してないじゃない!』
古泉「・・・こっちにも事情があるんですよ」ピピピ
神人「なんか問題か?」
古泉「仲間に今の状況をどう説明しようかと思いまして」
神人「・・・悪人と談笑する正義のヒーローなんてきいたことないしな」
古泉「そんなウルトラマンいたら幻滅ですね」
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:21:48.09
古泉「許してほしいとはいいませんが、今まですいませんでした」
神人「・・・ええよ」
古泉「世界のためとはいえ、あなたに与えた苦痛は計り知れないものがあるでしょう」
神人「・・・まあのう」
古泉「疑問なんですが、今までの神人とあなたは同一人物なんでしょうか」
神人「ん~、そうっちゃそうやな」
古泉「と、おっしゃいますと?」
神人「ワシ含め、神人は3人おる」
神人「違う人格の、ゆう意味でな」
古泉「なんと!?そうでしたか」
神人「今日でてきたのがワシでよかったわ~、一人荒っぽいのがおるからのう」
古泉「日によって神人さんの攻撃パターンが違ったのは、そのためなんですね?」
神人「そうやな、あいつはストレートにしかやらんしなぁ」
古泉「・・・・」
神人「どした?」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:27:30.96
古泉「・・・・あなた、得意攻撃とかあります?」
神人「そうやな~、ワシは神人の中で唯一足技使うでw」
古泉「そう・・・ですか・・・」
神人「なんや急に、えらい恐い顔しとるで」
古泉「・・・あなたを責めるつもりはありません」
神人「あ?」
古泉「ただ・・・先日、僕が弟のように思っていた人が亡くなりましてね」
古泉「・・・・僕の目の前で狙い済ましたかのように踏み潰されました」
神人「・・・・」
古泉「あなただったんですね」
神人「・・・・」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:33:20.79
神人「・・・・」
古泉「覚えておいでですか?」
神人「・・・・はっきり覚えとるわ」
古泉「そうですか・・・はは・・・」
神人「・・・・」
古泉「これほどおかしい話もありませんね」
古泉「自分の、肉親ともいえる仲間の仇と談笑していたなんて」
古泉「自分のまぬけっぷりには呆れますよほんと」
神人「・・・すまん、なんもいえへんわ」
古泉「いえ、あなたも自分を守るためにしたんでしょう」
古泉「私達がしていることも同様です、お互い様です」
神人「ほ、ほうか・・・なら」
古泉「それなのに、どうして、僕は・・・」ブルブル
神人「・・・・」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:40:38.21
古泉「・・・・」
神人「21人」
古泉「え?」
神人「ワシが生まれてから数年で、ワシが殺した人数や」
古泉「お、覚えているんですか?」
神人「ああ・・・全てはっきり覚えとるわ」
古泉「そうですか・・・・」
神人「ワシだって建物を破壊したりするけどな?けっして人を殺したい ってわけやないんや」
神人「いやな話やけどな?人をつぶす感触ってほんま気分悪いで」
神人「『グジュ』ってな?それこそ・・・命をつぶしたみたいな」
古泉「・・・・・」ギリギリ
神人「その子」
古泉「え?」
神人「古泉くんの弟分やった子、キヨシくんいうたか?」
古泉「・・・よくご存知で」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:45:38.94
神人「その子に関してはほんまによう覚えとる」
神人「その瞬間の表情」
神人「・・・・あんたの叫び声さえも、鮮明にな」
古泉「・・・・」
神人「悪いことしたなぁ」
古泉「いや、いいんですよ」グズッ
神人「でも、ないとるやないか」
古泉「これは・・・責める対象を失ったもどかしさからくる涙です」
神人「ほうか・・・」
ピピピ
古泉「しつこいですね」ピッ
神人「ええんか?無視して」
古泉「かまいませんよ」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:51:20.51
古泉「あなた、望みはあるんですか?」
神人「ワシらになんかあらへんよ」
古泉「本当に、ですか?」
神人「そうや」
古泉「本当の本当に、ですか?」
神人「・・・・話しても、古泉くんが困るだけやで?」
古泉「かまいませんよ、どうぞ」
神人「・・・一度でええから、現実世界を見てみたいなぁ」
神人「この世界は現実世界と瓜二つかもしれへんが」
神人「なんていうかの・・・・無機質なんや」
古泉「・・・・」
神人「・・・・いや、だからなにってわけではないでwほんまにw」
古泉「いきましょう」
神人「は?」
古泉「行きたいのなら、行くべきです」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 01:56:34.93
神人「なにゆうとるんや、古泉くん」
古泉「幸い、涼宮さんの機嫌もなおったようです」
古泉「閉鎖空間の拡大は抑えられています」
古泉「だから少なくとも今はあなたを倒す理由が、ない」
神人「むちゃくちゃやなぁ、自分」
古泉「そうですか?これでも優等生で通っているんですがねぇ」
神人「そうかw世も末ってやつやのうw」
古泉「そのとおりです」
神人「でも、そんなん不可能やろ」
古泉「さぁ、やってみなければわかりませんよ?」
古泉「僕も何度か意識を失った仲間を現実世界へ送り届けたことがありますし」
古泉「・・・・あなたも同様に連れ出せるかもしれません」
神人「・・・・でもそんなことしたら古泉くん困るんちゃうか?」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:01:19.16
神人「古泉くんも機関やったっけ?」
神人「そん中での立場ってもんがあるやろ」
神人「それやのにワシの肩もつようなことしたら」
古泉「それでは!」
神人「ん?」
古泉「・・・責任もって、一生に一度しかないかもしれない今を楽しんでください」
古泉「そうしてくださるのなら、私はどうなろうとかまいません」
神人「・・・男前やな、あんた」
神人「やっぱりおかしいわ、彼女おらんなんて」
古泉「うふふ」
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:08:52.54
古泉「なぜでしょうね」
神人「なにがや?」
古泉「僕、こう見えても人見知りするほうでしてね」
神人「なるほどな」
神人「でも、今まで腐るほどおうとるでワシら」
古泉「うふ、それもそうですね」
神人「それなのに喋るんは初めてやもんな、ある意味すごいで」
古泉「特別な関係、ですかね」
神人「なんや表現気持ち悪いで古泉くん」
神人「やっぱりホモなんちゃうか?」
古泉「ひどいこといいますねw」
神人「ほんまのことやんか」
古泉「うふふw」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:18:09.29
古泉「ではそろそろ行きましょうか」
神人「え?どこへや?」
古泉「もうお忘れですか?現実世界へですよ」
神人「あ、そや!忘れとった!」
神人「古泉くんとのおしゃべりがたのしゅーてな」
古泉「うふふ、僕も今が楽しくて仕方ないですよ」
神人「・・・今はこういう時間がいつまでも続くことがワシの望みや」
古泉「おや、ではもう現実世界は興味ない・・・と?」
神人「いや、そういうわけちゃうで!勘違いせんといてな!」
古泉「わかってますよ、行きましょう」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:24:06.77
森「どこへも逃がさないわ」
神人「へ?」
ビシュン
神人「・・・・あれ?腕が落ちた、で?」
古泉「も、森さん!あなたなぜここへ」
森「それは私の台詞よ古泉!あなた一体何を企んでいるの!」
古泉「何って、それは・・・」
神人「いいんよ古泉くん」
古泉「諦めちゃだめです!一緒に行くっていったじゃないですか!」
神人「もう・・・いいんや」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:30:58.85
古泉「森さん、待ってください!10・・・いえ、5分でもいいんです」
森「何をいっているの!一体なにがあったの」
古泉「彼らにだって心があるんです!僕たちと一緒なんです!」
森「あるわけないでしょ!彼らには破壊衝動しかないわ」
古泉「そうじゃないんです、彼らにだって願いが」
グワッ
森「こ、古泉!後ろ!」
古泉「え?」
神人「またな、古泉くん」
新川「ふっ」
バシュッ
神人「あ・・・」
古泉「あ・・・ああああああああああああああ」
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:37:07.74
森「落ち着きなさい、古泉」
古泉「あ、神人さんが、ああ」ジタバタ
シュン
新川「・・・閉鎖空間の消滅を確認しました」
古泉「新川さん、あなたなんてことを!」ガバッ
新川「・・・私の胸倉をつかんで、どうするおつもりです?」
森「新川はあなたを助けてくれたのよ?一歩でも遅ければ神人にやられていたかも」
古泉「嘘ですよ、彼が・・・彼が僕を攻撃するはずがない」
新川「いいえ、私には明らかな敵意をもっているようにしか」
古泉「何をいっているんですか!あなた達も彼の声をきいたでしょ!」
森「声?」
古泉「そうです、声です。彼らにも意思があるんですよ」
森「・・・彼らに会話なんてできるはずないじゃない」
古泉「そん・・・な・・・」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:42:16.89
森「・・・まぁいいわ」
森「今日の件は上に報告させてもらいます」
古泉「どうぞご自由に」
森「・・・かえるわよ」
古泉「今日は一人で帰ります」
森「そう・・・行きましょう」
新川「・・・・はっ」
古泉「神人さん・・・」
神人『またな、古泉くん』
古泉「あなた・・・僕のためにわざとやったんですね?」
古泉「悪意のない攻撃を見破れないなんて、みんなまだまだですね」
古泉「そんなことされたら・・・僕はどうすればいいんですか・・・・」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:46:28.27
翌日
キョン「・・・・」パチッ
古泉「・・・・」パチン
キョン「・・・・」パチッ
古泉「・・・・」パチン
長門「・・・・」
パタン
ハルヒ「今日の部活はこれまで!じゃあ私先帰るわね」
バタンッ
古泉「・・・・では僕も失礼します」
キョン「ちょっと待て、話がある」
古泉「・・・・」
キョン「・・・・」パチッ
古泉「・・・・」パチン
キョン「・・・・」パチッ
古泉「・・・・」パチン
長門「・・・・」
パタン
ハルヒ「今日の部活はこれまで!じゃあ私先帰るわね」
バタンッ
古泉「・・・・では僕も失礼します」
キョン「ちょっと待て、話がある」
古泉「・・・・」
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 02:52:52.89
キョン「二人からきいたぞ。何があったんだ」
古泉「そうですか、もうご存知でしたか」
古泉「そうです、降格・・・といえば早いですかね」
古泉「今は神人を退治する権利を失いました」
キョン「ミスでもしたのか?お前らしくない」
古泉「まあ、そうですね、ええ」
みくる「神人を倒す任務を放棄した、とききましたが・・・」
古泉「・・・そのとおりです」
キョン「もしかして、ハルヒの夢が関係しているのか?」
古泉「さすがに鋭いですね、あなたは」
古泉「機関にもあなたのような人がいればいいんですが」
キョン「・・・・」
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:01:32.34
古泉「神人に・・・会話を試みました」
キョン「・・・それで」
古泉「彼、実に陽気に話してくれましたよ」
キョン「そうか」
古泉「おや、もう少し驚いてくださると思っていたのですが」
キョン「大体は想像ついていたさ、昨日の今日だしな」
古泉「そうですか・・・」
古泉「・・・・彼、一度現実世界をのぞいてみたかったそうです」
キョン「何からなにまでハルヒの夢どおりだな」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:07:35.48
古泉「結局、彼の望みを叶えることができませんでした」
古泉「それどころか今の私には閉鎖空間に侵入する権限すらありません」
古泉「ふふ、笑ってもいいんですよ」
キョン「あっはっはっはっは」
みくる「ふぇ!」ビクッ
長門「・・・・」
キョン「結局なにひとつ満足にできないんだなお前は」
古泉「・・・・どういう意味ですか」
キョン「そのままの意味だよ、結局神人の願いのひとつも叶えられなかった」
キョン「お前にはハルヒのご機嫌取りが一番似合ってるさ」
古泉「聞き捨てなりませんね」
キョン「お、そんな表情もできるのか」
みくる「や、やめてくだしゃ~い」オロオロ
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:13:14.63
古泉「・・・クスッ、あなたの演技はちょっと臭いですよ」
キョン「・・・やっぱりわかるよな」
古泉「大方、自分を殴らせて僕に説教のひとつでも垂れようとしたんでしょう」
キョン「というよりは少しくらいはストレス発散になるかなと思ってな」
古泉「それではお言葉に甘えるとします」
キョン「え?」
バキッ
みくる「ひゃうぁ!?」
キョン「・・・いってえな、おい」
古泉「ふぅ、とてもスッキリしました」
キョン「友人を殴ってそんな顔できるんじゃ、将来が思いやられるな」
古泉「おや、僕を友人と認めてくださるのですか」
キョン「ふん」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:16:25.43
古泉「可愛いぞぉこな…キョン(はぁと)」
キョン「お前…」
みくる「うぇ…ヒッグ…ヒ………」
長門「気持ち悪い」
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:19:35.29
キョン「それで、これからどうするつもりだ?」
古泉「できるかぎりの事はしてみるつもりです」
キョン「はは、一昨日のお前が現状を見たらなんていうだろうな」
古泉「きっと『困ったものです』といって頭を抱えるでしょうね」
ガタッ
長門「私も協力する」
みくる「ふぇあ、わ、わたしも!」
古泉「お二人とも、心遣い本当に感謝です」
古泉「でもこれは、私の問題ですので」
みくる「で、でもぉ・・・」
古泉「大丈夫、きっと良い方向に傾きますよ」ニコッ
キョン「それだ、その胡散臭い笑顔じゃなきゃなお前は」
古泉「うふふ」
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:26:19.21
森「・・・古泉、どういうつもり」
古泉「見たままです、私も同行させてください」
森「きいてなかったの?あなたは当分閉鎖空間への立ち入りを禁じられているわ」
森「それに、別に仕事も与えておいたはずよ」
古泉「僕は、神人の・・・・彼らのことをもっと知ってほしいんです」
バチン
新川「っ・・・・」
古泉「・・・痛いですね」
森「あなた・・・なぜ神人に肩をもつの」
古泉「ですから、彼らにも意思が」
森「あいつらにキヨシは殺されたのよ!」
古泉「・・・そうです、森さんの弟さんを殺したのは・・・間違いなく彼らです」
森「あなただってあんなに悲しんでいたじゃない!それなのになぜ・・・」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:32:21.64
古泉「・・・あなたは、彼が虫けらのように私達を殺しているとお思いで?」
森「・・・・当たり前じゃない」
古泉「いいえ、実際は違いました」
古泉「彼も正当防衛でやっているんです」
森「あなた、・・・自分が何を言っているかわかっているの?」ブルブル
古泉「・・・彼は自分が殺した人の名前を覚えていました」
古泉「表情を覚えていました」
古泉「感触さえも」
森「・・・・」
古泉「彼だって今も後悔の念に押しつぶされそうになっているんです」
森「それが?だから何だというの?」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:36:48.36
古泉「僕だって、彼を殺すなとはいいません」
古泉「世界のためです、どうあってもいずれは倒さなくてはいけないでしょう」
森「それなら」
古泉「でも、私達は彼を倒す時に痛みを感じたことがあったでしょうか」
古泉「・・・なければ、私達に彼を倒す権限はありません」
森「そんなのむちゃくちゃだわ」
古泉「そうでしょうか?彼らにだって心が存在するんです」
古泉「運命が決まっている彼らの気持ちを、あなたは考えたことがありますか?」
古泉「どう足掻こうが、最後は殺される彼らの気持ちが」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:39:16.18
森「・・・時間がありません、行きましょう」
新川「はっ」
古泉「森さん!」
森「勝手になさい」
古泉「え?」
森「その代わり・・・私の許可なしには絶対行動しないこと」
森「いいわね?」
古泉「は・・・はい」
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:43:56.84
神人「」ズシーン
古泉「・・・・」
森「・・・・」
古泉「森さん、接触を試みてもいいでしょうか」
森「あなた、調子にのr」
古泉「森さん!?」
森「・・・・わかった、その代わり危険を感じたら私達も即座に攻撃を開始するわ」
古泉「ありがとうございます」
古泉「こんにちわ。今日はどの神人さんでしょうか」
神人「おう、古泉くんか」
古泉「おや、あなたでしたか。それなら話は早いですね」
森「神人と・・・会話してる・・・」
新川「信じられませんなぁ」
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 03:50:18.84
古泉「この間は・・・本当にすみませんでした」
神人「ええよ・・・仕方ないことやったんや」
古泉「しかし、あなたとの約束を破ってしまいました」
神人「なに、だからこそまた会えたやないの」
古泉「ふふ、それは関係あるのでしょうか」
神人「多分ないやろな、あっはっは」
森「あれが神人・・・?」
新川「いつもの荒々しい姿からは想像もつきませんな」
森「でも、だからといってなんだっていうの」
森「神人と会話できるからって何が変わるわけでもないわ」
新川「本当にそうでしょうか」
森「え?」
新川「あの二人の姿には、何か考えさせられるものがあります」
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 04:16:04.52
神人「おっと、今日はゆっくりしとる暇なさそうやで」
古泉「え?なぜです?」
神人「古泉くんも感じ取るやろ?閉鎖空間が拡大しよる」
古泉「あ、本当ですね。お喋りに夢中で」
神人「あっはっは あんたらしいというか、らしくないというか」
古泉「・・・・すみません、今の僕には対処法が見つかりません」
神人「ええよ、これが別れってわけちゃうんやし」
古泉「また会えるのを楽しみにしてますよ」
神人「きいつけえや?ワシ以外の二人は結構性格ちゃうで?」
古泉「すぐに友人になって見せますよ」
神人「ほうかほうか、そりゃ頼もしいわ」
古泉「では、またの機会に」
神人「ほなな」
バシュウ
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 05:49:01.50
シュン
古泉「・・・すみませんでした、森さん」
森「・・・いいのよ」
森「よ~く、見せてもらったわ」
古泉「森さん」
森「でも、だからってなんだというの?結局彼を殺すことには変わりないわよ」
古泉「今神人のことを『彼』と呼んでくださいましたね?」
森「いや、あの、これは」
古泉「ふふ、いいんですよ」
古泉「確かに現状はなにも変わってないかもしれませんが」
古泉「神人の心に気づけた、これが大事なんです」
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 06:02:05.93
翌日
キョン「そうか、わかってもらえて良かったな」
古泉「はい、みなさんのおかげです」
キョン「しかしな・・・今回神人に心があるとわかったわけだが」
キョン「余計倒すのが辛くなっただけじゃないのか」
古泉「そんなことありませんよ、良いこともあります」
古泉「まずひとつに、おかげさまで僕はまた前の地位に戻ることができました」
キョン「・・・それはちょっとちがくないか」
古泉「うふ、そしてふたつめに、機関の上の人間が前以上に閉鎖空間発生を阻止することに積極的になりました」
古泉「なんだかんだで『できたら破壊すればいい』という考えが浸透していましたからね」
古泉「実際に動く我々からしたらいい迷惑です」
キョン「そうか、そりゃ良かったな」
古泉「まだありますよ?」
キョン「まだあるのか」
古泉「ええ」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 06:08:09.34
古泉「閉鎖空間へいくことが苦ではなくなりました」
キョン「でも、閉鎖空間ができるってことは神人を・・・」
古泉「そうなんですが、それ以上に彼らに会えるのが楽しみで」
キョン「いっちゃ悪いが、変態度が加速したな」
古泉「はは」
キョン「でも本当に良かったよ。全て元通りになって」
古泉「まだです」
キョン「え?」
古泉「あなたのいうとおり、実のところは何も変わっちゃいないんです」
古泉「結局、閉鎖空間ができたら彼らに苦痛に強いらねばなりません」
キョン「でも、どうしようもないだろ」
古泉「だからこそ、対応策を考えるべきなんですよ」
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 06:13:12.77
キョン「まじめだな」
古泉「まじめです」
キョン「・・・まあそれでこそ古泉だが」
古泉「うふふ・・・あ、彼女がきたようです」
バンッ
ハルヒ「やっほー!みんなそろってるわね!」
キョン「まったく、騒々しい奴だ」
古泉「ところで、あなたは進展はないのですか」ボソボソ
キョン「なにがだ」ボソボソ
古泉「とぼけないでください、涼宮さんとの間柄ですよ」ボソボソ
キョン「なぜ俺があいつに手をださないかんのだ」ボソボソ
古泉「両思いのくせに」ボソボソ
キョン「うな!?」
ハルヒ「うるさいわよ、キョン」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 06:23:37.76
古泉「意地をはらずさっさと付き合ってくだされば我々の仕事も減るんですが」ボソボソ
キョン「閉鎖空間にいきたいんだろ?どっちなんだお前は」ボソボソ
古泉「そこが複雑なところでして」ボソボソ
キョン「まったく・・・・・」ブツブツ
古泉「神人さんもあなた達の事を気にかけてましたよ」ボソボソ
キョン「おせっかいだな、まったく」ボソボソ
古泉「というよりただの好奇心、といったかんじでしたが」ボソボソ
キョン「あまり余計なこと喋るなよ」ボソボソ
古泉「いえ、彼らにはこれからも沢山のことを話しますよ」ボソボソ
古泉「たくさん・・・ね」ニコッ
ハルヒ「今決めました!明日はみんなで遊園地にいくわよ!」
キョン「また急だなおい」
ハルヒ「いいじゃない、キョン!あなた絶対来なさいよ!」
古泉「遊園地ですか。面白い話を持ち帰れそうですね、うふふ」
終わり
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 06:32:28.23
おつ
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 06:49:16.93
乙
時間が悪くてあんま人いないけど楽しかったよ
時間が悪くてあんま人いないけど楽しかったよ
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 11:50:24.58
>>1乙!おもすろかたwww
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 12:23:12.30
やっぱおまい天才だったわ乙
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/30(水) 14:59:50.65
神人w
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