イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」により、日本人2人が人質となり、殺害された事件
について、日本政府の対応が果たして適切だったのか、検証が行われています。
画像:【中田考氏】
TBS
7日、TBSで放送された報道番組「報道特集」。
同局は、「イスラム国」司令官と交流のある元同志社大学教授のイスラム法学者・中田考(なかたこう)
氏に単独取材しました。
中田考氏は日本政府がイスラム国に送ったという音声メッセージの一部を公開。
「イスラム国」司令官が中田考氏に、この音声メッセージ本当に日本政府の物なのか確認したいと依頼
をしてきたことで、この音声メッセージの存在が発覚。
中田考氏はすぐに外務省の「邦人テロ対策室」に問い合わせ、本物と判明。
音声には「イスラム国」の日常語であるアラビア語ではなく、「日本語」が使用されていました。
また「イスラム国」から中田考氏へこれらの音声メッセージの翻訳依頼もあり、この件についても外務省
に報告したものの、外務省が中田考氏に協力要請することは一切無かったと話しています。
動画:【「報道特集」検証 イスラム国人質事件】
今回の報道内容を聞くと、「イスラム国」は日本政府が人質の身代金を支払うかどうかを解放の最重要
条件としていたようですが、日本政府側は身代金も用意せず、交渉する気もなかったと後の会見で明ら
かにしています。
殺害された日本人2人は危険地域に自らの意思で入り込んだという意味で「自己責任」ではありますが、
その後の日本政府による救出対応や策は不十分だったのではないか・・という疑問が浮かび上がって
きます・・
今後も検証が必要そうです。