撮影だけではなく開発も楽しめるデジカメ「OLYMPUS AIR」ハンズオン
あれ、もしかして最強のテーブルフォトカメラになるのかも?
マイクロフォーサーズマウントのミラーレス「OLYMPUS AIR」は、ディスプレイを持たない新しいカメラのカタチ。スマートフォンと連携させ、操作や画面の確認をスマートフォンで行うデジカメです。
いうなればOLYMPUS AIRはブラックコーヒー。そのまま使ってもいいし、ミルクの代わりに外観をカスタムしてもいいし、シュガーの代わりにアプリを作ってもOK。外観のPDFやアプリ開発用のSDKが公開されているので、ユーザー自らがいくらでもカスタマイズできるんです。
ラジコンの上にOLYMPUS AIRを載せて、猫の目線からの世界を見たり。
天井レールに備え付けて会場全体をつぶさにみられるカメラに仕立てたりとか。
遊び放題開発し放題。隙となる部分をもたせることで、ユーザー自らが好き好きにカスタマイズを楽しんで、ユーザー同士で共有できるプラットフォームにもなっています。プログラム書けないし...とお悩みの方も、「こういう使い方できたらよくない?」というサーブを打てば「それ、カンタンに作れるかもよ」というレシーブを返してくれるかもしれませんし、OLYMPUS AIRとハブとしたコミュニケーション、楽しそう。
ではハードウェアそのものを見ていきましょうか。ペアリングは対応アプリで「OLYMPUS AIR」のQRコードを読み取ればOK。シャッターを切ったときのレスポンスも高速で、待ち時間がありません。
ディスプレイ部は持たなくてもれっきとしたデジカメで、有効画素数1605万画素の4/3型Live MOSセンサーを採用。他にもmicro SDのカードスロットがあり、単体でも撮影できます。
さすがにオリンパスが誇る5軸対応手ぶれ補正は搭載していませんが、電子式手ぶれ補正は装備。本体部で147gと軽量だし、ディスプレイ&シャッター部が別体にできるので、手ぶれがおきにくい持ち方もカンタン。ブロガー向けタッチ&トライイベントでいじってきましたが、暗めのカフェスペースのなかでもスムースな動画&画像が撮影できました。
発売と同時にリリースされる純正アプリは8種類。フィルター&クリエイティブなトリミングを自動的に行ってくれる「OA.Genius」、アートフィルターが使える「OA.ArtFilter」、色彩や再度、明るさをコントロールできる「OA.ColorCreator」、フォトストーリーを作れる「OA.PhotoStory」、本格的デジタル一眼のような操作ができる「OA.ModeDial」、複数のショートムービーを組み合わせられる「OA.Clips」などがありますよ。
さて冒頭のテーブルフォトに関しての補足を。居酒屋とかカフェとかレストランで店員さんの了解を得ても、スマートフォンで撮影するとシャッター音が周囲のお客さんの気を散らしてしまいますよね。
迷惑がかからないように写真を撮るには、高感度に強くて被写体まで寄れてシャッター音が小さいカメラが欠かせません。
で、OLYMPUS AIRです。センサーの仕様は異なりますが、画像エンジンにTruePic VIIを積んできたということは、OM-D E-M10クラスの高感度耐性を持っていそうな雰囲気。ISO6400を常用できちゃうかもしれません。
またマイクロフォーサーズのカメラは適度に被写界深度が広くピントが合いやすく、マクロに強いレンズも多いんです。なおキットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZにしても最短撮影距離は20cm。
シャッター音はスマートフォン側で鳴りますから、いろいろ対策はできますよね。アプリで色合いの調整もカンタンに行えるから、白熱灯と蛍光灯とLED電球の光がいろとりどりすぎるテーブルの上でも、ウマそうな写真がすぐに撮れちゃいそうですよ。
発売日は2015年3月6日。価格はボディ単体(税込み3万6,504円)、OLYMPUS AIR A01 14-42mm EZレンズキット(税込み5万3,784円)で、オリンパスオンラインショップのみでの販売になります。
source: オリンパス
(武者良太)
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