ケンシロウ「諸星のきらり、だと……？」
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1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:41:39.17
199X年、世界は核の炎に包まれた！
海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体が絶滅したかに見えた！
だが……
人類は死滅していなかった！
2：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:42:33.31
ケン「まさか南斗六星にもう一人、将がいたとは……｣
トキ「間違いない情報だ。レイやサウザーたち六星と肩を並べる南斗聖拳の使い手だったらしいが、自ら辞退したと聞く」
トキ「乱世になってからは近日のラオウの侵攻も跳ね除け、僻地で隠居していたとの話だ」
トキ「その将が何を思ったのか、最近になって各地を制圧しているらしい」
ケン「ラオウをも退ける程の将が何故今になって……？」
3：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:43:12.66
トキ「わからん。だが会う必要はあるだろう」
ケン「ああ、もしその将がこの乱世に野望を抱くような奴であれば……」
ケン「この拳で応えるのみ！」
ケン「トキ……その南斗六星最後の将の名は？」
トキ「きらり……諸星のきらりだ」
5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:47:19.89
ケン「……という話だった筈だが、どこにいる」
きらり「にゃっほーい！ おじさんだーれー？」
ケン「おじ……俺の名はケンシロウ。南斗諸星の将を探しに来た」
きらり「なんと……？ それきらりのことだよ☆」
ケン「諸星のきらり……か。トキの情報通りだな」
ケン「居場所を知らないか？ 良ければ案内してくれ」
きらり「きらりはきらりだぅ！」
7：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:48:28.75
ケン「貴様が……？ と言うかなんだ、そのふざけたヒラヒラの服装は」
きらり「うぇ？ きらり女の子だからかわいーでしょ？」
ケン「貴様のようなでかい女がいるか！」
きらり「うきゃ！？ うぇーん！ Pちゃーん！」
P「なんだなんだでかい声で……」
きらり「このおじちゃんがきらりのこといじめぅー！」
ケン「おじ……」
8：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:49:46.87
P「なにい？ あの、どちら様で？」
ケン「俺の名はケンシロウ。北斗神拳伝承者だ」
P「ああ！ あのラオウさんの弟さん！」
P「申し遅れました、私諸星きらりのプロデューサーでPと申します」
P「いやいや、ラオウさんには以前お世話になりまして」
ケン「……どういう事だ」
9：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:50:22.26
ケン「俺は貴様らがここら一帯を制圧していると聞いたのだが」
P「制圧……？ ああ、それはですね」
きらり「にゃうー！ Pちゃんをいじめるなー！」
ﾄﾞｶﾞｯ
ケン「ぐっ……？」
ケン（なんだ、この拳の重さは……ラオウ並！？）
P「あっこらきらり！」
きらり「きらりん☆おーぎ！ きらりんぱわー☆」
ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
ケン「ぐうおおぉぉぉぉ！？」
ケン（こ、この拳圧……剛掌波に匹敵する……っ！？）
※きらりんぱわー☆は北斗剛掌波のような技だと思ってください
10：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:51:37.51
ケン「ぐ……っう」
きらり「おっすおっすばっちし！」
P「こらきらり！ お客様に奥義使うな！」
きらり「だってぇ……」
ケン「……貴様が南斗偶像拳の伝承者だというのは本当らしいな」
ケン「本気で戦うのならば相手になろう」ﾎﾟｷﾎﾟｷ
P「ちょ、ちょっとやめましょうよ！ ほらきらり、謝って！」
きらり「うぇぇ……ごめんなしゃーい」
ケン（……何なんだ一体）
11：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:52:59.95
―――P宅―――
P「狭い所ですみません。これ、良かったらお茶請けに食べてください」
ケン「いや……」
ケン（毒入りチョコレート……？ いや、そんな気配は無いが……）
ケン（いきなり襲ってきたかと思えば家に招くなど……）
ケン（こいつら……何を考えている？ 読めん……）
きらり「あっチョコだぅ！」
P「いやしかし凄いですね、きらりの拳を受けて立っている人なんて初めて見ました」
ケン「俺は貴様らの思惑を探りに来ただけだ」
12：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:53:56.82
きらり「Pちゃんこのチョコ食べていーい？」
ケン「この乱世に野望を抱くような輩であれば……」
P「ダメだ、それはケンシロウさんのだ」
ケン「北斗神拳伝承者として捨て置けん」
きらり「Pちゃんのけちんぼー！」
ケン「……聞いているのか」
P「あぁ、すいません。聞いていますよ」
13：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:54:55.77
P「まず誤解を解きますと、我々は制圧なんてしていません」
ケン「なに……？」
きらり「ケンちゃんチョコちょーだい！」
ケン「……好きにしろ」
きらり「うきゃー☆ にょわーい☆」
P「確かに私ときらりはここら一帯の町をまとめようとしています」
P「けれど、武力は一切使っていませんし、強制もしていません」
ケン「どういう事だ？」
きらり「チョコおいしぅー！ あまーい☆」ﾊﾓﾊﾓ
14：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:56:25.46
P「私ときらりはアイドルを象徴とした平和な世界を望んでいます」
P「奇しくもきらりは南斗偶像拳の伝承者……」
P「きらりを平和の象徴とすることでこの乱世をひとつにまとめたいのです」
ケン「アイドルで乱世を……？」
P「はい。争いのない、かつての平和な世界です」
ケン「甘い考えだな」
P「わかっていますよ。でも、間違っている願いではないでしょう？」
ケン「あぁ」
15：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:57:25.00
P「ですから、我々は方々の町に訪問して、コンサートを開き協力を求めているだけですよ」
P「最近はきらりの噂も広がってきて皆さんが積極的に協力してくれるようになりましたから」
P「それで、制圧していると勘違いされたのかも知れません」
ケン「そういう事か……」
P「ラオウさんに関しましても、訳を話したらわかっていただけました」
ケン「ラオウが？ 考え難いな……」
きらり「ラオウちゃん強かったよー」
P「ラオウさんの親衛隊の方々が興奮していたのか、我々の町でちょっと暴れて……」
P「それをきらりがボコボコにしてしまいまして」
16：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 08:58:11.10
P「ついにラオウさん本人が来て、きらりと少し手合わせしたんです」
P「闘いは丸一日に及びましたが決着がつかず……」
P「最終的には『貴様との決着は必ず着ける』と言って去って行かれました」
ケン「……あのラオウと互角か、恐ろしい女だ」
ケン（と言うか本当に女か？ 俺と同じくらいデカいぞ……）
17：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:02:00.96
ケン「では、貴様らは無駄に暴力や略奪に身をやつす輩ではないのだな」
P「勿論です。早く平和な世の中になるといいですね」
きらり「きらりんぱわー☆でみんなハピハピにすうぅ☆」
P「そうだな、口元まっくろだぞ。ほら、拭いてやる」ﾌｷﾌｷ
きらり「うにゅう」ｺﾞｼｺﾞｼ
ケン「ふっ……仲がいいんだな」
きらり「きらりとPちゃんならなんだって出来るよ☆」
きらり「ねーPちゃん、いっそこのまま世界征服とか狙う？ 狙っちゃう？ やっちゃう？」
P「その前にきらりは世界一のアイドルになるんだろ？」
きらり「Pちゃんと一緒なら絶対なれるよ！」
18：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:03:08.27
ケン「愛の為せる業、か」
P「？」
きらり「うきゃ！？」
ケン「これ以上は邪魔なだけだな……帰ろう」
P「え、もう少しゆっくりなさっていってくださいよ」
ケン「いや、二人の邪魔をしたくはないからな」
P「？」
19：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:03:57.38
きらり「うきゃー！ ケンちゃんすとっぷー！」
ケン「先ほどの拳、実に熱い拳だった」
ケン「あれは愛を持つ者のみが持てる拳だ」
きらり「う、うゆぅ……」
ケン「守るべきものを持つ者の拳が、何よりも熱く、強い」
ケン「俺はお前たちを応援する」
P「ありがとうございます、ケンシロウさん」
きらり「きらりがんばるにぃ☆」
ケン「何か困ったことがあれば連絡してくれ。協力しよう」
20：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:05:17.84
ケン「……む」
P「どうかしましたか？」
ケン「……バイクの音が聞こえる。それも複数」
ケン「心当たりはあるか」
P「いえ、我々は基本二人で行動しているので」
ケン「ならば強盗の類か……俺の仕事だな」
きらり「きらりもいくー！」
ケン「そうか、では行くぞ」
きらり「はいはいはいっすたんばーっ☆」
21：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:06:17.91
モヒカンA「ヒャッハー！ 奪え奪えー！」
モヒカンB「逆らう奴は皆殺しだぁー！」
モヒカンC「ヒーハー！」
ケン「おい、貴様ら」
モヒカンA「ああん？ 誰だてめえ？」
モヒカンB「殺されてえのか！？」
ケン「すぐにここを立ち去れ。今なら許してやる」
モヒカンC「何言ってんだコイツ？ 殺しちまえ！」
22：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:07:34.93
きらり「きらりんあたーっく☆」ﾎﾞｯ
モヒカンC「はびゅ！？」ｸﾞｼｬｯ
モヒカンA「な……」
モヒカンB「い、一撃で……上半身が……」
きらり「おにゃーしゃー☆」
ケン「ほあたぁ！」ｼｭｯ
モヒカンD「あべし！」ﾎﾞｺﾞｫ
モヒカンA「いきなり爆発したぞ！？」
モヒカンB「て、てめぇら何者だ！？」
ケン「俺の名はケンシロウ」
きらり「おっすおっす！ きらりだよー☆」
23：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:08:20.85
モヒカンA「あの拳王と互角に闘ったケンシロウと諸星のきらり……ヒイイイイイ！」
ケン「ところできらりよ、ひとつ聞きたい事がある」
きらり「うにゃ？」
ケン「何故レイやシン、サウザー達と比肩する程の腕前を持ちながら」
ケン「今日この日まで何の野望も持たず隠遁していた？」
きらり「きらりはPちゃんとずっとずっと一緒にハピハピしたいだけだぅ！」
きらり「強さとか権力なんて、必要ないでしょ？」
ケン「成程な……あくまで愛しき者の為の拳、か」
ケン「そういう者の拳が、最も純粋で強いのかも知れんな」
きらり「えへへー、きらり照れぅー☆」
24：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:09:38.37
モヒカンB「に、逃げるぞー！」
ケン「貴様らのような外道、俺が生かしておくと思うか」
きらり「にょわっしゃー☆」
モヒカンA「ヒィ！」
ケン「北斗神拳奥義・北斗百烈拳！」
きらり「きらりん☆おーぎ！ きらりんぱわー☆」
ケン「あたたたたたたたたたたたたたたぁ！」
きらり「にょわわわわわわわわわわわーっ！」
完！
27：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2012/10/12(金) 09:40:40.67
お疲れ
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【厳選】ここの海外バイナリーの勝率ヤバすぎワロタｗｗｗｗｗｗｗ AD
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