アンワル・イブラヒム（67才）元副首相は２００８年、元側近に同性愛行為を強制した疑いで罪を問われ、

１０日、同国の連邦最高裁判所はアンワル元副首相の上告を棄却し、「禁錮５年」の実刑判決が確定

しました。

有罪が言い渡されると、アンワル元副首相は目の前の裁判官５人に向かって

「あなた方は邪悪な選択をしてしまった」

と述べ、これを聞いた裁判官らが

「我々をバカにしている！」

と激怒。

一旦法廷から出て行き、再度入廷するという騒動を経て、量刑が言い渡されました。

それでもアンワル元副首相は

「私は自由と正義のために戦う。決して降伏しない」

と語り、刑にも屈しない姿勢を見せました。

法廷の外ではアンワル元副首相を支持する民衆が約１千名集まり、裁判結果に抗議しました。

http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2015/02/11/2003611303

今回の判決に政府は

「バランスのとれたあらゆる証拠と客観的手法に基づいた判決だ。
マレーシアの司法制度は政権に関係なく、独立している。
過去に同様の事件で政府高官が有罪となった事例もある」

とコメントしています。

マレーシアではイスラム教が国教となっており、「同性愛」は合意の上でもご法度となっています。

なお、アンワル元副首相は１９９８年にも同様の事件を起こした罪で有罪判決を受け、２００４年まで

収監され、２００８年３月の総選挙で政界に復帰し、野党の指導者として活動していました。

政界工作なのか、それとも・・？