2月15日(日)までパシフィコ横浜で開催中のCP+ 2015より。キヤノンは2月6日に発表したばかりのEOS 5Ds/5Ds Rのタッチ&トライや、35mm判換算で24-600mm相当の光学25倍ズームレンズを搭載した高級コンパクトPowerShot G3 Xの参考出品を行っています。
CP+2015 キヤノンブース
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24 枚
EOS 5Ds
CP+に出展しているメーカーの中でも最大級のブース面積を展開するキヤノンは、2月6日に発表したデジタル一眼レフ、ミラーレス、コンパクトデジカメ、交換レンズに加えて、新コンセプトのConnect Station CS100といった新製品16機種を中心に、タッチ&トライを前面に押し出したブース構成です。
EOS 5Ds/5Ds Rのタッチ&トライは、一般入場開始前のプレミアタイムでさえ60分待ちの長蛇の列をなしており、注目度の高さが伺えました。キヤノンのスタッフによれば、両機種の具体的な違いと、どちらを選ぶべきか、また、5060万画素のイメージセンサーに適したレンズについて尋ねる声が多かったそうです。
なお、EOS 5DsとEOS 5Ds Rの違いは、5Ds Rでローパスフィルタを無効化している点。ローパスフィルタの搭載/非搭載でハードウェア的に別物にしてしまうと、光学設計が変わってしまい、画質に影響が出てしまうことから、あえてローパスフィルタの効果を打ち消しています。推奨レンズは、描写性能の高いLレンズシリーズ。センサーはあくまでも撮像のためのデバイスなので、センサーに入ってくる像がボトルネックになってしまうと、出力される写真の質が下がるというわけです。
センサー・レンズ関係の光学技術展示では、有効約1億2000万画素のCMOSセンサーを展示。サイズは約29×20mmのAPS-Hサイズ相当で、解像度は13280×9184ピクセル。解像度はフルHDの約60倍に達するため、撮影画像の一部を8K、4K、2Kでそれぞれ切り出す使い方も可能と説明しています。
1億2000万画素のセンサーで撮影した画像の中から、任意に8K、4K、2Kの画像を切り出す使い方を提案
同じ範囲を撮影した場合、より高解像度で撮影した画像のほうが電子ズームした際の精細感が高い
レンズの技術展示では2月下旬発売予定の広角ズームEF 11-24mm F4 L USMについての解説が中心。同レンズには研磨非球面レンズ、ガラスモールド非球面レンズ、スーパーUDレンズ、UDレンズに加え、SWC(Subwavelength Structure Coating)とASC(Air Sphere Coating)といったコーティング技術を採用。過去の交換レンズに例がないほど多彩な技術が投入されており、まさに同社が持つ光学技術の粋を集めた製品といえます。
ハイブリッドCMOS AF IIIなど撮像面位相差AF機能の効果を試せる展示
参考出品のPowerShot G3 Xは、24-600mm相当の光学25倍ズームレンズと1型センサーを搭載する高倍率プレミアムコンパクト
液晶モニターが180度展開し、自分撮りが容易になったPowerShot N2
超望遠レンズの体験コーナー
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