米国の超音速列車「ハイパーループ」開発を手がけるHyperloop Technologiesが始動、公式サイトもオープン
Forbesは12日(日本時間)、米国の超音速交通システム「ハイパーループ」の開発を手がけるスタートアップ企業Hyperloop Technologiesの特集記事を公開し、その中で、同社が公式ウェブサイトを公開したことなどを伝えています。
米国カリフォルニア州では、先月6日におよそ700億ドル(約7兆円)という多額の予算を投入した米国初となる高速鉄道の建設がスタートしました。しかし、既に着工が予定から1年遅れとなっているほか、計画段階からコストに見合う需要の目処が立っていないなど、多くの批判が挙がっています。
こうした状況に際し、宇宙開発のスペースX社や電気自動車のテスラモータースなどのCEOを務めるイーロン・マスク氏が2013年に提案(過去記事)したのが、ハイパーループです。
これは、真空に引いたパイプ内で磁気浮上させた車体を走行させることで最高時速1,200kmという飛行機並みのスピードを実現するというもので、建設費用もカリフォルニア州の高速鉄道に比べて十分の一程度に収まるとのこと。
マスク氏による初期の案は「ロサンゼルスーサンフランシスコ間およそ600kmを繋ぐ旅客路線」というものでしたが、Hyperloop Technologiesの現在の計画は貨物輸送列車としての運用を想定したものとなっているほか、陸上だけではなく海中にパイプを敷設することも検討しているそうです。
▼ハイパーループの現行デザイン。全部のファンとリニアモーターによって浮上推進する。
▼公式サイトの背景には、海中にパイプが敷設されているイメージも。
同社では、既にいくつかのファンドから850万ドル(約10億円)を調達し、年内にはさらに8000万ドル(約96億円)の増資を予定していると伝えられています。
先月には、マスク氏が自身のTwitter上で「テキサス州にテストトラックを建設する」といったツイートを公開していましたが、未来の交通システムが一般の人にも見える形で世に現れてくる日は、そう遠くないのかもしれません。
Will be building a Hyperloop test track for companies and student teams to test out their pods. Most likely in Texas.
— Elon Musk (@elonmusk) 2015, 1月 15
[hyperlooptech.com via The Next Web] [Forbes]
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著者
企業の研究所でR&D業務に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。ソース明示とポイントを押さえた解説を心がけてゆきたいと思います。
初期のデザインからだいぶ変わりましたね
ファンがついてるのは前方と画像には書いてあるのですが
記事ではファンとモーターの両方が後部にあるように読めるようになっています
ご指摘ありがとうございます!修正致しました。
修正した結果かもしれませんが、全部になってますよ
前部でしょうね
7兆ってどっから出てんのよw
一気に7兆ボンと渡すわけじゃなく、年数で割った金額を毎年配分するって感じでしょ。
ググってみたら2029年完成予定っぽいから、単純に14年で割ったら毎年5000億円(・∀・)
それでもすげぇわw
あるところにはあるもんなんだなぁ
>建設費用もカリフォルニア州の高速鉄道に比べて十分の一程度
嘘くさ。まともにコストの計算すら出来ない段階なだけでしょ。
あるいは輸送能力が格段に低いか。
それに仮に建設費用が安くても、維持コストは大幅に高いだろうし。
昔からあるのに実現しないものには、それなりの理由があるもんだ。
貨物専用なんだから人員輸送用と比べたら安全基準がダンチ
同列で比べてる時点でかなりいい加減だと思う
「長距離パイプを1/1000気圧に維持する」って聞くだけでも、
建設コスト・メンテナンスコスト・維持エネルギー
どれもバカ高いイメージだよな
少なくとも一昨年の資料にそこら辺の試算は一切なかったけど
もう試算したのかな?
こういうのって運用ノウハウとか必要になってくるし、早くて安けりゃいいってわけじゃないからね
真空にしてファンを回すとは!?
真空と言っても100Pa(1/1000気圧)位らしいから、その辺の兼ね合いじゃないかな
推進力と言うより、抵抗を減らすんだと思う
なんか変な音しそう
出発!
うぃーーーーんヴーーーーーーんきゅーーーーーぎゅぎゅぎゅぎゅ・・・・きゅっぽん!
到着!
速く遠くに運送できるほど、Amazonみたいなネット物販が便利になるんだろうなあ。楽しみ。
むしろ7兆円の方にヒビるわ
日本のリニアより高いんじゃないか?
現行の規格コンテナを活用できるなら有望かも
ただ、
飛行機とほぼ同じ速度で飛行機より融通が利きづらく
鉄道や船舶と同じ積替え方法で量は少ない
中途半端感は否めないね