2015年02月14日22:18
結構前の話なんだけど、後輩の篠房六郎のとこに僕の同期の友人がアシスタントに行ったことがあったのね。
そのとき、篠房君から指示されたものが描けなかったのでこう言ったらしいんだ。
「俺はお前じゃない」
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
これ聞いた時カチーンときたのね。
「俺はお前じゃない」
それはさ、篠房六郎はアホほど絵がうまいから再現するのは難しいさ。でもね、言っちゃいけない。
アシスタントとしてアシ代もらって仕事する以上。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
「俺はお前じゃない」
それは当たり前なんだ。
でもね、作家が求めるのは「自分か、それ以上のスキル」なんだよ。
できるできないの前に「放棄」してはいけないんだよ。
再現できなくても、言われたことを努力して再現してみせる、それがアシスタントに課せられた使命だし、運命なんだ。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
アシスタントという仕事を選んだ以上ね。
まあ、同期の友人は他に仕事を持っていたからそういう無神経なことを言えたのかもしれないけど、「俺はお前じゃない」っていう台詞をその仕事現場で連発したらしいんだな。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
要は空気読めって話。できないなりに努力をしろってこと。
的確な指示なんて漫画描いてる現場で出来る人はそうそういない。ていうか、できない。出来る人は偉いけど。
あとは作家が要求することを自分なりに解釈して再現してみせる、それがアシスタントに求められるスキル。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
特に専業アシスタントには、是非とも言いたい。
「俺はお前じゃない」という言葉を口にするしないに関わらず、思ってもいけないよ。
アニメを見てごらん。
みんな歯車になってるんだ。
そうやってアニメは完成されていくんだ。
それを「再現できない」から「放棄する」のは、ダメだろ。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
再現は無理、だと諦めるのではなく、努力する。
努力しろ。
ということ。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
たとえば靴描いてとか服描いてとか、資料を自分で探してやってもらうことは多い。
それを作家の怠慢だと責めるアシスタントもいる。
いや、それが求められた仕事なら、しろ。
文句を言われる筋合いはない。
お金払ってるんだから。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
あと、これも言いたい。
作家にキレるな。
キレてもいいけど、裏でやっとけ。
どんな酷い環境であろうと、求められたことを再現できないのは、スキル不足であり、アシスタントの怠慢。
こっちはお金払ってるんだから。
上下関係を忘れるな。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
作家にキレていいアシスタントはこの世界に存在しない。少なくともブチ切れて暴言を吐き散らすアシスタントには本当にうんざりする。
お金を貰ってるんだから、絶対にそんなことをしてはいけない。
社会人としてな。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
話を戻すけど、
「俺はお前じゃない」発言は、本当にやめなさい。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
そういうスタンスでアシスタントをしている人は、アシスタントに向かないので、速攻で転職しなさい。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
あの時は僕にも非があった。
風邪が長引いて原稿が全然進まずに仕事中寝てばかりいた。
アシスタントとしては、「俺達は風邪引いたって仕事しなきゃいけないんだから作家ならかじりついてでも原稿やれって」ってことだったんだと思う。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
無理だって。3週間近く風邪が長引いてまともに仕事ができない状態だったんだから。それで、アシスタントの仕事にリテイクを出し続けたら、ついにぶち切れられた。
「糸杉さんがちゃんとやってくれればちゃんとやりますよ!」と。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
あと、僕の発言が彼の逆鱗に触れた。
「あのね、✕✕さん、やる気の無さが線に現れてるんですよ」
これがものすごいぶち切れられた。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
やる気のある線、やる気のない線、そんなの見りゃわかりますよ。
で、それを指摘した途端、
「はああああああああ???
やる気がないぃぃいいいい???
それだけは言っちゃいけねえ!!」
という形で、破局。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
不条理な仕事であっても、金を貰っている以上、耐えろ。
これが、アシスタントに覚えておいてもらいたいこと。鉄則です。
作家に対してキレるな。君は雇われている側だ。雇われている側に過ぎないんだ。そのことを忘れるな。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
要は、耐えろ、ということです。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 13
あと、一般企業と一緒に考えるな。漫画のアシスタントと普通の企業を一緒にするな。
アニメーターは不遇って話はどこでも聞くでしょ。漫画のアシスタントでうちくらい優遇されてるとこはそうはないよ。
まあ、限界見え始めたけど。
— 糸杉柾宏@やさぐれ厨 (@masahiroitosugi) 2015, 2月 14
その過程でうっかりキレてアシスタントの給料をバラす糸杉先生(現在削除済み)
リプライなどのやり取りや他のツイートはここで↓
http://togetter.com/li/782811
http://togetter.com/li/782838
社会人としての振る舞いを求めながら、漫画アシスタントと一般企業は違うと主張して「作家にキレていいアシスタントはこの世界に存在しない」と無限大の忍耐を要求していくロックな姿勢、素晴らしい。
被雇用者と奴隷を勘違いしてるところ、仕様書も指示もないけど俺が満足するまでリテイク出すから働けってところなんかのブラック企業感もテンション上がるね(´・ω・`)b
労働力の提供、賃金の提供、っていう平等なはずの関係を絶対的上下関係と捉えてるところとか、「キレてもいいけど、裏でやっとけ」と言いながらTwitterという表舞台でそれをまき散らすところとかホントもう最高。
Twitterのプロフィールに「編集さんはツイート見るのお断り」って書いてあるのをいいことに、仕事相手である編集に対する愚痴を垂れ流してまとめられたりとか、己の世界を生きてる感がとても良い。
※糸杉先生のTwitterプロフィール
https://twitter.com/masahiroitosugi
こういう「この業界はこれで当たり前」みたいなブラック理論振りかざすの、ホントやめて…
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この記事へのコメント
しかも3週間て
漫画家もアシスタントも大変だね
一発抜けば落ち着くよ
一生無病息災で要られる人なんていないよ。
君はそうなのか、凄いね
発言全体に都合のいい中小企業のブラックさと、
社会経験の乏しさが見えるよなあ。
ヘボ漫画家め。
金払って雇ってるから努力しろって言うけど、
雇う側も素人経営者でいることは許されねえんだよ
もうちょっと大した作品書いてからこいよ
つかアシ無しで仕事してからこい
悪くないね
※9
読者に何を言われても怒んないと思うよ。
この金額もらってるなら
黙って仕事しろってレベル
出来る人とできない人の差が激しいからなんtも言えんけど
余人には変え難き才能を持つ人に何故常識を求めるのだろう
アメリカみたいにガーーーってりゃればいいのにね
誉められたことではない。
けど、ヤベーってほどでもない。
そんな大袈裟に考えるレベルの話じゃないよ。
ブログにでも書けばいいのに
世間一般との乖離を自覚で傷自分だけが正しいと思っている
それを正当化して自分が正しいんだと声高に主張する
(アシ側もアシ側で波風立てる問題行動をとってるけど、)雇用者としての常識がないと思われても仕方ないレベルの発言だわ
自民党に票入れるつもりなだけでその人は読者じゃないって言うような人がそんなこと気にするわけないんだよなあ
エロ漫画かごときが何いってんだ?
んなこと言っていいのは尾田レベルだけだろ
そもそも絵の上手自慢がしたいなら漫画やめて
画集でも出せばいいのに
転落したらこの人もうやってけないと思うけど、まあそれもいいんじゃない?
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