街角で通りすがりお前ら「貴様…能力者だな?」チラッ俺「…だとしたら?」
お前ら「…倒させてもらおうか」スッ
女子高生「馬鹿ね、こんなとこでやり始めるつもり?」
お前ら「…!!貴様も能力者か?」
女子高生「その呼ばれ方、好きじゃないなぁ」
俺「ふっ…同感だ」
サラリーマン「なんだか面白そうな話をしているね」ニコニコ
お前ら「…!!」
俺「…あんた、強えぇな?」
サラリーマン「いやいや恐縮です、ただのサラリーマンだよハハハ」
――これが俺達の共通した最も古い記憶
――次の記憶?ああ…例の喫茶店だ
マスター「注文は?」
お前ら「コーヒー…」
女子高生「私も、あ、あとパフェ」
俺「俺もコーヒー」
サラリーマン「僕はカレーを」
俺「カレー?」
サラリーマン「朝食を取って無くてねハハハ」
女子高生「そーいえばもうお昼だもんね」
俺「なんか俺も腹減ってきたなぁ…マスター、俺もカレー!!」
女子高生「じゃ私も!!」
お前ら「チッ…遊びに来たんじゃねーんだぞ…」イライラ
――この時、お前らだけカレー食わなかったっけ
お前ら「…それで?貴様らは俺の敵ではないと…?」
俺「そうなるな」
女子高生「だね、まあ敵の正体が掴めているわけではないけど…」
サラリーマン「僕は一度だけ…ソレを見たことがある」
お前ら「…!!」ガタッ
マスター「…」チラッ
お前ら「…ゴ、ゴホン」スチャッ
お前ら「本当か、オッサン!?」ヒソヒソ
サラリーマン「ああ…一度だけね」
サラリーマン「そして僕は家族を失った」
お前ら「…す、すまない」
俺「お前もちゃんと謝罪が出来るんだな」
女子高生「茶化さないの、ねぇ…私達、チームを組まない?」
――記念すべき、いいや…忌まわしきチーム結成の記憶
――そして初めて俺達は敵に出会う
NO.9「やあ…君達が僕らの組織に刃向おうとしてるっていうチームだね」ニコニコ
お前ら「これが…敵…」ゴクリ
サラリーマン「ああ…そうだ」
女子高生「額に…NO.9の文字…」
俺「覚悟は出来てんだろ?さっさとやろうぜ」
NO.9「まずは挨拶代わりに…」クンッ
ドォォォンッ
女子高生「きゃああああっ!?」ブワッ
サラリーマン「うおおっ!?」ブワッ
俺「くっ…二人とも…!!」
お前ら「貴様は下がってろ…俺一人で片付ける…!!」
俺「悪いがお前の言う事聞くのだけはごめんだね」
――思えばお前らとはこん時から衝突ばっかだったな
NO.9「くっ…なかなかやるね…!!」
お前ら「オラオラオラオラァァァッ!!!」ズドドド
俺「ったく…スマートじゃねぇな」
NO.9「舐めるなァッ!!」ビュンッ
バキィッ
お前ら「ぐあああああっ!?」ズサーッ
俺「ほーらみろ、雑魚」
お前ら「う、うるさい…!!」ムクリ
俺「てめぇには感謝してるぜ、NO.9」
NO.9「なに…?」
俺「初めて敵を知ることが出来たし…なにより」
俺「女子高生のパンツ、拝ませてもらったからな…へへっ」
女子高生「なっ…///」カァァァ
――この後の勝利で俺達は上手くやれる、そう確信した
だけど俺達の知らないところで運命の歯車は…狂い始めていたんだ――
――その後も俺達は順調に幹部を撃破していった
NO.4「ぐああああ馬鹿なぁぁぁぁぁっ!?」ドサッ
女子高生「バイバイ…先輩…」キラリ…
…
NO.3「フハハハ…フハハハハハハハ…ハァッ!?」ドサッ
サラリーマン「よし子…タカシ…仇は取ったぞ」キラリ…
…
NO.2「貴様ごときに…このっ…私がぁぁぁぁぁっ…!?」ドサッ
俺「眠りな…永久に」
…
――そして俺達はNO.1を追い詰めた
NO.1「NO.2までを破ったことは褒めてやろう…」
お前ら「すぐに貴様も後を追うことになる…」キッ
NO.1「んん?んっ…ププッ…ブハハハハハハハ!!!!!」ビリビリッ
俺「笑い声で空気が…怯えてやがるッ!?」
NO.1「ブハハハハハハハ!!!!!」ビリビリッ
女子高生「な…なんなのこれ…!!」
サラリーマン「さすがにNO.1は今までのようにいかない…か」
NO.1「ブハハハハハハハ!!!!!」ビリビリッ
お前ら「ひるむな!!ここで負ければ今までの勝利もパーだ!!」
NO.1「ハハハハハ!!」ピタッ
シュンッ ズボッ
お前ら「えっ…?」
ドサッ…
俺「お前らァァァァァァァァァッッッ!!!!」
――耳に染み付くほど血が流れる音、ドクドクドクドク…
俺「おい!!早く!!治癒するんだ!!早く!!」
女子高生「やってる!!やってるよぅ!!」パァァ
お前ら「…カフッ」ドクドク
女子高生「ダメ…なんで…血、止まらない…!!」
俺「クソが…クソがァァァァッッッ!!」ビュッ
サラリーマン「ダメだ!!早まってはいけない!!」
NO.1「フンッ!!」バキッ
俺「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」ズサーッ
女子高生「治って…お願い…目、開けてよぅ…ぐすっ…」パァァ
女子高生「あ…ダメだ…」
サラリーマン「…?」
女子高生「心臓が…無い…」
俺「えっ…?」
NO.1「お探しのものはこれかな…?」ニヤッ
お前ら心臓「ドクン…ドクン…」
女子高生「…!!」ヘタン…
俺「あ…あ、あ…」ガクッ
サラリーマン「くっ…」
NO.1「残念、チェックアウト…」グチャッ
お前ら心臓「ビチャァッ!!」
お前ら「…!!」ガクンッガク…
俺「お前ら…おい…お前ら…」ユサユサ
サラリーマン「…」ブワッ
女子高生「いや…いやあああああああああああああああっ!!!」
――そして、敗北
いつチェックインしたんだ
――傷を負い、足を引きずり、俺達は小高い丘にたどり着いた
俺「…」
女子高生「うくっ…えぐっ…ぐすっ…」
サラリーマン「もう終わりにしよう…僕たちには勝てっこない…」
俺「てめぇ…本気で言ってんのか…?」グイッ
サラリーマン「君も力の差を見ただろう?あれにどうやって…」
俺「お前らが殺されたんだ…悔しくねぇのかよ!!」
サラリーマン「僕だって悔しいさァァァッッッ!!!」ドンッ
サラリーマン「出来ることなら仇を討ちたいさァァッッッ!!」
サラリーマン「だけどあんな化物にどうやって勝つっていうんだ!?」
サラリーマン「無計画に突っ込めば今度同じ目に合うのは自分だ!!」
サラリーマン「どうやるんだ!?さあ答えろ!!答えてみろよ!!!」グイッ
俺「そ、それは…」ガクッ
サラリーマン「僕は会社に戻る…君達も達者で…」スタスタ
――こうしてチームは解散したんだ
――それから数カ月後…
マスター「注文は?」
俺「コーヒー…」
マスター「…いつもの連れは?」
俺「聞くな…お願いだ…」ガクッ
マスター「はい…コーヒー」ススッ
俺「…?マスター一つ多いぞ?」
マスター「…ふん」チラッ
俺「ん?」クルッ
女子高生「やっほ、久しぶり」
俺「女子高生…久しぶりだな」
女子高生「ここ座っても良い?」
俺「ああ…」
女子高生「私ね、大学合格した」ズズズッ…
俺「そーか…おめでとう」
女子高生「まだ…仇打ちを考えてるの?」
俺「…」
女子高生「一応言っておくけど…私はもう無理、戦えない」
俺「…わかってる、お前はもう十分やったよ」
女子高生「ごめんね…」
俺「良いんだ、傷が癒えたら俺一人で行く…うまくやるさ」
カランカラーン
マスター「いらっしゃい」
サラリーマン「もしもし?あーハイ、その件ですが…」チラッ
俺「…」チラッ
サラリーマン「ああいえ、なんでもありません、ええハイ…」クルッスタスタ
マスター「チッ…冷やかしかよ」
俺「オッサンも仕事がんばってんだな」
女子高生「そうみたいね」ズズズッ
女子高生「プハー…ごちそーさま」
俺「おい、俺の奢りかよ?」
女子高生「可愛い女子高生とお喋り出来たんだから、コーヒーくらい奢ってよ」
俺「ったく…元気でな」
女子高生「うん…あ、これあげる」スッ
俺「学業成就?」
女子高生「私が合格したという由緒正しきお守り」
俺「俺勉強するわけじゃねーんだけど…」
女子高生「まあまあ、良いじゃない、それじゃ…またね」クルッスタスタ
マスター「ありがとさん」
カランカラーン
俺「ありがとよ…女子高生」
――そして…
俺「さーて…弔い合戦といきますか!!」
雑魚「キェェェェッ!!キェェェェッ!!」ワラワラ
俺「ったくあんとき雑魚もかなり蹴散らしたのにまだいやがるのか…」
俺「良いぜ、まとめて相手してやる」スッ…
雑魚「キェェェェッ!!」ガバッ
俺「はぁッッッ!!」ドスッ
雑魚「キェェェェッ!!」ガバッ
俺「とりゃッッッ!!」ドスッ
バキドカオメコボコォッ
俺「ふー…片付いた片付いた」パンパン
スタ…スタ…スタ…
NO.1「また来たのか…愚かなる人間よ」
俺「愚かなだけじゃねーぜ?その上しつこいからな」ニヤッ
――一方その頃、TOKYOでは
ポツポツ…ザァァァァァ…
通行人A「うわっ!?なんだこの雨赤いぞ!?まさか…血!?」
通行人B「きゃああああっ!?」
サラリーマン「…ついに始まったか」
サラリーマン「でも…僕は…」
――一方その頃、高校では
クラスメイトA「おい!!外見てみろ!!血の雨が降ってる!!」ザワザワ
コメント一覧
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- 2015年02月17日 23:49
- お前らってすごいんだな
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- 2015年02月17日 23:56
- 外野で草
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- 2015年02月17日 23:58
- >いつチェックインしたんだ
これに全て持ってかれた
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- 2015年02月17日 23:59
- お前らカワイイ
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- 2015年02月18日 00:01
- チェックアウトで我慢できなかった