元暴力団組員が少年を福島の除染作業で違法に働かせていたとして、逮捕されました。
画像:【除染作業員】
http://www.jiji.com/jc/d4?d=d4_quake&p=jyo114-jlp11852846
18日に報じられたもので、当時15才の少年(愛知県北名古屋市)は昨年3月、中学を卒業後、ハローワー
クに通い、土木建設会社に就職。
6月になると
「福島に行ってもらう。足場関係の仕事だ」
と言われ、福島へ。
福島市内で働くこととなりましたが、作業内容は飛散した放射性物質が付着した草や土を民家から取り除く
という除染(じょせん)でした。
7月になり、今度は商業施設の除染作業をするように指示され、従事したとのこと。
「労働基準法」では18才未満を除染作業に就かせてはいけないという決まりがあるため、少年は会社から
「年齢は隠して18才だと言え」
と指示され、仕事を回してきた元請会社の責任者の姿が見えた際には姿を隠すようにも言われたそう。
また作業で失敗するとひどく叱られ、暴力まで振るわれるようになったとのこと。
日給も3千円まで落とされ、もう続けられないと考えた少年は7月中旬に寮を脱出。
(※なお、国が発注した除染作業の場合、特別手当として1日1万円~数千円が付加されます。
これも税金から出ており、最終的には東京電力に請求されます)
実家の愛知に戻り、警察署に相談。
建設会社の専務(49才)が少年に違法労働をさせた疑いで逮捕されました。
またこの会社の実質的経営者は元暴力団組員で、金の流れや業務実態などについて捜査が続いています。
少年は
「だまされたという気持ち。上司(男)も会社も許せない」
と語っています。
最近ではブラック企業をハローワークから一掃する措置が取られていますが、こういった極悪な企業は
なかなか無くならないものですね・・
特に福島県の除染作業では素性のわからない作業員も多く、健康診断などもずさんで業者の中抜きが
酷いところも一部にはあるようです。