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勇者「魔物を女の子にかえる魔法か……」



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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:15:47.69


老魔法使い「これをお前に教えよう」

年老いた魔法使いは、そういって、一冊の魔道書を手渡した。

老魔法使い「私は、長年の研究でこれを作り上げた。しかし、時間をかけ過ぎた」

老魔法使い「私は老いて、もう時間がない。だから、これはおまえに授けよう。好きに使え」

老魔法使いはそういうと、闇の中へさっていった。

勇者「……」

勇者「こんなものどうすればいいんだ。もう考えるのは明日でいいや」

そういって、勇者は宿屋へむかった。


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:16:21.28 BE:2994684269-2BP(11)


この先の展開wktk



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:20:12.79


※書き溜めなし

宿屋へ入ると女賢者が心配そうな顔をしていた。

女賢者「夜遅く、どうしたの?」

勇者「いや、魔法使いにあった」

女賢者「?」

勇者「そして、魔道書をもらった」

女賢者「あきらかにあやしくないそれ?」

勇者「わからん」

女賢者は勇者が道具袋からだした本をまじまじとみつめる。

女賢者「これ、なに? 知らないよ、こんな魔法」

勇者「作り上げたとか言ってたな。オリジナルのものだろ」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:24:36.55


女賢者「こんな術式はじめてみるよ。それに、作り上げるだなんて、それなりの力がないとできないよ」

女賢者は本から目を上げ興奮気味にはなす。

女賢者「すごいよ、これ。でもどんな効果があるの?」

勇者「魔物を女の子にかえるらしい」

女賢者は顔を硬直させた。

女賢者「は? 意味がわからない」

勇者「そのままの意味だろ」

女賢者「なんで、そんな魔法」

あきれた顔をしている。

勇者「男のロマンとかいってたなぁ」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:29:24.09


女賢者「本当にそんな効果だっていってたの?」

勇者「ああ、確かに」

女賢者「もっとすごい魔法がつくれるだろうに……」

女賢者「それで?」

勇者「それでとは?」

女賢者「使うの?」

勇者「そうだな。しかし、人間にされた魔物はどういうことになるのか」

女賢者「わからないわね」

勇者「ともかく、使わないことには本当かどうかもわからん。嘘だったら、それまでだ」

女賢者「そうね。そんな魔法信じたくはないわ」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:37:08.64



勇者と女賢者はそれぞれの寝室へと戻った。

勇者「さて、寝るとしよう」

先ほどの本を机の上において、ベットの中へ潜り込んだ。

勇者「やれやれ、変なものをもらってしまった」

ため息混じりに独り言を言いながら目を閉じた。

勇者「しかし、明日はおもしろいことになりそうだな」

不思議な予感を感じさせる夜だった。


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:42:01.79




朝日が昇り、一日の始まりを知らせた。

勇者「あぁ、眠い。だるい」

勇者は朝が弱かった。

勇者「このまま、寝ていようか」

そう思って勇者は、布団に包まった。
そこで勇者は机の上にある本を思い出した。

勇者「あぁ、忘れていた」

勇者「仕方ない」

勇者は起き上がり、女賢者の部屋のドアを叩いた。

勇者「起きてるか?」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:46:17.51


女賢者が扉の隙間から顔をのぞかせた。

女賢者「とっくに起きている。朝食もとった。準備もできている」

勇者「なぜ起こさなかった?」

女賢者「起こすと不機嫌になるでしょうが」

勇者「そうか?」

女賢者「やつあたりがうざったい」

勇者「すまんな。眠いだめなんだ」

女賢者「早く顔洗って、もうでるよ」

勇者「わかった」

女賢者「まったくどこか抜けてる勇者だこと」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:53:33.74


勇者「くはぁ~」

女賢者「あくびするな」

勇者「う、すまん」

女賢者「さて、昨日の魔法についてだけど」

勇者「うむ」

女賢者「調べたんだけど、やっぱりわからなかった。完全オリジナル」

勇者「やはり、使ってみないことにはか……」

女賢者「そういうことね」

女賢者「死にそうになったら、私が回復させてあげるわよ」

勇者「頼もしいな」

スライムがあわわれた

スライム「ぴ、ぴぎぃ!」

勇者「おっと、早速だな」

女賢者「かわいいそうだけど、実験台になってもらいましょう」






23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 14:59:03.72


スライム「ぷうぎゅー」

勇者「さてと、呪文をとないといけないらしい」

女勇者「はやくとなえなさいよ」

勇者「わかったが、しばらく足止めしてくれないか?」

女勇者「どうやって?」

勇者「がんばってくれ」どすっ

女賢者「ちょっと、わたしは肉弾戦むきじゃないわよ」

勇者「よろしく頼む」

勇者は魔道書のとおり呪文を唱え始めた。勇者を中心に円形の魔方陣が展開される。

女賢者「ひぇ!」

スライム「ぎぅぎゅー」

女賢者「はやくしなさいよ」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:06:15.60


女賢者(しっかり魔方陣が形成されてるってことは、なにか効果はあるのね)

女賢者「ってわわ、危ない。あたったらひとたまりもないわよ」

勇者が言葉をつむぐごとに魔方陣は増えていく。
そして小さな魔方陣がつながり、大きな魔方陣を形成した。

スライム「ぷぎゅ!?」

するとスライムの動きがとまった。
スライムが光に包まれていく。

勇者「どうやら成功らしい」

女賢者「どうなるの? 凶暴化しても私どうしようもないわよ」

勇者「そのときはそのときだ」

スライムはみるみる光につつまれていく。


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:11:18.85


スライム「とりゃ」

スライムが勇者に体当たりした。
しかし、勇者はびくともしない。

スライム「あれ?」

スライム「とりゃ」

勇者はびくと(ry

スライム「おかしいな?」

スライムは女賢者にも同様にした。

スライム「おりゃおりゃ」ぽかぽか

女賢者「ちょっと、いたいって」

スライム「?」

勇者「いや、しかし本当に成功するとは」


女賢者「そうね」

スライム「???」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:15:15.17


勇者「しかし、かわいいな」

女賢者「えっ、勇者ってロリコンだったの?」

勇者「お前、失礼だな」

スライムは状況が把握できずに、混乱している。

スライム「えっ? えっ?」

勇者「鏡でみせてやれ」

女賢者「ほいさっと」

スライムは鏡にうった自分を見、そして

スライム「は?」

といい、気絶した。

勇者はレベルアップした。
ロリコンレベル1


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:20:11.82


スライム「ん、うーん」

スライムは頬をたたく感触に目を覚ました。

スライム「いたいよぉ」

スライムは目をさました。

スライム「ゆ、勇者この!」

スライムは勇者に体当たりしようとした。
しかし、縛られていた。

スライム「ふぎゅ」

勇者「まぁ、おちつけ」

女賢者「さっきの戦闘覚えてる? というか言葉は通じるのかしら」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:24:55.53


スライム「しるか! ってあれ?」

スライム「なんで人間の言葉わかるんだ?」

女賢者「はい、鏡」

スライム「ん?」

スライム「……」

スライム「あれ?なんでぼく人間の女の子に?」

スライム「あれ? あれ?」

勇者「まぁ、混乱するのもわかる」

スライム「これは、なにかの幻影だな。勇者、一思いにぼくを殺してしまえ!」

勇者「さて、どうするかな」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:29:39.95


勇者は魔法使いについて、魔道書について、魔法が成功したことについて語った。

勇者「ちなみに、人間になっても元の魔物の特性が残ってたりするらしいぞ」

スライム「そんなのぼくは信じないぞ」

女賢者「私も信じられないけどね、現になってるじゃない」

スライム「むむぅ、デタラメいってぼくをかどわかそうとしてるな」

スライム「騙されないぞ」

勇者「じゃあ、その体はどう説明するんだ」

スライム「うぐっ」

女賢者「こら勇者、女の子をなかせちゃだめでしょ?」

女賢者「とりあえず、暴れないって約束してくれるかしら?」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:35:49.40


スライム「ぐすっ……」

スライムは腕で涙をぬぐった。

スライム「仕方ない、でもばくは信じたわけじゃないんだからな」

勇者「わかっている」

スライムは縄をほどかれた。

勇者「小さな女の子を縛るなんてしたくなかったんだがな」

スライム「うぅー」

女賢者「そんなに警戒しないでよ、はいただの布の服だけど、着てないよりはましでしょ」

スライムは服を奪い取ってきようとしたが、うなく着れない。

女賢者「はいはい」

スライムは女賢者に手伝ってもらって服をようやく着た。






43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:42:56.40


うん、少し落ち着こうと思う

スライム「じゃあ、ぼくは人間になってしまったと」

勇者「そういうことだな」

スライム「はぁ……、ぼくはどうすればいいんだよ」

女賢者「そうねぇ」

勇者「そういえば、特性ってなんだ?」

女賢者「そうそう、スライムちゃんなにかできない?」

スライム「ぼくをちゃんづけでよぶな!」

スライム「うーん」

スライムの腕が次第に液状化していく。

勇者「おお、腕がスライム化したぞ」

スライム「腕しかできない、なんでこんな弱い体に……」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:47:31.44


勇者「そんななりじゃ、もとにももどれないだろうな」

女賢者「かわいそうね」

勇者「女賢者、お前笑ってないか」

女賢者「そうかしら? だってスライムちゃんがかわいくて」

スライム「かわいいとかいうなっ!」

女賢者「ああっもう、かわいいわね」

スライム「近寄るな、人間!」

勇者「今はスライムも人間だぞ」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:53:02.77


スライム「ぐっ、それはだけど」

女賢者「かわいいわ」

女賢者はスライムを抱きしめた。

スライム「や、やめろっー」

勇者「もう今日は遅いし、寝るか」

スライム「ぼ、ぼくは勇者と寝る」

女賢者「あら、なんで?」

スライム「この女こわい」

勇者「べつにいいが、寝ているとこを襲うなよ。文字通りの意味で」

スライム「さぁね?」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 15:59:32.97


勇者はランプを消し、ベットにはいった。

勇者「お前もはいるか?」

スライム「ふん、ぼくは大丈夫だ」

勇者「そうか?」

スライム「……」がたがた

勇者「寒くないか?」

スライム「っ……」がたがた

スライム「べつに心を許したわけじゃないぞ」

スライムはベットに恐る恐るはいってきた。

スライム「お前こそ、ぼくをたおそうとか思うなよ」

勇者「いまのお前を殴ろうとは思えないよ」

スライム「ふんっ」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:04:17.11


勇者「くはっ、朝か、ぁあ~だりぃ~」

スライムは横ですやすや寝ている。

勇者「うむ」うずうず

勇者の中のロリコンレベルが急激に上がってるようだ。
勇者のロリコンレベルは10になった。

勇者「なぜか、いたずらしたくなってきたな」

体のうずうずを止めることができない。

スライム「すーすー」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:09:23.09


そっと手をのばし、スライムの髪の毛に触れる。
スライムの髪の毛はきれいな水色だった。

勇者「本当にかわいいな。女賢者のいってることもわかる気がする」

そのまましばらく髪の毛をくるくる指で遊んだ。

スライム「ふぁああ」

スライムは起きる気配を見せない。

勇者「無防備すぎるな」

勇者はスライムの胸に手をのばそうとした。

スライム「なにするんだ人間」

スライムは目を覚ました。


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:13:11.53


スライム「まさかお前」

勇者「いや、誤解だ。誤解じゃないけど、誤解だ」

スライム「ふん、お前から殺気をかんじない」

スライム「ぼくを殺そうとしたわけではなさそうだ」

スライムは再び布団をかぶった。

勇者「まぁ、そうだが」

スライム「ああ」

スライムは納得したような顔をした。
半身布団から起き上がり、顔をにやけさせた。


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:17:47.36


スライム「人間は年間を通して、発情期らしいね」

勇者「なっ」

スライム「ぼくに発情したの?」
スライムは目を細めて勇者を見据える。

スライム「汚らわしい」

勇者「……」

勇者「あのな」

勇者はわなわな震えている。

勇者「朝は俺、機嫌悪いんだよ」

勇者「この意味がわかるか?」

スライム「!」びくっ


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:22:07.15


勇者は椅子に座り、話し始めた。

勇者「俺だってさ、彼女ぐらいほしいさ」

勇者「でもな、小さいころから鍛錬鍛錬でそんな暇なかった」

勇者「旅に出てからもそうだ。こんなんじゃオナニーする暇もないじゃないか。性欲も溜まるさ、ばかやろう」
勇者は混乱しているようだ。

勇者「くそっ、なんなんだよ」

スライム「お、女賢者がいるではないか」

勇者「あ? あいつか。あいつはだめだ。あいつは恐ろしい」

スライム「?」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:26:55.15


勇者「あいつは、女にしか興味がない」

スライム「!」

勇者「そういうことだ」

スライム「近づくのやめよう。やっぱり人間怖い」

スライムは女賢者に対して距離をとることにした。

スライム「お前も大変なんだな」

勇者「すまないな。愚痴につきあわせて」

スライム「いや、人間も大変なんだな」

スライムと勇者は妙な仲間意識を持った。






67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:32:50.38


スライム「……」

勇者「はぁ……」

スライム「その、ぼくのからだを使ってもいいぞ」
スライムはもごもごと口を動かした。

勇者「は?」

スライム「見るだけだからな、触るなよ」

勇者「いや、しかし」

スライム「いまのぼくは人間だ、それに勇者に捨てていかれたら、たぶん死ぬだけだろう」

スライム「それなら、遊んでみるのも一興かと思っただけだ」

勇者「そうか」

スライムはベットから立ち上がり、布の服を脱ぎ始めた。


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 16:41:33.24


スライム「うっ……」

勇者「どうした?」

スライム「ひとりじゃ、うまく脱げない」

勇者「手伝ってやる」

勇者の手伝いで、スライムの体が露になっていく。
スライムの体は普通の少女の体だった。
本当に昨日までスライムだったのか、疑いたくなるほどだった。
肌は白くつややかで、腰はすらっとしていて幼い。
しかし、胸は若干の膨らみを宿していた。

勇者「ほぉ」


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 22:42:39.05


ホイミンにこの魔法かけてあげれば皆幸せになれるな



145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/04(日) 22:45:36.20


むしろ魔王にかけてやれば世界は平和に



184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 16:52:52.56


ドラキー「かぷかぷしていい?」

勇者「かぷかぷ?」

ドラキー「うん。歯がうずうずするの。
 人間のお口は葉っぱとか木の幹とかに噛みつくには不便だよね。
 小さいし、大きく開かないし。喋るには便利だけど。
 ……勇者の耳、美味しそう。
 かぷかぷしたい。
 味見だけ。――だめ?」

勇者はロリレベルが1上がった!

勇者「ま、まだ昼間だしな……。さ、さすがに」

ドラキー「そう? 風がそよそよ良い天気だよ。
 ハンモックで寝ちゃおうよ、勇者。
 勇者が起きるまで、わたしはかぷかぷ出来て丁度良いよ?
 ね? そうしよ♪ そうしよ♪」

ドラキーはラリホーの呪文を唱えた


196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 19:20:02.86


勇者「>>1が遅いな」

スライム「人間のくせに待たせすぎだ」

女賢者「私、部屋にいるだけじゃないの」

勇者「スライムは脱いだままじゃ寒いだろ」

スライム「ぼくが風邪ひいたら>>1のせいだぞ」


198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 19:30:20.21


では、及ばずながら、>>1帰還まで……援護仕る。


勇者「ふぅ、だいぶ深くまで来たな……ん?」

僧侶「何か見つけましたか?」

勇者「ああ、なんだろう……本? 古いもののようだけど」

僧侶「魔道書のようですね。少し見せてもらえますか?」

勇者「……何かわかる?」

僧侶「だいぶ古ぼけていますが、古代文字などが使われているものではないようです。つまり、比較的新しいもののようですが……」

勇者「? 魔道書なら、なにか効果があるものなんじゃないの?」

僧侶「ええと……ちょっと信じがたいことが書いてありますけど……あ、怪しいですよ、これ」

勇者「もったいぶらずに教えてくれよ」

僧侶「……という、魔法が込められている、と書かれています」

勇者「……魔物を女の子に……魔物にはオスメスが無いのかな?」

僧侶「いえ、そういうことではなくてですね」


 ほすほす


200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 19:37:32.02


勇者「なるほど、要するに、人間の女の子にする魔法が使えるってわけだね?」

僧侶「そういうことになりますね……それで、どうします?」

勇者「どう、って……珍品の収集家には、売れるかもしれないけど……」

僧侶「個人的には、これは危険だと思います。だって、魔物を人間に近しいものにしてしまうなんて、まるで魔王の所業です。生態系の破壊です」

勇者「? 僧侶の言う事は、難しいなぁ……でも、魔物が全て人間に近いものになっていったら、親近感は湧きそうだね」

僧侶「冗談じゃないですよ。魔物が魔物のまま、私たちに襲い掛かってきたら、それを倒さなくてはならないのですよ? あなたにできますか?」

勇者「……ぞっとしないな。しかし、流石は神職に仕えるだけはあるね。そんなこと、考えてなかった……よし、これは使わないことにしよう」

僧侶「それがよいでしょう。では、すぐにでも、近くの町へ行って、教会の方にでも封印処理してもらうほうがいいでしょう」

勇者「そうだね。この場で燃やすよりも、リスクが少なくて済みそうだ」

僧侶「では、帰りましょう」


 ほすほす


201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 19:45:05.28


僧侶「随分、遅くなってしまいましたね」

勇者「この時間じゃ、教会も閉まってるかな……明日にしようか」

僧侶「そうしましょう。では、私は宿の手配をしてきますので、勇者さんは……」

勇者「この時間で色々売り買いできるかは、わかんないけど、一回りしてからにするよ。じゃあ、あとでね」

僧侶「はい、わかりました」

 ・ ・ ・

勇者「とはいえ……めぼしい宝物といっても、お金になりそうなのが、この魔道書だけというのも、なんだかなぁ」

勇者「……これ、本物なのかな。本物なら、多分だけど……欲しがるやつ、多いんじゃないかな。いやでも、必ず美人になるとは限らないし……」

勇者「いやまさか、そういう補正とか、利くのかな……こればっかりは、使ってみなきゃ……いや、駄目だ。僧侶と約束したもんな」

勇者「……でも、明日には、手放す事になるんだよな……」

勇者「……一度くらい、誰にもばれないように使えば……」


 ほすほす






202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 19:51:45.00


勇者「……ふぅ、ふぅ……キャタピラー、ギズモ、デスフラッター、腐った死体……マシなのが出てこない……もっとこう、ないのか……」

勇者「……土地が悪いのかな……一人で夜中に戦ってる所為か、きつい……」

勇者「……とうさん、かあさん、僕は、なんというか……すごい、不順な戦いをしています。でも、許してください。経験値は入るので、許してください」

 ・ ・ ・

※『ホイミスライムが現れた』

勇者「……もう、こいつでいいかなぁ……」

※『キラーマシンが現れた』

勇者「……どういうパーティーだ……くそっ!」

 勇者 は 謎の魔道書 を使った !

ホイミスライム「ぴぎゃー!?」

※『キラーマシンには効果が無い!』

勇者「しまった、キラーマシンには、通用しないのか!? くっ、もう駄目か……」

 ホイミ


 ほすほす


205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 19:59:14.65


勇者「なんだ? 傷が……誰か居るのか!?」

ホ「……? 言葉が通じる。お前、仲間だったのか?」

勇者「今、ホイミを掛けてくれたのは、君か? いやしかし、どうして、こんな森で、しかもそんな格好で……」

ホ「? 何を言ってるんだ? 格好など、いつも通り……あれ、なんだか視点が少しおかしいような……」

勇者「って、それどころじゃなかった! キラーマシンを……あれ?」

※『キラーマシンは逃げ出した』

勇者「……おかしいな。逃げるような相手ではなかった筈だけど……なんか、ひどく混乱してたような……」

ホ「おいお前、よく見たら、巷を賑わせている勇者とかいうやつか?」

勇者「? あ、ああ、助太刀感謝するよ。えと、僕は確かに勇者だけども、君は、その、はやく服を着たほうが……」

ホ「服? なんだそれは。まるで人間みたいな事を……おい、どういうことだこれは?」

勇者「は?」

ホ「は、じゃない。なぜ、あたしが人間みたいに二本の足で立っているのかと、訊いてるんだ」

勇者「……君は、まさか……」


 ほすほす


208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:08:05.66


ホ「……なるほど、だいたいわかった。要するに、お前が謎の魔道書とやらを使ったせいで、あたしがこんな不便な身体になったというわけだ?」

勇者「流石に、魔法を使うだけあって、知性はそこらの魔物と違うみたいね」

ホ「やかましい。どうしてくれるんだ。お前が、そんな戯けた魔道書を使ったお陰で、あたしまで人間扱いされるようになったみたいじゃないか」

勇者「あれ、そうなんですか?」

ホ「そうなんですか、じゃない。こうして、人間と喋れる代わりに、あたしは仲間とも、まともに喋れなくなってしまった。お陰であたしは一人だ」

勇者「はぁ……それは、大変ですね」

ホ「……どうも、自分のやったことの重大さに気付いていないみたいだな……下等な人間め」

勇者「下等というには、そちらのほうが、よっぽど下等な格好をしているかと」

ホ「確かに、根源的な意味での下等とは、このような格好を言うのだろうな。魔物とはそういうものだ……話をそらすな」

勇者「いえ、本当にスイマセン。明日には、この魔道書も封印処理されるそうなので、その前にどうしても使ってみたくなって……」

ホ「お前……あたしがキラーエイプだったら、叩き殺してるぞ」

勇者「今は、人間の……それも、かなり可愛い女の子ですけどね」

ホ「……興味が無いわボケナスめ」


 ほすほす


212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:15:26.21


ホ「それで、お前、さっきから、私の……ここは腹なのか?」

勇者「いえ、ええと……胸ですね」

ホ「胸か。そこばかり見ているが、なんのつもりだ? なにか、おかしいのか?」

勇者「あ、いえ……全然隠したがらないから、ついつい目が……えーと、取り敢えず、僕の外套を羽織ってください。いろいろ、目の毒です」

ホ「毒だと? あたしは、毒なぞ使えないぞ?」

勇者「そのおっぱいとか、その、ふとももらへんとか、あるだけで毒ってのもあるんですよ」

ホ「おっぱいとはなんだ?」

勇者「……と、取り敢えず……どうしましょうか?」

ホ「取り敢えず? この森には居られないな。あたしはもうよそ者になってしまった。このままでは、いずれ殺される。生きようと思えば、この身にあったものにせざるを得ないだろうな」

勇者「……本当に、申し訳ないことをしてしまったみたいですね」

ホ「……取り敢えずといえば、その面倒くさい話し方をやめろ」

勇者「はい、いや、そうだね。僕も、君の年齢がわからないから、ついついかしこまっちゃったよ」

ホ「……五歳だ。妙齢といわれる」

勇者「そ、そっか」


 ほすほす


214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:23:20.82


僧侶「……それで、何か釈明は?」

勇者「……ありません」

僧侶「結構です。勇者さんの折檻は明日に回すとして……ホイミスライムさんですね」

ホ「お前は、他人を呼びつけるときに、『おい、人間』なんて言うのか?」

僧侶「名乗っていただかなくては、呼びようもありません。私は、僧侶と申します。貴女のことは、どうお呼びすればよいですか?」

ホ「そうだな……差し詰め、ホイミンとしておこう」

僧侶「わかりました。ではホイミンさん、取り敢えず……服を何とかしましょう」

ホイミン「そんなものが必要なのか?」

僧侶「……道中、特に勇者さんから、不愉快な視線を感じたことは?」

ホイミン「……少なからずあったような気もする。どういう意味がある?」

僧侶「その質問に答える前に、不必要に身体を触られる気持ちはどうです?」

ホイミン「よくはないな……そういう意味か」

僧侶「ご理解いただいたなら、服を何とかしましょう」

ホイミン「……面倒なものだな、人間とは」


 別にいいじゃん。保守なんだし。ほすほす


218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:28:46.39


勇者「うう、寒いよ、床かたいよ……」

僧侶「できました」

 がちゃり

ホイミン「……なんだか息苦しいぞ。人間の女っていうのは、いつもこんななのか?」

僧侶「なれてくれば、気にならなくなりますよ」

勇者「お、おお……露出は減ったけど、寝間着姿もいいなぁ」

僧侶「……勇者さん、ナンですか、その目は」

勇者「なんでもないです」

ホイミン「胸のさらしは、外して構わないかな? すこしきついんだが」

勇者「さらし? ブラじゃないの?」

ホイミン「僧侶のは、合わなかったんだ。たしかに、あれのほうが楽そうではあるが……」

勇者「へぇ~……」

僧侶「……くっ」


 ほすほす


220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:36:16.06


ちゅんちゅん、ちゅちゅん

勇者「……ふぁ、いてて……あれ、何で僕、廊下で寝てたんだろ……あ、そうか。急に一人女の子が増えたんだったなぁ……なら、仕方ないかぁ」

僧侶「おはようございます、勇者さん。ホイミンさんは、どうしてます?」

勇者「いや、まっさきに廊下で寝させた人に、そんなこと聞かれても……」

僧侶「仕方ないじゃないですか。ベッドは部屋に一つだし、一緒の部屋で寝させるわけにもいきません。不潔です」

勇者「……様子、見に行こうか」

僧侶「私が行きます」

勇者「そうですか。じゃ、顔洗ってきます……うう、腰痛い……」

 ・ ・ ・

僧侶「ホイミンさん、朝ですよ~……あれ?」

ホイミン「ん、んん……」

僧侶「手が、増えてる……? いや、これは、ホイミスライムの? え、あ、ちょ、な、なんですか、ホイミンさん、そんな、掴んじゃ、だ、駄目っ!?」


 ほすほす






221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:43:24.19


勇者「ふー、さっぱりした……さて、着替えて、買い物にでも……あれ、なんか部屋が騒がしいな」

僧侶「あっ、や、だ、だめっ、そこは……あ、やだ、ぷにぷにきもちい……じゃなくて、お、起きて!」

ホイミン「ん~……うるさい」ぽいっ

僧侶「えっ……きゃあ!?」

勇者「うぶっ!?」

ホイミン「……どこだここ? あ、人間の町だっけ……なにしてんの、お前ら?」

勇者「朝の運動に見えるか?」

ホイミン「交尾か?」

僧侶「違います! こんな風にしたのは、貴女ですよ」

ホイミン「ん? おお、手足がすごい事に……どういうことだ?」

僧侶「た、多分、貴女の意識が、ホイミスライムだった頃の事を覚えていて、それが……」

勇者「どうでもいいけど、どいてくれないかな……いくら僧侶でも、すこし堪えるから」

僧侶「っ……ふ、不潔です!」

勇者「……傷つくわ」


 ほすほす


222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:52:03.32


勇者「……どうでもいいけど、ホイミン。あんまり、キョロキョロしてると、目立つよ」

ホイミン「物珍しいんだから、しかたないだろ。あたしは、ホイミスライムだったんだから」

勇者「確かに。でもまぁ、迷子にならんようにね。平和な町だけど、何が起こるかわかんないし」

ホイミン「わかった。では、手を繋いでおこう。なるほど、行きかう連中が、こういう風にしているのは、そんな理由があったのか」

勇者「違うと思うけど……」

僧侶「……私と手を繋ぎましょう」

ホイミン「? いいけど、なぜ怒っているんだ?」

僧侶「別に怒ってませんよ。私を怒らせたら、大したもんですよ」

ホイミン「……よくわからないな、人間って。それで、どこに行くつもりなんだ? 食事か?」

勇者「それは、朝済ましたでしょ。腹減ったら飯なんて、野生動物じゃないんだから……あ、そうなのか」

僧侶「今日は、まず教会に行くんですよ。貴女を人間に変えてしまった、魔道書を封印処理しなくてはなりませんから」

ホイミン「ほうほう、どうせなら、もっと同胞を増やしてみたかったけどな」

僧侶「恐ろしい事を言わないでください」

勇者「……」


 ほすほす


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 20:59:23.57


僧侶「だいたい、魔物を人間にするだなんて、誰が考えたんでしょうね……とても恐ろしい事なのに」

勇者「僕らの場合は、少なくとも、恐ろしい事にはなってないけどなぁ」

僧侶「恐ろしい事にして差し上げましょうか? 主に勇者さんを」

勇者「それは、僕がかわいそうな事になりそうだなぁ……」

ホイミン「……ずいぶん昔、人間になりたがった魔物が居たという話を聞いたことがある」

勇者「へぇ、それは初耳だな。君と同じホイミスライム?」

ホイミン「そう。何を思ったか、そいつは、どこかの城勤めの人間についていって、冒険をしたという。その結果、どうなったかは知らないが……」

僧侶「その方は、人間になったのですか?」

ホイミン「わからない。人間になってしまったなら、もうほとんど見分けはつかなくなっていただろうね。だから、わからない」

勇者「本当にそんな事が可能なのか……いや、だからこそ、そういう魔法を思いついたって話もでてくるのか」

ホイミン「そいつの名前も、ホイミンというらしい。だから、皮肉を込めて、名乗ったんだよ」

僧侶「……ホイミンさんは、元のホイミスライムに戻りたいですか?」

ホイミン「どうかな。今は、ホイミスライムだった頃の感覚が、よく思い出せない……でも、時々考える。あのホイミンは、幸せだったのかと」


 ほすほす


224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:07:07.58


ホイミン「昨日までホイミスライムだったってのに、気のはやい話かな。でも、こうして二本足で歩くのって、悪くない」

勇者「世界中の魔物が、君みたいに考えれば、魔物と戦う必要もないのにな」

僧侶「ちょ、ちょっと、勇者さん?」

ホイミン「それは、早計じゃないのか? お前らも喧嘩をするじゃないか。魔物が人間に代わっても、同じことさ」

勇者「でも、語り合う事ができる。こうして、手を取る事も」

ホイミン「……好き合うこともか?」

勇者「それは、まだわからないけど」

僧侶「……ゆ、勇者さん、まさか……」

ホイミン「?」

勇者「あれ、いや、違うよ? べ、別に僕は」

僧侶「また、ホイミンさんの胸ばっかり見て! 不潔です」

勇者「……たしかに、おっきいけど」


 ほすほす……早くもネタ切れを起こして、苦しい展開なんだけども


225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:13:35.14


勇者「……着いちゃったな」

僧侶「なんで残念そうなんですか」

勇者「別にそんなんじゃないけど……なんだかね。被害者同伴だと、ちょっと罪の意識というか」

僧侶「そう思うなら、より封印の必要性を感じてくださると思いますが?」

勇者「そうなんだけどね……うーん」

僧侶「……惜しむ必要なんて、無いですよ。何考えてるんですか?」

勇者「い、いや、やましい事はまったく……って、あれ」

僧侶「話をそらそうとしても駄目ですよ。ちゃんとこちらを向いてください」

勇者「いや、その……ホイミン、居ないんだけど」

僧侶「いいですか、あの魔道書は本当に危険……え、ホイミンさんが? え、あれ? いつの間に!?」

 ・ ・ ・

ホイミン「……何処に行ったのかな、二人とも」


 ほすほす


227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:22:12.44


ホイミン「……ふぅ、人が多いというのも、疲れる。群れねば生きていけないとは聞くが、こうまで密集して生きる意味はあるのかね……」

 てくてく

ホイミン「……だいぶ、人が少なくなってきたな……すぅ、ふぅ……ここは、人のニオイがあまりしないな」

ホイミン「岩が並んでいる……遺跡、いや、墓標か。小奇麗にしているもんだ」

ホイミン「……平和な町と聞いていたのに、墓は多いんだな……魔物に殺されたのか? 話が通じたら、か。考えても仕方ないけど」

ホイミン「……墓ね。こんなものを、作ってもらえるだけ、人間は恵まれている。あたしだって、死んだらそのまま、大地に帰っていくんだし……」

ホイミン「こんなに考える事はなかったかもしれない。人間って、不便だな……? 誰か居るのか?」


 ほすほす


228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:28:20.07


※『キラーマシンが現れた』

ホイミン「お前……まだ、この辺りに居たのか」

キ「……」

ホイミン「この辺りは、人里だよ。いくら、お前のような猛者でも、人の集落に出るのはまずい。帰ったらどうだ?」

キ「……」

ホイミン「あたしはこの通り……なにやら、人間になってしまったみたいだ。もう、お前と一緒には戦えない、よそ者だ」

キ「……」

ホイミン「それとも、あたしを殺すか? お前は、その為に作られたんだしな。それでも構わないよ」

キ「……」

ホイミン「この魔道書か? ちょっと気になってね。散歩ついでに斜め読みしてるんだけど……まぁ、半分ほどしか、解らないね」

キ「……」

ホイミン「人が来る。もうお帰り……さようならだ」

キ「……」

※『キラーマシンは逃げ出した』


 ほすほす


230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:35:12.13


僧侶「ああ、いたいた……もう、なんで一人で出歩いたりしたんですか」

ホイミン「ごめんごめん。ちょっと、色々見てみたくて」

勇者「それに、いつのまに、魔道書を持ち出したんだ」

ホイミン「興味があったんだよ。まぁ、人の文字なんて、読めるとも思えなかったけど」

僧侶「……まさか、本当に仲間を増やすなんてつもりじゃ……」

ホイミン「まさか。そんなことしても、あたしみたいのがふえるだけだよ。身の程はわきまえる」

勇者「……今、誰かと喋ってたのか?」

ホイミン「どうして?」

勇者「……いや、なんとなくさ。待ち合わせするような相手なんて、居ないよな」

僧侶「? とにかく、その本は、一刻も早く、封印しなくては……」

勇者「はいはい……じゃ、魔道書は返してもらうよ」

ホイミン「ほいほい。せっかくだから、あたしも、同行させてもらうよ。迷子は嫌だからね」


 ほすほす


232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:42:41.05


僧侶「ふぅ……これで一安心ですね」

勇者「そうだね」

僧侶「……まさか、惜しいなんて、思ってませんよね?」

勇者「滅相も……あれ、ホイミン、どうしたの?」

ホイミン「……ぶつぶつ……ぶつぶつ……」

勇者「……聞こえてないみたいだな」

僧侶「もうこんなに日が暮れて……今日も、この町で一泊となりそうですね」

勇者「そっか、じゃあ同じ宿に……今度は、二人部屋もとろうか」

僧侶「そのように手配しておきましょう。あ、あと……ホイミンさんの今後についても、話し合わないと」

勇者「そうだね。この町で暮らすも、いい場所を探すにしても、僕らがどうにかしないと……」

僧侶「加害者責任ですか……私は、ほぼ無関係なんですけどね」

勇者「だから、ごめんなさいってば……じゃ、いこうかホイミン」

ホイミン「……ぶつぶつ……ぶつぶつ」

勇者「はは、仕方ないな」


 ほすほす


233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 21:48:23.89


僧侶「勇者さん、お風呂あきましたよ」

勇者「はいはーい」

僧侶「……あの、ホイミンさん、どこに行きましたかね?」

勇者「? 一緒の部屋じゃないの?」

僧侶「居なかったので、ここかと思ったのですが……まぁ、勇者さんの部屋じゃなくて、安心しました」

勇者「僧侶、いつもながら、意識しすぎだよ。そんな簡単に、行動には移さないってば」

僧侶「……それってつまり、もう少し行けば、気持ちが揺らぎそうなんですね」

勇者「いや……それは」

僧侶「……わ、忘れてください」

勇者「う、うん。お風呂、行ってくる……」


 ほすほす






235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:06:26.59


勇者「そういえば、ホイミン、教会にいってから、ずっと何か呟いてたな……なんだったんだろ……」

勇者「魔法だって使えるわけだから、基本的に頭はいい筈なんだよなぁ……ひょっとしたら、ホイミ以上の魔法とか使えるようになったりして」

勇者「いや、駄目だな。これから戦いに巻き込んだりするのは、何か違う気がする……どこか、彼女の事を受け入れてくれる場所を探してみるのが、いちばんいいのかもしれない」

勇者「うーん……のぼせてきた……そろそろ上がるかな」

 ・ ・ ・

勇者「ともあれ、この町に長居する事はないだろうけどな。ホイミンがここに留まると言い出したら……少なくとも生活の保障とまではいかないまでも」

勇者「……あれ、なんか……服が足りないような……僧侶、勝手に捨てちゃったのかな?」


 ほすほす


236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:13:59.71


僧侶「……勇者さん、ホイミンさんが加わってから、いつもホイミンさんのことばかり……私、魅力ないのでしょうか……」

僧侶「そりゃ、私は、ホイミンさんに比べれば、地味な顔立ちだし、胸だって……でも、ずっとあの人を見てきたのは、私……私以上にあの人を見ている人は居ない」

僧侶「それなのに……気付いてくれないのかなぁ……」

勇者「僧侶、僕の服、しらない?」

僧侶「はぇ!? え、えと、なんです!?」

勇者「いや、だから……あれ、ホイミンは?」

僧侶「!? ま、またホイミンさんですか! いつも、あなたはっ……知らないです!」

勇者「……あの、僕の服……」


 ほすほす


237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:23:05.44


ホイミン「……う、む。頭が痛い……」

ホイミン「やれやれ、無茶をやるようになったな。頭の構造というのは、人と魔物でどう違うのか、しらないけど……覚えるということは、同じことだ」

ホイミン「出てきたらどうだ? 言葉は聞こえなくとも、お前の事は解っていたつもりだよ」

※『キラーマシンが現れた』

ホイミン「……どうしても着いてきたいのか?」

キ「……」

ホイミン「こんな風になってもか?」

キ「……」

ホイミン「馬鹿なことやってるよな。こんなの、ご都合主義的だし、お前も孤独になるだけだぞ」

キ「……」

ホイミン「不便だぞ。もう、無敵の怪物じゃなくなるんだぞ」

キ「……」

ホイミン「強情な奴だな……あたしの所為にしてもいいからな。あたしも、寂しい。それが理由でいい」

キ「……」


 ほすほす


238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:30:24.97


勇者「うーん、やっぱり、僕の服が足りない……やっぱり、捨てちゃったのかな」

ホイミン「お邪魔するよ」

勇者「ああ、こんな夜中に何のよう……それ、誰?」

 『……』

ホイミン「服を借りた。それと、包帯と……あと、後で僧侶に謝っておいて欲しいんだが、下着を一枚」

勇者「……片目、怪我してるの? えと、物凄く嫌な予感がするんだけども」

ホイミン「気にするな。出先で作った友人だ。すこし事情があって、世相に疎いところもある、無口だがいい奴だよ」

勇者「……お、お名前は?」

ホイミン「……そうだな。ロビンとしておこう」

ロビン「ヨロシク、タノム」

勇者「……あ、あり得ん」


 おしまい


241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:36:41.16


乙でした!



244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:41:20.66


乙であった



245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/05(月) 22:46:47.53


乙 シリーズ化していろんなモンスター擬人化したら面白くなりそう




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