1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:07:38 ID:45DyD/0M


委員長「が、学級委員長です。お、同じクラスの……」

不良女「そんなの知るわけねーだろ」

委員長「えっ、あ……。そ、そうだよねっ。ごめん」

不良女「けっ。……じゃ、もう帰っていいぞ」

委員長「えっ?」

不良女「大変だな、学級委員ってのはよぉ。先公に言われてきたんだろ? アタシからはよろしく言っとくからさ、もう帰んなよ」

委員長「え、いやっ、その……い、嫌だったよね、私みたいのが来ちゃ……」

不良女「別に嫌じゃねーけどさ、お前も忙しいだろ? アタシみたいなサボりに付き合ってちゃいけねーよ」

委員長「さ、サボりっていうかっ、でも、君は……。と、とにかく、あの、他にもいろいろ、えっと……」




元スレ
不良女「あん? 誰だお前」委員長「え、ええっと……」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1424228858/


ゲンドウ「……冬月。レイを起こしてくれ」レイ「っうぇ〜いwwwww」
火憐「私と兄ちゃんは血がつながってないらしい」月火「私、結婚できるじゃん!」
【R-18】男「○○でド淫乱変態肉食系ビッチの女にセクハラする」
穂乃果「本当に女子風呂の中に犯人がいるの?」コナン「うんっ!」
【R-18】幼馴染(♂)「くす、僕が女の子なら君に1回くらいヤラせてあげたのにな…w」【番外編】
男子部員の精処理もこなす超エ●チな女子マネージャーwwwwww
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:08:45 ID:45DyD/0M


不良女「ん? なんか用事でもあんのか?」

委員長「あ、えっと、あるけど、それよりも、私は、……その、」

不良女「おいおい、やっぱりあるんじゃねーか。ほら、なんかあんなら、さっさと済ましちまえよ」

委員長「わ、私は……あの……」

不良女「あん? はっきりしろよ、はっきりよぉ!」

委員長「ひゃいっ! すんません!」

不良女「……ったくよぉ」

委員長「こ、これ、あの……水曜日、じゃなかった、きょ、今日までの課題……」

不良女「あん?」

委員長「ひゃうっ! 殴らないで!」

不良女「いや殴らねーよ」

委員長「あ、あとっ、……じゅ、授業のノート……」

不良女「ん?」




3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:09:29 ID:45DyD/0M


委員長「ひゃあっ! 怒んないで!」

不良女「いや怒ってねーよ? っていうか、このノート、お前のだろ? ……いいのか?」

委員長「に、二冊とってたから……」

不良女「なんで?」

委員長「だ、だって、き、君が授業に遅れちゃうと、困ると、思って」

不良女「そうかぁ。……大変だなぁ、学級委員ってのは……」

委員長「ち、違うよ! こ、これは私が自分から、なんていうか、自主的に、」

不良女「へ? そうなの? ……いい奴だな、お前」

委員長「え、えへへ……」

不良女「でも、字は汚ねーな」

委員長「え、えっ、あっ……ごめん……」

不良女「お、おいそんなに落ち込むなよ! 冗談だって!」

委員長「め、迷惑だったら、……そうだ、次からパソコンで打って」

不良女「いや、んなことしなくていーからな! 冗談だから! 真に受けんな馬鹿!」




4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:10:34 ID:45DyD/0M


委員長「ば、馬鹿で……ごめん」

不良女「いや、ええっと……。あーもう! 面倒くせーなお前!」

委員長「うう……」

不良女「……」

不良女「あー、何が言いたいかっていうとだな、」

委員長「うん」

不良女「ありがとな、委員長!」

委員長「こ、こっちこそ!」

不良女「……え? なんで?」

委員長「えっ」

不良女「アタシ、お前になんもしてねーぞ」

委員長「えっ……。あれ、そういえば、なんでだろ……」

不良女「変な奴……はぁ」

委員長「ど、どうかした?」




5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:11:30 ID:45DyD/0M


不良女「あー、わりぃな。熱あってさ……だりぃの」

委員長「えっ!? あっ、ご、ごめん! な、長居しちゃって……!」

不良女「別にいいよ、暇だしさ」

委員長「じゃ、じゃぁ、あのっ、お大事に!」

不良女「おう。見舞い、ありがとな」

委員長「……じゃ、じゃぁね!」

不良女「おーう」

委員長「……」

不良女「……」

委員長「は、早く良くなってね!」

不良女「おい、行かねーのか?」

委員長「いや、その……」

不良女「ん?」

委員長「びょ、病院の階段って……どっちに曲がれば着けるんだっけ……?」

不良女「お前……やっぱ馬鹿だろ」




6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:12:48 ID:45DyD/0M


 ―木曜日―

不良女(昨日来たあいつ……。変な奴だったな)

不良女(まぁ、あんだけ怖がってたんだからもう来ねーだろうけど……)

不良女「……」パラパラ

不良女(ノートも教科書も……頭に入ってこねーなぁ)パラパラ

不良女(かといって、寝てるのも暇だし)

不良女「あー、……桜、もうほとんど散っちまったなぁ」

委員長「そ、そうだねっ」

不良女「うおっ!?」

委員長「えっ、え!? ど、どうかした?」

不良女「い、いつからそこに居やがった!」

委員長「ご、五分前くらい、かなー。えへへ……」




7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:13:27 ID:45DyD/0M


不良女「お前……透明人間かなんかなのか?」

委員長「よ、よく言われるんだよね、見えなかったって……。は、班行動とかでも、よく、目の前に居るのに探されるし……」

不良女「ところで、今日は何しに来たんだ?」

委員長「え、あっ、えっと」

不良女「そんなに溜まるもんなのか? 課題とかノートとか……昨日来たばっかだろ?」

委員長「お、お見舞い……。迷惑、だったかな? そうだよね、昨日来たばっかりだし、へ、へへ……か、帰るよ」

不良女「そうじゃねーよ! おい、ちょっと待て! 落ち着け!」

委員長「そ、そっか。居ていいんなら、いいんだけど……えへっ、えへへ」

不良女「むしろ、寝てても暇だからさ。ここの病棟、同じ年頃の奴も少ないし。話し相手になってくれるっつーんなら、アタシは嬉しいんだけど……」

委員長「えっ! ほ、ほんと!? じゃ、じゃぁ、話そう!」

不良女「でも、お前委員長だろ? なんか他にやることとかあるんじゃねーの? ほら、仕事だけじゃなく、部活とかさ、友達づきあいとかさ」




8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:14:25 ID:45DyD/0M


委員長「……」

不良女「ん? ……友達、居るんだろ?」

委員長「……わ、私も……その……ひ、暇だから……」

不良女「え。……え? もしかして、居ない?」

委員長「え、えへへへ……へへ……」

不良女「と、友達だ! 今から、アタシがお前の友達だ!」

委員長「へ……、えっ?」

不良女「あ……、不良じゃ嫌か?」

委員長「え、えええっ、いっ、いや、そんなことっ、全然っ! というか、そ、そそその、う、うれし、」

不良女「じゃ、決まりだな」スッ

委員長「……えっと?」

不良女「ほら、手ぇ出せよ。……あ、パーじゃなくて、しっかり握れよ? よし、当てるぞ?」

 拳 コツンッ




9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:15:03 ID:45DyD/0M


不良女「これで、アタシとお前はダチだ」

委員長「き、君って……」

不良女「ん?」

委員長「手、華奢、というか……やっぱり、きれい……というか」

不良女「……おい、なめてんのか?」

委員長「えっ、」

不良女「なめてんのかって聞いてんだよ!」

委員長「えっ、そ、そんなこと……! ご、ごめん!」

不良女「……」

委員長「……えっと……」

不良女「……ごめんな、急に怒鳴って」

委員長「そ、そんなの、いいよ。……えっと、こっちも、気に障ること言っちゃったみたいで……」




10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:17:55 ID:45DyD/0M


不良女「今日は、もう帰ってくれ……。疲れた」

委員長「う、うん。また、長居しちゃったね」

不良女「階段、場所わかるよな?」

委員長「うっ、うん! だ大丈夫! じゃ、じゃーね!」

不良女「……おう」


不良女「……」

不良女「何やってんだ、アタシは……」




11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:18:37 ID:45DyD/0M


―金曜日―

不良女「……」パラパラ

委員長「そ、それ、卒業アルバムかな?」

不良女「どわっ!?」

委員長「や、やあ! また来ちゃった……えへへ」

不良女「……来て、くれたのか」

委員長「う、うん! あれ? ダメ、だったかな?」

不良女「いや、来てくれないかもって思ってさ」

委員長「……きょ、今日さ!」

不良女「ん?」

委員長「体力測定、あったんだ!」

不良女「へぇー、そうだったのか」

委員長「うん!」




12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:20:23 ID:45DyD/0M


不良女「……」

委員長「……」

不良女「え、それで?」

委員長「えっ、ええっと……あれ? 普通のテストだったかも……あれ? わかんなくなっちゃった、えと……」

委員長「あっ、ところでさ! そ、それって卒業アルバム、かな?」

不良女「は? ……あ、ああ。中学ん時のだよ。暇だったからさ」

委員長「へ、へぇー! あれ、結構遠いところ、だったみたいだね」

不良女「あはは、そーなんだ。ど田舎でさぁ。嫌になって、わざわざ東京の高校受験したってわけ」

委員長「え、じゃぁ、家族とかは……」

不良女「あー、そういや近くに居ねーな」

委員長「さ、寂しくない……のかな?」

不良女「それがさぁ。アタシは前から友達の家とかに泊まることが多かったし、母親は田舎にいるけど、父親の方は海外赴任だし、最初からバラバラだったから。あんまり気にならねーなぁ」

委員長「と、友達の家?」

不良女「おう、グループに入ってたからな。いわゆる不良グループって奴? あ、不良っつっても、犯罪行為とかはしなかったけどよ」




13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:21:06 ID:45DyD/0M


委員長「そ、そうなんだ……なんか、グループとか、いいよね!」

不良女「そーだよな。何しても、一人より楽しいっつーか……。コンビニ前でカップ麺食ってるだけで、なんか楽しかったもんなぁ」

委員長「そ、その人たちも、今、遠いんだよね……?」

不良女「そう、だな。……それは、ちょっと寂しいかもなぁ」

委員長「あっ、あ、だから、卒業アルバム……」

不良女「んー、まぁ、そいつらは載ってねーんだけどな」

委員長「えっ? あ、そう、なんだ……。お、お見舞いとかは」

不良女「来ねーよ、あいつらは」

委員長「えっ、そ、そうなの?」

不良女「だって、あいつらアタシが入院してること知らねーもん」

委員長「え……えっ? ど、どうして?」

不良女「アタシが高校に受かった時も、上京する時も、グループ抜けることになるっていうのに、あいつらすっごい喜んでくれてさ。……だからさ、あんまり心配させたくねーっつーか……。ま、急だったから、連絡できないままになっちまった、っていうのが一番の理由なんだけどな」

委員長「そ、そうなんだ……」




14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:22:06 ID:45DyD/0M


不良女「ところでさ、学校の皆ってどんな感じなんだ?」

委員長「えっ」

不良女「ほら、アタシさ、入学式の後すぐ倒れちまったからさ。よくわかんねーんだよ」

委員長「あっ、みんな、いい人だよ! 担任の先生も、おもしろいし!」

不良女「ああ、あの先公なら会ったぞ。ちょっと小太りで、……子供の写真も見せてくれたな」

委員長「そ、そうそう、もうすぐ五歳なんだってね」

不良女「クラスメートでさ、仲良い奴とかいねーの?」

委員長「あ、えっと、体育とかで、組んでくれるのは、CさんとNさん、かな。Cさんは深夜アニメを全部見てて、声優とかに詳しくて、Nさんは特撮が好きみたいで、怪獣を全部覚えてる」

不良女「へー、すげえな」

委員長「他にも、面白い人が多いよ! Aさんって子は絵がすごく上手くて、でも美術部には入らないみたいで、Bさんが毎日勧誘してるんだけど絶対入ろうとしなくって、で、こないだ入部をかけて画力で勝負してた」

不良女「結果は、どうなったんだ?」

委員長「そ、それが……。百合の花を描こうって勝負だったんだけど、Bさんは普通に静物画のデッサンを持ってきたのに、Aさんが……えっと、なんか、アニメの女の子の絵を描いてきて……」




15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:22:43 ID:45DyD/0M


不良女「はぁ? なんだよそれ」

委員長「投票ではAさんが勝ったんだけど、Bさんがすごい怒っちゃって……。なんか、腕立て伏せをお互いに五回ずつするってことで決着がついてた」

不良女「すげーな。意味わかんねーなぁ」

委員長「う、うん。私も」

不良女「他にも、なんかあるのか?」

委員長「いろいろ、あるよ。え、えっとね……。あ、Dさんの体育着がなくなったことがあって、盗まれたんじゃないかって大騒ぎになった。でも、結局そうじゃなくって、……どこにあったと思う?」

不良女「わかんねーな。家か?」

委員長「ううん。Dさんが最初から着てた。着替えが面倒だからって、家から着てきてたみたいだ」

不良女「……おいおい、気づけよ」

委員長「う、うん、そうだよね……。き、気づかないものなんだね……」

不良女「なんか、楽しそーだなー」

委員長「う、うん!」




16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:23:25 ID:45DyD/0M


不良女「アタシさ、この調子で行ったら、来週には退院できそうなんだよな」

委員長「ほ、ほんとっ!? じゃあ、学校に来たら、さ、その、えっと……」

不良女「ん?」

委員長「えっと、きっと、楽しいよ!」

不良女「お、おう」

委員長「そ、それでねっ、」

不良女「……」

委員長「あ、あれ? どうかした?」

不良女「ん。……わりぃ、ちょっと眠くなってきた」

委員長「う、うん。わかった。また長居しちゃったね……」

不良女「……あ、あのさ」

委員長「えっ、え、なに?」

不良女「また、よかったら来てよ」




17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:23:59 ID:45DyD/0M


委員長「う、うんっ! 来るね!」

不良女「じゃーな」

委員長「じゃ、じゃーね。またねっ」


不良女「……うっ」ブルッ

不良女(やべぇ、なんか……久しぶりに……)

不良女(……気持ちわりぃ……)




18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:24:49 ID:45DyD/0M


 ―土曜日―

ザワザワ……

委員長(あれ? 病室、看護婦さんが出入りしてるし……なんか騒がしいけど、大丈夫かな?)

委員長(ちょ、ちょっと覗いてみても……)ソーッ

看護師「何か用ですか?」

委員長「ひゃうっ!」

看護師「ここの病室の人にお見舞い?」

委員長「あっ、え、えっと……あの、えっと、今、入っても……」

看護師「ごめんなさいね。昨日の夜に急に熱が上がっちゃったから、今日は遠慮してもらっていい?」

委員長「えっ! あ、はいっ。あ、あの……」

看護師「なに?」

委員長「だ、大丈夫、なんですか?」

看護師「うーん、詳しいことはあまり言えないんだけど、心配しなくても大丈夫よ。あ、退院は、少し伸びるかもしれないかな」

委員長「そ、そうなんですか……。あ、ありがとうございました」




19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:26:11 ID:45DyD/0M


委員長(ほんとに、大丈夫なのかな)

委員長(さっき覗いたとき、ちらっとしか見えなかったけど、でも、看護婦さんたちに囲まれてたし……)

委員長(実は悪い病気、だったりして……)

委員長「……」

委員長(あの中学校のある場所……。確か、電車でも、行けるんだよね……)




20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:27:38 ID:45DyD/0M


―コンビニの駐車場―

委員長(と、遠かった……疲れ、た……ふへ)

委員長「ここが、あの中学校から一番近いコンビニ、なんだけど……」

委員長「そ、そうだよね。そんなに、都合よく、居るわけないし……」ハッ


ピアス男「おっ、おめーそれ新発売の奴じゃね。一口」

茶髪女「っげねーよ自分で買ってこいよ」

金髪女「あーしのあげよっかぁー?」

紫髪男「お前、それはいつもの豚トンコツだ。リーダーはキムチがいいんだよ、キムチ」


委員長「い……居たぁーっ!?」




21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:28:42 ID:45DyD/0M


ピアス男「あん?」


委員長「っ!」ササッ!


茶髪女「んあ? どしたね?」

ピアス男「いや、なんか変な女がこっち見てたけど……。車の後ろに隠れやがった」

金髪女「なにそれきもーい」


委員長「はぁ……はぁ……」

委員長(と、とっさに隠れてしまったけど……)

 ――『コンビニ前でカップ麺食ってるだけで、なんか楽しかったもんなー』

委員長(っていう、言葉に当てはまる、……なんかっ、それっぽい集団が居るーっ!)

紫髪男「こいつか?」

ピアス男「そーそーこいつー」

委員長「っひゃあああああ!?」

金髪女「ちょ、そんなに驚かなくてもいいっしょー?」




22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:29:31 ID:45DyD/0M


委員長「あっ、……あのっ!」

金髪女「あん?」

委員長「うっ……」ビクッ

委員長(が、頑張らないと……! せ、せっかく、ここまで来たんだから……っ!)

委員長「わ、私の学校にっ、こ、ここら辺の、中学校に居た人が、居てっ! あっ、と、東京の学校なんですけど、それでっ、」

茶髪女「……あ?」

委員長「そ、その、もしかして、あなた方と、仲が良かったんじゃないかな、と、お、思いまして……」

金髪女「あっ!? ねー、リーダー! もしかしてさぁ!」

ピアス男「……知らねーな、そんな奴」

茶髪女「ああ、知らねー」

金髪女「はあっ!? ね、ちょっとリー……もごっ!?」

紫髪男「お前は黙ってろっての」

委員長「あっ、そ、そうですか……。す、すみません。では……」




23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:30:09 ID:45DyD/0M


ピアス男「ちょっと待ちな」

委員長「え、ええっ? な、なん、ですか?」

茶髪女「誰からそーんな噂聞いたのか知らねーが……。いいか? あいつは、アタシらとは、なんの関係もねーんだ……。わかったか? あん?」

委員長「え……? あっ、や、やっぱり、知ってるんじゃないですか! 今ですね、あのっ、」

紫髪男「それを知ってどうするつもりだ?」

委員長「えっ、え、ど、どーするって……あの、よくわからないんですけど、今、病院に」

ピアス男「これ以上、あいつの過去を探ろうっつーんなら……それ相応の覚悟はしてもらわねーとなぁ? あ?」

委員長「いえっ、あの、そういうんじゃなくて、ですね、その、卒業アルバムを見て……。って、そうじゃなくてっ。今病院にい」

茶髪女「あいつはな、アタシたちとは違うんだよ。つるんでた理由だってそうさ」

紫髪男「つまりだ。俺らは何にも言うつもりはないし、お前に妙な噂を広めさせるつもりもない……」

委員長「聞いてくださいよっ! 今っ、にゅうい」

ピアス男「口封じ……させてもらうぜ?」ガシッ

委員長「え……」




24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:31:00 ID:45DyD/0M


ピアス男「てめーらやっちまええ!」

茶髪女「こちょこちょこちょこちょ」

金髪女「さわさわさわさわ」

委員長「ひゃっ!? あはっ、や、やめ……っ! あっはははははは!!」


 ―二十分後―

委員長「うぅっ……ぜぇ、ぜぇ……げほっ……」

紫髪男「これに懲りたら……もうこの件には触れないことだ」

茶髪女「あいつの弱みを握ろうなんざ、アタシらが許さねーぜ」

委員長「ち、違います……。つ、伝えたい、ことが……」

金髪女「ん? なにさ?」




25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:31:31 ID:45DyD/0M


委員長「い、今、……その子が、入院、してて……。あんまり、よくないみたい、で……」

ピアス男「はぁっ!? う、嘘つくんじゃねーよ!」

茶髪女「そうだよ! アイツが連絡してこなかったのは、東京の高校に行って、芸能界に入ってアイドルになって、アタシらとはつるめなくなったからで……」

委員長(あいどる……? な、何の話……?)

金髪女「そーそー! 最後のメールもさ、二か月も前だし! 返信しても音沙汰なかったし! ほら!」

メール『やばい 熱ひかない (笑』

メール『あ なんか治った気する へーきへーき』

金髪女「……これ、やばかったんかな?」

委員長「た、たぶん、その日から入院したんじゃ、ないかと……」

五人共「…………」




26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:32:15 ID:45DyD/0M


委員長「わ、私……人見知り、でして。あんまり、話せる相手、居なくて……。でも、その子、すっごく、優しかったから、甘えちゃって……お見舞いでも長居しちゃったりして……でも、なんか、寂しそうだったから、……」

委員長「それで……だから……っ」ポロポロ

紫髪男「……ほれ」

委員長「え……」

紫髪男「ティッシュだよ。……涙、拭けよ」

委員長「あ、ありが、とう……」

ピアス男「っで、どこなんだその病院! 教えろっ!」

委員長「……あっ、えっとですねっ、……あ、でも、ここから電車の快速で三時間くらいかかったので、それに、今あんまり良くないみたいなので、えっと、週末とかのほうが……」

茶髪女「いーからさっさと教えなっ!」

委員長「ひゃっ、はい……っ!」




27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:33:43 ID:45DyD/0M


ブロロロロ・・・

ピアス男「……あいつさ、可愛いだろ?」

委員長「えっ? あ、はいっ。すっごく……」

ピアス男「東京じゃ普通だろうけどよ、ここらへんじゃ、珍しくってさ」

委員長「い、いえ……」

ピアス男「あ?」

委員長「と、東京でも……あんまり、居ないです……」

ピアス男「そーか。ま、とにかくさ。あいつは可愛すぎたんだよな」

委員長「え……?」

ピアス男「俺らは不良っていうんで有名だったからな。あいつが『入れてくれ』って来たときには、最初は断ったけどよ、事情を聞いてさ、形だけでも教えてやったのさ」

茶髪女「そうそう! あんときゃ、見た目もめちゃくちゃ可愛いしさ、一学年年下だしさ、絶対バカにされてると思った!」

紫髪男「だから、東京に行くのがいいと思ったんだよな、俺らは」




30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:49:30 ID:45DyD/0M

金髪女「だからさー、まさか入院してるとは思わなかったしー」

委員長「そ、そうなんですか……。と、ところで、あの……」

ピアス男「んあ? どした? 二人乗りでケツでも痛くなったか?」

茶髪女「リーダーの運転が荒っぽいのがわりーんだよー!」

委員長「あの、……どうして、私たちバイクで移動してるんでしょうか……?」

紫髪男「決まってる。見舞いに行くんだ」

委員長「えっ、えと、……こ、このままだと、夜中になっちゃいます、けど……」

ピアス男「ごちゃごちゃうるせーっ! 行くぞお前らーっ!」

四人共「おおーっ!!!」

委員長(……うう……)




28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/18(水) 12:35:21 ID:45DyD/0M


―病院前―

五人共「……」

ピアス男「んだよ、着いたはいいが、夜中になっちまったじゃねーか」

金髪女「でもさ、明日って日曜じゃん? よゆーよゆー」

茶髪女「ねー、ここら辺のネカフェ教えてくんない?」

委員長「あ、あの……ね、ネカフェより、う、うちに泊まりませんか……?」

紫髪男「いいのか? それはさすがにまずいだろ」

委員長「でも、あの、ね、ネカフェ? は、たぶん条例、あれ、条例じゃない、かな? とにかく、そういうのでダメ、なので……。それに、あの、私の家、もともと、知らない人多いので……」

茶髪女「はぁ?」




33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:22:20 ID:A4TltUE6


―スナック『おおまち&こまち』―

茶髪女「こ、ここって……」

委員長「あっ、う、裏口から、入りますっ。中は、見た目よりは、広いのでっ、大丈夫です! あっ、ちょっと、待っててください! 今、説明、してきます!」

紫髪男「お、おう」

委員長「おばあちゃんただいまー!」

大ママ「あら、遅かったわねぇー。若ママが心配してたわよぉー」

若ママ「どこ行ってたのよぉ……まったく」

委員長「あ、おかあさーん! 今日さー友達が来てるんだけど、泊まってってもいいかな?」

若ママ「ともだちぃー? こんな夜中に? ……ま、いいけどぉ? てゆうか、あんた友達できたんだー。よかったよかったー」

委員長「いいって! えと、は、入って、きてください!」

ピアス男「お、おじゃましまーす……」




34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:23:00 ID:A4TltUE6

ゾロゾロ・・・

茶髪女「っじゃましまーす……」

金髪女「ち、ちーすっ」

紫髪男「お世話になります」

若ママ「……あれぇ? 多くなーい? すごいじゃん」

委員長「えへへへ」

大ママ「あらあら、うちの孫がお世話になって……」

ピアス男「え、いや、世話んなるのはこっちなんで……か、かたじけねぇっす」

若ママ「でもさぁ、娘ー。お客さん用布団と、あんたのベッド入れても一個足りないよー? どうすんのー」

委員長「私、寝袋で寝るよ! ほら、おかあさんが昔登山部で使ってたやつ! あれで寝てみたかったし!」

大ママ「それじゃぁ、もう遅いし。お布団敷きましょうかねぇ」

茶髪女「そんなっ、あの、うちらでやりますし! てか、アタシらが寝袋で寝ますし! むしろ床でもいいですし!」

大ママ「いえいえ、いいんですよ」




35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:23:36 ID:A4TltUE6


大ママ「他人が布団を敷くのはね、元仲居としての、私の魂が許せないんですよ……」

茶髪女「え? ……あ、あのぉー」

大ママ「お客様を床に寝せるわけにも参りませんしねぇ……おほほ」

ピアス男「おおー……なんかすげー」

金髪女(き、気迫が……パネェっす……)

若ママ「あららぁ、大ママったらさ、あんたが初めて友達連れてきたからはしゃいじゃってるよ。……あ、店じまいの時間だから、残ってるお客さん返さないと」

委員長「……あっ、み、みなさんっ! あ、えっと、私、あの、おかあさんと、お客さんの……えと、お帰り支度? て、手伝ってくるから、先にさ、ご飯とか食べてて、……よ!」

紫髪男「あ、ああ。わかった。任せろ!」




36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:24:13 ID:A4TltUE6


―食卓―

ピアス男「な、なぁ……あいつさ、」ヒソヒソ

茶髪女「おう。なんかあるとは思ってたけどさ、まさかこんな家庭環境だったとはなー……」

ピアス男「え? いやいや、そーじゃなくてよ」

茶髪女「へ?」

ピアス男「あいつさ、母親とばーちゃんが相手なら、普通に話せんだなーと思ってよぉ」

茶髪女「あー。あ? って、言われてみりゃそうじゃんっ」

大ママ「ああ、これ、どうぞ。昼の残り物しかありませんが……」

ピアス男「うおっ!? い、居たんすかっ!?」

大ママ「遠慮しないで、頂いてくださいね?」

茶髪女「あっ、あざーすっ!」

ピアス男「頂戴しゃすっ!」

大ママ「お代わりも、少しならありますので……」

金髪女「んっ!? なにこれうめぇっ! なにこれ!?」モグモグ

紫髪男「確かに、うまい。これは、カレー……なのか?」パクパク




37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:24:43 ID:A4TltUE6


大ママ「ええ、便利ですよね。いろんな物を刻んで、煮て、ルウを入れてしまえばカレーになるので」

ピアス男「そうっすよねー」ガツガツ

金髪女「何入れたら、こんなにうまくなるっすかー?」パクパク

大ママ「……聞かない方が、よろしいかと……」

茶髪女「……え?」ピタ

大ママ「おほほほ、ほほ……」

ピアス男「あ、そーっすか。お代わりください」

紫髪男「うん、うまいな……」モグモグ

金髪女「あっ、すんませーん。お水くださーい」パクパク

茶髪女「え? ……ええっ!?」




38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:25:59 ID:A4TltUE6


―カウンター―

若ママ「あーもう、お客さーん、終電なくなっちゃうよぉー?」

客の人「う、うーん……ヒック、ママぁー、俺さ、俺だってさぁ……ゲホッ、ゲホッ」

若ママ「ちょっとぉ、立てるぅー? っていうか、歩ける? んもう、だからあんまり飲むなって言ったのよぉ」

客の人「だいじょーぶだいじょーうぶっ。ほれ、このとーり」ヨロヨロ

委員長「あ、おかあさーん。上着にブラシかけ終わったよー。あ、あと、……えと、鞄、ですっ!」

客の人「ああ……すまないねぇお嬢ちゃーん。……エホ、ゴホッ」

委員長「気を付けて帰ってくださいねー」

 ドア カランカラーン

若ママ「……あーもう、やぁっと帰ったかー。ちゃんと、体大事にしろって言ってるのになぁ」

委員長「咳してたしねー。風邪かな? 心配だねー」

若ママ「インフルエンザなんかも流行ってるからねぇ。って、あんたも、もうこっちはいいよ。友達来てるんでしょ?」

委員長「うん! じゃ、おかーさんお休みー!」

若ママ「おやすみぃ」




39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:26:55 ID:A4TltUE6


若ママ「……あの子が、友達、ねぇ」

若ママ「……よっしゃ!」グッ!




40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:27:42 ID:A4TltUE6


―寝室―

紫髪男「あの、なんだ。俺が、寝袋で寝ようか?」

委員長「えっ、……いっ、いいです……よっ? あの、私、寝袋使ってみたかったし、それに……」

金髪女「んーっ? それに、なにぃー?」

委員長「あの……、その、お、おばあちゃんが……」

ピアス男「なるー」

茶髪女「ほどねぇー」

委員長「……? あっ、で、その、明日、なんですけど……」

ピアス男「おうっ! 今度こそあいつの見舞いに行ってだな、」

委員長「で、でもっ、……あの、今、あんまり、良くないかもしれないから、……断られる、かも……」

紫髪男「しかしだな、俺らは、月曜までには帰らないといけない」

委員長「……あっ、……そ、そうでした……」

茶髪女「断られたらさ、それはそれでいーからさ!」

金髪女「そーだっ! ねーねー、あれじゃん? お見舞いと言ったらさ、折り紙のツルとか花とか持ってくもんじゃね? ね?」




41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:28:24 ID:A4TltUE6


ピアス男「お、……おおーっ! おめーイイこと言うじゃん!」

委員長「でっ、でも、……お花屋さんは、あっ、花屋……? あれ? ……は、明日の朝にならないと……です。そ、それに、お花は、禁止じゃ、ないですけどっ。も、持ってかない方が……」

金髪女「……は?」

委員長「うぇっ!? あ、あっ! 折り紙なら、う、うちにもありますっ! ……けど!」

ピアス男「おっしゃーそうと決まれば、寝てる場合じゃねーぜ! 折るぞツル!」

茶髪女「え、でもよリーダー! ツルはちょっと大げさなんじゃねーか?」

ピアス男「ば、ばっかやろーう。病気に重いも軽いもあるか! 千羽折るぞ、千羽!」

委員長「ふぇっ!? え、あ、……え、どうしよ……えっ」

紫髪男「どうした?」

委員長「じゅ、十二枚しかありません……」

ピアス男「なら十二羽だぁー! 折るぜやろうどもぉー」

四人共「おーうっ!」

委員長「……へっ? あ、あっ。お、おうー」




42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:30:03 ID:A4TltUE6


―病院前―

紫髪男「病室の前まで来れたか。やっとだな」

金髪女「いやー、長い道のりだったーっ!」

茶髪女「って、リーダーはまだ花買うのにもたもたしてんのかよー」

委員長「あっ、あの、……病院なので、もう少し、声を落として……」

委員長(あれ? 結局……買いに行っちゃったんだ……)

金髪女「あ、あーしもそう思うー。びっくりさせたいしー。気づかれたら台無しっつーか」ヒソヒソ

看護師「あら? こないだの子じゃない」

委員長「ふみゅっ!? あっ、あ、あ、か、看護師さん! こないだは、どうも!」

看護師「今日はね、お見舞いしても大丈夫よ。むしろ、これまでで一番元気かも」

委員長「ほっ、ほんとですか!」

看護師「詳しいことは、本人に聞いてあげてね。彼女、すっごく暇そうだから」ニコッ

委員長「あっ、ありがとうございます!」




43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:30:34 ID:A4TltUE6


茶髪女「じゃ、っじゃましまーす」ゾロゾロ

金髪女「ちーすっ! 元気ぃー?」

紫髪男「おす、久しぶり」

委員長「え、あっ、……みなさん、まだリーダーさん、来てませんけど……」

委員長(……い、いいのかな……?)

委員長「……あ」

委員長(びょ、病室に入るタイミングを……逃して、しまったっ)ガン




44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:31:28 ID:A4TltUE6


不良女(……あれ? 委員長の声がしたような気が)チラッ

不良女「って、来るはずねーよなぁ。昨日断っちまったし……。今日は、あいつの性格的に、遠慮して来ないだろうなー……」


茶髪女「じゃ、っじゃましまーす」

金髪女「ちーすっ! 元気ぃー?」

紫髪男「おす、久しぶり」

不良女「……え?」

茶髪女「おっ、なんだよぉー結構元気そうじゃーん!」

金髪女「あーし、今まで知らなくってさぁ! んんー、寂しかったぁーん?」

不良女「え、お、お前ら……どうして」

紫髪男「最初から、教えてくれりゃいいのによ。……ほらよ」

不良女「え? あ、ありがと……。って、ん? なんだこのゴミ」

茶髪女「うおっ! ひっでぇ!」

金髪女「すげー! 少しも変わってねーよー! あーしらと居た頃のまんまだぁその毒舌ぅー!」




45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:32:16 ID:A4TltUE6


不良女「え……、なんかすまん」

紫髪男「無理もない。……ツル、のはずだったんだがな」

金髪女「あーしら折れなくってさ、結局チューリップになっちゃって!」

茶髪女「ほらほら、あんたチューリップ好きじゃん? チューリップ」

不良女「え、これ、折り紙……? 折ってくれたのか? アタシのために……」

紫髪男「切り貼りもしたな。セロハンテープで」

金髪女「この顔! これ、あーし描いたし!」

不良女「……ありがと。……うれしい、すっごく」ギュッ

茶髪女「ふん……っ」ナデナデ

不良女「うあっ!? な、なでんな!」

茶髪女「……あんたさ、もう金輪際、隠し事なしだかんね?」

不良女「え?」




46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:32:52 ID:A4TltUE6


金髪女「そーそー。言ってくれないとさぁ、あんたが困ってる時もさ、助けにこれないじゃーん」

不良女「で、でも……アタシは……」

紫髪男「……これは本来、リーダーが言うべきなんだろうが」

不良女「……?」

紫髪男「お前は、離れていても、俺らの一員だ」

不良女「……っ!」ジワッ

茶髪女「うんうん。ずーっとだぜ?」

金髪女「あーしら、どこに居たってさ、グループの奴のためならバイク飛ばして駆けつけるからさ!」

不良女「……っ、……!」ポタポタ




47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:33:23 ID:A4TltUE6


茶髪女「……よーしよーし」ナデナデ

金髪女「えーっと、チューリップ、飾っとくね!」

不良女「……うっ……えぐっ……」グスグス

紫髪男「……ティッシュ、要るか?」スッ

不良女「だのむ……」グスッ

不良女「……ぐすっ、……あ、あで?」ズビー

不良女「そういやさ、り、リーダーは、どうしたんだ?」ゴシゴシ

茶髪女「うーんと、そろそろ来ると思うんだけどなー」




48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:33:59 ID:A4TltUE6


委員長(な、なんか、話しこんでるみたいだし……。入らない方が、いいかなぁ)

ピアス男「いやー、遅くなっちまったぁー」

委員長「にゃっ!? あ、あ、リーダーさん、でしたか……」

ピアス男「ほら、買ってきたぞチューリップ!」

委員長「……え」

ピアス男「ここの病室、だよな? おじゃまし」

委員長「まっ、ままま、待ってください! だ、ダメです、ダメっ!」

ピアス男「は? おい、何がダメなんだよぉ?」

委員長「ね、根っこのある奴は……鉢植えはダメです!」

ピアス男「はぁ? おいおい、いいか? 鉢植えの方がな、長持ちしてきれーなんだぞ?」

委員長「ね、根がついてるのは、『寝付く』って意味が、れ、連想されるので、ダメぇ! です!」

ピアス男「根付くんならいいじゃねーか」

委員長「よ、よくないですっ! わ、わわ、私、それで、もし、入院が長くなったりしたら、……嫌ですっ」

ピアス男「え、縁起でもねーこと言うんじゃねーよ! 延びたらどうすんだ!」




49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:34:36 ID:A4TltUE6


委員長「えっ? あ、あれ……? と、とにかく! ダメですっ、……よ!」

ピアス男「はぁー……。わーったよ。そんなに言うなら、返してくらぁ」

委員長「あっ、よ、よかった。……じゃ、なくて、ありがとう、……あれ? ちょっと違いますね。……あっ、そ、そうだ! あ、わ、私が行きます、よっ」

ピアス男「ん? いやいや、俺が行くって」

委員長「い、いえっ。あの、私は、これからいつでも会えます……けどっ。リーダーさんは、そうはいかないと……思うのでっ! あ、会って、話してあげて、くださいっ!」

ピアス男「でもなぁ……」

委員長「わっ、私っ! こういうの、好きで……。それに、たぶん、その方が、あの……嬉しいと、思うのでっ」

ピアス男「そ、そうか……。わぁーった。よし、じゃあ、チューリップはお前に任せたぜ」

委員長「えっ、あ、はいっ! で、ではっ」


ピアス男(変な奴だなぁ……。花屋に行きたかったのかね?)




50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:35:07 ID:A4TltUE6


ピアス男「気を取り直して、おじゃましまーすっ」

不良女「あ……リーダー」

ピアス男「おーおー! ひっさぶりだなぁ!」

金髪女「あれー、一人ぃー? 委員長はぁ?」

ピアス男「ん? あーっ、鉢植えが嫌だっつーからよ、返しに行った」

茶髪女「はぁ!? あんた常識知らずにも程があんだろ! なに根っこのある物持ってきてんだよ!」

ピアス男「え? やっぱダメなの?」

茶髪女「はぁー……馬鹿だ! なんでアタシこいつと付き合ってんだろ!?」

不良女「えっ、委員長? あいつも来てるのか!?」

ピアス男「おお、鉢植え返したら戻ってくると思うけどよー」

不良女「そ、そうか!」




51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:35:40 ID:A4TltUE6


―花屋―

委員長「え、返品……やっぱり、ダメ、ですよね。はい、……す、すみません……」

委員長「チューリップ……持ち帰んなきゃ……」

委員長(あ、でも、家と往復してたら、時間経っちゃうし……。あんまり長くお見舞いしても、また、具合悪くさせちゃったら、大変だし……)

委員長「どうしよう……」

委員長「ちゅ、チューリップ、持ったまま……、病室に入るわけに、いかないし……」

委員長(今、病院戻っても……。邪魔、かなぁ。邪魔、だよねぇ。優しいから、そういう風に言わないだろうけど……やっぱり、水入らず、がいいよね……)

委員長「あっ、でも、」

委員長(今日中に、リーダーさん達帰っちゃう……)

委員長「チューリップ……どうしよう……」

委員長(しょうがないから……。学校で、リーダーさんから、って言って、渡せば、いいよね……?)

委員長(そ、そうだよ。リーダーさん達には、……明日! 学校の帰りに……コンビニのとこまで、言いに行けばいい……かな?)

委員長(そう、だよね。うん……。よし、これで完璧。大丈夫。うんっ)




52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:36:16 ID:A4TltUE6


―病室―

ピアス男「でよーっ、その先公がさぁ」

不良女「おっ、おいおいマジかよ……! あははっ」

金髪女「でさでさっ、あーしもさぁ!」

看護師「あのー!」

茶髪女「へっ? あ、やべっ。すいません、もっと声小さくしまーす」

看護師「いえ、それよりも……」

紫髪男「む?」

看護師「何時間ここに居るつもりですか! 非常識にも程がありますっ!」

ピアス男「うぇっ!? って、やべぇもうこんな時間じゃねーか!」

茶髪女「わりーな、好き放題に話し込んじまって」

不良女「いやいや、そんなことねーって。アタシも、すごい楽しかった……ありがとな」

金髪女「今度もさ、またあーしら遊びに来るからさー。そしたら東京案内してよ、渋谷とかさ!」

不良女「おうっ、任しとけ! ちゃんと調べとくよぉ」




53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:36:46 ID:A4TltUE6


紫髪男「じゃ、またな」

不良女「おーう!」

看護師「まったく……」

看護師(あの人達がもしまた来たら、時間の上限決めとこ……)

不良女「……あ、そういや」

看護師「? どうかした?」

不良女「えっ? あ、大丈夫です、何でもないですから……」

不良女(……委員長、戻ってこなかったみたいだな。……どうしてだろ?)




54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:37:30 ID:A4TltUE6


―月曜日―

 ジリリリリリ・・・

委員長(め、目覚まし……)

 リリリリッ バシッ!

委員長(……起きなきゃ)

委員長「……」ムクッ

委員長「…………」ボー

委員長(あれ? なんか、頭、重い……)

若ママ「起きといでー。遅刻するよぉー?」

委員長「あ、はーい! ……あ、あれ?」フラッ

大ママ「どうしたね、ベッドの横に座り込んで」

委員長「……た、立てなくなっちゃった……え、えへへ、へ……」ヘタッ

若ママ「ほらぁ、朝ごはんできてるってぇ――わっ、ど、どしたの娘!?」

委員長「ご、ごめ……なんか、えへへ……」




55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:38:25 ID:A4TltUE6


若ママ「ちょ、ほら、ママにおでこ貸してみ! ……やだ、すごい熱」

委員長「えー……、じゃ、学校とか……」

若ママ「行けるわけないでしょー? 今日は休んで、ゆっくり寝て。電話しといてやるからぁ。……立てる? ほら、横になって……」

委員長「う、うん……ありがと……」

大ママ「氷枕、作ってきたからねぇ」

委員長「うん……ありが、と……」ウトウト

委員長(あれ? なんか忘れてるような、気が……)ボー

委員長(ま、いいか……)




56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:38:59 ID:A4TltUE6


―コンビニ前―

金髪女「そういやさー、委員長、戻ってこなかったねー。なんで帰っちゃったんだろねー」

茶髪女「戻る前にさ、アタシらが追い出されただけかもしんねーよ?」

ピアス男「さぁなー。帰ったんだとしたらよ、急ぎの用事でもあったんじゃねーの? おい、一口」

茶髪女「っげねーよ自分のがあんだろ」

紫髪男「……気を使ったのかもしれんな」

金髪女「えー?」

紫髪男「内輪の話もあるだろう、と思ったのかもしれん」

ピアス男「まー、確かに内輪ネタ連発しちったからなー。あの場に居てもつまんなかったかもしんねーな、うん」

茶髪女「でも委員長はさー、これから毎日あいつに会えんじゃん? あーもう、うらやましー!」




57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:39:33 ID:A4TltUE6


金髪女「そーそーっ! あーしもうらやましぃー」

紫髪男「俺は、お前のカップめんがうらやましい」

金髪女「えー、食べるぅー? 食べたいー?」

紫髪男「くれるのか?」

金髪女「あっげなぁーい」

ピアス男「ぎゃははは、お前っ、ふられてやんのーっ」

紫髪男「……」ズルズル




58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:40:11 ID:A4TltUE6


―火曜日―

―スナック『おおまち&こまち』―

若ママ「たっだいまー。娘ー、ママが仕事から帰ったよぉー」

大ママ「ああっ、丁度良かった。今、診療所に連れてこうと思ってたんだよ。車出しておやり」

委員長「……はあ、はあ……ケホケホッ」

若ママ「え、ええっ? 今朝、熱下がってたよね?」

大ママ「それがねぇ、お昼くらいからぶり返したみたいで」

委員長「……ご、ごめ……ケホ、ゲホッ」

若ママ「いーから、いーから。ほら、車乗って?」

委員長「……うん……」

委員長(ど、どうしよう……これじゃ、明日も言いに行けないし……。うわわ、これじゃ、チューリップ盗んじゃったみたいになっちゃう……どうしよ……)

若ママ「もうちょっとで着くぞー。あー、でも夜間は混んでるかなぁ? 待つかもねー」

委員長(どうしよ……どうしよ……)ケホケホ




59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:40:42 ID:A4TltUE6


―病室―

不良女「……ん? 委員長……」

不良女「……」

不良女(今日も、来なかったな……。何もなけりゃいいんだけど)

不良女「……」

不良女「あーあ、今、なにしてるんだろうなぁ……」




60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:41:32 ID:A4TltUE6


―水曜日―

若ママ「それがね、検査したらぁ、インフルエンザだって言われて」

大ママ「あらあら……。じゃぁ、お店は開けない方がいいわねぇ」

若ママ「薬も飲ませたし、今は部屋で休ませてるけどぉ。五日以上熱が続くようなら、また受診してってさ」

大ママ「そうかい……。心配だねぇ」

若ママ「ま、あの子、私に似て体は丈夫だからね。すぐ治るでしょー」


委員長「……ケホケホッ、ゲホ……」

委員長(インフルエンザ……って、移るよね? う、移してたらどうしよう……。あっ、それに、病院にお見舞いなんか行っちゃったし……。た、確か熱が出る前から、移るんだよね? ど、どうしよう。ただでさえ、入院するくらい弱ってるのに、そのうえ、インフルエンザなんて……)

委員長(うわあああ、どうしようどうしようどうし……)




61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:42:05 ID:A4TltUE6


委員長「あっ、……」

委員長(私、そういえば、病室には入ってないんだった……)

委員長「せっ、セーフ……セーフ、だよねっ。……セーフ……」


委員長「ケホケホッ、ゲホッ……はぁ」

委員長(……やっぱり、熱あるときは、寝てたい、よね……)

委員長(……長居して、悪かったなぁ……)

委員長「……ううー……」




62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:42:42 ID:A4TltUE6


―病室―

不良女「……」

不良女(長かったけど……いよいよ、明日かぁ)

不良女(結局、委員長来なかったな……。っつーかあいつ、明日退院だって知らないよな……)

不良女「……あ、でも、学校で会えるし。すぐわかるか」

委員長『うっ、うん! そうだよっ』

不良女「うわっ!? 委員ちょ――」

不良女「……」

不良女「空耳かよぉ……」




63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:43:33 ID:A4TltUE6


―木曜日―

―コンビニ前―

金髪女「……うおーいっ!」

茶髪女「うぃっ!? ど、どした?」

金髪女「メールメール! ほら、退院だよー、退院したってさぁー!」

紫髪男「そうか、今日か……」

ピアス男「よっしゃあ! おい、今日はパーッと行くぞパーッと。食いに行くぞラーメン!」

金髪女「マジかよ! あーし今300円しかもってねーんだけどっ! どうしよ?」

紫髪男「……ふっ」スッ

茶髪女「あ、あんた……まさか、そりゃあ」

紫髪男「ああ。そのまさかだよ」

紫髪男「今までの割り勘分の、割り切れなかった分の余剰をコツコツ貯めてきた、貯金箱のトンちゃんだよ……」

ピアス男「お、おめーに管理を任せてたそれを、ついに……。確かに、使うとしたら今しかねぇ!」

茶髪女「い、いくらだ……? いくら入ってんだよぉ!」




64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:44:04 ID:A4TltUE6


紫髪男「……」スッ

ピアス男「さ……300、円?」

紫髪男「3,000円だ」

3人共「う……うおおおおおっ!!!」

紫髪男(俺のバイト代も多少入れてあるが……そんなことは言わなくてもいいのだ)フッ

 この後めちゃくちゃラーメン食っ(ry

茶髪女「あり? そーいや、委員長の話とか出たん?」

金髪女「それがさー、あれから一回も来てないみたいでさー。……なんかあったんかなー?」




65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:44:41 ID:A4TltUE6


その三日後・・・

―月曜日―

委員長(け、結局、一週間も休んでしまった……)

委員長(もう、退院……しちゃってるよ、ね? 学校なら、他の皆も、居るし……。変に、話しかけない方がいいのかなぁ……。邪魔にならないかなぁ……)

委員長「……行ってから、考えよう。……遅刻しちゃう……」

委員長(治ってから、三日、経ってるし……。チューリップも、忘れないように、持ったし……)

委員長「い、行ってきまーす!」

若ママ「はぁい、いってらっしゃぁーい」

大ママ「いってらっしゃいねぇ」




66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:45:13 ID:A4TltUE6


―学校―

委員長「お、おはよー……」

Bさん「今日こそ、美術部に入ってもらおうか!」

Aさん「い・や」

Bさん「なんでっ? 画材だって使い放題、賞でももらえば推薦にだって使える! あなたの画力なら一等だって夢じゃないのに!」

Aさん「だって……入っちゃったら……」

Aさん「Bさん、追いかけてきてくれないでしょ?」

Bさん「えっ? う……うわぁ」

Aさん「えっ? やだやだぁ、本気にしないでよぉー。冗談―」

Bさん「そ、それなら、いいけど……。って、違う! 美術部にはね、先輩の代からのね、一等と二等と三等を我が校で独占するっていう悲願があるんだ!」




67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:45:48 ID:A4TltUE6


Aさん「あなたが全部獲ればいいじゃない?」

Bさん「わ、わかってて言ってるだろ? 私じゃぁ……二等までが、限界なんだよ……!」

Aさん「そんなことない……。あなたの絵、とっても個性的で。こないだのなんて、シャガールみたいでとっても素敵だったぁ」

Bさん「う、うそつけぇ! お世辞言うなぁ!」

Aさん「そう、私が惚れるくらいに……」

Bさん「え……? う、うわぁあ」

Aさん「冗談。冗談だってば」

Bさん「え? あ、うん……。え?」

委員長(一週間前と、変わらないなぁ。この二人は……)




68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:46:37 ID:A4TltUE6


ガラッ

不良女「おっはよーす」

委員長「あっ……!」




69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:47:08 ID:A4TltUE6


不良女「おっ、委員長ー!」

委員長「あっ、あ、あのっ、……あ、リーダーさんから、チューリップ、あ、鉢植えで……あ、あれ? その前に、あ、退院、おめでとう……って、もう遅い、かな? あれ? あっ……」

不良女「お、落ち着けっ。どうどう」

委員長「ひゃぁっ!? え? えと……」

不良女「ありがとな」

委員長「えっ? え、」

不良女「お前が、あいつらにさ、アタシが入院してること教えてくれたんだろ?」

委員長「あっ、う、うん……。か、勝手にやっちゃって……」

不良女「すごいびっくりしたけどさ、嬉しかったよ」

委員長「え、えへへへ、へへ……」




70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:47:49 ID:A4TltUE6


不良女「……」ぎゅっ

委員長「……えっ? え、え、あの……は、ハグ……?」

不良女「……会えなくてさ、寂しかった」

委員長「えっ、あ、あの……えっ、あ、ごめ、私っ、」

不良女「うんうん。先公から聞いたぞ、インフルエンザだっけ? ……もういいのか?」

委員長「うっ、うん! もう、大丈夫。移んない、平気っ」

不良女「そっか……。よかったな! 元気になって」

委員長「あ、そっちこそっ! その、よかった! ……で、わっ、待って待って、そうだ!リーダーさんから、チューリップが……」




71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:48:25 ID:A4TltUE6


不良女「……」ぎゅー

委員長「……え、えと……」

委員長(後でも、いい、かなぁ……えへへ)…ぎゅっ


Bさん「……委員長が喋ってんの、私初めて見た」

Aさん「……」

Aさん「二人の熱い抱擁……。百合ね」

Bさん「……ああ」

Bさん「……って、いや違うだろっ!」


おわり




72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 15:51:37 ID:A4TltUE6

暇な>>1の妄想 を読んでくれた人ありがとな




73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/02/19(木) 19:25:25 ID:7dhNoUGc


なんか好きな作風だった





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