Twitter が、多人数で安全にTwitterアカウントを共有する機能 TweetDeck Teams を導入しました。パスワードを伝えることなく、複数ユーザーの権限を管理してひとつのTwitterアカウントを共同運営できます。
Twitter は企業やグループの広報にもよく使われるようになりましたが、ひとつの「公式アカウント」を共有して複数人数で安全に管理する仕組みはこれまで特に用意されていませんでした。
ログインのためのパスワードを共有すれば、扱う人間が多いだけ流出の危険も増え、アカウント乗っ取りなどにつながる可能性が高くなります。
新たに導入された TweetDeck Teams は、ひとつのアカウントに複数のTwitterユーザーを追加して、「ツイート可、パスワード変更不可」のように権限を管理して安全な共有ができるようにします。
具体的な手順は、まず共有したいTwitterアカウントで TweetDeck にログインして、サイドバー下のAccounts から「Team @アカウント名」を押してチーム参加者のユーザー名を入力するだけ。
(レガシーのTweetDeckアカウントでログインしてもTeams機能にアクセスできません。)
指名されたユーザーには招待メールが届き、承認することで「Contributor 」としてチームに参加します。チーム参加ユーザーは自分のTwitterアカウントで TweetDeckにログインすることで、アカウント選択から共有アカウントを選ぶことができ、共有アカウントとしてツイートやフォローなどができるようになります。
TweetDeck以外のクライアントでは共有アカウントを操作できません。
チーム参加者には Admin (管理者) と Contributor (協力者)の二種類があります。それぞれの権限は、
Admin / Contributor どちらでも可能
共有アカウントからツイートする、予約ツイートする、フォロー / フォロー解除する、リストの作成
Admin のみ可能
チームメンバーの一覧を見る、メンバーを追加・削除する
また共有アカウントの元々のオーナー以外は、Adminであってもパスワードやセキュリティ設定の変更はできません。
無関係な相手から無意味に招待メールを送られて困る場合、
https://twitter.com/settings/security から「チーム招待メールをすべて拒否する」「すでに自分がフォローしている相手からに限る」を設定できます。
デスクトップアプリやウェブのTweetDeckを使う必要はあるものの、いつか誰かがパスワードを漏らしたせいでアカウントを乗っ取られて公式でとんでもないツイートをしてしまったら、フォロワーにマルウェアリンクを送りまくったら、あるいはアカウントを削除されたらどうしよう、と常に同僚を疑っている人にはありがたい機能です。