吹雪「第五遊撃部隊でお鍋をつついた」
艦これアニメに影響されて書きました
瑞鶴「親睦会?」
吹雪「はいっ!折角なのでやりましょうよぉ!」
金剛「Nice ideaデース!ブッキー!親睦を深めることは実戦でもきっと役に立ちマース!」
吹雪「加賀さんはどうですか?」
加賀「ご飯が食べられるのなら構いません」
大井「やってもいいですけど、私と北上さんの二人だけの時間を割くようなことがあれば61cm四連装酸素魚雷が黙っていませんけど」
吹雪「だ、大丈夫だと思います…多分」
北上「まぁまぁ、こういう機会も最初で最後かもしれないんだしのんびり楽しくやろうよ。いざ沈んだ時に後悔するのも嫌だし」
大井「いやぁぁぁ!!!!北上さん沈まないでぇぇぇえええ!!!!」
北上「大井っち…例えばの話だよ」
金剛「それじゃあ決まりですネ。menuは何にするデース?」
吹雪「うーん…やはりここは定番のお鍋が」
瑞鶴「あ、それいいかも」
加賀「鍋…」
北上「皆でお鍋を囲む。親睦を深めるにはもってこいだね」
大井「お鍋と言っても、味はどうするつもりなんですか?闇鍋とか言ったら魚雷ぶち込みますよ…!」
吹雪「そんなふざけたことはしませんよ!ちゃーんと普通のお鍋です」
瑞鶴「味はどうするの?豆乳鍋とか食べてみたい気もするけど…」
加賀「水炊きがいいです」
瑞鶴「えっ!?」
北上「それ賛成」
大井「北上さんが賛成なら私も」
瑞鶴「ちょ、ちょっと…!」
金剛「私もミズタキと言うお鍋が食べたいデース!」
吹雪「じゃあ水炊きで決定ですね」
瑞鶴「私の意見はーっ!?」
吹雪「材料は私が調達してきます。他の皆さんはそれまでゆっくりしていてください」
瑞鶴「待って、調達なら私が行くわ。もしものことがあったら旗艦の貴女が伝達を受け取らなくちゃいけないから」
吹雪「た、確かに」
加賀「では私も行きます」
瑞鶴「一航戦!?」
加賀「五航戦だけなら不安しかありません。ここは食のプロに任せて」
瑞鶴「ちょっ…材料の調達くらい私一人で行けるわよ!!」
加賀「…じゃあ鶏肉の見分け方もできるのね」
瑞鶴「そ、それは…」
加賀「決まり」
吹雪「それじゃあ、加賀さんと瑞鶴さんお願いしますね」
加賀「行くわよ」グイ
瑞鶴「引っ張らないで!」
金剛「ブッキー、私達はどうしマスカー?」
吹雪「間宮さんのところに昆布を貰いに行きましょう」
金剛「Kelp?Why?」
吹雪「水炊きと言っても、ほんとにお水でダシを作るわけじゃ無いんですよ。昆布の味を染み込ませば、美味しい美味しいダシになるんです」
金剛「なるほど!」
金剛「ではブッキー!早速間宮の所へ行くデース!」
吹雪「はい!」
大北「…」
北上「暇んなっちゃったね」
大井「では北上さん!他の人が帰ってくるまで愛の逃避行を!!」
北上「…あ、うん」
〜商店街〜
瑞鶴「…うーさむさむ」
瑞鶴「ねぇ、こんなところで大丈夫なの?人気が全然無いんだけど」
加賀「何も心配することはないわ」
加賀「こんにちわ」
店員「へいらっしゃい。おっ、鎮守府んトコの一航戦じゃないか。何にします?」
加賀「お鍋用の鶏肉…」
店員「お鍋かぁ…この季節はいいねぇ」
加賀「10kgで」
瑞鶴「10kg!?」
店員「今日はやけに奮発だねぇ。何かあったの?5000円ね」
加賀「親睦会で」スッ
店員「丁度預かりまーす。親睦会かぁ、フレッシュな響きがしていいもんだ」
店員「詰めるからちょっと待っててね。よかったら野菜とか他のとこ行ってていいから」
加賀「わかりました」
瑞鶴「じゅ、10kgって消費できる量じゃないわよ!!」
加賀「大丈夫。必ず足りなくなるから」
瑞鶴「いやいやいや…」
瑞鶴「ねぇ、野菜はどうするの?」
加賀「八百屋で買うに決まっています」
瑞鶴「そうじゃなくて、お鍋に入れる種類を聞いてるのよ!」
加賀「…博多風にしたいと言うならキャベツが主体。だけど今回は無難に全国的な水炊きにするつもり」
瑞鶴「それなら、白菜とか?」
加賀「えぇ」
瑞鶴「後は…葱と椎茸と人参ね。そうと決まれば突っ走るわよ!」ダッ
加賀「あっ…」
加賀「(八百屋はここなのに)」
アッ!グンカンマ-チ!
加賀「(パチンコの音に反応しないで)」
加賀「…はぁ」
加賀「すみませーん」
ハ-イ イラッシャ-イ
間宮「ありがとうございまーす♪」
間宮「よいしょと」
ガラッ
間宮「いらっしゃい」
吹雪「間宮さんこんにちわ」
金剛「コンニチワー」
間宮「あら二人共、何にする?」
吹雪「あ、いえ…今日は食べに来たわけじゃないんです」
間宮「?」
金剛「Give us kelp!昆布が欲しいネ!」
吹雪「親睦会でお鍋を作るんです。間宮さんのところに行けば良い昆布があるかなぁって」
間宮「貴女達丁度いい時に来たわねぇ。たった今その昆布が届いたところなのよ」
吹雪「ホントですか!?」
間宮「ほーら、最高級の利尻昆布よ」
吹雪「ほぉ…!」
金剛「固くて…黒くて…大きいデース////」
吹雪「こんなに貰ってもいいんですか?」
間宮「いつもご贔屓に来てくれる貴女達には特別よ。それと、お鍋をするならこれも持って行きなさい」
金剛「Wao!大きな土鍋デース」
間宮「折角部隊のみんなでお鍋をつつくんですもの。大きいお鍋じゃないと食べづらいでしょ?」
吹雪「ありがとうございます!」ペコ
金剛「Thank you!間宮!」
間宮「楽しくやんなさいよ?」
吹雪「はいっ!」
金剛「イエース!」
ビ-!ビ-!
『通達です。第五遊撃部隊駆逐艦吹雪、提督室に出頭してください』
吹雪「えっ!また何か変なことしたかなぁ!?」
金剛「お鍋と昆布は私が部屋に持っていくらブッキーは行ってくるといいデース」
吹雪「ありがとうございます。何だろう…」タッタッタッ
吹雪「うぅ…毎度のことながら緊張するなぁ」カチコチ
コンコンコン
吹雪「第五遊撃部隊、駆逐艦吹雪です!」
『入れ』
ガチャ
吹雪「し、失礼します!」カチコチ
長門「…」
吹雪「ー!」カチコチ
長門「肩の力を抜け。大したことではない」
陸奥「貴女宛に荷物が届いたのよ」
吹雪「へ?荷物ですか?」
長門「あぁ。どうやら食材みたいだが」
吹雪「あっ…!」
長門「どうした。心当たりがあるのか?」
吹雪「もしかすると、ヲばあちゃんかもしれません。ヲばあちゃん、いつもこの時期になると畑で作った野菜を送ってくれるんです」
長門「ほぉ、野菜か。それと、手紙も同梱されていた」スッ
吹雪「どうも…」ペラ
『ヲッ!(吹雪ちゃんへ)ヲッヲッ!ヲヲヲッ!ヲッヲヲヲッ!(吹雪ちゃんが鎮守府に着任することを聞いてヲばあちゃんビックリしたよ)ヲヲッ!ヲヲヲヲッヲヲヲヲ(あんなに小さかった吹雪ちゃんがもう独り立ちだなんて…ヲばあちゃんも歳をとったねぇ)ヲヲ!ヲヲヲッ!ヲッヲッヲッ!(今年も美味しい野菜が出来たから、そちらの鎮守府へ贈ります。提督さんや隊の皆さんにおすそ分けしてね)ヲッ!ヲヲッ!(平和になったら、また顔を出しに来てください。隣のヲばあちゃんより)』
吹雪「ヲばあちゃん…」ウルッ
長門「いいおばあちゃんじゃないか」グスングスン
陸奥「えぇ、ホントに」ズビ-
大淀「…」
大淀「(なんですかこれ。なんでヲとしか書いてない手紙でここまで泣けるのですか)」
吹雪「私がここの鎮守府に配属されたこと知ってたんだ…」グッ
吹雪「お、重…」
陸奥「わざわざ手で持たなくても、荷台ぐらい貸してあげるわよ」
吹雪「あ、ありがとうございます」
吹雪「あの…これみなさんで食べてください」
長門「すまないな」
陸奥「ありがとう」
スッ
吹雪「あっ、荷台…」
グッ
吹雪「司令官…」
吹雪「ありがとうございます!」ペコ
吹雪「失礼しました!」
バタン
長門「…」
長門「それで、何が入ってるんだ?」ワクワク
陸奥「長門ったら…ずっとそわそわしてたでしょ」
長門「貰い物でワクワクしないわけがないだろ」ゴソゴソ
パカ
長門「…」
陸奥「じゃがいも、玉ねぎ、人参…」
大淀「どれも立派ですね…」
長門「(うほっ、これはカレーのフラグ)」
陸奥「今晩は肉じゃがね」
長門「えっ」
大淀「この材料だと…そうなりますね」
コクコク
長門「か、カレー…」
瑞鶴「ハァ…ハァ…ここにあるなら先に言いなさいよ…」
加賀「勝手に行ったのは貴女」
八百屋「加賀ちゃん、今日は赤城ちゃんと一緒じゃないのね」
加賀「はい。新しい隊の皆で親睦会を」
八百屋「へぇ〜、焼肉とか?」
加賀「いえ、お鍋を」
八百屋「お鍋かぁ。それじゃ、お鍋にあう野菜持ってくるから待っててね〜」
瑞鶴「ね、ねぇ…アンタどんだけここに来てるの…?」
加賀「お腹がすいたらよ」
瑞鶴「ほぼ毎日ってことじゃない」
八百屋「あ、これ野菜スティックなんだけどよかったら食べて」スッ
加賀「ありがとうございます」
八百屋「はい貴女も」
瑞鶴「どうも…」
八百屋「取り敢えず白菜と人参と椎茸と葱でいいかしら?」
加賀「構いません」シャクシャク
八百屋「それじゃ、白菜1kgと人参800gと椎茸500gと葱300gで…3500円になります」
瑞鶴「えっ!?そんなに食べないでしょ!?」シャクシャク
加賀「大丈夫よ…これで」
八百屋「ちょうど頂きますね」
瑞鶴「…」シャクシャク
瑞鶴「(美味しいわね野菜スティック)」シャクシャク
八百屋「折角だし他も回ってきたら?荷物は預かっておくから」
瑞鶴「いいんですか?」
八百屋「えぇ。向こうにも面白いお店がたくさんあるわよ?」
加賀「行きましょう」
瑞鶴「」ペコ
加賀「…」シャクシャク
コメント一覧
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- 2015年02月21日 23:29
- ぶっきーお婆ちゃん、もしかしなくてもヲ級かよ…。
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- 2015年02月21日 23:35
- ヲばあちゃんやめーや
-
- 2015年02月21日 23:38
- 愛知でスピリタスで火事あったから爆発オチになるかとヒヤヒヤした。
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