メリーさん「私は・・・だれ？ここは・・・どこ？」
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1：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 17:57:09.76
メリーさん「えーと・・・アレ？何も思い出せない・・・どうしよう・・・・」
メリーさん「ｲﾀｯ・・・・あてて・・・頭がなんかズキズキする・・・・」
メリーさん「・・・・・痛い・・・・・ｸﾞｽｯ」
メリーさん「な・・泣いてる場合じゃないよね・・・・とにかく・・何かしなくちゃ！」
メリーさん「ｲﾀｯ・・・・あてて・・・頭がなんかズキズキする・・・・」
メリーさん「・・・・・痛い・・・・・ｸﾞｽｯ」
メリーさん「な・・泣いてる場合じゃないよね・・・・とにかく・・何かしなくちゃ！」
4：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:00:29.59
メリーさん「うーん・・・とは言ったものの・・・何をすればいいのやら・・・・」
ｺﾞｿｺﾞｿ
メリーさん「ん？ポッケになんか入ってる・・・？」
ｶｻｶｻ
メリーさん「紙・・・？何か書いてある・・・・何々・・・電話番号？その下に・・・メリー？これ、私の名前かなぁ・・・・」
ｺﾞｿｺﾞｿ
メリーさん「ん？ポッケになんか入ってる・・・？」
ｶｻｶｻ
メリーさん「紙・・・？何か書いてある・・・・何々・・・電話番号？その下に・・・メリー？これ、私の名前かなぁ・・・・」
5：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:01:57.42
メリーさん「・・・・・とりあえずこの電話番号が唯一の手がかり！さっそく電ｗ・・・・」
メリーさん「・・・・・・・・」
メリーさん「ケータイもない・・・・お金も・・・・・」
メリーさん「・・・・・・・・・・どうしよ・・・・ｸﾞｽｯ」
メリーさん「・・・・・・・・」
メリーさん「ケータイもない・・・・お金も・・・・・」
メリーさん「・・・・・・・・・・どうしよ・・・・ｸﾞｽｯ」
6：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:04:55.28
メリーさん「そ・・そうだ！我ながら名案を思いつきましたーーー！！」
メリーさん「こんなアイデアを思いつくなんて・・・きっと記憶をなくす前の私も相当な頭脳の持ち主だったようね・・・・」
メリーさん「そうと決まれば・・・・フフフ・・・・」
通行人A「オイ、あれ見てみろよ」
通行人B「金髪の白人が・・・自販機のお釣りを漁ってる・・・・」
通行人A「なんだか泣けてくるんだが・・・・」
通行人B「とりあえず少しだけ恵んでおくか」
通行人A「あぁ」
7：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:07:07.98
メリーさん「なぜだか１０００円も手に入りました・・・・」
メリーさん「ま・・まぁこれで電話ができる！」
メリーさん「あ！でも公衆電話じゃ１０００円札は使えないじゃん！」
ｸﾞｩｰ
メリーさん「・・・・・コンビニで腹ごなしついでにお金を崩そう・・・」
8：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:11:22.65
メリーさん「よし今度こそ（ﾓｸﾞﾓｸﾞ）電話が（ﾓｼｬﾓｼｬ）できる（ｺﾞｷｭｺﾞｷｭ）」
ｶﾞﾁｬﾝ
ﾋﾟ･ﾎﾟ･ﾊﾟ･ﾎﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
ｶﾞﾁｬ
男「はい、もしもし」
メリーさん「！！！！え・・・あ・・・・・」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
男「もしもし？」
メリーさん「あ・・あ・・・・その・・・・わ・・・私・・・・メ・・メリーさん！！！（自分で『さん』つけてしまった・・・・）」
男「は？」
メリーさん「い・・・今・・・・○○駅前にいるの・・・・・（あぁぁぁぁぁ何現状報告してんのよおぉぉぉ）」
男「・・！！！ひ・・・ひいいいぃぃぃぃぃぃオバケーーーーー！！！！」ｶﾞﾁｬ
メリーさん「あ！切られた！！」
ｶﾞﾁｬﾝ
ﾋﾟ･ﾎﾟ･ﾊﾟ･ﾎﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
ｶﾞﾁｬ
男「はい、もしもし」
メリーさん「！！！！え・・・あ・・・・・」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
男「もしもし？」
メリーさん「あ・・あ・・・・その・・・・わ・・・私・・・・メ・・メリーさん！！！（自分で『さん』つけてしまった・・・・）」
男「は？」
メリーさん「い・・・今・・・・○○駅前にいるの・・・・・（あぁぁぁぁぁ何現状報告してんのよおぉぉぉ）」
男「・・！！！ひ・・・ひいいいぃぃぃぃぃぃオバケーーーーー！！！！」ｶﾞﾁｬ
メリーさん「あ！切られた！！」
9：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:14:13.32
ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ
メリーさん「・・・・・・あぁ・・・・・」
メリーさん「失敗してしまった・・・・しかもオバケって何よ・・・・・ｸﾞｽﾝ」
メリーさん「こっちがこんなに困ってんのに・・・・そりゃ緊張して何も言えなかったけどさ・・・何もあんな切り方しなくても・・・・ｸﾞｽｯ」
メリーさん「いやいや！これしきの事で諦めちゃいけないよね！よし！ちょっと散歩してから改めて電話してみよう！！」
ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ
メリーさん「・・・・・・あぁ・・・・・」
メリーさん「失敗してしまった・・・・しかもオバケって何よ・・・・・ｸﾞｽﾝ」
メリーさん「こっちがこんなに困ってんのに・・・・そりゃ緊張して何も言えなかったけどさ・・・何もあんな切り方しなくても・・・・ｸﾞｽｯ」
メリーさん「いやいや！これしきの事で諦めちゃいけないよね！よし！ちょっと散歩してから改めて電話してみよう！！」
ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ
10：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:15:40.38
さすが俺のメリーさんだぜ
11：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:17:05.37
５分後
メリーさん「ふー！よし！少しは気分が晴れた！よし！もっかい挑戦よ！」
ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ ﾎﾟ ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
男「・・・・はい・・・もしもし」
メリーさん「あ・・・わ・・私メリーさん！！！い・・今・・○○広場前にいるの！それで」
男「ﾋｲｯ!!」ｶﾞﾁｬ
ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ
メリーさん「・・・また切られた・・・・」
メリーさん「ふー！よし！少しは気分が晴れた！よし！もっかい挑戦よ！」
ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ ﾎﾟ ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
男「・・・・はい・・・もしもし」
メリーさん「あ・・・わ・・私メリーさん！！！い・・今・・○○広場前にいるの！それで」
男「ﾋｲｯ!!」ｶﾞﾁｬ
ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ
メリーさん「・・・また切られた・・・・」
12：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:19:02.27
メリーさん「何がいけなかったんだろ・・・あ・・・しかもまた自分で「さん」付けてた・・・」
メリーさん「やっぱり知らない人にいきなり電話するなんて緊張するよね・・・・」
メリーさん「またちょっと頭冷やしてから電話しよ・・・・・」
ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ
メリーさん「やっぱり知らない人にいきなり電話するなんて緊張するよね・・・・」
メリーさん「またちょっと頭冷やしてから電話しよ・・・・・」
ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ
13：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:21:40.17
５分後
メリーさん「よぉし！今度こそ！」
ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ ﾎﾟ ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
メリーさん「あの！私メリーつぁ・・・メリーさん！今○○マンションの前にいるの！ちょっと話を聞いｔ」
男「ﾋｲｲｲｲｲｨｨｨｯ!!」ｶﾞﾁｬﾝ
ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ
メリーさん「・・・・・・・えー・・・・・・」 ｼｮﾎﾞﾝ
メリーさん「よぉし！今度こそ！」
ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ ﾎﾟ ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
メリーさん「あの！私メリーつぁ・・・メリーさん！今○○マンションの前にいるの！ちょっと話を聞いｔ」
男「ﾋｲｲｲｲｲｨｨｨｯ!!」ｶﾞﾁｬﾝ
ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ
メリーさん「・・・・・・・えー・・・・・・」 ｼｮﾎﾞﾝ
16：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:25:37.22
メリーさん「なんなのよ・・・ちゃんと自分から名乗ったし・・・場所も伝えたのに・・・・」
メリーさん「なのに何であんな一方的に切られなきゃいけないのよ・・・・」
ﾋﾞｭｵｵｫｫｫ
メリーさん「あっ！風で紙が・・・・」
ﾋﾞｭｵｵｫｫｫ
メリーさん「あ！マンションの中に・・・待てーーーーー！！！」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
ｶﾂﾝ
メリーさん「ん？何か蹴った・・・？あ、ケータイだ！誰か落としたんだ！」
メリーさん「ちょっとくらいなら・・・・借りてもいい・・・よね・・・・」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
メリーさん「なのに何であんな一方的に切られなきゃいけないのよ・・・・」
ﾋﾞｭｵｵｫｫｫ
メリーさん「あっ！風で紙が・・・・」
ﾋﾞｭｵｵｫｫｫ
メリーさん「あ！マンションの中に・・・待てーーーーー！！！」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
ｶﾂﾝ
メリーさん「ん？何か蹴った・・・？あ、ケータイだ！誰か落としたんだ！」
メリーさん「ちょっとくらいなら・・・・借りてもいい・・・よね・・・・」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
18：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:28:08.84
メリーさん「よーしではさっそく・・・ってアレ？圏外？えーなんでー・・・・」
ｳｨｰﾝ
メリーさん「ん？え？アレ？いつのまにエレベーターの中に・・・・・・」
ﾁｰﾝ
メリーさん「あぁ・・・なんか５階についてしまった・・・・まぁとりあえず降りよ・・・・」
メリーさん「あら、やっぱり高いと風通しもいいなー」
メリーさん「うん、ここからな電話も通じるし・・・よし！再度チャレンジ！！」
ｳｨｰﾝ
メリーさん「ん？え？アレ？いつのまにエレベーターの中に・・・・・・」
ﾁｰﾝ
メリーさん「あぁ・・・なんか５階についてしまった・・・・まぁとりあえず降りよ・・・・」
メリーさん「あら、やっぱり高いと風通しもいいなー」
メリーさん「うん、ここからな電話も通じるし・・・よし！再度チャレンジ！！」
20：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:30:42.16
ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ ﾎﾟ ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
メリーさん「あ・・・ああああの！私メリィーさん！今ね！○○マンションの・・えーと・・・５０２号室前にいるんｄ」
男「ｲﾔｧｧｧｧｧｧｧｧ」ｶﾞﾁｬ
メリーさん「・・・・あーもう！！！！」ﾌﾟﾝｽｶ
22：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:35:56.98
メリーさん「まったくこの男はどんだけ甲斐性ないのよ！こっちは困ってる女の子だってのにー！！」
メリーさん「はぁ・・・・まぁいいや・・・とにかくこのマンションから出よ・・・・」
ﾊﾞﾀﾝ!!
メリーさん「ん？５０２号室の扉が・・・・あれ？中から男の人が半泣きで出てきた・・・手にはケータイ持って・・・・はて？」
メリーさん「もしかして・・・・」
ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ ﾎﾟ ﾋﾟ ﾎﾟ ﾊﾟ
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
男「!!!ヒィィ！また来たあぁぁぁぁ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
メリーさん「ヤダ！スッゴイ偶然！この電話番号があの男のだなんて！」
メリーさん「でもこれを逃す手はないわ！よーーし！追っかけよう！！！」ﾀﾞｯ
25：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:39:19.87
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
メリーさん「出ろー！出ろー！出ろー！！」
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
男「ﾋｨﾔｧｧｧｧ!!!!やめてえぇぇ」
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
メリーさん「出！ろ！」
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
ｺｹｯ
男「アイターーー！」
ｽﾞﾃﾞｯ ﾎﾟﾁｯ
メリーさん「やった！アイツ勝手に転んだわ！しかもちょうどケータイの通話ボタンを押したっぽいわ！！」
男「ﾐｷﾞｬｱｱｧｧｧｧｧｱ」
27：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:42:07.22
メリーさん「ﾊｧﾊｧ・・・わ・・・・私・・・・ｾﾞｪｾﾞｪ・・・・メリー・・・・さん・・・・・」
男「ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」
メリーさん「今・・・・ﾊｧﾊｧ・・・・あ・・・あなたの・・・・ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ・・・・」
男「ｳｧ････ｱ････ｱﾜﾜﾜﾜﾜ････」
メリーさん「 今 あ な た の 後 ろ に い る の 」
男「ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」
メリーさん「今・・・・ﾊｧﾊｧ・・・・あ・・・あなたの・・・・ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ・・・・」
男「ｳｧ････ｱ････ｱﾜﾜﾜﾜﾜ････」
メリーさん「 今 あ な た の 後 ろ に い る の 」
34：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:47:56.12
これが「メリーさん」の本当のお話です
都市伝説では逃げられない恐ろしい幽霊として扱われていますが
実際は日本にポームステイしに来て
途中でスッ転んで頭を打った、ただの記憶喪失の金髪白人少女なのです
みなさん、もしメリーさんから電話がかかってきたとしても
決して怖がってはいけません
むしろ喜んで受け入れるべきです
何しろ相手は記憶喪失。あなたの好きな色に染められます。
それではあなたの元にメリーさんからの電話がかかってきますように・・・・
完
35：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:49:24.05
乙短いな
39：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:50:41.52
乙、濡れ場無しなのは残念だが、いいスレだった
42：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2009/10/06(火) 18:52:46.50
面白かったｗ乙
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