【艦これ】三日月「……バレンタインデーかぁ」
三日月(今日は2月13日。明日は)
三日月「……バレンタインデーかぁ」
卯月「ぷっぷくぷー♪ 明日は司令官にとっておきの悪戯をしつつチョコを渡すぴょん!」
文月「えぇ~普通に渡した方が絶対にいいよぉ~」
睦月「き、如月ちゃーん……明日は……」
如月「ふふふ、分かってるわよぉ睦月ちゃん。明日は一緒にチョコレートを渡しに行きましょ。睦月ちゃん、司令官の前だと緊張しちゃうんだもんね」
睦月「ありがとう! 如月ちゃん!」
皐月「ボクのが一番美味しいに決まっているさ! なんたって、何回も指を切りながら苦労して作ったんだからね! ……うん、そうに決まってるさ」 ジワァ
望月「……とりあえず消毒はした? したんだったら絆創膏はい」
弥生「……努力は報われるから……大丈夫……」 グッ
皐月「ありがと……」
菊月「手作りチョコレート、か……私達のキャラじゃないな。なぁ長つ――」
長月「え? 私が渡すのはちゃんと手作りチョコレートだぞ?」
菊月「」
三日月(……これだけチョコレートを渡す人がいる中、私なんかからチョコレートを貰って司令官は嬉しいのかな……)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※だいぶ過ぎてましたがバレンタインSSです。
如月「ん? どうかしたの三日月。なんか考え事?」
三日月「へ? あっ、いやその……み、みんな司令官にチョコレート渡すんだなぁって思いまして」
如月「そりゃまぁそうよぉ~」
睦月「提督にはいつも」
文月「お世話に」
卯月「なってるぴょん!」
菊月「うむ。感謝の気持ちを伝えるにはもってこいの日だ」
望月「っと、自分のキャラではないとか言って手作りチョコを作っていない方がそう述べております」
弥生「……望月……やめてあげて……菊月が泣きそう」
皐月「三日月は司令官にチョコレート渡さないの?」
三日月「それはまぁ……渡したいですけれど……」
皐月「? あれ、三日月って料理苦手だったけ? 得意だったイメージあるんだけれど」
三日月「え、えーっとですね……その……料理は確かに苦手ではないんですけれど」 モジモジ
如月「…………」
如月「ねぇねぇみんな」
睦月「ん? どうしたの如月ちゃん」
如月「チョコレート渡したら、この中で誰からもらったチョコレートが一番嬉しかったか司令官に決めてもらいましょうよ~」
三日月「!?!?!?!?!?」
皐月「いいねぇそれ! 面白そう!」
如月「でしょでしょ~?」
卯月「うーちゃんも賛成ぴょん!」
望月「え~、マジで? めんどくせぇ~。……一応あるけどさぁチョコ」
卯月(望月……多分一番厄介な相手だぴょん)
長月「勝負事の方が燃えるしな。私も賛成だ」
菊月「わ、私は……」
如月「そういえば今日と明日は間宮さんが厨房を開放してくれているらしいから、この後作りに行くことも可能ねー」
菊月「ふっ、勝利は私の手の中にある」 キリッ
菊月「……三日月、まだ作っていないのだったら、お前もチャンスがあるぞ。私は少し用事があるから出かけてくる。……別に材料を買いに行くわけではないからな。お前らついてくるんじゃないぞ!?」 テクテク バタン
三日月「は、はぁ」
卯月「ふっふっふ……うーちゃん尾行しちゃうぴょん!」
長月「やめてさしあげろ」
如月「ふふ、みんな賛成みたいね。睦月ちゃんと弥生もいいかしら?」
睦月「睦月は全然かまわないよ!」
弥生「……弥生も……別にいいよ」
如月「よかったわぁ~。……三日月もいい?」
三日月「……みんなが賛成するなら……私も賛成です」
如月「……そう。なら今からみんなはライバルよ~。お互いに頑張りましょうね!」 ニッコリ
睦月型シスターズ「「「おー!」」」
三日月「お、おー!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
三日月(ど、どうしよ……賛成してみたものの、私なんかが一番になれるわけないんだよなぁ)
金剛「HAHAHA! 提督のハートを掴むのはワタシデース!」
比叡「こ、今回ばかりは比叡も(司令に負けないように)気合入れていきます!」
榛名「榛名も精一杯頑張ります!」
霧島「私の計算では、司令には私のチョコレートが一番好まれると思います」
金剛「みんな強気ネー! ふっふー、それでこそマイシスターズデース!」
三日月(……金剛さんたちもチョコレート渡すんだもん。きっとみんな渡すよね。だから私があげたって……)
「でねー、司令官たらねー」
三日月「?」
雷「改良された私の魅力に気が付いてくれなかったの!」
響「いろんな艦娘の面倒を見ているんだ。仕方がないさ」
雷「まぁそうよねー」
電「あははは……あっ、三日月ちゃんなのです!」
三日月「こんにちは、電ちゃん」
電「こんにちはなのです!」 ギュー
雷「三日月が一人だなんて珍しいわね。それと電。廊下でいきなりみんなが見てる中誰かに抱き着くなんて恥ずかしいわよー」
電「お姉ちゃん達か三日月ちゃんにしかしないから大丈夫なのです!」
雷「そう言う問題じゃないわよ」
響「まぁ初期艦だった電の次にこの鎮守府に来たのは三日月だったらしいからね」
雷「もう。……迷惑かけるわね、三日月。この子、まだまだ甘えん坊さんだから……」
三日月「いえいえ、とんでもないですよ。私も電ちゃんと抱き合うのは好きなので、全然大丈夫ですよっ!」 ギュー
電「嬉しいのです!」
雷「……水を差すようで悪いけど、あんまその発言は他ではしないようにね」
響「ハラショー」
三日月「ところで皆さんは何かしていたのですか?」
三日月(響さん……なんで鍋なんか持ってるんだろ)
響「私の持っているものを見てくれ。ご覧の通りさ」 ドヤァ
三日月「すみません、全然分からないです」
響「……Мне грустно(私は悲しい)」
三日月「ご、ごめんなさい」
雷「むしろ響姉の持ってるものを見て分かったらすごいから気にしなくて大丈夫よ」
電「厨房を借りて明日司令官さんに渡すチョコを作っていたのです!」
三日月「あ、なるほどーってじゃあなぜに鍋!? もしかしてその中身って……チョコなんですか?」
響「もちろんボルシチだよ」
三日月「……響さん、明日って何の日か知ってますか?」
響「バレンタインデーだね。女性が男性にチョコを渡す風習がある謎の日だ」
三日月「ではなんでボルシチなんですか!?」
響「知っているかい三日月。……私はボルシチしかまともに作れない。……本当は私もチョコを……作りたかった……」
三日月「……あの、なんか……ごめんなさい」
響「気にしないでいいよ」
雷「響姉、嘘は付いちゃダメじゃない」
響「人聞きが悪いな。冗談だと言ってくれ。……チョコレートばかりだと飽きると思ったから、私は発想の転換でボルシチに決めたんだ。そういうことにしておいてくれ」
三日月(嘘だったんかーい)
雷「まぁ、何を渡そうが今回ばかりはみんなに負けないわよ!」
三日月「? 何かあるんですか?」
電「電達の中で誰が司令官さんにチョコを渡して一番喜ばせることができるか勝負しているのです」
三日月「あははは……どの姉妹も同じような事してるんですね」
雷「睦月型姉妹も同じことやってたりするの?」
三日月「はい。私達の場合は誰からもらって一番嬉しかったか、ですけれど」
雷「なるほど。ってことは……三日月はこれから厨房に行ってチョコレートを作るのね!」
三日月「え!? ……まぁ、その……」
雷「それだったら私が美味くて可愛いチョコレートの作り方を教えてあげるわ! 電がいつもお世話になっているお礼としてねっ!」 ニッコリ
三日月「え、ええ!? そ、そんな……申し訳ないですよ。それに、私からチョコレートを貰って司令官が嬉しく思うかも疑問ですし……」 アセアセ
雷「そんなの嬉しいに決まってるじゃない!」
電「そうなのです!」
響「そんな心配全く必要ないよ。大丈夫さ。司令官が誰かから何かを貰って嫌がるはずがないさ。石とか渡さない限り問題ないと思うよ」
三日月「…………」
雷「あっ、でも余計なお世話とかだったら全然断ってくれて構わないのよ?
三日月(……そうよね。なんで弱気になってるんだろ、私)
三日月「……いえ、雷さんから教えてもらえるなら百人力です! やるからには姉妹のみんなには負けたくないはありません! 戦いなんですから!」 ゴゴゴゴゴ
電「おお、三日月ちゃん燃えているのです!」
響「ハラショー」
雷「そうと決まれば早速厨房へ向かいましょ!」
三日月「お世話になります」 ペコリ
雷「いいのよいいのよー。どうせこの後おっちょこちょいな姉にも教える予定だったし」
三日月「え?」
ダッダッダッダ
暁「ざ、材料……はぁ、はぁ……か、買ってきたわ!!」
雷「はいはい、お疲れ様」
暁「はぁ、はぁ……わ、私が……ほ、ほんきぉ……出したら……はぁ、はぁ……こ、こんなもんよ!!」
雷「とりあえず息を整えてから何か言いましょうねー。ほら、汗だくじゃないっ。ハンカチで拭いてあげるわ」 フキフキ
暁「あ、ありがと……お礼は……ちゃんと……言えるし……」
三日月「え、えーと……なんとなく予想はできるんですけれど」
響「明日がバレンタインデーだってことを忘れていて、暁は材料を用意し忘れていたんだよ」
電「3日前くらいにみんなで材料は個人で用意するって話してあったのにこの結果なのです」
三日月「ははは……暁さんらしいです」
暁「ふぅ……レディーは速攻で息を整えるわ! そして三日月じゃない」
三日月「こんにちは、暁さん。あっ、そういえば私……材料持っていないです……」
雷「あぁ、そういう事なら心配ないわ」
暁「もしかして三日月もこれからチョコ作るのかしら? なら私の材料を分けてあげるわ! 多めに買ってきたからね!」
雷「もし誰かうちの姉みたいな状況の人がいたとしても、そうすれば助けてあげることができるからね。もし余ったとしても間宮さんに提供すれば一石二鳥よ!」
三日月「……なんていうか、さすが雷さんです」
雷「褒めても何も出ないわよ! それじゃあ、厨房へゴーよ!」
三日月「……はい!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
~厨房~
三日月(厨房に着きました)
三日月(電ちゃんと響さんは、『邪魔になってしまうかもしれないから』と言う理由で一緒に来なかった」
雷「……暁姉、なんでミニボーロ買ってきてるのよ。材料リストに載せてないわよ」
暁「うっ、だ……だって視界につい入っちゃったんだもん……」
雷「まったく、ダメじゃない。まぁ買っちゃったものは仕方ないわね。後でみんなで分けて食べるわよ。独り占めはダーメ」
暁「わ、分かってるわよ! お母さんか!」
三日月(この二人に私が混ざるなんてなんだか珍しい。新鮮な気分だなぁ)
暁「三日月! 一緒に一人前のレディーとして頑張りましょうねっ!」 グッ
三日月「は、はい! 材料ありがとうございます、暁さん」 ペコリ
暁「気にしないでいいのよ!」 ニッコリ
三日月(暁さんって、暁型4姉妹の中ではあんまり話したことなかっ
コメント一覧
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- 2015年02月22日 22:25
- 響は可愛いなあ!!!
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- 2015年02月22日 22:49
- みかづきいいいいいいいいいいいい
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- 2015年02月22日 23:05
- 三日月は隠れた天使
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- 2015年02月22日 23:50
- あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
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