春雨「永遠の楽園」
ゴポ・・・ プクプク・・・
春雨「・・・・・・」
春雨「・・・んぅ?」ムク
春雨「あれ・・・ここは・・・?」
春雨「私は何を・・・?」
春雨「?」
春雨「私・・・誰・・・?」
春雨「あれ? え?」
春雨「わからない」
春雨「・・・・・・」
春雨「」テクテク
春雨「(ここは海の中なのかしら?)」
春雨「(静かで・・・広い)」
春雨「(ちょっと冷たいし、寂しいところかも・・・)」
春雨「(海のニオイがする)」
春雨「あ、海草」
春雨「」ツンツン
春雨「・・・・・・」
春雨「(もう、どれくらい歩き続けたのかしら?)」
春雨「(すっかり辺りが暗くなってしまったわ)」
春雨「(どうしよう?)」
春雨「(疲れて頭が重い)」
春雨「(目も霞んできたわ)」
春雨「はぁ・・・」
春雨「・・・・・・」
春雨「・・・?」
春雨「光・・・?」
春雨「遠くの方に、何かあるわ」
春雨「大きな建物・・・」
春雨「ここは何なのかしら?」
春雨「でも、この形・・・」
春雨「見覚えがあるような・・・?」
??「ん? 貴女は・・・」
春雨「ひゃうっ!?」ビク
??「これは驚かして申し訳ございません」
??「私はこの深海鎮守府に住む」
??「空母ヲ級という者です」
ヲ級「以降、お見知りおきを」ペコ
春雨「え? あ、どうも・・・」
ヲ級「貴女も沈んで」
ヲ級「こちらに来たんですね?」
春雨「え? 沈んだ・・・?」
ヲ級「ん? 覚えてないのですか?」
春雨「はい・・・実はここがどこなのか」
春雨「自分が誰なのかもわからなくて・・・」
ヲ級「・・・そうですか」
ヲ級「(・・・・・・)」
ヲ級「・・・とりあえず、中へどうぞ」
ヲ級「ここは冷たくて寒いですから、中でお話ししましょう」
ヲ級「それと是非、泊まっていって下さい」
春雨「えっと・・・あの・・・」
春雨「ありがとうございます・・・」
春雨「・・・ここは鎮守府だって、先程言っていましたよね?」
ヲ級「はい」
ヲ級「ここは、沈んだ艦の部品を掻き集めて作られた建物です」
ヲ級「よく再現できていると思います」
ヲ級「ここには私以外にも」
ヲ級「多くの者がいますので」
ヲ級「どうぞ、気軽にお話をして下さい」
春雨「はい・・・あの」
春雨「先程から、その・・・沈んだとかって・・・?」
ヲ級「・・・・・・」
ヲ級「・・・いずれわかるときが来ます」
春雨「・・・?」
春雨「(鎮守府か・・・)」
春雨「(私は艦なのかな?)」
春雨「(それに、今は戦争でもしているのかな?)」
春雨「(やっぱり、わからないわ・・・)」
春雨「(・・・・・・)」
春雨「(・・・あ、さっきより気分が良くなってきた)」
ヲ級「ここにいれば」
ヲ級「どんな夢も叶います」
ヲ級「生きることの苦しみさえ」
ヲ級「消えます」
ヲ級「幻なんかではない」
ヲ級「素晴らしい場所です」
春雨「へ、へぇー・・・」
ヲ級「しかし、我々の存在と」
ヲ級「この場所を壊そうとする、敵がいます」
春雨「敵?」
ヲ級「はい。人間と、その人間に従う艦娘という存在です」
春雨「艦娘・・・」
ヲ級「愚行の限りを尽くし、綺麗な海を汚した」
ヲ級「なんとも自分勝手な生き物なのです」
ヲ級「この広い海を独占しようと」
ヲ級「艦娘なる兵器を用いて」
ヲ級「実効支配をしようとしています」
春雨「そんなことが・・・」
ヲ級「我々は自分たちの身を守るため」
ヲ級「そして、この場所を守るために」
ヲ級「日々、艦娘と戦争をしています」
ヲ級「人間は弱い生き物ですから」
ヲ級「艦娘を利用するのです」
ヲ級「彼女らは非常に手強い存在ですが」
ヲ級「我々も負けません」
春雨「・・・・・・」
ヲ級「さ、疲れたことでしょうし」
ヲ級「ゆっくり休んで下さい」
ヲ級「・・・あ、言い忘れていました」
ヲ級「ようこそ、深海鎮守府へ」
ヲ級「ここはとても素敵な場所」
ヲ級「お部屋はたくさんありますから」
ヲ級「どうぞ、お好きにお使いください」
春雨「な、何から何までありがとうございます・・・」
ヲ級「いえいえ、良いのですよ」
ヲ級「では、ごゆっくり」
春雨「」グゥー・・・
ヲ級「ん?」
春雨「///」
ヲ級「・・・・・・」
ヲ級「」クス
ヲ級「私としたことが、失礼いたしました」
ヲ級「お腹が空いていたのですね?」
ヲ級「少々お待ちください、至急料理を」
ヲ級「お部屋までお持ちいたしますので」
春雨「ほ、本当にすいません・・・///」
春雨「(は、恥ずかしい・・・///)」
ヲ級「・・・・・・」
春雨「(あれから数日が過ぎました)」
春雨「(あの晩に、命さえ危うかった私を)」
春雨「(ヲ級さんは助けてくれました)」
春雨「(寝床や食事まで用意してくれて)」
春雨「(本当に感謝しています)」
春雨「(しかし、行く宛てもない私には)」
春雨「(ここにお世話になるしかなかったのです)」
春雨「(それでもヲ級さんや、他の人達は)」
春雨「(私のことを、快く歓迎してくれました)」
春雨「(嬉しいな・・・何かお手伝いをしなければ)」
春雨「(こんなに優しい人達に酷いことをする)」
春雨「(人間と艦娘)」
春雨「(絶対に許されない)」
春雨「(是非、私にも戦わせて下さいと言うと)」
春雨「(ヲ級さんは涙を流して喜んでくれた)」
春雨「(さぁ、頑張らなきゃ!)」
春雨「(もうこの頃になると)」
春雨「(私は誰なのか、どこで何をしていたかなど)」
春雨「(どうでも良くなっていた)」
春雨「(ここは楽しい、ユートピア)」
春雨「(私はここを、そして仲間を守るため)」
春雨「(戦うことにしました)」
春雨「(光り輝く、綺麗なネックレスをした娘)」
中間棲姫「ふふ・・・」
春雨「(洒落た服を着ている娘)」
離島棲鬼「うふふ・・・」
春雨「(みんな私のお友達)」
春雨「(みんなはダンスを踊って)」
北方棲姫「えへへ♪」
港湾棲姫「ふふっ♪」
春雨「(気持ちよく、汗を流す)」
春雨「(そこには、楽しさしかない)」
春雨「(他の余計なものは)」
春雨「(全て忘れていく)」
ヲ級「お酒は初めてですか?」
春雨「ふぁ、ふぁーい!///」~☀
ヲ級「ふふ、美味しいでしょう?」
ヲ級「おかわりはいくらでもありますから」
ヲ級「どんどん飲んで下さい」
春雨「あーい!///」~☀
ヲ級「ふふふ・・・」
ネ級「・・・よし、こんな感じかな」トントン
タ級「随分細かくするね」
ネ級「へへん! んで後はストローで・・・」スー・・・
ネ級「はぁーーーーーー・・・・・・」
タ級「」スー・・・
タ級「あぁーーーーー・・・・・・」
軽巡棲鬼「はい、貴女もどうぞ!」
春雨「は、はい!」
春雨「」スー・・・
春雨「は・・・あ・・・!」
春雨「(き、気持ち良い・・・!)」
春雨「(頭が溶けちゃう・・・!)」
春雨「は・・・ああぁぁー・・・あへぇぇ・・・!」トロォ
軽巡棲鬼「ふふふ・・・」
春雨「あっ・・・ヲ級さん・・・!///」ギシギシ
春雨「き、気持ち良いです・・・!///」ビクビク
ヲ級「私も・・・です・・・っ!///」ギシギシ
春雨「はぁ・・・はぁ・・・あぁっ!///」ゾワゾワ
ヲ級「ふぅ・・・うっ・・・イキそう・・・っ!///」ゾクゾク
春雨「あっ・・・あぁ! うんぅぅっ!?///」ビクンビクン
ヲ級「んんんっ!!///」ビクビク
春雨「はぁ・・・はぁ・・・///」グテ
ヲ級「はぁ・・・ふぅ・・・///」
春雨「(あぁ、幸せだわ)」
春雨「(ここは素敵な場所)」
春雨「(要望は何でも受け入れられる)」
春雨「(私はすっかりこの場所の虜)」
春雨「(そして)」
春雨「(今日は初めて出撃をしました)」
春雨「(月が綺麗な夜でした)」
春雨「(海はとても静かで)」
春雨「(波の音だけが、静かに聞こえました)」
春雨「(敵艦隊が来ました)」
春雨「(名前も知らない)」
春雨「(
コメント一覧
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- 2015年02月23日 21:18
- 永谷園の麻婆風春雨に見えた
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- 2015年02月23日 21:25
- もの凄い不気味な内容だったけど、神SSだった
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- 2015年02月23日 21:30
- 貴様ら海軍の変態性癖のせいで艦船が傷付いただけでなく、軍事的損失まで出たではないか‼︎
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- 2015年02月23日 21:51
- 春雨「キンッキンに冷えてやがるっ・・・・・・!」
-
- 2015年02月23日 22:06
- まかいあんこに付ける薬は、富山のまんきんたんまがいいでしょう
-
- 2015年02月23日 22:45
- 永遠の永谷園だな
-
- 2015年02月23日 22:47
- 最後の一言が脈絡なさすぎてわろた
-
- 2015年02月23日 22:53
- ゆ…許せねえ…。
補給や修復をしていない上に、レ○プまでした春雨を沈めさせたこの屑提督だけは、絶対に許せねえ…。
出来るのならこの男に、春雨が味わった痛みや苦しみを分からせてから、時間をかけて○したい…。
-
- 2015年02月23日 23:01
- これがブラ鎮の実態・・・・!
-
- 2015年02月23日 23:14
- 艦娘みんなまとめて俺が愛する
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- 2015年02月23日 23:26
- ヤベェ、神作だわこれ
ただ内容が不気味過ぎる
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- 2015年02月23日 23:33
- ※ブラック鎮守府の司令はとーじょーおじさん(ゴーヤ談)司令人間大憲兵妖精隊により逮捕、尋問(拷問)処分(殺)されております。
・・・ツギハアナタノトコロニイクカモネ・・・
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