撮影アクセサリのマンフロットはカメライベント CP+2015で、アウトドア向けの新ラインナップ Off road シリーズを発表しました。
スキーのストックなどで有名なイタリアFIZAN社製の脚チューブを採用した「Off road三脚」、一脚として使える「Off road ウォーキングスティック」、カメラホルダー付きのバックパックなど、キャンプやトレッキングなどのアウトドアシーンで活用できる商品ラインナップです。
Off road 三脚はスキーのストックやトレッキングポールで有名なイタリアのFIZAN社製の脚チューブを採用。従来のマンフロット三脚の構造とはひと味違ったツイストロック式です。水準器つきのボール雲台を内蔵するほか、アウトドア用として脚パーツを分解(脱着)してクリーニングしやすい構造となっています。
Off road三脚と、一脚として使用できる「Off road ウォーキングスティック」は、軽量ながら剛性にすぐれており、最大対荷重はともに2.5kg。自重は「Off road三脚」が650g、「Off road ウォーキングスティック」は2本で400gと、自重と耐過重のバランス的が優れています。ミラーレスカメラであれば余裕で、一眼レフカメラでもトレッキング、登山に使用するレベルの装備であれば十分耐えられるでしょう。
従来のステッキタイプ一脚は、三脚メーカーやアウトドア用品メーカーがエントリー向けラインナップしており、ローコストモデルに機能を付加するケースが多く見られましたが、「Off road」シリーズはベテランユーザのニーズを満たす仕様になっています。
「Off road ウォーキングスティック」は、近年のトレッキングの主流となっている2本使いを前提としており、トレッキングポールとしての性能も優れているのが特徴です。国産のトップブランドであるシナノ、海外メーカーではLEKIなどにおけるミドルクラスのモデルに相当するよう感じられました。片方のグリップエンドのキャップを外すと三脚ネジの台座が現れ一脚として使用できます。
Off roadシリーズは、カメラホルダー付きのバックパックもラインナップしています。1日程度の行程に対応した30ℓの容量で、下段にクッションパッド付きのカメラ収納用スペースつき。
カメラケースは取り外し、仕切り調整が可能で、カメラのサイズ、レンズの種類に応じてスペースを調整できます。肩ストラップ部には首から下げたカメラが歩行中に跳ねないようにするためのカメラストッパーも付属。
カメラの種類によってはラバーストラップを使用してカメラをホールドするなど、カメラ周辺機器メーカーであるマンフロットならではの工夫が見られました。
Off roadシリーズは一部製品(Off road バックパックの一部カラーレッド/グリーン)を除き3月2日より発売開始です。※Off road バックパックのレッド/グリーンは、4月20日発売予定。
会場では、1月に発表されたばかりのトラベル三脚「BeFree」の新モデルが展示されていました。1.1kgと軽量になったカーボンモデルと、4色のカラーバリエーションが加わったアルミモデル(1.4kg)で、どちらも4Kgまでの耐過重。
カーボンモデルは、アルミモデルと比べ20%(300g)の軽量化で、実際に持った感じもはっきりとわかるくらいの重量差。価格は4万6000円(税別)と、アルミモデルの2万3600円(税別)に比べておよそ倍ですが、少しでも荷物を軽くしたい人、軽くした分レンズをもう一本持ちたいという人には価値ある選択肢でしょう。