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​ドコモ、PREMIUM 4G発表会で最高235Mbpsを実測アピール。レモンティーとどら焼きも配布 - Engadget Japanese


NTTドコモは2月25日、丸の内のドコモラウンジにて、LTE-Advancedサービスである『PREMIUM 4G』の正式サービス開始に関する記者発表会を開催しました。

PREMIUM 4Gは3月27日からサービスを開始するLTE-Advancedベースの通信サービス。キャリアアグリゲーション(CA)などの高速化技術を使い、下りで最高225Mbpsという速度に対応するのが最大の特徴です。

会場で開催されたスループットテストでは、最高235.8Mbpsといった実測値も確認できました。サービス理論値より速いのは、同会場では特例的に下り最大速度が262.5Mbpsとなっているためです。

NTTドコモ PREMIUM 4G説明会

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サービスに関しては発表記事(下記)にまとめていますが、基地局側では「アドオンセル」や「高度化C-RANアーキテクチャ」といった技術の導入で、通信トラフィック集中エリアでの実効速度アップや通信安定化も狙っている点も特徴です。

ドコモ、受信225MbpsのLTE-A商用サービス PREMIUM 4Gを3月27日開始。15年度内300Mbpsに高速化

会場となったドコモラウンジでは、対応ルーターであるHW-02G経由で実際のネットワークに接続し、下りの転送速度テストや、Ustreamを介した4K解像度・35Mbpsのデータによる動画ストリーミングをデモ。



速度テストに関しては、PREMIUM 4Gが最高235Mbps、平均でも200Mbpsオーバー。比較用として掲示されたルーターにHW-01Gを使った通常LTE(115.2Mbps)での環境では、最高で101Mbps、平均は60Mbps後半から70Mbps前後という状態。かなり整った環境とはいえ、確かに高速化されていることが確認できました。



対して動画ストリーミングデモは、どうもネットワークが不調らしい(担当者)ということもあり、残念ながらところどころコマ落ちが見られる状態に。しかしコマ落ちはすれど、1秒ほど止まるといったことはなかったため、感覚的には「調子が良ければ確かにコマ落ちなしでいけそうでは」という印象でした。




興味深かったのは、こうした速度をアピールするデモに対して、先行したプレゼンでは、絶対速度よりもトラフィック混雑地域における実効速度向上や回線容量の余裕度向上を強調していた点。



今回の説明はNTTドコモの取締役常務執行役員である大松澤 清博氏によるものですが、速度に関しては現状の225Mbpsおよび2015年度内を予定している300Mbpsへの高速化こそ紹介されましたが、そのほかでの速度表現は控えめなもの。



例えば札幌でのファイルダウンロード時速度の実測値で、標準LTE(115.2Mbps環境)に比べて70%高速となった点などを挙げています。

また、注目の対応端末予定に関しては、現在対応しているのはモバイルルーター2モデル『HW-02G』『L-01G』のみ。対応スマートフォンは2015年度早期の提供予定との情報のみに留まっています。



昨今のドコモはネットワーク側のアドバンテージを強調すべく、仕様上の速度よりも通信安定性などに力を入れて解説することが多くなっていますが、今回はユーザーにとってわかりやすい速度向上サービスであるにも関わらず地味だったのが面白いところです。

さらに質疑応答などでも「(今回のサービスは)トラフィックの集中する箇所のキャパシティを広げる側面もある」「速度向上も重要だが、キャパシティとのバランスを取って、ユーザーのニーズに合わせたい」といったコメントを出しており、こちらでも速度アピールは弱めです。

このあたりからも、当面は高速通信としての側面ではなく、とくに通信が混雑する地域での余裕度を広げる、安定度向上サービスとしての側面を強調したいように感じました。



またスタート時のエリア展開もドコモの割に控えめといったところ。対応エリアは下記の公式サイトで確認できますが、当初は全国22都道府県、38都市の都市部から展開し、いわゆる全国主要都市レベルでの提供は「2015年度」との発表に留まるなどおとなしい印象。

こうした通信サービスの高速化では当初エリアが狭いのは当然ではあるものの、かなり「焦っていない」感じも受けます。

さらに速く!広く!ネットワーク強化進行中!(NTTドコモ)

また今後のサービスエリア拡大に関する質問に対しても「トラフィックが混雑している箇所にはきちんと展開していくが、一方で全国隅々まで必要かとは考えていない。トラフィックの少ないところではフルLTEでいいのでは」という回答が出るなど、ここでも混雑地域に対応するサービスとしての側面を強調したものでした。



ただし一方でネットワーク側の取り組みは、高度化C-RANの導入ができれば、LTE-Advancedへの対応に限らず、アドオンセルの追加によるトラフィックに応じたネットワーク整備が可能になるなど、柔軟性が広がる点を紹介。高度化C-RANの導入はPREMIUM 4Gの対応に関わらず積極的に進めると、こちらは強くアピールしています。

合わせて質疑応答では、300Mbpsの先、とくに2013年11月に実験結果を公開していた1Gbps超のLTE-Aサービスなどについても質問が出ました。こちらに関しては「結論からいうと検討中。技術的には100M幅の周波数を束ねられれば1Gbbpsもいけるが、それだけの周波数を寄せ集めないといけない。現状では2020年への取り組みとしてできればよいと考えている」と、当然ではありますが今後の高速化は周波数ありきという雰囲気でした。





さて今回の説明会では大型サービスの開始ということもあり、記念の引出物が出されました。PREMIUM 4Gロゴの焼き印が入ったどら焼きと、3月24日発売予定のキリン「午後の紅茶」レモンティーです。なおどら焼きは225Mbpsに掛けて限定225個とのことでした。



これらについて由来を聞いてみたところ、どら焼きは「2つの周波数を束ねるCAと、2枚必要などら焼きの皮を掛けたため」という、ともすればどこかで聞いたような説明がなされました。



しかし実は奮っていた(反面高度すぎてわかりにくかった)のはレモンティーのほう。なんと「LTE-A(dvanced)とLEMON TEAを掛けた」との、まさかすぎる解説です。午後の紅茶になったのはキリンがビジネスパートナーだからということでしたが、ともすれば昨今の記念品の中でも最も高度な解釈が要求される引き出物だったかもしれません。

​ドコモ、PREMIUM 4G発表会で最高235Mbpsを実測アピール。レモンティーとどら焼きも配布

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