3才のワタシが、写真に革命を起こすまで。
スマホで写真を撮って、その場ですぐにみんなとシェアできる私たちはあまちゃんです。昔のアマチュアカメラマンたちは、シャッターを押してから写真を見るまでに何週間も待たされていたのですから。
1943年、とある3歳の女の子がパパに聞きました。「どうして撮った写真を今すぐに見られないの? 待ち切れないよ」と。
パパの名前はエドウィン・ランド。そう、インスタントカメラを発明した人です。ランドが経営するポラロイドが愛娘の期待に応えるまでには何年もかかりましたが、「どうして待たなきゃいけないの?」というアイディアはしっかりと植えつけられました。
第2次世界大戦後、アンチグレアレンズが売れなくなったポラロイドは、新たな顧客を必要としていました。さらに同社は、自動車会社への偏光ヘッドライトの販売に失敗。そこでランドは娘のシンプルな疑問に立ち返ったのです。写真に革命を起こそう、彼はそう考えました。
ランドがこのプロジェクトに着手した時点では、フィルムの現像には11のステップが必要でした。でも、1948年に売り出されたポラロイド95のステップはただ1つ。写真を撮る、それだけです。
ランドは現像液を閉じ込めた“ポッド”(※ポラロイド写真の下の白い部分)をローラーに通すことで写真を現像するプロセスを生み出し、コダックに特許品であるフィルムを作らせました。こうして3歳の女の子による一言が、写真に革命を起こしたのです。
その後、1970年代に入ってコダックが自社のインスタントカメラを開発したことにより、ポラロイドが特許訴訟を起こし、15年におよぶ裁判が行われました。かなりクレイジーな話です。詳細が気になる方は、弁護士の1人が書いた新刊書「A Triumph of Genius: Edwin Land, Polaroid, and the Kodak Patent War」を読んでみてくださいね。
image by diser55/Flickr
source: Boston Globe
Sean Buckley - Gizmode US[原文]
(Thumper Jones)
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