mobamasu


白坂小梅「プロデューサーさん…つ、憑かれてる?」モバP「ん?」


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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:20:02.85


P「……そう見えるか?表には出してないつもりだったが」

小梅「は、はい……はっきり見えます……」

P「うーん、アイドルに心配はかけたくなかったけど……正直キツいとは思う」

小梅「や、やっぱり……ど、どうするんですか…それ……?」

P「いやいや、小梅が悩む事じゃないって。仕事が増えたのは嬉しい悲鳴ってやつなんだから」

小梅「……え?」



P「小梅にそう言って貰えるだけで、疲れなんざ吹き飛ぶよ」

小梅「…あ、あれ……?」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:22:07.08


小梅「……あ、あの……違う………」

P「よーっし!今日も気合入れて頑張るか!」

小梅「プロデューサーさんの……せ、背中に……その……」

P「ありがとな小梅!励みになったよ!やっぱりお前は優しいな!」ナデナデ

小梅「……は、はい………えへへ……」

P「じゃあ行ってくるよ。小梅も自分の予定は忘れるなよ?」スタスタ

小梅「…あ……そ、そうじゃなくて………ま、待って……」ガシッ


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:29:05.10


P「……」スタスタ

小梅「……」ズルズル

P「………」スタスタ

小梅「………」ズルズル

P「…………うん、現実逃避はいけないよな」スタスタスタ

小梅「……はい…なんとかしましょう……だから…止まってくだ、さい……」ズルズルズル


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:34:57.45


………
……




P「……確かに最近疲れが溜まり易かったりしたなぁ。霊のせいだったのか」

P「でも実際どうするんだ?そもそも俺には見えないんだけど」

小梅「……よくない霊に見えます……は、早く何とかしないと……」

P「……どうなるんだ?」

小梅「…ふ、不幸な事が続いて……じ、事故とかに……巻き込まれたり…」

P「えっ」

小梅「……それで…最後は………」

P「おおお落ち着け、まだだだあわわ慌てるような時間じゃない」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:39:22.97


P「俺も死ぬのは御免だ。どうにかして追い払おう!」

小梅「はい……私も…が、頑張ります……」

P「よし、じゃあ頼むぞ小梅!」

小梅「えっ」

P「だって俺見えないし」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:42:30.82


小梅「………」ムー

P(……俺をめっちゃ真剣な眼差しで睨んでる。正確には俺の後ろにいる霊を見てるんだろうけど)

小梅「………」ビクッ

P(睨み返されたみたいだ、怯えて縮こまってしまった)

P(小動物小梅かわいい)


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:47:08.85


小梅「………」パッ パッ

P(……今度は手で追い払おうとしてる。いつもの長い袖が顔にビシビシ当たって地味に痛い)

小梅「………」ムゥ

P(駄目だったみたいだ。まあ霊にそれが通用したら苦労しない)

P(でも必死な小梅かわいい)


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:52:22.18


小梅「………」

P(……見えない何かと話してる。多分いつもの『あの子』に頼んでるだろう)

小梅「………」ショボン

P(あの子でも駄目らしい。霊的な相性とか力関係の問題だろうか)

P(あとしょぼくれてる小梅かわいい)


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 21:59:09.40


小梅「あ、あの……ごめんなさい……役に、立てなくて……」

P「うん、小梅はかわいいだけでいいよ」ナデナデ

小梅「………?」

P「とは言ったものの現状は好転せず。どうしたものかね」ナデナデ

小梅「……あ、あの……?」

P「やっぱり応援を頼むか。幸い人材には困らないしなこの事務所」ナデナデ

小梅「…………えへへ」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:03:29.81


P「という訳で小梅に誰か呼んできてもらうことにした」

P「ちなみに俺は動けない。小梅から動かない方がいいと言われたからだ」

P「そうした方が霊の干渉が少ないとか何とか。……今外出たら車が突っ込んで来たりするんだろうか」

P「自分の事なのに自分で行動できない歯痒さ。小梅には本当申し訳ないな」

P「これが解決したら何か労ってやらないとな……」





18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:07:11.02


小梅「あ、あの……」

P「お、お帰り。誰を連れてきたんd」

まゆ「Pさんが呼んでるって聞いてまゆ、飛んできましたよぉ。うふ」

P「oh...」

小梅「ぐ、偶然…そこで会って……」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:12:08.32


P「Hello,Mayu...じゃなくて、何て聞いて来たんだ?」

まゆ「Pさんが疲れてるって聞きました」

P「ああ、やっぱりそうなるんだなチクショウ」

まゆ「可哀想なPさん……普段から色んな子達の相手で忙しいんですもの、ねぇ?」

P「」ビクッ

小梅「……そ、そうじゃなくて……」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:13:35.23


まゆ「大丈夫よ白坂さん。Pさんはまゆが責任持ってちゃあんと癒してあげますから」

まゆ「二人っきりで、じっくりと……うふふ」

P(あれ?一回目の不幸にしていきなり俺オワタ?)

小梅「ま、まゆさん……あの…ち、違うんです……」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:19:56.54


………
……


まゆ「憑かれた……ですかぁ?」

P「信じるのか?正直信憑性がないのは自覚してるぞ?当の俺も見えない訳だし」

まゆ「嘘でもホントでもPさんが助けを求めるならまゆは頑張りますよ♪うふ」

P「あー、うん。ありがとなまゆ」

小梅「……ま、まゆさんは……見えるんですか……?」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:22:17.48


まゆ「…………」

まゆ「……確かに、感じますね。……知らない女の匂いが」

小梅「わ…女性の幽霊だって…分かるんですね………え…に、匂い?」

まゆ「えぇ、見えはしないけど、Pさんの後ろからとーっても嫌な匂いがします」

小梅「す、すごいです……!霊感、あるんでしょうか……」

まゆ「あるのはPさんへの愛だけですよぉ、うふふ」

P(凄い、凄いんだけど。凄い怖い)


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:29:05.30


まゆ「えーっと、この辺りでしょうか?」

小梅「は、はい…大体そのあたりです……あ…今、移動しました……」

まゆ「やっぱり幽霊だけあって触れないんですね。どうしましょうかぁ」

小梅「わ、私は何やっても駄目でした……まゆさんは、何か……」

まゆ「……脅しますか」

小梅「……えっ」

P「えっ」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:31:23.59


まゆ「……ねぇ、どこか別のオトコの所に行って貰えませんかぁ?」

P「……」

まゆ「Pさんは忙しいんですよぉ?まゆ以外にもいーっぱいの女の子を見てるんですからぁ……」

P(これは演技これは演技背後の霊に向けた演技だ)

まゆ「どうしてもって言うんなら……うふ、うふふ。うふふふふふふ♪」ギラリ

P(その包丁をそのままこっちに振り下ろしたりしないよね?ねぇ!?)

小梅「………」ドキドキ


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:37:28.83


まゆ「………」チラッ

小梅「………」フルフル

まゆ「……やっぱり駄目ですかぁ」スッ

P(た、助かった……いや、俺が危なかった訳じゃないんだけどさ)

小梅「す、すごい怖がってるけど……やっぱり、触れないって分かってるから……」

まゆ「……ごめんなさいPさん……まゆは貴方の役に立てませんでした……」

P「いやうんまぁ、あんま気にするなよ?人には向き不向きもあるからな」

まゆ「でも、こんなんじゃまゆはぁ……まゆはぁ……」グス

P「泣くなって!まゆは頑張ったから!その気持ちだけで俺は超嬉しいよマジで!」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:41:28.15


………
……




P「……まゆ、ものすごく悔やみながら去っていったな。正直罪悪感がパナい」

小梅「……まゆさん……あ、あんなに…プロデューサーさんの…役に立ちたがってたのに………」

P「この件が解決したら一度時間作ってやろうかなぁ」

小梅「そ、それがいいです……」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 22:46:40.96


小梅「そ、それじゃあ……他の人……探して来ます……」

P「ああそうだ。結局なんも進展してないんだよなぁ。頼むよ小梅」

小梅「は、はい……」タタタッ

P「……しかしさっきのまゆはどっと疲れたな。解決してないのに山場を乗り越えた気分だ」

P「あれで駄目なら他の人がどうこうできるんだろうか……?」





44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 23:32:10.39


小梅「つ、連れて来ました……」

P「サンキュ、小梅……あ、あなたは!?」


そこに居たのは海外帰りのKさんだ

Kさんは海外帰りで非常に霊感が強いらしく、俺は幽霊の話をしてみた

「そうかい」っと素っ気なく聞いていたKさんだが、俺の背後を見て纏う空気が一変する


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 23:34:49.60


「今助けるよ」Kさんはそう呟くと手を前に突出して狙いを定め

「破ぁーーーーー!!」と叫んだ、するとKさんの両手から

青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした

「これで安心だな・・・」そう呟いて颯爽と仕事に戻るKさん

海外帰りってスゲェ・・・その時初めてそう思った


真奈美「長々と妄想を語っているところ悪いが、私にそんな技能は無いよ。済まないね」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 23:49:21.01


P「あ、やっぱ無理ですか」

小梅「……で、出来ると、思ってました……」

真奈美「残念ながらね。未熟な私に出せるアイディアは塩を撒くぐらいだね」

P「塩ですか……藁にも縋りたい気持ちですし、試してみますか」

――――――

P「……今事務所にあったのがこの味塩だけだったですけど、いけますかね」

真奈美「……無理だと思うよ。やれと言われればやるけどね」パッパッ

小梅「や、やっぱり……効いてません……」

P「しょっぱい」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 23:53:04.00


P「木場さんでも駄目だったとは……いよいよ終わったかもしれん」

小梅「あ、諦めちゃ駄目です……他の人…探してきます……!」

P「頼む……あ、湯呑みが割れた……」

P「……そこら中の家具がガタガタ鳴ってる。霊感のない俺でも何かヤバイと感じる」

P「心なしか肩も重くなってきた……」

P「はぁ……俺、助かるかなぁ」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 23:55:39.97


クラリス「あ、あの……私では、とても……」

P「……なんでクラリス?」

小梅「『エクソシスト』…み、見たから……」




みく「みくはそんなこと出来ないにゃ!」

P「幽霊も追い払えないなんて失望しました。みくにゃんの」

みく「それ以上は禁句にゃ!Pちゃんなんて呪われちゃえばいいにゃ!」

P「今まさに呪われてるんだよ!」

小梅「あ、あの……ケンカは、ダメです……」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/28(木) 23:58:39.54


きらり「悪霊☆退散!きらりんフラーッシュ☆」ビシッ

P「どうだ!?」

小梅「……な、何も…変わってないです……」

きわり「にょわー……Pちゃんごめんなさい……」

P「……いや、ホントに出来たらいよいよお前への認識が危なくなったからな。これでよかったのかもしれん」




蘭子「も、亡者は深淵へと還るがいい!(あ、悪霊退散!)」バッ

小梅「………」フルフル

P「……うん、ほーんのちょびっとは期待したけど、そりゃそうだよな」

蘭子「…予言されし未来を捨てるか!(分かってたならやらせないでくださいっ!)」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:11:50.07


小梅「……やっぱり……皆でも、駄目でした……」

P「馬鹿な……この濃い面子で全滅だと……」

小梅「こうなったら……テ、テレビとかの……霊能力者を、探して……」

P「……いや、ひとりだけ相談してない人がいる」

小梅「…え…?アイドルの皆は……」

P「アイドルじゃない……事務員……ちひろさんだ」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:14:51.69


ちひろ「なるほど。それで私に何とかして欲しいと」

P「お願いしますちひろ様。私はまだ死にたくないのです…!」

小梅「わ、私からも……お、お願いします……」

ちひろ「いや、私がプロデューサーさんを助けれることが出来るかも知らないでしょうに」

P「…!そ、そんな……ちひろさんでも駄目だったら……もう……」

ちひろ「可能ですけどね」

小梅「ほ、本当ですかっ……!?」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:23:07.22


ちひろ「取り出しましたはこの掃除機」

P「……本当に只の掃除機ですね。これがどうしたんですか?」

ちひろ「実はこれ、某緑のヒゲも使っていた除霊専用掃除機なんです」

P「じょ、除霊専用…!?……っていうか緑のヒゲって、おい」

ちひろ「これならどんな幽霊でもスポンッっと退治できちゃうんです。凄いでしょう!」

P「確かに凄いですけど、コレどこで手に入れたんですかアナタ」

ちひろ「今ならこの掃除機!なんと○○万マニーで……!」

小梅「………」サイフノゾキ


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:26:48.04


P「○○万!?……ちょっと厳しいですけど、背に腹は代えられないし……ここは……」

ちひろ「…○○万マニーのところ、大特価!××マニーで差し上げます!」

小梅「………!」

P「……えっ!?××マニーって……タダ同然じゃないですか!いいんですか!?」

ちひろ「ほらほら、早くしないと気が変わりますよー?」

P「あっ、買います、買いますから!本当に助かりました!ありがとうございます」

小梅「…あ、ありがとうございます……ちひろさん」

ちひろ「いえいえ、またのご利用をお待ちしていますー♪」





66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:32:49.71


小梅「こ、これがスイッチですか……?」

P「説明書によるとな。……やってくれ小梅」

小梅「はい……え、えいっ……!」


ヒュゴゥォォォォォォ

スポンッ


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:36:33.29


小梅「あ……は、入りました……!」

P「ホントか!?よっしゃ助かったー!」

小梅「は、はい……プロデューサーさんが……無事で、よかったです……」

P「ありがとう小梅!お前が居なかったらどうなってたか……!」ダキッ

小梅「わ……!ぷ、プロデューサーさん……」

P「まったくお前は可愛いし幽霊も退治できるしで最高だよ!」ギュー

小梅「えへへ……でも幽霊は、ちひろさんの……あれ……?」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:41:59.60


ちひろ「……まーったく、胸やけがするような光景ですね」

ちひろ「でもまぁ、偶にはこういう商売もアリでしょう」

ちひろ「売る人と使う人、どちらにとっても得なのが優良な商売って言いますからね」

ちひろ「プロデューサーさんは死にたくないし、私はプロデューサーさんには死んで欲しくない」

ちひろ「何よりあんな必死の小梅ちゃんを見たら、ね……」

ちひろ「ホント愛されてますねぇ、プロデューサーさん♪」



   ~おわり~


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/29(金) 00:44:23.76


乙でした









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