２００３年９月、当時高校３年生だった県立筑前高校（福岡市西区）の男性は体育祭の騎馬戦で騎手と

して参加。

相手と組合中に落下し、病院に搬送され、首を骨折していると判断されました。

重い後遺症が残り、首から下が麻痺。

「身体障害者１級」の認定を受け、リハビリを続けながら現在も両親の介護を受け、車イス生活を送って

います。

２０１３年７月、男性と両親は県を相手取り、

「事前にリハーサルや競技の危険性を周知するなどしていなかった」

として約２億６千万円の損害賠償を求めて提訴。

今月３日、福岡地裁は

「騎馬が崩れたり、騎手の頭が騎馬の腰より下がった時点で負けとするルールで落馬が当然に予想された」
「学校側は事前にルールや危険性を説明したものの、実戦形式の練習はしなかった。
騎手が転落の危険を認識し、対処能力を身につけるのに十分でない」
「組み合う騎馬１組に教諭１人が安全確保のために付いていたが、もみ合う中で落下方向が急に変化する可能性があり、１組に複数の審判員を配置する義務に違反した」

と判断し、被告の県側に約２億円の賠償を命じました。

原告の代理人弁護士は

「おおむね主張が認められ、評価できる判決」

県側は

「判決内容を慎重に検討し、今後の対応を考えたい」

と話しています。

今回の件に【ネットの声】は・・

などがあるようです。

今でも体育祭で騎馬戦をしている学校は多そうですね。

まだ体の出来ていない子供同士を力と力で戦わせ、ときに地面の上に上半身裸の状態で叩きつけられる

など、安全面を考えると結構危険な気がします。

ちなみに騎馬戦は元々武士の訓練だったそうです。