ソニーは3日(現地時間)、現在サンフランシスコで開催中のゲーム開発者の為の世界最大の国際会議GDC 2015において、Playstation 4専用のVRヘッドセット「Project Morpheus」の新型試作機を正式に発表しました。
この最新プロトタイプにおいては、従来モデルから様々な点で改善・強化が施されています。以下は、主な改善点。
有機EL(OLED)ディスプレイの採用
従来モデルで採用されていた5.0インチ液晶ディスプレイから、「5.7インチ有機ELディスプレイ」へと変更。これによりディスプレイの応答速度は、従来の約半分に相当する「18ms」以下へと高速化され、より表示遅延や残像の少ない映像表現を可能にしました。同時にリフレッシュレートは「120Hz」へと高められ、より滑らかな表示を実現。
また、視野角も「100°」へと改善され、大型化されたディスプレイと相まって、従来モデル以上の広い視界と深い没入感を得られるようになったとのこと。なお、解像度に関しては引き続き「1920×RGB×1080」となっています。
より精密さを増した位置認識性能とモーショントラッキング
従来モデルにおいては、デバイスの前方部に4つ、後方部に2つの位置認識用のLEDが搭載されていました。しかし今回、新たに前方部に1つ、後方部に2つのLEDを追加。
総計9つのLEDの働きによって、より精密な位置認識が実現されたことで、より精確なモーショントラッキングを行うことが可能になりました。
よりユーザーフレンドリーな製品デザインへ
装着者に掛かる負担を軽減するべく、デバイスのデザインや使用される部品の最適化などを行った結果、軽量化とより快適な装着感を実現することに成功。また、デバイスの着脱もより簡単に行えるようになったとのことです。
なお今回、製品版は2016年上半期中にも発売が開始されることや、元来Playstation 4は映像を「120fps」で出力することを可能にするように設計されていたことなども、正式に明らかにされました。また、製品に関するより詳細な情報は、今年後半にも開示される見込みとのこと。
従来モデルの情報が開示された際に指摘された要改善点に、着実にメスを入れてきた印象。ほとんどの点において、より一層隙のない仕上がりになったように感じられます。
しかしVR体験においては、ディスプレイの解像度の高さがそのままリアリティにも直結する面もあり、その意味においてはライバルのOculus Riftに一歩先を行かれてしまっているのも事実。(Oculus Riftの最新版開発モデル「Crescent Bay」においては、「5.7インチ WQHD(2560×1440)ディスプレイ」が搭載されている)
実際の製品が登場するまでにはまだ丸1年程度の猶予があります。果たして、ここからどのような形で更なる進化を遂げることになるのか、続報に期待です。
[WCCFtech]
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
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フルHDで120fps?そんなのPS4で出力できるの?(´・ω・`)
フレーム補完するチップがどちらかに搭載されているんじゃないかな
つまりREGZAとかBRAVIAとかの倍速補完機能みたいなもの?(´・ω・`)
リフレッシュレートは120Hzを達成しており、60fpsに中間フレームを挟み込むことで120fpsに対応するとのこと
て他の記事に書いてあった
やっぱりそうなのかぁ(´・ω・`)
絶対買う!期待してるよソニー!
お値段次第かな(小心
PS4と同じくらいまでなら飛び付いちゃう
>ディスプレイの解像度の高さがそのままリアリティにも直結する面もあり、その意味においてはライバルのOculus Riftに一歩先を行かれてしまっているのも事実。
どちらも1920×1080なので同じ解像度では?
あと解像度には触れるのに、fpsは無視するのには違和感。
どちらも重要だと思いますが。
申し訳ありません、言葉が足りていませんでした。
Oculus Riftの最新開発版「Crescent Bay」においては、Galaxy Note 4と同じ「5.7インチ WQHD(2560×1440)ディスプレイ」が搭載されていることが、既に伝えられております。そのことをはっきりと明記しておくべきでした。ただちに修正させて頂きます。
また、fpsについては、あくまで両モデルにおけるディスプレイ解像度について話をする為の前振りとしての
>ディスプレイの解像度の高さがそのままリアリティにも直結する面もあり、
という一文でしたので、あえて触れることはしませんでした。
横からですがVRにおいて解像度と同じくらいfpsもリアリティに直結するのは常識だと思うが
これ目玉動かさないと画面の端は見えないのかね?
それともモーションセンサーが頭の動きを感知して
画面も一緒に動かしてくれるとか?
メガネユーザーでも使えますよね(小声
FullHD有機EL 5.7インチの大画面 120fps
PS4という最高のバックグラウンド
ソニーの予定価格は250ドル~300ドル
仮想現実に関しては完全にソニーの勝ちだ
まぁ性能は置いといて、オキュラスの方はそっちが問題だよな。PS4のバックグランドだけじゃなくて、ソニーは映像部門の方もハードソフト両面で地力があるから専用コンテンツをキッチリ揃えやすい。
例えば世界遺産の中を仮想現実の中で歩くなんてのもソニーなら容易く出来るだろうし。
世界遺産を空から楽しむ(ドローンで)
俺はこっちを期待してます
色々悪手禁じ手が多くてソニーに限らずVR向けのコンテンツは容易には作れないよ。
しかし、相手はエ〇目的で開発されてるから強敵だよ
これ300ドル以下で出してきたら世界が変わるぞ
OculusはWQHDで90Hzなんだよなぁ。
FHD 60fpsのゲームですら死ぬほど開発に労力がかかると言われているのに
WQHDのオキュラスリフトはソフトあるのか?
WQHDで表示できてもFHDのコンテンツしかなければ無用の長物だしな
くっそ楽しみ。1年は長いなぁ
正直言って3Dテレビと一緒の道をたどるよ。
コンテンツが思ったほど揃わずソニーに限らず「あぁ、そんなのあったね。でその後どうなったの?」で終わる。
とVRを知らない人はよく言う
いや、知ってて言って居るんだけど。
VRは適用できるコンテンツの種類が少なすぎる。
技術的にどうこう以前にアイポイントが勝手に動いたらダメとか、ちょっとでも作り方を間違うと酔うような制限多すぎ
上でも「例えば世界遺産の中を仮想現実の中で歩くなんてのもソニーなら容易く出来るだろうし。」とかお気楽に言っているけどそんなの有りえないから。