いろは「じゃんけんしません?」八幡「は?」
- 2015年03月05日 23:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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いろは「だから、じゃんけんですよ。グーチョキパーですよ」ギュッ
八幡(え、なにこいつ、じゃんけんしたかったら腕組むのがデフォなの?」
八幡「ただじゃんけんするだけなのか?」
いろは「あ……もしかしてじゃんけんしたことなかったですか?」
八幡「おいおい、いくら俺がボッチだからってじゃんけんくらいしたことあるっつーの」
いろは「どんな人ですか?」
八幡「そいつはな、すごく……孤独だったんだよ」
いろは「えっ!?」
書き溜めナシの勢い重視です。
よろしくお願いします。
いろは「先輩みたいにボッチだったってことですか?」
八幡「おい、俺を当たり前のようにボッチ認定するな、あと近い離れろ」
いろは「あ、もしかして勘違いしちゃいました? ごめんなさい無理です」
八幡「してねぇよ……」
いろは「それで、どんな人だったんですか?」
八幡「じゃんけんの相手か?」
いろは「他に誰がいるんですか……」
八幡「それもそうだな」
いろは「先輩ってペース独特ですよね」
八幡(お前に言われたくねぇよ……)
いろは「なんていうか、ボッチの理由分かっちゃいます」
八幡「まじかよ、それ何で中学の時に教えてくれなかったんだよ」
いろは「………」
八幡(あれ、難聴かな?)
いろは「それで、どんな人なんですか?」
八幡「お前もっとあっさりした奴じゃなかったか?」
いろは「もう、やだなぁ。先輩だからに決まってるじゃないですかぁ」
八幡「えっ!?」ドキッ
いろは「いやっ!?」
八幡「な、何もしてねぇだろ!!」
いろは「……あ、いえ、なんかエッチな顔してたので襲われるかと思って」ドキドキ
八幡(その顔、マジで思ってるじゃねぇか……)
いろは「とりあえず、謝罪してください」
八幡「えっ!?」
いろは「えっ!?」
八幡「俺が? お前に? なんで?」
いろは「え、本来ならがいそん賠償……モノですよ!」
八幡「なんだよその海外製の掃除機みたいな名前、慰謝料もいっぱい吸い込んでやるぞぉって意味があるのか?」
いろは「……いきなり饒舌になって気持ち悪いです」ドンビキ
八幡「……すまん、……すまん」
いろは「それはさっきの謝罪にならないですからね?」
八幡(うわぁ、めんどくさい……)
八幡「とりあえず、そのなんだ、すま
いろは「それで先輩とじゃんけんした人ってどんな人なんですか?」
八幡(マジかよ……)
いろは「あー、また面倒くさそうな顔してるっ。そんな顔してたら女の子に嫌われますよ!」
八幡「お前以外に見せねぇよ、こんな顔」
いろは「へっ///」
八幡(いや、小町が妹じゃなかったらあるいは……)フム
いろは「そ、そんなコト言ったって謝罪するまで許してあげないんですからネッ!」
八幡「え、巻き戻し? お前の脳みそVHSなの?」
いろは「ぶ、ぶいえいち? 料理するんですか?」
八幡「お前の知識レベルならIHじゃないと火事起こすから料理すんなよ」
いろは「失礼ですね! あたしだって料理するんですからね!」プンプン
八幡「えっ、まじ?(どうでもいいけど)」
いろは「本当ですよ! なんだったら嫌いな料理言ってみてください!」
八幡「いや、別に好き嫌いないけど……」
いろは「えっ、本当に作ると思ったんですか? ただ好き嫌い聞いただけですけど?」
八幡「お、おう……、俺も自炊できるから全然いらないけど」
いろは「えっ、ほんとですか? 今度食べに行っていいですか?」
八幡「食べる側なら良いんだ……」
いろは「あ、でもお泊りはできるか分かりませんよ!? ママに聞いてみないと!」
八幡「お前の距離感覚がわかんねーよ」
いろは「あたしの家ですか? 住所は――」
八幡「なんでそうなる……」
いろは「一人で荷物持てるか分からないじゃないですか」
八幡「引っ越しかよ……」
いろは「えっ、結婚する訳ないじゃないですか、気持ち悪いです」ドンビキ
八幡「………(帰りてぇ……)」
八幡「つーかじゃんけんはどうした。するのか、しねーのか」
いろは「え、そんなにいろはとじゃんけんしたかったんですか?」
八幡「あれ?」
いろは「あたしが可愛い後輩だからって積極的すぎて気持ち悪いです」
八幡「お、おう……」
いろは「えへへ、可愛い後輩……///」テレテレ
八幡(あれ、これは本気でデレたの?)ジーッ
いろは「何見てるんですか、気持ち悪いです」
八幡「お、おう……」
いろは「えへへ///」
八幡「………」
いろは「それより早く謝ってくださいよ。裁判しますよ」
八幡「負けるんで勘弁してください。ごめんなさい」
いろは「はぁ、先輩ってすぐ謝って男らしくないですよね」ヤレヤレ
八幡「………」
いろは「ま、そこが良いんですけど」ボソッ
八幡「えっ?」
いろは「それで、いつ遊びに行ったらいいんですか!」アセアセ///
八幡「えぇ……(一歩進んで二歩下がってんじゃん……)」
八幡「まじで来るのか?」
いろは「男に二言はないですよねっ。……あっ、でも先輩って女々しいからなぁ」ハァ…
八幡「この場合、男というカテゴリーが邪魔してるんだけど……」
八幡(かといって百合は百合で困るが……)
いろは「カテゴリー? クマさんの一種ですか?」
八幡「グリズリーじゃねぇよ。クマさんとか言いながらグリズリー思い浮かべる辺り演出失敗じゃねぇか」
いろは「もう、先輩と話してると本来の目的から逸れちゃいます!」プンプン
八幡「本来の目的って?」
いろは「そんなのっ、お泊りに決まってるじゃないですか!」
八幡(じゃんけんだっただろうが……)
いろは「それで、今週末とかどうです?」
八幡「いや、他人を泊めた事がねぇから今すぐ返事できねぇよ」
いろは「なんでそんな他人事なんですかっ。あたし達の仲じゃないですかっ」
八幡「他人じゃねぇか……」
いろは「あ、寝る時はちゃんと小町ちゃんの部屋で寝ますからねっ」
八幡(いつの間に仲良くなってんだよ……)
いろは「パジャマパーティに参加したいですか?」ニヤニヤ
八幡「いや、別に……」
八幡(一色のパジャマ……ピンクのフリフリっぽい…)
いろは「いやっ!!」
八幡「本当に申し訳ありません、お許しください」ドゲザ
いろは「先輩と一緒にいるとストレスで肌が荒れそうです」
八幡「じゃあ、これで……」ガシッ
いろは「話の途中で立ち去るなんて最低ですよ?」ニッコリ
八幡「お、おう……」
いろは「ところで、先輩はじゃんけんって得意ですか?」
八幡「戻ったようで全然違う位置にズレちまった……」
いろは「どうなんです?」
八幡「いや、比べるモンがねぇから分からねぇよ」
いろは「あ、それもそうですね。あたしは強いですよ!」
八幡「勝率が良いのか?」
いろは「三回に一回は勝てます!」
八幡「普通じゃねぇか……」
いろは「じゃあ先輩はどうなんですか? その人との勝率」
八幡「覚えてねぇよ」
いろは「それはあたしで頭がいっぱいってことですか?」
八幡「少なくとも今日はお前でいっぱいいっぱいだよ」
いろは「えへへ、あたしでいっぱい///」テレテレ
八幡(何こいつ、喜んでんのか?)
いろは「あたしは先輩の事なんてこれっぽっちも考えてないですけどね」
八幡「考えずに喋ってるもんな」
いろは「えっへん」
八幡「こいつすげーな……」
いろは「当然です!」
八幡「………」
八幡「それで、どうすんだよ」
いろは「何がですか?」
八幡「週末、ほんとに泊まるのか?」
いろは「あたしに泊まってほしいんですか?」ニヤニヤ
八幡「できる事ならとま
いろは「先輩がどうしてもって言うんならパジャマパーティもしてあげますよっ」
八幡「条件が緩和してる、だと?」
いろは「どうなんです?」
八幡「いや、パジャマパーティは色々とまずいからやめとく」
いろは「もう、そうやって素直に泊まってほしいって言えばいいんですよ」ヤレヤレ
八幡「これがフットインザドア法ってやつか。家に入るという意味も込めて」
いろは「それじゃあ、あたしもママに確認しときますね」
八幡「なんて説明するんだよ」
いろは「え、先輩の家に泊まりに行くって」
八幡「それで許されるのか……」
いろは「何が問題なんです?」
八幡「男の家に泊まるとか色々まずいだろ」
いろは「それもそうですね。じゃあどう言えばいいんですか?」
八幡「……小町の家に泊まるって言うとか?(トラブルは避けたいしな)」
いろは「はぁ、先輩ってそこまでしてあたしに泊まってほしいんですね」
八幡「えぇ……」ゲンナリ
数分後。。。
いろは「オッケーでしたぁ♪」
八幡「えぇ……」
いろは「ま、あたしにかかれば余裕ってやつです」エッヘン
八幡「なんて説明したんだ?」
いろは「……ママとの会話を聞きたがるなんて、変態ですか?」
八幡「んなわけねーだろ。誤解されたくねーんだよ」
いろは「そうですね。誤解されたら困りますもんね」
八幡(分かってくれたか!)
いろは「今度スーツで挨拶に来てくださいね」ニコッ
八幡「わかってねぇ……」
いろは「あ、スーツ持ってないですか? 一緒に青山行きます?」
八幡「いや、あるけどよ……」
いろは「え、なんでそんな着る気満々なんですか。
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いろはこんなにアホの娘のイメージ無いんやけど