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姉「えー、弟が入った後の風呂なんて入りたくなーい!」





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5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:05:20.24


姉「だから一緒に入るわ!」

弟「えっ」

姉「えっ」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:06:27.98


姉「気持ち悪いからお湯入れ替えちゃおっと」

ジャボン!

姉「ふぅいいお湯~」


ガラッ

姉「きゃあっ、弟!あんた何裸で入ってきてんのよっ!」

弟「風呂は裸で入るもんだろ」

姉「出て行きなさいよ!早く!見ないで!変態!」

弟「俺の後入れないんだってな、だったら一緒に入ってやるよ」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:08:02.40


弟「いやいやいや」

姉「さぁ入りましょう。今すぐに早くしましょう」

弟「ないから」

姉「なんと」

弟「高校生にもなって姉ちゃんと風呂なんて入れるか」

姉「えー?」

弟「えーじゃない」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:08:36.90


姉「きゃあ!入ってこないで!放して!気持ち悪いさわらないでよっ!」

弟「あー気持ちいいね姉ちゃん、あそうだ、湯船の中でオシッコしちゃお」ジョー

弟「ほら姉ちゃん、湯船黄色くなったぜ、バスクリンみたいだ」

姉「いやぁぁぁぁぁぁぁ!汚いっ!やめて!放してっ」

弟「ああ姉ちゃんさわってたらチンコ大きくなちゃった、お尻でこすらせてね」スリスリ

姉「やめてやめてっやめてぇ!いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:13:01.10


姉「まさか……」

弟「?」

姉「お姉ちゃん成分たっぷりの残り湯に浸かりたいのね!」

弟「いや違うから」

姉「じゃあなんなのよ!」

弟「逆ギレされても……」

姉「こんな子に育てた覚えないのに……」

弟「育てられた覚えないのに」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:18:40.04


弟「俺は先に入るな、一緒に入れと言いたいわけだな」

姉「いえす」

弟「おばかさん」ぽかっ

姉「いたっ」

弟「このブラコンが」

姉「まぁ弟の後の残り湯は美味しく頂いてるんですけどね」

弟「なにそれこわい」

姉「一番はやっぱり一緒に入るなんだけどね」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:23:18.74


弟「先に入ると汁を採取される……」

姉「後に入ると姉汁に浸かってハァハァしちゃう。主にわたしが」

弟「俺は一体どうしたら……」

姉「いっしょにはいろーよー」

弟「肋骨が当たって腕が痛いから抱きつくな」

姉「死ね!」

弟「うぼぁっ」

姉「それは禁句だ」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:31:07.13


弟「うう……痛え…」

姉「大変、痣になってるわ」

弟「姉ちゃんのせいでな……」

姉「治さなきゃ。いたいのいたいのとんでけ!」

弟「そんなんで治るわけ……」

姉「どう?」

弟「……あった」

姉「ふふん、お姉ちゃんの愛の力を見たか」

弟「マジかよ……」







19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:35:30.72


弟「姉ちゃんにこんな力があるとは」

姉「学校の友達に教えてもらったの」

弟「その人すごいな」

姉「お父さんごめんねー!」

弟「?」

姉「いたいのは飛んでいったの」

弟「父さんのところに?」

姉「いえす」



父「ぶろおぉぉっ!?」

同僚「お、おいどうした!」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:40:23.46


姉「怪我も治ったしお風呂ね!」

弟「だからねーよ」

姉「ちっ」

弟「はぁ……」

姉「弟は何が望みなの?」

弟「いきなりなんだよ」

姉「こんな美人の姉とお風呂よ? これ以上何を望むの!」

姉「はっ! まさか姉弟でそんな……駄目…心の準備が…」

弟「今のうちだな」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:45:57.46


10分後

弟「さっぱりしたーって……」

姉「あ…やめ…そんなところ恥ずかしいよ……」

弟「いつまで妄想してる」

姉「あ……あれ? 弟いつの間にお風呂に?」

弟「姉ちゃんが妄想してる間に」

姉「なんと」

弟「お湯も抜いておいたよ」

姉「なんと!」

弟「じゃあなー」

姉「……ふっ」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:49:54.96


姉「弟の下着はどこかな~」

姉「お姉ちゃんの変態レベルをなめちゃいけないぜ!」

姉「これが……これが弟のパンツ!」

姉「さ、さっそくいただいて……」

弟「おい」

姉「   」

弟「なにしてる」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 22:59:52.96


姉「ってことがあってさー」

姉友「ふーん」

姉「あんたのとこは平和そうでいいわねー」

姉友「そうでも、ない」

姉「いつも一緒に帰ってるのに?」

姉友「それは…そうしないと、妹が…」

姉「妹さんもブラコンなんだっけ」

姉友「うん……」

姉「類は友を呼ぶからねぇ」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 23:04:39.58


姉「くっそーこの乳有り!」むぎゅっ

姉友「……?」

姉「この乳が男を誑かすのか! このこの!」

姉友「痛い…やめて…」

姉「そこは『だめぇ…』とか『あん…』とか喘いでよ」

姉友「だって、下手くそ」

姉「なんと」

姉友「……のほうがうまい…」

姉「え?」

姉友「な、なんでもない!」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 23:09:37.46


姉「ただいまー」

弟「もう帰ってきたのか変態」

姉「欲求に忠実と言いなさい」

弟「そうですかい」

姉「でもそんなお姉ちゃんが好きでしょ?」

弟「まぁね」

姉「え?」

弟「姉ちゃんのことは好きだけど?」

姉「えっあ、あの…うわ、わぁー!」だだだっ

弟「からかいがいあるなぁ」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/14(水) 23:14:43.34


姉「やべーよ顔熱すぎだよオーバーヒートするよ」

姉「と、とりあえず落ち着こう…ふぅー…」

姉「……にへへ」

姉「にやけが止まらないよ半端ないよ嬉しいよチクショウ」

弟「姉ちゃーん?」

姉「ひゃうん!?」

弟「そんなに驚かなくても……」

姉「な、なんの用だ?」

弟「口調まで変わってるし」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:55:13.88


>>30から

弟「いきなり飛び出していくからどうしたのかなぁと」

姉「な、なんでもないぞ? 大丈夫だ」

弟「そう? ならいいけど」

姉(弟の顔まともに見られない…!)

弟「あ、そうだ姉ちゃん」

姉「ななっな、なにか?」

弟「今日は二人で風呂入るか?」

姉「え」







44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:33:07.70


弟「と、言われましても」

姉「私が先にお風呂はいるからー」

弟「あそう。じゃ、あがったらおしえ」

姉「あんたは隣でシャワー浴びてなさい」

弟「言っている意味がよく解らない」

姉「だってぇ、一緒に湯船につかったら、狭いじゃない」

弟「……そうだ、姉さん、お風呂上りにアイスなんてどうかな」

姉「お、いいね」

弟「じゃ、俺は買い物に行って来るから、その間に」

姉「よし、それじゃあ一緒に行こうか」 いそいそ

弟「……あの、どうして家の中から手を組んでくるんでしょう」

姉「外寒いんだもん」

弟「……あそう」


 夜明けまで、援護するかな


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:37:57.99


弟「寒くなってきたねぇ」

姉「そうだねー。手が冷たいよ」

弟「冷え性なだけだろうに」

姉「試してみようかな?」 にぎ

弟「……手を繋ぐのはいいけど、指を絡めるのは、ちょっと恥ずかしい……とか考えませんか?」

姉「えへへー」

弟「ああもう、振り回すな」

姉「こうしてると、内側はあったかーいのだ」

弟「はいはい、寒いからポケットつっこみますよ」

姉「こうしてると、恋人同士みたいだねっ」

弟「そんなわざとらしく言わなくてもいいよ。あんたが時々、こんなふうにベタベタしてくれるお陰で」

姉「羨ましがられる? そうなの? お姉ちゃん、罪作り?」

弟「……恋人の一人も出来ない」


 ほすほす


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:43:31.87


弟「姉さんはからかってるつもりなんだろうけど、俺としてはちょっと迷惑というか……面倒くさいというか」

姉「えー、恋人って見るほうが悪いんだよ。私達は、仲のいい姉弟だよー」

弟「そうですか。飽きたら勝手に手ぇ抜いてね」

姉「はいはーい、ずっと入れとくねー」

弟「……はぁ。財布出すときは、手離してね」

姉「うん、奢っちゃう奢っちゃう」

弟「……姉さんさ」

姉「うん? 綺麗になった?」

弟「手、ちっちゃいな。昔とは全然違う」

姉「そりゃ、子供の頃とは違うでしょうよ」

弟「子供の手みたいだ。中身はそのままだけど」

姉「おー、たまにはいいこというね」

弟「別に褒めちゃいないけどね」


 ほすほす


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:48:46.83


姉「アイス、アイス、あなたを愛す~まんじゅう」

弟「アイス饅頭懐かしいな」

姉「最近、たい焼きアイス見ないよね。あれ好きなんだけどなぁ」

弟「小豆が好きなのか?」

姉「豆は大好きだよ。ソラマメから下の豆まで」

弟「それ、下ネタ?」

姉「うん」

弟「流すべきだったね。ごめん」

姉「突っ込んだほうが負け。いや、突っ込んだら、近親相姦になっちゃうね、こりゃ。あっはっは」

弟「コンビニの中で、下ネタに大笑いするのはやめてくれ」

姉「いいじゃん、夜中で誰も居ないんだからー」

弟「店員はいるんだよ」

姉「へへっ、見せ付けてやろうぜ」

弟「俺は嫌だよ?」


 ほすほす


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:53:30.54


姉「んっふふ、豊作豊作」

弟「それ、全部食うの?」

姉「一つはアンタの」

弟「うん、一つはね。夜中にそんなに食って、腹壊しても知らないよ」

姉「その時は、看病してね」

弟「トイレまで面倒見切れないよ」

姉「あぁん、マニアックぅ」

弟「……はぁ、クソして寝よう」

姉「お風呂は?」

弟「朝にするよ。もう疲れた」

姉「最近の若者は軟弱ねー」

弟「ああ、確かにメンタルは弱いかもね。かなりもったほうだと思いたいけど」

姉「よーし、特別に今夜は添い寝しちゃおう」

弟「やめてください」


 ほすほす


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:59:27.05


弟「うー、トイレトイレ……なんだ、姉さん、まだ風呂か……」

弟「つか、風呂入る前に、こんなアイス食ったのか……頑丈に出来てるな、姉さんは」

弟「……もう3時か。ほんとに、夜更かし好きだな。明日も仕事だろうに」

弟「……この残骸、絶対片付けないだろうなぁ。俺がやるのか……仕方ないよな、はは」

 ・ ・ ・

姉「ぷふー、いい湯だったァ……さて、アイスアイス……んん?」

姉「アイスの死骸、片付けたっけ? 弟かな? トイレの音したし……」

姉「アイス食べたら、ちょっと部屋にいってみようかなぁ」

姉「……やめとこ。本気で嫌そうだったし……別に、嫌がること無いのになぁ」

姉「……嫌いってワケじゃないんだよね。気持ち悪いんだよね……姉弟だもんね……」


 ほすほす


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:05:51.29


姉「おっはよー」

弟「元気だね、姉さんは」

姉「あんたの寝起きで、今日もシリアルが美味い!」

弟「はいはい、勝手にメシウマになっててください……あ、牛乳、まだある?」

姉「全部飲んじゃった。ごめん」

弟「わかっちゃいたよ。じゃあ、帰りに……っとそうだった。姉さん」

姉「うん? トイレ、一人じゃ出来ない?」

弟「そんなマニアックなお願いじゃないよ。えーとね、今日は晩飯の用意ができないから、自分で何とかしてきてね」

姉「あれ、遅いの?」

弟「ちょっと、友達に誘われてね。夜までかかりそう」

姉「……夜まで。友達って、付き合い長いあの子?」

弟「ああ、それそれ。どうしても数あわせが欲しいんだってさ。学校帰りに付き合ってくるから……まぁ、そういうことで」

姉「……数合わせ……何かの、集まり……?」


 ほすほす


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:12:06.44


姉「たっだいまー、お腹すいたー! ねー、今夜のご飯……」

姉「……だよねぇ。弟に限って、そりゃないよねー」

姉「久しぶりに、ご飯、作るかー」

 ・ ・ ・

姉「じゃじゃーん! じゃがいも入りすぱにっしゅおむれつー!」

姉「わー、おいしそー! おいしそー……おいしそー……なんか、あんまりお腹空かないな」

姉「気を取り直して、ご飯にしよっと! いっただきまーす」

姉「……ごちそうさまー!」

姉「……暇、だなぁ……」

姉「片付けよ。そんで、コーヒー淹れて、まったりして、お風呂沸かして、まったりして、それで……」

姉「……弟、まだかなぁ」


 ほすほす







52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:19:16.55


弟「……ふぅ、取り敢えず、カクテル一杯でやりすごすか。まったく、こういうのは好きじゃないっていうのに……」

女「……」

弟「ん? あの子、話に入っていかないのかな。俺は最初から居ないようなもんだからいいけど……」

女「……あ」

弟「あ、いや、ごめん。なんか一人だったから、気になって」

女「う、ううん。なんだか、こういう場所って、慣れなくて……私、数合わせに呼ばれただけだから」

弟「へぇ」

女「あ、ごめんなさい! わざわざセッティングしてもらったのに、数合わせなんて……失礼だよね」

弟「俺もそうだよ。それにセッティングしたのは、アイツだし。いつも適当なんだ。付き合い長いから、ときどき埋め合わせに使われる」

女「……ふふ、付き合いがいいんだね」

弟「はは、笑うことないじゃん」

女「あ、ごめんなさい。私も、そういう感じだから、いつも……」

弟「……なんか、似てるな。俺たち」

女「そ、そうなのかな……」


 ほすほす


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:29:19.16


姉「……あー、暇だ。弟、今頃何してるかなー……そうだ、携帯!」

姉「えーと……『ゴハン、たべちゃったよー><』っと」

 ・・・

姉「……返信、無いなぁ……もしかして、面倒な事に巻き込まれたとか!? だ、大丈夫かな? 取り敢えず、メールじゃ駄目だ。電話を……」

 ぷるる、ぷるる

弟『もしもし?』

姉「あ、弟? 大丈夫なの? 何か、事故とか、女郎蜘蛛とか、宇宙人とかに襲われてない!?」

弟『今まさに、姉の奇行に苛まれてるけど……他は別に』

姉「……はぁ、よかったぁ。メールの返信が無いから、何かあったのかと思っちゃったじゃない」

弟『どういう判断ですか。まぁ、マナーモードにしてるから、気付かなかったんだな。後で見ておくよ』

姉「うん、あんまり遅くならないようにね……」

女『あ、ちょっとそっちの小皿とって』

弟『うん? ああ、これね。じゃ、切るよ、姉さん』 ぷつっ

姉「……誰だろう。今の声」


 ほすほす


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:42:20.17


姉「……友達かな、あんな、声高い友達いたっけな……女友達なんか連れてきたことなかったし……じゃあ、誰かな……」

姉「あれ、何これ……お、お風呂、入ろうかな……あはは、足に力、入んないや……なんでだろ……弟、まだ、かなぁ……助けて、ねぇ……」

 ・ ・ ・

女「ごめんね、つき合わせちゃって」

弟「いいよ、俺も帰る口実探してたとこだし。それより、気分はもういいの?」

女「うん、もう家近くだから。ごめんね、人混みって苦手で……すぐ酔っちゃって」

弟「わかるよ。俺もあんまり、得意じゃない」

女「……お、送ってくれてありがとうね……弟君が優しい人でよかった。いつも付き合いで行ってる合コンだったけど、今日は楽しかった」

弟「ああ、俺も。じゃあ、俺はそろそろ帰るよ。ほっとくと心配するのがいるから」

女「さっきの電話の?」

弟「……ああ、姉さんなんだ。ぐうたらだけど、最近妙に心配性でさ」

女「……あのっ、で、でで、電話番号……お、教えて」

弟「え、ああ……うん、まあいいよ。俺のなんかでよければ」


 ほすほす


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:51:33.72


弟「ただいまーっと……暗いな。姉さん、もう寝たのかな……あれ、台所、電気つけっぱなし……」

姉「……あっ、弟!? 帰ってたの?」

弟「姉さん? そんな所に座って何してたのさ?」

姉「え? あ、うー、ええと……なんか、久々に料理とかしたら、腰抜けちゃったのかな? あはは、よくわかんない」

弟「家事で、腰が? 聞いたことないけど……大丈夫? 立てるの?」

姉「あ、あー、いいから! 大丈夫。平気平気ィ」

弟「ホントに腰抜かしてるっぽいな。仕方ないなぁ……姉さん、取り敢えず、横になろうか。ベッドまで運ぶから……いい?」

姉「ベッドまで? どうやって……へぁ!?」

弟「暴れないで。俺、そんなに力持ちじゃないから。あと、一杯だけだけど、酒飲んでるから」

姉「わ、わわ、ななな、なんで、おんぶとかじゃなくて、そ、そそその、お姫様スタァイルなの?」

弟「コレが一番手っ取り早いからだよ。いいから、落ち着いて」

姉「で、ででも……うー、弟の馬鹿」

弟「ワケがわからない」


 ほすほす


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 04:57:04.54


弟「熱でもある? 顔が赤いけど」

姉「い、いい、いいから! 私のことはいいから! で、で出てって!」

弟「? わかった。じゃあ、楽になったら、ちゃんとお風呂に入ってね。あ、熱もちゃんと」

姉「わかったから、んもうっ」

 ・ ・ ・

弟「……なんか、様子が変だったな。俺も風呂入って、まったりしとくか……お、メール着てる」

弟「ああ、女さんね。飾り気ないメールだな。ゴテゴテ絵文字使われるより、解り易いからいいけど」

弟「……返信、しといたほうがいいんだろうなぁ……まぁ、楽しかったし」


 ほすほす


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:02:17.31


姉「うー……」

弟「おっ、よくなった?」

姉「うん、まぁ……ていうか、まだ起きてたの?」

弟「え、ああ、もうこんな時間か……そろそろ寝なきゃな」

姉「私は、シャワー浴びてくる」

弟「ん、じゃあお先におやすみ」

姉「……メール、友達と?」

弟「うん、まぁ。今日知り合ったばっかりだから、友達って言っていいほどかどうか……」

姉「その友達って……可愛い?」

弟「うーん、ちょっと地味だけど、可愛いんじゃないかな……って、女の子って言ったっけ?」

姉「……いい友達になるといいね」

弟「ああ、そうだね」

姉「いい友達に」

弟「? なんで二回言うんだ?」


 ほすほす


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:11:41.65


姉「……まだ、友達。知り合ったばっかりだから、まだ……大丈夫。友達だから、まだ……」

姉「……でも、それ以上になったら、どうなるんだろう……弟はその子の事、どう思ってるんだろう……」

姉「もっと、ちゃんと、聴いたほうがいいかな……そ、そうだよ。私はお姉ちゃんなんだから、知っておくべきだよね」

 ・ ・ ・

姉「よし、まだ明かりついてるから、おきてる筈……もっとちゃんと聞いて、ちゃんとした友達に留めておかないと……じゃないと、私」

弟『えと、いきなり、どうしたの?』

姉「? 誰かいるのかな……電話?」

弟『……今じゃなきゃ駄目なの? だってもう、夜遅いし……いや、眠くはないけど、そっちが心配っていうか……』

姉「……」

弟『真剣な話って……今日知り合ったばっかの俺でいいの? え? あの、ちょっと、待って』

姉「え……待ってよ……」

弟『……あ、ああ。ホントにいきなりだね……う、うん、いや、迷惑じゃないけど……その、ゆっくりでよかったから、こっちからもよろしく……』

姉「……う、あ……」


 ほすほす


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:19:06.47


弟「おーい、姉さん。朝だよー」

姉「……」

弟「調子悪いの? 出勤できないくらい?」

姉「……」

弟「……おい、社会人。さっさと起きないと……やばっ、俺も時間やばいから、先に行くよ。朝食はテーブルにおいてるから。いってきまーす」

姉「……はぁ……酷い顔。目が真っ赤だし、まぶた腫れてるし……こんなの、弟に見せらんない……会社、行きたくないなぁ……」



 ほすほす







64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:26:23.05


弟「いきなり待ち合わせなんて、びっくりしたよ」

女「ごめんなさい。こういうの、どうしたらいいか……わからなくて」

弟「午後は講義入ってなかったから、別にいいよ。でも、夕方には帰らないと……夕飯の支度があるから」

女「うん、わかった」

弟「それで、今日はどうするの?」

女「ええとね、ちょっと付き合ってほしいところがあって……」

弟「よし、わかった。付き合うよ」

女「ありがとう。やっぱり、弟君って優しいね」

弟「そうかな。暇なだけだよ」

女「それでも、ありがとう……お姉さんが羨ましいな」

弟「姉さん……か」

女「どうしたの?」

弟「いや、今朝ちょっと調子悪そうだったから……いや、心配ないよ。行こうか」

女「う、うん」


 ほすほす


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:34:48.19


弟「……うん、いい味に仕上がった。隠し味の味噌がいい感じだ」

姉「たぁらいまぁ~。姉ちゃんのおかえりらぁ~」

弟「? 姉さんか? お帰りー……おい」

姉「えへへ、ここはどちらサンのお宅でしたっけ?」

弟「今しがた、ただいまって言ったでしょうが……ていうか、玄関でへたり込むな。スーツが汚れる。ていうか、ブラウスのボタン! ブラがチラチラしてるよ!」

姉「ん? おおー、いつの間に。やっぱり、キャストオフ止められたときに、掛け違えたのかー?」

弟「出先でなにやってんだ、あんたは」

姉「んー、ふふ、心配? 心配かい? にゃはは、そんな心配、すこっしもしてねぇくせにぃ~」

弟「はぁ? まぁいいけど、とにかくそのままじゃ風邪引くから……立てる?」

姉「うひひ……友達のおにゃのことは、いくとこまでいっちゃったかい? えへ、お下品な話題でスマンでがんす」

弟「……友達と、そんなに簡単に身体の関係を持つものじゃないよ」

姉「じゃー、恋人になっちゃえばいいんじゃんよー。あっ、もうなっちゃったのかー。あっははは」

弟「……こりゃ、重症だなぁ……おんぶするよ。吐かないでね」

姉「恋人、変人、弟が恋人。あたしゃ、変人。にゃははは~」


 ほすほす


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:40:56.32


弟「ほら、水だよ」

姉「んー……あれ、なんで弟がいんの?」

弟「ここは家だ」

姉「そうだっけ? んー……っかぁ~、水が美味い」

弟「おっさんか。嫁の貰い手なくなるよ、ホントに」

姉「そんときゃー、あんたが貰ってくれ」

弟「普通に無理だよ。ご飯は?」

姉「いらなーい、きもちわるーい」

弟「しばらく横になってれば、気分もよくなると思うから……布団持ってこようか?」

姉「……あんたがいればいい」

弟「いや、晩飯食わせてよ」

姉「らーめ、ここにいゆのー……すぅ」

弟「……おやすみ、姉さん。HANASE」

姉「すぅ、すぅ……」


 ほすほす


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:46:52.39


弟「……、っと、寝てたのか。はぁ……シチュー、冷えちゃっただろうなぁ……」

姉「ん、んー……」

弟「姉さん?」

姉「……寒い」 だきっ

弟「重い重い。起きたんなら、ちゃんとしてくれ」

姉「寒いんだもん。なんでスーツのままソファに寝てるのよ? 布団とか持ってきてよ、寒いなぁ」

弟「あんたが、服握ったまま離さないからだろ」

姉「んもー……もうちょいこのままでいい?」

弟「……晩飯食っていい?」

姉「晩御飯、何?」

弟「クリームシチュー。隠し味に少量の味噌が入ってるのがミソ」

姉「私も食べる」

弟「……じゃあ、離してくれ。用意するから」

姉「うー、仕方ないなぁ」


 ほすほす


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:52:17.98


弟「……ええと、何?」

姉「何が?」

弟「さっきから、人の顔ばっかり見て、何か用?」

姉「うーん、唇についたシチューが、かわいいなーって」

弟「え、どこ?」

姉「あ、私が拭いたげる。こっちこっち」

弟「面倒くさいな……これくらい自分で……って、近い近い!」

姉「動かないの、ほら、ここ……」 ぺろっ

弟「っ、ちょっと、何してんの?」

姉「拭いたげただけだよ? 姉弟なら、これくらい普通だってば」

弟「まだ、酔っ払ってるみたいだな……まったく」

姉「ほんとは、もっと色々してあげたいよ」

弟「はいはい、わかったから、非行にはしるのはよそうよ」

姉「……本気だよ?」


 ほすほす


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:59:18.64


姉「ずっと、ずっと……そう思ってたよ?」

弟「……姉さん、冗談はやめてくれ。ほんとに、洒落にならないから」

姉「こっちをちゃんと見て。冗談言ってるように見えるわけ?」

弟「……冗談だけにしておいてくれよ」

姉「今までは、そうだったかもしれない。でも、それだけじゃ駄目になった……もう、抑えられなくなった」

弟「酔ってるんだろ? そうだよね?」

姉「あんたにとっちゃ、私は姉さんなのかもしれないよ。でもね、あんたに彼女が出来たって聞いたとき、この世が終わったみたいに思えたのよ。この気持ち解る?」

弟「……彼女?」

姉「別に、隠さなくてもいいよ。この間の夜に、電話で告白されたんでしょ? それで、あんたも……」

弟「あ、待って。違う」

姉「違うって、何が!? 決定的じゃない!」

弟「いや、ホントに……だって、ホントに、友達になってほしいって言われただけだし。断るのもヘンだろ?」

姉「……あれ? そ、そうなの?」


 ほすほす


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 05:59:47.30


姉「ちょちょちょちょ」

弟「ちょうちょ?」

姉「違う! ええとそのあの」

弟「落ち着いて姉ちゃん」

姉「は、はい! すぅー…はぁー…」

姉「い、今の話、本当に?」

弟「今のって?」

姉「その、二人でお風呂にって……」

弟「ああ、うん」

姉「ええっ!?」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:06:00.82


姉「マジすか」

弟「姉ちゃんは入りたいんじゃなかったの?」

姉「入りたいです!」

弟「じゃあいいじゃん」

姉「えっと……今日は…危険日? おっしゃ!」

弟「まぁ全部冗談だけど」

姉「えっ」

弟「えっ」


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:12:08.11


姉「うら若き乙女を騙したわね……」

弟「昨日も言っただろ、ねーよって」

姉「処刑してやる! 姉チョップ!」

弟「ぐぎゅっ」

姉「姉チョップは木をも倒す」

弟「……」

姉「さてと、弟が気絶してるうちに準備~」

弟「……」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:12:40.51


弟「なんというか、友達作りにホントに苦労されたみたいで……えと、姉さん、聞いてる?」

姉「……え、や、あの、えと……い、今までの話っていうのは、その、なかったって事には?」

弟「姉さんがそれでいいなら、別に」

姉「……いや、それじゃ駄目!」

弟「でも、姉さん。コレばっかりはホントに……」

姉「だって……ホントに、好きなんだもん……」

弟「いや、そう言われましても……」

姉「だ、だよねっ! やっぱ、駄目だよね。あっはは、何馬鹿なこといってんだろ。姉弟で、そんな、好きだなんてあはは、ホント……ぐずっ」

弟「姉さん……」

姉「そ、そだ、お風呂、入ってくる! 弟の後とか、ぐすっ、嫌だし。あはっ、一番風呂だ。あっははは……」

弟「姉さんっ」

姉「あっ……い、痛いよ。離して……はなして、こんなの、切ないだけだよ」

弟「今は、これが限界……だけど、ずっと、大切に思ってる。姉さんは、大切な人だから」

姉「……うん、わかった。今は、これでいいや。あはは、嬉しいけど……涙、とまんない……」


 おしまい







86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:21:11.02


弟「……はっ! ここは?」

姉「起きたわね」

弟「……一つ説明してくれ。なぜ俺と姉ちゃんは全裸なんだ」

姉「お風呂だから」

弟「ごもっとも」

姉「でしょ」

弟「じゃなくてだな」

姉「じゃあなに?」


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:27:51.60


弟「なぜ俺を全裸にして風呂につれてきた」

姉「服着てお風呂はいらないでしょ」

弟「確かに」

姉「でしょ」

弟「じゃなくて……ああもう分かんなくなってきた」

姉「ではそろそろ本題に」

弟「なんでだよ」

姉「お姉ちゃんとえっちなことしましょう!」

弟「やだよ」

姉「なんと」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:34:51.66


弟「姉弟でとかないから」

姉「そんなこと言っても体は正直……あれ?」

弟「体はなんだって? まな板姉ちゃん」

姉「やっぱり乳なのかぁー!」

弟「近親相姦は悪いことなんです」

姉「駄目って言われるとやりたくなるのが人間なの!」

弟「でも俺は姉ちゃんで興奮なんかしないし」

姉「ぐぬぬぬ~」

弟(2 3 5 7 11 13 17 19 23 29……)


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:40:38.96


姉「これで勝ったと思うなよー!」

弟「……行ったか」

弟「もういい大人なんだからこういうことは控えてほしいのに……」

弟「俺も理性の塊じゃないんだから」



姉「とりゃー!」

姉「弟のベッドいいにおいー和むわー」

姉「ここで寝ちゃうんです。むふふー」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:42:58.32


こういう姉が欲しかった



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:46:09.14


でも実際こういう姉ちゃんいたら毎日こそばゆくて耐えられなそうだ



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 06:54:45.64


弟「さっぱりーってありゃ、姉ちゃんここで寝てるのか」

姉「すー……」

姉(寝たふりで弟の本音を聞こう作戦!)

弟「布団もかけてないし……」

姉(ベッドに座った! さぁどうしてくれる?)

弟「可愛い寝顔だな。キスでもしちゃおうか」

姉「!」

弟(バレバレだよ姉ちゃん)


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 07:04:39.14


弟「こんな美人の姉がいて俺はラッキーだな」

姉「……」

姉(さぁ早くキスして! ねっとりたっぷりちゅーってしてぇ!)

弟(顔がすごいニヤけてるぞ)

姉「ふふ……」

弟「でも姉ちゃん起こしたら悪いしやめようかな」

姉「う……」

弟(残念そうな顔に変わった)


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:26:07.20


弟「どうしようかな」

姉(今までにないチャンスが!)

弟「よし、姉ちゃんが三回まわってワンって鳴いたらしよう」

ごろごろごろ

姉「わん」

弟「かかったな」

姉「しまった」


123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:33:11.76


姉「弟は策士だったのか」

弟「姉ちゃん単純すぎるんだよ」

姉「ちくしょう」

弟(面白いなぁ)

姉「私をバカにしたから謝罪を要求する。それとキス」

弟「バカにはしてないつもりだよ」

姉「そんなの知らない。早くキスしなさい」

弟「そっちのほうが重要なのか」

姉「当たり前でしょ!」

弟「そうですか……」


124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:41:18.60


姉「れっつマウスとぅーマウス!」

弟「だが断る」

姉「なんと」

弟「姉ちゃんとキスとかねーから」

姉「なんで!? お姉ちゃんのこと好きじゃないの?」

弟「さっき好きと言った覚えはない」

姉「しまったぁー!」

弟「楽しいなぁ」







125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:49:31.31


姉「こ、こうなったら最終手段!」がばっ

弟「……」

姉「ふっふっふ……マウントポジションだぜ」

弟「はぁ……」

姉「わたしが上にいるから動けまい!」

弟「よっと」

姉「うひゃっ!」

弟「姉ちゃん相変わらず軽いな」

姉(び、びっくりした……)


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:59:32.16


姉「はなしなさいー!」じたばた

弟「暴れるなって」

姉「だったらキスしろー!」

弟「……はいはい、分かったよ」

姉「え? んんっ!」

弟「…はい終わり」

姉「あぅ…弟に…キスされ……!」

姉「にゃあああー!」



弟「何してるんだ俺は……」

姉「キスだよ…しちゃったよ…ふふふ」


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 17:03:04.66


姉「ふふふふふっ」

姉「男と女がキスしたらこれはもう……」

姉「恋人よね!」

姉「やったー!」

姉「やべぇよこれは奇跡だよ最高だよ」



弟「……俺は間違った選択をした気がする」


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 21:58:48.49


次の日

弟「これは一体どういうことですか?」

姉「おはようの添い寝ですよ」

弟「そうですか」

姉「そうなのよ」

弟「いや駄目だ!」

姉「大声出さないでよ。びっくりするじゃない」

弟「なんで勝手に俺と寝てるんだ!」

姉「寝たいから」

弟「そりゃそうだろうね!」


148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 22:05:13.50


弟「鍵かかってるのにどうして入れるんだよ!」

姉「愛の力よ」

弟「随分危険な愛だこと……はぁ」

姉「それではお姉ちゃん添い寝サービスの料金を頂きまーす」

弟「勝手にやっておいて金取るのか」

姉「一回につきキス一回です」

弟「ねーよ」

姉「そんな照れなくてもいいのよ」

弟「照れてるわけないだろ」


149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 22:08:51.17


姉「いっただきまーす。あむっ」

弟「んむっ!?」

姉「んぅ……ぷはっ! 朝一番の弟は美味しいわぁ」

弟「な、なにすんだ!」

姉「やっぱり照れてる。可愛いわね」

弟「ぐ……」

弟(姉ちゃんのペースにのまれるなんて……)


155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 23:08:12.65


今度生まれ変わったら美人で優しい姉が欲しい

姉「ご飯できてるから早く来なさいね」

弟(なんだか昨日と違うな……)



姉「……」

姉「やっちゃったよやっちゃったよー!」

姉「添い寝に目覚ましのキス! これはやってみたかったのよねー」

姉「わたし今世界で一番幸せだろうなぁ」


158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 23:31:54.98


弟(なんとかして姉ちゃんからペースを取り返したい)

弟「姉ちゃん」

姉「なに?」

弟「この後暇ある? あるなら二人でどこ」

姉「行く。行けます行きたい行きましょう行こう行く行く行く行く行く行く」

弟「お、おい?」

姉(弟のほうから誘ってくれるなんて!)

姉「大丈夫、予定空いてるから」

弟「あ、そう……」


178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 05:31:13.88


姉「なにをしに行くの?」

弟「服を見にいこうかなぁと」

姉「それならお姉ちゃんに任せなさい! 格好良くコーディネートしてあげるわ」

弟「姉ちゃんがねぇ……」

姉「弟は大人を甘く見すぎじゃないかしら」

弟「大人をではなく姉ちゃんをである」

姉「う~~」

弟「冗談だよ。ご飯食べて行こうか」


180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 05:47:08.97


姉「このショッピングモールに立てこもるのね」

弟「ゾンビが現れたらここだな」

姉「それじゃ、行くわよ」

弟「その前に」ぎゅっ

姉「えっ?」

弟「姉ちゃんとはぐれないようにね」

姉「う、うん……」

姉(弟から手をつないでくれた…嬉しい…)

弟(自分からやったんだけど…恥ずかしいな……)


181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 05:53:54.36


弟「これいいかも。姉ちゃんはどう思う?」

姉「え? あ、いいんじゃない、かな」

弟(明らかに意識が手に向かってる)

姉(弟の手…おっきくて暖かい…)

弟「そうだ、姉ちゃんが選んでくれるんだろ?」

姉「へ?」

弟「格好良くコーディネートしてくれるんだろ?」


182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 06:00:33.71


弟「姉ちゃんが俺の服見てくれよ」

姉「え、で、でも」

弟「なにか問題でも?」

姉「弟はなに着ても格好良いからやっぱり私は選べない……」

弟「なっ」

姉「だから…二人で選びましょ?」

弟「ぐはぁっ!」

姉「?」

弟(あの姉ちゃんが可愛く見えるだと?)


184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 06:09:10.23


姉「ほら、これとかいいかも」

弟(いつの間にか腕に抱きついてるし)

姉「んふふー」

弟(頬ずりしてくるし)

姉「どうかした?」

弟「いや、なんか姉ちゃん可愛いなと」

姉「えへへ…ありがと…」

弟(なんか性格変わってる気がする)







185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 06:16:20.00


弟「ん? あれは……」

女「おや? そこにいるのは弟くんかい?」

弟「こんにちは女さん、こんなところで会うとはね」

女「きっと運命なんだよ!」

弟「ははっワロス」

女「けっこう本気なんだけどなぁ」

姉「むー……」

女「そちらの方は? 彼女かい?」

弟「俺の姉ちゃ「彼女です」ん」

女「えっ」

弟「えっ」

姉「むぅー」


186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 06:35:09.86


弟「違うぞ? こいつは俺の姉さんだからな?」

女「あ…お姉さんか……よかった…」

弟「え?」

女「な、なんでもないよ!」

姉「恋人よ」

弟「えっ」

姉「私と弟は恋人なの。カップルなんだから」

女「ええっと……」

姉「キスだってしてるの。マウスとぅーマウスよ」

女「!」


203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 12:59:09.61


姉「弟君~朝だよ~」

弟「ん~……」

姉「相変わらずねぼすけさんだね~」

姉「ほらほら、早く起きないとちゅ~しちゃうぞ~」

姉「な~んて……」

弟「んっ……もう朝?」

姉「えっ」

ちゅ……

姉「ひゃあああっ!?」

弟「……?どうしたの姉さん?」

姉「あ……な、なんでもな~~い!!」

弟「変な姉さん……」


ホッシュ


211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 15:19:54.90


姉「あ、お~い弟君」

弟「姉さん」

姉「一緒に帰ろう……ってなにそれ、手紙?」

弟「さっき女の子に貰ったんだけど……」

姉「もしかしてラブレター!?」

弟「さあ、どうなんだろう……あっ!」

姉「なになに……」

弟「姉さん、勝手に読まないでよ」

姉「弟君、断りなさい」

弟「へっ、どーして?」

姉「いいから!」

弟「まあ、断るつもりだったからいいけど……」

姉(弟君は渡さないんだから……!)

ほっしゅ


213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 16:07:18.97


姉「はぁ~……弟君は友達の家で遊んでくるのか」

姉「結構遅い時間……まだ帰ってこないのかな?」

弟「ただいま~」

姉「あ、弟君おかえり~!もう、遅いよ!」

弟「ごめんごめん、姉さんご飯ある?」

姉「えっ?もう遅いから食べてきちゃったのかなって……」

弟「いや、やっぱり姉さんのご飯が美味しいからさ」

弟「ないんだったら、適当に食べ――」

姉「いますぐ作るから!」

姉「弟君のために、美味しいの作るから待ってて!」

弟「あ、うん」

☆ゅ


219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 17:43:18.60


姉「ふんふ~ん♪」

弟「随分ご機嫌だね、姉さん」

姉「だって~弟君とお出かけなんて久々だも~ん」

弟「あんまりはしゃぐと、こけるよ?」

姉「だいじょう――きゃっ!?」

弟「あぶない!」

ぎゅっ!

弟「大丈夫姉さん?」

姉「あう……あうあう……」

弟「姉さん?」

姉「だ、大丈夫!ごめんね~」

姉(ど、どうしよう!?弟君に抱きつかれちゃったよ~!)


補修


222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 18:05:00.54


弟「ただいまー。
あ、姉ちゃん帰ってきてたんだ。おかえり」

姉「ただいま。アンタもおかえり」

姉「ほれ、折角あたしがいるんだから耳掃除(膝を手でポンポン)」

妹「あたしもー」

姉「アンタはさっきしたでしょ。ほら弟、早くしな!」


一昨日の出来事


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 18:23:21.20


姉「おはよ弟君……」

弟「おはよう……なんか調子悪そうだね?」

姉「うん、風邪気味かも~……」

弟「どれどれ?」

ぴとっ

姉(うぇっ!?い、いきなり、おでことおでこをくっつけるなんて……)

弟「ん~……少し熱いね。やっぱ風邪じゃない?」

姉(顔近い!顔近いってばぁ!)

弟「顔も真っ赤だし……」

姉「そ、それは弟君のせいだよう……」

弟「ん?」

姉「な、なんでもない!」


なんかID変わってるじゃんホッシュ


233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 19:50:36.88


弟「ふぅ~、いい湯だな」

姉「弟く~ん、一緒に入ろう~」

弟「ええっ!?姉さんなんでいるの?ここ男湯じゃ……」

姉「何言ってるの~。ここ混浴だよ~」

弟「それは解ったから、隠すとこは隠してよ……」

姉「あれあれ~?もしかして興奮しちゃった?」

弟「そ、そんなこと……」

姉「じゃあ、弟君も見せようよ~」

弟「あ、駄目だってば!ちょっと!」

姉「あっ……」

弟「……だから駄目だって」

姉「ご、ごごごめ~~~ん!」

弟「あ、姉さん!……行っちゃった」

姉(弟君のあれが、おお、おお大きくなってたよ~~!)


ルーター調子悪くて、IDまた変わったよほっしゅ


236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 20:31:23.92


姉「弟君、漫画貸して~」

弟「いーよ、好きなの持っていって」

姉「じゃあ、これ借りるねー」

弟「あいよー」

姉「……」

弟「……」

弟「姉さん、何でここで読むの?」

姉「弟君の部屋のほうが、居心地いいもん」

弟「そんなの変わんないでしょ」

姉「変わるの。弟君があるだけで全然違うの!」

弟「何それ」

姉「だからここで読むね」

弟「はぁ、しかたないなぁ」


最後のほっしゅ


237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 20:44:23.92


姉「貴女に入る場所はないの」

弟「ね、姉ちゃん?」

女「弟くんのファーストキスを奪ったな……?」

姉「してきたのは弟からよ」

弟「うわぁーっ! 女違うんだいや違わないけど訳があってだな」

女「ずるいずるいずるいずるいずるいずるい!」

弟「えっ」

女「私にもキスさせるんだ!」

弟「えっ」


239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 20:52:42.33


女「さぁ私の豊満な胸に飛び込んでくるんだ!」

姉「そんなことで弟が釣られるとでも……」

弟「あ、足が勝手に……!」すたすた

姉「なんだと!?」

女「知らないのですか? 弟くんはおっぱい星人なのです!」

姉「知っていたさ!」

女「へぇ?」

姉「知ってたけど……乳はどうしようも…」

弟(なんで女は俺の趣向を知っているのだろうか)


240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:04:02.14


姉(その時だった。私の頭の中で奇跡が起きた)

姉(弟って巨乳じゃなくておっぱいが好きなんじゃ?)

姉「待ちなさい弟!」

弟「うぐぐ…足が止まらない…」

女「あとちょっとだよ?」

姉「弟には私のおっぱいを揉んで大きくする権利を与える!」

弟「うおっしゃあぁぁ!」ぴたっ

女「な、なに!?」

姉(は、恥ずかしい……)


241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:09:08.81


姉「私の勝ちね」

女「うぐぐ……まだ諦めないから!」

弟「……ふはっ! 俺は一体何を?」

姉「んー? なんでもないわよー」

弟「あれ? 女さんいない……」

姉「さっき帰ったわよ」

弟「あれ……?」


242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:12:59.44


姉(それにしてもあの女……)

弟「?」

姉(可愛い弟との時間を使わせやがって…許せないわ…)

姉(許さない許さない許さないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない)

姉「決めたわ」

弟「え?」

姉「こっちの話よ」

弟「はぁ……」


244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:17:54.21


姉弟「ただいまー」

弟「結局見るのに付き合わせただけで終わっちゃったな」

姉「楽しかったからいいわよ」

弟「今度は姉ちゃんに付き合うからさ」

姉「期待しておくわ」

姉(今の会話なんか恋人っぽかったかも!)

弟(姉ちゃんを誘った目的はなんだったっけ……?)


245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:23:07.84




弟「……」すやすや

姉「……ふふり」

姉「これは奥手は弟に対する夜這い作戦ですよ!」

姉「あんな女に弟を渡してなるものですか」

姉「ということで弟のベッドにイン!」

弟「させるものか!」

姉「おぅっ!?」


247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:32:26.17


弟「なにをしとるかあんたは」

姉「すみません!」

弟「もうすこし恥じらいを持ちなさい」

姉「弟が女作るぐらいなら恥じらいなんていらない!」

弟「え……」

姉「弟を一番好きなのは私! 誰にも渡さないの!」


248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:39:51.10


姉「恥ずかしいに決まってるでしょ! でも弟が好きだからやってるの!」

姉「分かったら押し倒すなりキスするなりしろー!」

弟「はいはい」

姉「え? きゃあっ!」

弟「言われた通り押し倒しました」

姉「まっ待って待ってその準備とか心とかその」

弟「おやすみ」どさっ

姉「へっ?」

弟「ごめんな……」

姉「……ふふっ」


249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:45:25.23


姉「そっかそっか! 弟はお姉ちゃんと寝たいのか」

弟「その通りですよ」

姉「素直でよろしい。お姉ちゃんに抱かれて眠りなさい」

弟「ん……」

姉「ふふふー」

弟「……まな板」

姉「……」

弟「ぐぅっ!? く、首が……」


250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 21:54:01.05


弟「……」

姉「寝ちゃった……?」

弟「……」

姉「……よし」ぎゅっ

弟「ん……」

姉「まーきんぐまーきんぐ……」ぎゅっぎゅっ

姉「犬みたいね私……ふふっ」

弟「ん…う……」


252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 22:10:39.70


弟「む……」

姉「弟、起きて」

弟「ん……!?」

姉「おはよう」

弟(か、顔が近い……!)

姉「ご飯にしましょうか」

弟「あ、ああ……」

姉「くすくす」


253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 22:21:16.74


姉「気づいたのよ」

弟「いきなり何を」

姉「私には大人の余裕が足りなかったのよ」

弟「確かに」

姉「それで弟が離れられなくなるくらい魅力的になるのよ」

弟「さいですか」

姉「見てなさい!」

弟「やっぱ変わらないなぁ」

おわり


258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 00:16:07.13





260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 01:19:56.50


楽しかったよ。乙。



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