韓国済州島の江汀村にて、海軍基地建設を阻止するべく平和団体メンバーらが決死の抵抗を行っている現場の様子をご紹介。

江汀村には韓国全土から基地建設反対を訴える平和団体メンバーが続々と集結しており、テント村などを建設して座り込み、通行車両をチェックして平和啓蒙活動を行ったり、路上にメッセージを書いたりリボンを結びつけたり、カヌー隊を結成して海上抗議を実施したり、ペットボトルに汚物を入れて撒き散らしたりするなどの平和推進運動を行っているそうで、そうした平和活動を政府が国家権力でねじ伏せ押さえつけており、逮捕者も出ている状況となっています。

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1992年、韓国政府が済州島での海軍基地建設を発表し、2005年にファスンが予定地とされましたが、住民の反対に遭って断念。2006年にはウィミが予定地となりましたが、ここでも反対運動が起きて基地建設は中止に。
そして2007年、最後の候補地としてカンジョン村が選ばれました。
政府はこれまでの失敗を踏まえ、まずはカンジョン村の村会長を懐柔して基地誘致賛成を取り付けました。さらに村会長の親しい住民87人を集めて村会を開催し、賛成多数を取り付けて基地建設が決定しました。

しかし、済州島は1948年に起きた「四・三事件」の舞台です。韓国人によって三万人近い島民が虐殺されたこともあって、軍隊や警察に対する強い不信感を抱く人が多かったのです。当然、反対派の住人は大いに怒りました。
そして、この騒動を聞きつけた韓国本土の平和団体が支援を表明。韓国系キリスト教といった団体のメンバーが続々と現地に駆け付け、住民たちを対象に集会などを開いて反対運動を展開しました。
また、強引な手法で基地建設を認めたとして村会長は解任され、新しく選ばれた村会長の下で住民投票が行われました。村の有権者1050人のうち725人が投票に参加し、結果は反対680人、賛成36人、無効9人となり、村として基地建設には断固反対することが決定されました。
しかし、政府は一度決まった基地建設は撤回できないとして突っぱね、基地建設が動き出しました。

その結果、カンジョン村は賛成派と反対派に二分され、お互いの意見が食い違うならば例え隣家であっても話をしない、親子でさえも縁を切る、親戚の結婚式や知人の葬式にも参加しない、住宅や商店は店先に反対の黄色いか賛成の韓国国旗を掲げて意思表示をするなどして、住民の暮らしはめちゃくちゃになってしまいました。

賛成派の住民は、全ては平和団体を名乗る奴らのせいだと悔しがり、嫌がらせに耐える日々を送っています。
反対派のリーダーである村会長は陸地（朝鮮半島）からやってきた平和団体の支援者を参謀につけて彼らと行動を共にし、平和団体を通じてカンパや移住を呼び掛けたり、賛成派住民や支援者が反対運動を実施しやすいようにと、工事現場入口付近を占拠して櫓を建てたりテント村などを作り、平和のためなら暴力もいとわぬ覚悟で警官や政府関係者に戦いを挑みつづけています。

活動内容がかなり似ているのでお気づきの方は多いと思いますが、実はカンジョンで活動している平和団体は辺野古にて行われている米軍基地移設反対運動にも協力しており、韓国国内では日本の平和団体と共同で平和集会などを開催しています。

以下、平和活動の様子
■강정 마을 - Google 検索










































































この平和活動は辺野古の基地移設反対運動と連携して行われており、韓国国内では共同での平和集会などが実施されています。


現地映像