パナソニックが、世界で初めて4G回線に対応した監視カメラ Nuboを発表しました。
赤外線センサで人を認識して監視・録画するほか、iPhone / Android アプリからのリアルタイム監視にも対応。マイク・スピーカーも搭載してリアルタイムで通話まで可能。コンセプトとしては、Google傘下のNestが昨年6月に買収した Dropcam に似ています。
Nuboの主な仕様は、フルHD(1080p)撮影、ワイドアングル140度レンズ、PIRセンサー(パッシブ赤外線)、microSDXC対応スロットなど。無線は WWAN(2G/3G/4G/LTE)、無線LAN(802.11b/g/n) のほか、Zigbee や Bluetooth Smartなど IoT向けの近距離無線にも対応します。
電源は USB給電対応でモバイルバッテリーなどでも駆動。本体は IP66 防雨防塵、着脱がかんたんなマグネットウォールマウントなど。
用途はいわゆる産業用の監視カメラのほかにも、個人向けに自宅ガレージに置かれたバイクの監視、自宅から離れた場所にある農園の監視など。本体が小さく、固定の無線や電源が必要ないため、持ち歩いて宿泊先ホテルの部屋を不在時に監視するといった用途も想定しています。
実際の様子は以下の公式動画をどうぞ。
iPhone や Androidの専用アプリから、監視先の映像をリアルタイムに表示したり、カメラの前で動きがあった時間帯だけをアプリで抽出する機能は、Dropcamなど他の製品でも採用しています。
一方、単体で4G回線に対応したことで、無線LANに頼らずインターネットへ接続でき帯域も比較的広い点はNuboならではの強みです。
記録した映像や静止画はクラウドストレージへの保存だけでなく、MicroSDメモリを利用したローカルへの保存にも対応。モバイルバッテリーなどUSB電源供給ができ電源の確保が容易である点、IP66の防雨防塵型で台風や大雨といった天候に左右されることなく屋外で使える点も特徴です。
Nuboは 欧州や米国での予約受け付けを2015年4月から開始し、2015年Q4に欧州へ出荷、2016年Q1に米国への出荷予定。日本も含めたその他の国と地域での発売時期については今のところ未定です。