Android Authorityは5日(現地時間)、韓国サムスンの最新フラッグシップ級SoC「Exynos 7420」に関する詳細な分析情報を公開しています。
鮮烈なデビューを飾ることに成功した、サムスンの最新フラッグシップモデル「Galaxy S6」と「Galaxy S6 Edge」。各種ベンチマークテストで非常に優秀な成績を収める両モデルには、共通してExynos 7420が搭載されていることが明らかにされています。
以下の表は、Exynos 7420と、Galaxy Note 4にも一部採用されるExynos 5433との比較スペック一覧。
Exynos 7420 | Exynos 5433 | |
アーキテクチャ | ARMv8-A | 左に同じ |
64-bit 対応 | ○ | × |
CPUコア | Cortex-A57×4 + Cortex-A53×4 (big.LITTEL構造) |
左に同じ |
CPU駆動周波数 | A57:2.1GHz A53:1.5GHz |
A57:1.9GHz A53:1.3GHz |
GPUコア | Mali-T760M8 | Mali-T760M6 |
GPU駆動周波数 | 772MHz | 700MHz |
RAM | 1552MHz駆動 LPDDR4 | 825MHz駆動 LPDDR3 |
製造プロセス | 14nm FinFET | 20nm HKMG |
14nm FinFETプロセスは、20nmプロセスと比較して大幅な消費電力の低減を実現することが伝えられており(過去記事[1]、[2])、そのおかげもあって、Exynos 7420においてはCPUコアやGPUコアの駆動周波数を引き上げることに成功。さらに、GPUにおいては新たに2つのコアが追加され、より一層強力なグラフィック性能を実現しました。
そのほか、新たに実装されたデュアルチャネルのLPDDR4メモリは、システム全体のパフォーマンスを向上させるのみならず、消費電力の削減にも寄与。その帯域速度は、最大で「25.6GB/s」にも達するとのことです。
下のグラフは、AnTuTuベンチマークテストにおける、Exynos 7420とExyons 5433のそれぞれのスコアを比較したもの。大きく3Dグラフィック性能が強化されているほか、RAMの性能も顕著に向上している様子が読み取れます。また、CPU性能においても、駆動周波数の向上分と半導体プロセス自体の性能向上分が、リニアに反映される結果となりました。
このベンチマーク結果から、実際のExynos 7420のパフォーマンスを推し量ることは難しいですが、以前にお伝えしたベンチマーク結果(過去記事)を鑑みても、少なくとも ”2015年のフラッグシップ級” を名乗るのに十分であることは間違いなさそうです。
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
細かいことだけど、所々謎のミスが。
>Exynons 5433との比較スペック一覧。
>Exynos 7420とExyons 5433のスコアを比較したグラフ。
ご指摘ありがとうございます!
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