いけさんフロムエル : 春の吉例スペシャル！高橋留美子劇場「㊙ルネッサンス」が登場！！

ブログネタ：: 境界のＲＩＮＮＥに参加中！

ビッグコミックオリジナル６号にて、高橋留美子の新作読み切り「㊙ルネッサンス」が掲載されました。
年に一度のお楽しみとして続いているシリーズですが、今年も無事掲載に至った様です。

高橋留美子といえばこの春から「境界のＲＩＮＮＥ」のアニメがスタートする訳ですが、今一番アピールしなくてはならない連載を休んでまでこの読み切りを描いたという事は、それだけこのシリーズを重視しているという事なのでしょうか？
今年も新作があるのかどうか、この時期は結構心配していたりするのですけど、結局余計な心配だったのかな？（笑）
また、「ＲＩＮＮＥ」アニメ化で過去の作品やこういった読みきりに注目が集まる事は予想出来ます。
以前「高橋留美子劇場」もＴＶアニメ化された事がありましたけど、原作がたまったら再アニメ化の機運が高まる事には期待したいですね。

そんな高橋留美子劇場「㊙ルネッサンス」の主人公は例によって年配の男性でした。
以前インタビューで「おじさん」に対する思いを語ってましたけど、オリジナルでは若い人を主人公にして描くつもりはないのかな？
何やらこのシリーズはスペリオールに発表したものとは区別している感じもします。
そんな「㊙ルネッサンス」をいつもの様に少し紹介したいと思います。

ウィキペディア：高橋留美子劇場

６０歳で定年を迎え、第二の人生を踏み出すべく再就職活動に励む枯枝さん。
また面接でハネられ意気消沈する枯枝さんだが、そんな彼に超有名な製薬会社・ワカサギ製薬のスカウトマンが接触する。
短期契約だが高額の給料を貰えると妻に説明した枯枝さん。
年金支給が始まるまで頑張ってもらいたいと、夫の再就職を喜ぶ妻だったのだが…！？

これまで色々なおじさんを描いて来た高橋先生ですけど、枯枝さんはその中でも群を抜いて地味な顔ですね。
完全にその他大勢の顔ですけど、こういうキャラを作品のメインに持って来るのは逆に大胆な気もします（笑）。

実はワカサギ製薬新薬開発プロジェクトアドバイザーという名の新薬モニターに選ばれただけだった枯枝さん。
しかも妻には再就職だと言ったが一ヶ月だけのバイトだったらしい。
そこに集められた人たちが年寄りばかりである事に気が付いた枯枝さん。
「この新薬ルネッサンス（仮）は、加齢により衰えた新陳代謝を活性化させる…」
「いわば若返りの薬です」
何と、彼らは若返りの薬のモニターとして集められていた！？

そんな未来のプロジェクトに手を出していた超有名製薬会社。
開発に成功したらそれこそノーベル賞ものです。
そんな年寄りを指揮するのは斧野麻子医師３５歳バツイチで、彼女が新薬開発チームの責任者になっている様子。
クールなイメージのヒロインですけど、「らんま」の次女なびきが一番近いイメージでしょうか。

３年間モニターバイトをしているという彩糀さんと出会った枯枝さん。
何と、彼は自分より年上の６５歳だった！？
自分より若い姿に衝撃を受ける枯枝さん。
つーか、３年も薬漬けになっているってホントに大丈夫なのかな？（笑）

若返りが現実に可能ならもう一度働きたいと考える枯枝さん。
対する彩糀氏は妻が社長の遊び人らしい。
何やら自由すぎる彩糀氏ですけど、枯枝さんもベテランモニターになったらそういう風になっちゃうんじゃないのかな？（笑）

二週間が経過し、変化を感じるようになった枯枝さん。
毛が濃く、肌のハリが良くなる枯枝さんだが、これには斧野医師も興奮する事に。
基礎代謝の数値が四十代並に回復していると言う斧野さん。
「あなたは素晴らしい」
「もし可能であれば今後とも末永くおつきあいを」
って、バイト延長要望のセリフじゃないよねコレ？（笑）

新薬ルネッサンスの効果があったからなのか、斧野さんが勤務している病院に通院する事になった枯枝さん。
契約が延長になったと妻に報告した枯枝さんだが、そんな話に妻は普通に喜ぶ事に。
自分が若返っているところを妻に分かってもらおうとした枯枝さん。
「メガネ変えた？」
だが、全く違いが分からなかった！？
って、普段から妻に関心持たれてないだろ…（哀）。

もっとしっかり若返らなくてはいけないと気持ちを新たにする枯枝さん。
そんな中、さらなる新薬「ルネッサンス改」の使用を提案されるのだが、より若返りたい枯枝さんはアッサリ同意する事に。
一方で、一ヶ月モニターをした事でワカサギ製薬から６０万円も振り込まれる事になったらしい。
何ともボロい仕事ですけど、それだけもらえたのは結果を出した枯枝さんだからなのかな？
まあ、リスクを考えれば元々安いって事はないんでしょうけど。

視力も回復し、彩糀氏とちょくちょく飲みに行くようになった枯枝さん。
サウナに出かけ、彩糀氏の引き締まった体に驚く枯枝さんだが、実は渡された薬を三錠いっぺんに飲んでいるのだという。
絶対に一度には使用しないように強く言われているにも関わらず、効くからとばかりに無茶をしていた彩糀氏。
もっと若返る事が出来るならと、真似して一度に飲んだ枯枝さんですけど、はたから見たら危ない薬をやっているみたいです（笑）。

翌日、体調の不良を訴える枯枝さん。
一度に飲んだら副作用があると言っていたのを思い出し怯えた彼は病院を訪れる。
だが、そこで見たのは救急で担ぎ込まれてきた彩糀さんだった！？
まるで老人の様な姿に衝撃を受ける枯枝さん。
ルネッサンスの副作用がこれなのかと絶望する枯枝さんですけど、老化が一気に進む副作用があるというのならとても実用は出来ないでしょうね。

気を失い、気が付くと最初に治験バイトで来た場所に送られていた枯枝さん。
このままでは闇から闇に葬られてしまうと慌てて逃げ出す枯枝さんだったのだが…！？

実は病院に運ばれた老人は彩糀氏の父だったらしい。
後日病院に呼び出されてメチャクチャ怒られる事になった彩糀氏と枯枝さん。
それでも用法用量を守って今後とも協力して欲しいという斧野さんだったのだが…。
「あなたは理想の老け顔なんです」
「ですからいつか治るまで」
何やら彼女からすればまだまだ老けているらしい枯枝さん。
つーか、単に老け顔フェチだったのかな？（笑）

それがショックだったのか治験バイトを辞めて就職活動を再開し事務職にありついたという枯枝さん。
結局、奥さんは最後まで夫の変化に気が付かなかったそうですけど、要するに旦那より預金通帳の方ばかり見ていたという認識でいいのでしょうか？（笑）

という事で、年に一度の読み切りでしたけど、いつになく年寄りの為の年寄り漫画だった気がします。
現実問題として若返りというのは永遠の夢ですけど、本当に効果がある薬が出来たら欲が出て薬を沢山飲もうとする者が出て来るのか？
枯枝さんはこりた様ですけど、恐らくは彩糀さんは続けるでしょうし、そんな薬漬けの日々の先に何があるのかは見てみたかったですね。

という事で、来年の「高橋留美子劇場」にも期待したいと思います！

公式サイト：アニメワールド「境界のＲＩＮＮＥ」／スペシャルドラマ「らんま１／２」／犬夜叉完結編
ウイキペディア：境界のＲＩＮＮＥ
少年サンデーＷＥＢコミックサイト：クラブサンデー

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