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女勇者「経験値のほとんどが胸にいっちゃう……」|エレファント速報:SSまとめブログ

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女勇者「経験値のほとんどが胸にいっちゃう……」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:39:04.95 ID:jZ+3SACJo

女勇者「きゃあっ!?」バギッ!

戦士「女勇者!?」

魔獣「ガルルル……!」

女勇者(ダメだ、噛まれ……!?)

戦士「このっ……!」ダッ!

女勇者「!?」

魔獣「ッ!!」ガブッ

戦士「っ……!? はああぁぁ!!」バギッ!

魔獣「ギャアア――!?」


▽女勇者たちは 魔獣を 倒した!

▽経験値を 360ずつ 手に入れた!


戦士「くっ……」ドサッ

女勇者「戦士、腕が……!」

戦士「大丈夫だ、千切れてはない。悪いが治癒してくれないか?」

女勇者「う、うん! 【回復魔法】!」ポワア…



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:40:41.68 ID:jZ+3SACJo

戦士「……」

女勇者(牙で肉を裂かれて、骨も折れちゃってる……痛々しい……)

女勇者「ごめんなさい……私の治癒魔法じゃ、動かせるようになるのにもう少し時間がかかるかも」

戦士「謝ることはない。俺なんて魔法はろくに使えないんだ。お前にはいつも助けられている」

戦士「ありがとう」

女勇者「っ……」ドキッ

女勇者(戦士は、本当にすごい人だ……私なんかより、ずっと……)

女勇者「……ごめんなさい、私のせいで」

戦士「何度も謝るな。お前の悪い癖だぞ」

女勇者「でも、私がもっと強ければ戦士が傷を負うことはなかった」

女勇者「私は、女神様に選ばれた伝説の勇者なのに……戦士の足を引っ張ってばかりで……!」

戦士「……確かに、お前は選ばれし者だ。選ばれてしまった。普通の少女がある日突然世界の救済という重すぎる使命を背負わされてしまった」

戦士「それでも、お前は逃げずに必死に戦っている」

戦士「俺は、そんなお前を尊敬している」

女勇者「戦士……」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:42:11.40 ID:jZ+3SACJo

戦士「それに、少しずつとはいえ、旅立ったばかりのころに比べれば見違えるほど強くなっているじゃないか」

戦士「女神様がなんの理由もなくただの少女を勇者に選ぶわけがない。お前はいつか必ず、世界を救うさ」

戦士「だから、俺がお前を守るのは早めの恩返しだと思ってくれればいい。まあ、英雄への恩返しにしては全然足りないけどな」

女勇者「……」

戦士「……ありがとう。もう動かせるぞ」ブンブン

女勇者「む、無理はしないでね。傷はふさがったけど、完全に癒えてるわけじゃないから」

戦士「分かった。自分は治癒しないで大丈夫なのか?」

女勇者「大丈夫、ちゃんと動けるから」

戦士「そうか。無理はするなよ」

女勇者「うん」

戦士「それじゃあ先に進もうか。そろそろ街に着く」

女勇者「っ……」ズキッ

戦士「どうした? どこか痛むのか?」

女勇者「な、なんでもないよ。大丈夫」

戦士「そうか……」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:43:32.81 ID:jZ+3SACJo

女勇者「……ぅぅ」ムチムチ

女勇者(胸が、苦しい……もう、こんなに大きくなっちゃったんだ……)

女勇者(最近は戦う魔物も強くなってきて……その分、倒したときに得られる経験値も増えたから)

女勇者(手に入った経験値のほとんどが胸にいっちゃうなんて……なんで私は、こんなふざけた体質をしてるんだろう)

女勇者(そのせいでどれだけ魔物を倒してもなかなか強くなれないし、私が弱いせいで戦士が……笑えないよ)

女勇者(うぅ、さらしに胸が締め付けられて、痛いし息が苦しい……はちきれちゃいそう)

女勇者「……」チラッ

戦士「……」

女勇者(やっぱり、戦士にはこの体質のこと言ったほうがいいよね? そうすれば、さらしなんか巻かずに、堂々と……)

女勇者(い、いや、やっぱ恥ずかしい……!///)

女勇者(それに、この体質のことを話したら、あの事についても話さなくちゃならなくなるし……)

女勇者「うぅぅ……」

戦士「……」

女勇者(……どうにか、街に着くまで耐えるんだ。そうすれば……)



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:45:57.19 ID:jZ+3SACJo

 ――――――――


女勇者「くっ……! てりゃあああ!!」ズバッ!

魔獣「ギャアアァァ!?」


▽女勇者たちは 魔獣の群れを 倒した!

▽経験値を 1180ずつ 手に入れた!


戦士「はぁ……はぁ……どうにか倒せたか。ここら辺の魔物は群れで行動していることが多いらしい」

戦士「少し早いが、今日はもう休んだほうがいいかもな。今日中に街に着けるかと思ったが、想像以上にハードだ」

戦士「女勇者、大丈夫か?」

女勇者「はぁ……はぁ……!」

戦士「女勇者!? どうした、大丈夫か!?」

女勇者「だ、大丈夫、だから……!」ムチムチ!

女勇者(まさか、ここまで大きくなるなんて……! こんなに苦しいの、初めて……!)

女勇者(痛い、痛いよ……! でも、こんなみっともないの、戦士には見られたくない……!)

女勇者(大丈夫だって言わないと……! でも、もう、立つことも……!)



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:47:00.37 ID:jZ+3SACJo

女勇者「う、くぅ……!」ミシミシ!

戦士「どうした!? 胸が苦しいのか!?」

女勇者「!?」

女勇者(しまった、無意識のうちに手で胸を押さえて……! ど、どうにかごまかさないと……!)

女勇者「だ、大丈夫、だから……え、えへ……うぐっ!」

戦士「大丈夫なわけあるか!? すごく辛そうじゃないか! 発作か何かか、薬草は……!」

女勇者「だ、大丈夫だから、お願い……!」ギュウ!

女勇者(も、もうダメ……! 嫌なのに、もう、我慢――!)

女勇者「見ないで……」

戦士「え?」

女勇者「見ないでえええええぇぇぇぇ!!!」

 バチーン!!

戦士「!?!?」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:48:34.28 ID:jZ+3SACJo

女勇者「あ、あぁ……」ボインッ

女勇者(さらしが、破れて……すごい……私の胸、こんなに……)

女勇者(服が押し上げられてお腹出ちゃってるし……ていうか、ち、乳首、浮いて……!)カァァ!

女勇者「せ、戦士、違うの! これは……!」ブルンッ!

戦士「っ……///」バッ

女勇者「っ!?」

女勇者(戦士、今まで見たことないぐらい、顔真っ赤……///)

女勇者(……戦士でも、こんな顔するんだ……)

戦士「あー……その、すまない……これは、どういう……」

女勇者「あ、あはは……えっとね……」



戦士「経験値のほとんどが胸にいく?」

女勇者「うん……だから、魔物を倒すたびに、胸が大きくなっちゃうんだ」

戦士「胸が、大きく……」チラッ

女勇者「っ~~!///」バッ!

戦士「わわ、悪い!」

女勇者「ぅぅ……」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:50:07.73 ID:jZ+3SACJo

戦士「……その、違ったら悪いんだが、お前が魔物を倒してもなかなか強くならないのって……」

女勇者「……これが、原因」

戦士「そうか……どうして黙ってたんだ?」

女勇者「そ、それは、その……ごめんなさい」

戦士「あ、いや、こっちこそ、悪い……デリカシーのないことを……」

女勇者「……」

戦士「……」

女勇者(き、気まずい……戦士って、真面目でこういうのあまり興味ない人だと思ってたけど)

女勇者(私の胸見ないようにしてくれてるけど、ときどき、チラチラ見てて……)

女勇者(ど、どうしよう……嫌じゃないけど、すごい、恥ずかしい……)

戦士「それは、その……病気か、何かなのか?」

女勇者「……分からない。一応お医者さんや神父さんにも見てもらったことあるけど、前例がないって……」

戦士「治すことは?」

女勇者「原因が分からないんじゃ、どうしようもないって……」

戦士「そうか……」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:52:34.45 ID:jZ+3SACJo

女勇者「……ごめんなさい。今まで、黙ってて」

戦士「いや、謝らないでくれ。その、今まで気付けなかった俺も悪かったし」

女勇者「……私、強くなれないんだ」

戦士「……」

女勇者「戦士は、私のこと信じてくれてたけど……ごめんなさい、私、強くなれないの……」

女勇者「死にそうな目にあいながら魔物を倒してたって胸が大きくなるばかりで、剣の腕も、魔法の才能も、まったく上がらなくて……」

女勇者「なんで私なんかが勇者になっちゃったんだろうって、他の誰かならよかったのにって」

女勇者「もう、何もかも投げ出して、逃げてしまいって思ったこと、何度もあるの」

女勇者「でも、私は勇者だから……! 私が逃げたら、みんなが……!」ギリッ

戦士「女勇者……」

女勇者「もう、嫌だよ……ごめんなさい、弱くて、ごめんなさい……」ポロポロ

戦士「……」ギュッ

女勇者「……!」

戦士「ごめん」

女勇者「……なんで、戦士が謝るの? 悪いのは、私なのに……」

戦士「お前は何も悪くない。俺こそ、すまなかった。お前は一人で悩んでたのに、力になれなくて」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:53:45.82 ID:jZ+3SACJo

戦士「俺の言葉も、お前を追い詰めてしまっていたかもしれない。お前なら必ず世界を救えるだなんて、無責任なこと言って……」

女勇者「ううん、そんなことない! 戦士の言葉、どれもすごい嬉しかったよ。私の力になってた!」

女勇者「戦士がいなかったら、私は、とっくのとうに折れちゃってた……」ギュウ

戦士「……これからは、もう隠さなくていい」

戦士「恥ずかしいとは思うけど……さらしなんかで無理やり押さえつけてたら、その、やっぱりよくないと思う」

女勇者「あはは、だね……」

戦士「男の俺にはいろいろ言いづらいこともあるだろうけど……その、正直、俺も少しは意識してしまうかもしれないけど」

女勇者「っ……う、うん」

戦士「もっと俺に頼ってくれ。俺に、お前を守らせてくれ」

女勇者「……戦士」

女勇者(戦士の目が、真っ直ぐに私の目を見つめてる……恥ずかしいのに、目が離せない)

女勇者(熱い……戦士と触れ合っているとことから、熱を帯びていくみたい……)

戦士「女勇者……」

女勇者「戦士……」

女勇者(顔、近い……もう少しで、唇、触れ――)



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/09(月) 20:55:20.41 ID:jZ+3SACJo

 ギャーギャー! バサバサッ!

女勇者 戦士「「!?!?」」ビクビクッ!

女勇者(び、びっくりしたぁぁ!! 心臓飛び出すと思った……!)ドキドキ

戦士「あ、ああ、そろそろ飯にするか!」

女勇者「そ、そうだね! あ、あはは!」

女勇者(ああ、もう、まだドキドキしてるよ……よかったのか、悪かったのか……)

女勇者「うぅぅ……」タユンッ

戦士「っ……!」フイッ

戦士「あ、そ、そういえば、その体質っていつからなんだ?」

女勇者「え、さ、さあ? 実際に魔物と戦うようになって初めて気付いたんだけど、いつからこうなのかは分からない」

戦士「その間、その……ず
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月09日 23:21
      • 男の経験値は息子にいくわけだから俺も女に経験値分けてくるわ
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月09日 23:27
      • (別に男でも)ええんやで
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月09日 23:35
      • つまりアゲマンってことか
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月09日 23:37
      • めでたしめでたしだな

    はじめに

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    ありがとうございます(`・ω・´)

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