「逆さ地図」が好評　富山県発行、環日本海重視

　【ウラジオストク共同】日本海を中心に据え、南北を逆転させた富山県発行の地図「環日本海諸国図」（通称・逆さ地図）が、同県刊行物センター（富山市）で販売を開始して以来、売上数１位を保っている。

　富山県が交流を続ける極東ロシアや韓国、中国を含めた北東アジアを大陸側から見たユニークな地図で、極東ロシアでも教育機関などに掲示されている。

　同センターによると、逆さ地図の販売は１９９５年１２月に始まった。最近では月に平均で１５０～２００枚売れ、今年６月末までに計約２万３千枚が販売された。日本国内だけでなく中国やロシアなど海外からの引き合いも多い。

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010070701000663.html

富山県が発行する「環日本海諸国図」（通称・逆さ地図）

要は、地図の天地を逆さにしただけのものだが、この逆さ地図を見ると、中国、南北朝鮮、ロシアと太平洋の間に、まるで蓋をするように日本が立ちはだかっていることがよくわかる。

特に、海洋進出を強めている中国が太平洋に向かう際、日本は邪魔で邪魔で仕方のない国であり、尖閣を含む「南西諸島」は、船舶（艦船）や潜水艦の通路として、軍事的に絶対抑えておきたい「要所」なのだということがわかるのだ。

以前、防衛省関係者に聞いた話だが、南西諸島周辺は、実際に中国の潜水艦が頻繁に潜航しているのだといい、そういった意味でも、尖閣諸島は絶対に入手しておきたい場所なのである。

この地図を作るにあたり、富山県が軍事的な意味を込めているはずがないが、当たり前のように眺めていたものを上下左右、時には逆さにして見てみると、新たな光景が開け、諸外国の視点が理解できたりする。

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