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提督「…反乱だ」|エレファント速報:SSまとめブログ

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提督「…反乱だ」

1: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/03(火) 21:01:04.44 ID:qGu7ltN70

本作は前作
提督「…転属だ」

の直接の続編となります。

・独自の世界観・設定・解釈等が含まれています。
・キャラ崩壊や、轟沈等扱いの悪いと思われるであろうキャラクター等が居ます。



2: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/03(火) 21:03:01.57 ID:qGu7ltN70

「電は、人間が憎くなりましたのです」

「もうこれ以上、嫌なのです。人間の都合でかってに蘇らされて、勝手に戦って、少しでも都合が悪くなると、死ね」

「電は、ここで人間を裏切ろうと思っているのです」

「木曽さん、電に、協力して欲しいのです」

電は、ライフルを抱きかかえたまま、俺に向かってにっこりと微笑んだ。
電の考えは、もっともな物なのかもしれない。
俺は詳細は知らないが、当時の電の艦隊の環境は相当酷い物で沈没事故以前も衝突事故なんかは頻繁に起きていたと言う、
訓練の厳しさで疲労が溜まり、小さなミスが重なる。ミスが重なるのは錬度不足のせいだと昼夜を問わず訓練、結果、衝突事故で一隻轟沈。
あまりにも理不尽すぎる。

「だが…」

だが、ここで人間相手に戦ってなんになる?
人間と戦っている間、深海凄艦が何もしてこないとも限らない。
人間と戦ったって、圧倒的な戦力で押しつぶされるのが落ちだ。
地下にでもこもるか?それでも押しつぶされることに変わりはない、いくら資材や食料を備蓄していると言っても、限界がある。

それでもだ。

このままここで都合のいいようにこき使われて、死んでいくだけだと言うのなら?



3: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/03(火) 21:05:07.00 ID:qGu7ltN70

「…何日か、時間をくれ」

「時間?ですか?」

「電の気持ち、俺も良くわかっているつもりだ、でもこれは話が大きすぎる。俺と電だけで始めるわけにも行かない…勝算を測らせてくれ」

「…それもそのとうりなのです。わかりました。」

俺は迷っていた。電の言うことはもっともだし、かといってこのままここで良い様に、と言うのも嫌さ。
だから、他の奴にも話を聞かなくちゃ、その上で、全員で判断するべきだ。そう思った。
それでもし、全員が乗ってくれるなら俺も乗ろう、と。

もし俺の心を覗ける奴が居たら笑ってくれ、俺は重要な決断を仲間に押し付けるクソ野郎さ。



4: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/03(火) 21:06:27.38 ID:qGu7ltN70

「…と、いうことなのです」

何時もの館内放送ではなく、電が直接各部屋を回り艦娘を食堂に集めたときは何があるのかと思ったが…
人間への反乱、たぶん今まで考えた奴は居なかったんじゃないか?
この艦隊だから出来た事、なのかも知れない。

「俺は…電の案に乗っても良いのでは無いかと思っている。ここに来ている連中はみんな、いい加減な理由、理不尽な理由で連れて来られた奴ばっかりだ」
「しかしだ、俺と電、二人だけでやってもいい問題じゃない。この問題は…全会一致でなければ始められん」
「嫌な奴は出て行ってくれ…とやりたくても、俺たちが蜂起した時点で十五艦隊全員は共犯とみなされるからな」

説明する二人を前にアタシ達は考える。
確かに、人間に対して怒りを覚えなかったわけではないさ、アタシは人間を殺してしまったとは言え、相手は銀行強盗。
その相手からみんなを守ったあたしが責められる言われはないはずだ、なんて思いもした。
でも、皆も軍もアタシを責めた、新聞では艦名は報道されて居なかったが、欠陥を持った艦娘が銀行強盗を撲殺、なんて書かれていた気がする。
そのすぐ後アタシはここに来たから、その後どう報道されているのかもわからない。

「アタシは…木曽に賛成、したい」

「摩耶?」

「だってそうだろ?アタシは前、皆に対して言ったさ、俺たちはここで戦うことしか出来ない、じゃあ精一杯楽しんで死んで行こうぜ、って。」
「でも、あたしたちがここでどう戦っても、誰も知らないんだ。内地の艦娘がまともに戦って沈んだら、艦名や艦内神社に縁のある土地じゃ大々的に告別式なんてのも行われるのに」



5: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/03(火) 21:07:40.90 ID:qGu7ltN70

「…利根さんは、どうなのです?」

「極悪人の我輩にそれを聞くのか?」

壁に背をもたれていた利根が方目だけ開けて呟いた。
利根は…恐らく、やった内容で言えば一番「妥当な」理由でこの艦隊に飛ばされた艦娘だ、誤射や誤爆ではなく、自らの意思で民間人を虐殺しているのだから。

「我輩は、もう人生…と言うのは変な話だが…そう言うのを諦めておった、随伴艦を沈め、民間人を殺し、ここで朽ち果てていくだけだとおもってた」

全員の視線が利根に突き刺さる。
こういっては失礼だが、一番の悪人だった利根はどんな答えを出すのか?たぶん、あたしを含めて皆、興味があったのだろう。

「でもな…おかしいんじゃ…この艦隊に来てから、久しく笑った記憶等無かったのに…今、我輩はとてもうれしいのだ」
「艦娘、不思議な物でな、一度欲が出るともっと欲が出てくる、我輩は何もせずに死にたく無い、ここで死ぬだけじゃ我輩は罪を償えたとは到底思えない」

全員何も言えなかった。
だってそうだろ?人一人殺しただけのアタシや腕を折っただけの木曽、ほとんど冤罪で飛ばされた電や曙とは重みって奴が違うだろ?

「我輩の部下だった駆逐艦たち、我輩が吹き飛ばした島の住民、皆深海凄艦の攻撃で死んだことになっておる。」
「違うんじゃ、全部ここに居る愚かな一人の艦娘のせいなのだ、我輩はそれを…何としても、姉妹艦や遺族の方たちに伝えたい」

ははっ、と乾いた笑い声を上げて利根は続けた。



6: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/03(火) 21:09:47.85 ID:qGu7ltN70

「我輩は極悪人だ、罪を償うと言っておきながらまた、罪を犯そうとしておる。でもな、我輩はそれでも、構わないと思っておる」

全員が沈黙したままだった。
が、木曽が口を開いた

「欲が出るともっと欲が出てくる…ねぇ、俺もわかるぜその気持ち、内地に居たころは週一で風俗に通ってたが、最近になってまた行きたくなった」

「なっ…おい木曽!我輩が真剣な話をしているのになぁ!!」

「そうだよ利根、アンタは笑ってる方が似合ってる」

「…我輩も焼きが回ったのか?軽巡風情に諭されるとはなぁ?」

「曙ちゃんは、どうなのです?」

次は曙だった。
本人にミスは無いにもかかわらず、責任を追及されてこの艦隊に異動、理不尽さでは右に出る物は居ないだろう。

「私には反対する、国民は艦娘を支持し続けてきたのだから。
それを思えば、私は間違って居なかったのだと断言できる。
これで、心置きなく死ねる。



転載元
提督「…反乱だ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425384064/
望んだ。

「重巡洋艦利根、駆逐艦電、面会だ」

「利根姉さん…電ちゃん…」

「筑摩か、何の用じゃ?」

「政府が、十五艦隊の恩赦を計画しているそうです、お二人が同意すれば、こんなところに収監されなくても…」

「恩赦なんて、そんなの電には受ける資格はないのです」

「我輩も同感じゃ、それに遺族の方も、我輩が沈めた姉妹艦も、納得せんじゃろ?」

でも、二人が十五艦隊か原隊に戻るのも、そう遠い事では無いかもしれない。

「二人とも、恩赦の嘆願書の出所がその遺族からだ、としたら、どうしますか?」

利根の吹き飛ばした島の住人、その遺族は十名ちょっとが日本中に散らばっているが、親族の不始末が起こした事故として利根を責める気は無いのだと言う。
提督も、元軍人だと言う父親が電を責めるつもりは無いとテレビで言っていた。

『もともとあいつは自分ひとりで抱え込む癖が有った、あのような事になってしまうのは当然だったんだよ、むしろ息子がふがいなくて申し訳無いくらいだ』
『優秀な部下が居るのだから、それに頼っても良かったのに…馬鹿息子め』

自分の息子が殺されてるのにそれはどうなんだ?なんて思ったが、軍人親子にしかわからないものがあるのかもしれない。

「まったく…国民の艦娘好きにも困ったものだ…」

「なのです…」

最近、国内の出版社から、十五艦隊の出来事を手記にしないかと依頼が来る。
でもアタシは新参だし、曙も木曾も文章を書くのは好きじゃない。それに校正と言って変なことを書かれても困るしな。
二人が帰ってきたら、自費出版をしてもらう事にしよう。



291: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/10(火) 18:58:12.80 ID:Gw1yq3aG0

電と言えば第六駆逐隊だ。
第六駆逐隊はあの戦闘後、とんでもない事態に巻き込まれた。

「提督ー!電話だよ!なんか外務省だって」

「ありがと、鈴谷ちゃん…なんで外務省が…もしもし…はぁ!?」

KGB長官が来日すると言う、異常事態が起きた。
来日中の彼の案内とエスコートには第一艦隊の提督と第六駆逐隊が指名され、こわばった顔の提督と暁、雷とは対照的に親子のように仲のいい長官と響の映像がニュースで流れた。
ロシアから同行したSPが「あんな長官の笑顔、始めて見た…」とつぶやく声が報道陣のマイクに捕らえられている。
一時、米国が日本の東寄りを懸念して核ミサイルの発射準備に入ったという都市伝説があるが…伝説だよな?

「すまない提督、響君と二人っきりで話しがしたいのだが…」

「はっ!?いえ、そんな事はっ!?それにこの子がどんな迷惑をかけるかわかりませんし…」

「大丈夫だよ、司令官」

一時間の面談の間、何が起こったのかは不明である。
ただ、日米露の特殊部隊が部屋を取り囲んでいたと言う噂がたっている。

「まったく、彼にも困ったものだ、まさか艦娘になってまで枕になるとは思わなかったよ…」

「まっ、枕!?」

「司令官も今度、私が膝枕しようか?彼が言うには絶品なんだそうだ。あ、司令官、今の私の話しはオフレコで頼むよ」

この騒動が後に、日米露連合艦隊結成のきっかけになるが、それはかなり先の話しだ。



292: ◆Vqasq6HLXg:2015/03/10(火) 18:58:57.36 ID:Gw1yq3aG0

アタシは、今幸せだ。
今までで一番、生きている事を実感できる。
そのためにアタシ達は多くの物を失って、奪ってきたが、失っただけ、奪っ
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      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 22:58
      • 2 胸糞
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 22:59
      • 2 微妙

        あとレス被りそのままになってんぞ
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:08
      • 5 俺は好きだなこういうの

        良かったよ
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:21
      • 嫌いじゃない
        だが響さんがいささかこじつけじみてませんかね?
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:26
      • 3 前作より劣化したなぁ。回収しきれてない伏線や描写不足も目立つ
        これなら続編出さない方が良かったかもしれないというくらいの色んな意味で惜しい作品
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:28
      • これ無事HappyEndで終わらせた体を取ってるけど、十五艦隊の各メンバーをきちんとカウンセリングしてケアしないと絶対後々問題起きるよな……
        特に電はヤバい。
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:29
      • 前作で引き込まれただけになんか筆者がどこかで逃げたように思えた
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:30
      • >>5
        描写不足は俺も気になった。けど、回収して無い伏線って有ったか?気にならなかったんだが
        >>6
        刑務所っぽいところに居るから、その点はやってるんじゃね?
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:34
      • 5 普通に良かったと思うんだけど
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:36
      • 一番最後の独白誰だ?木曽か?
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:36
      • 1 前回もひどいけどさらにひどくなったなwww
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:38
      • >>7
        元スレとか見てるとわかるけど、作者は本来前作の最初とラストしか考えて無い。
        で、少しだけ間を付け加えて前作投下、そしたらラストでみんな続きかけっつって慌てて今作。

        って感じなんで、今作は本当に蛇足
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:41
      • 2 悪くはない...が前作からの期待が大きかったのと、描写不足による悪い意味の後味の悪さが目立ってしまう
        頭空っぽにすれば楽しめるかもだが考えて読み解きながら追っていくのがこのSSの魅力の一つだし...うーん...
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:46
      • 転属された艦娘たちは他の艦娘に手を差し伸べられ歪んだ心境を変えることができた
        提督は艦娘たちほどチャンスを与えられず、変わることができなかった
        展開次第では、彼も反乱した艦娘と共に戦う未来があったのかもしれない
        立場としては転属された艦娘と左遷された提督で大した差はない
        が、ここの電は提督だけを切り捨てた

        左遷提督が哀れだ
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:47
      • >>14
        自分だけで抱え込んで逃げて職務放棄した奴だからね、仕方ないね。
        ぶっちゃけどっかで提督が自分から電に泣きつけば良かったんだよ。
        仲間を頼らないほど悲しい事は無いね
      • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:49
      • 前作がよかった分、今作は見劣りする
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:52
      • 最後にかけて一気にご都合主義的に収束したな。黒幕がいきなり無能化するという打ち切りエンドみたいな。
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:52
      • 1 調子にのって作家気取りで続編書いちゃったのか痛すぎるな
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:54
      • >>10
        逮捕された軍令部の人じゃね?
      • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月10日 23:57
      • >>18と、なると続編を期待して書くように行った連中も同じように痛いな

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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