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みく「みくは自分を曲げないよ!」悠貴「……!」|エレファント速報:SSまとめブログ

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みく「みくは自分を曲げないよ!」悠貴「……!」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:08:10.58 ID:Hct+TzHV0

~事務所~


ガチャ  バタン

浅利七海「おはようございます~」

P「おう、おはよう七海。その荷物はなんだ?」

七海「実家から送られてきた、白魚の佃煮れす~。みんなにも分けてあげようと思って持ってきたの~♪」

P「そいつはいいな!みんな喜ぶぞ。……多分、一人以外は」

七海「ああ~、みくさんれすか~?」

P「そう。猫キャラのアイドルなんだから、できれば魚を食べられるようになってほしいんだけどな」

七海「あんなにおいしいのに、もったいないれすね~」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:11:54.74 ID:Hct+TzHV0

P「まったくだ。……ところで、白魚ってどんな魚なんだ?寿司ネタでしか知らないけど」

七海「白魚はれすね~、とってもか弱いお魚なんれすよ~。網で上げても、空気にふれるとほとんど死んじゃうんれす~」

P「へえ~……知らなかった。七海は魚のこと、本当によく知ってるな」

七海「七海はお魚大好きれすから~」

P「なるほどな。……なら、みくも猫に詳しいのかな」

七海「さあ、どうれしょうね~?」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:14:01.39 ID:Hct+TzHV0

ガチャ  バタン

前川みく「おっはにゃ~っ☆」

乙倉悠貴 「おはようございますっ」

七海「おはようございます~」

P「おお、噂をすれば。二人ともおはよう」

みく「噂? Pチャン、みくたちの噂してたのかにゃ?」

P「たちっていうか、みくの話をしていたんだ」

みく「みくの?」

P「ああ。……魚が食べられない猫アイドルの話をな」

みく「えっ? みくがお魚嫌いなのは、Pチャンしか知らないはずじゃ……」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:15:35.27 ID:Hct+TzHV0

P「あのな……もうみんな知ってるぞ。みくの普段の言動を見てればすぐわかるしな」

みく「うっ……だ、だってしょうがないでしょ!嫌いなものは嫌いなのにゃ!」

P「お前は小学生か……」

悠貴「……あのっ、みくさんの気持ちわかりますっ。私も、生野菜苦手ですから」

七海「お魚アイドルなのに、泳げない七海はダメダメれすか……?」

みく「ほらねPチャン? みくだけじゃなくて、みんな好き嫌いや得意不得意があるのにゃ! 不公平にゃ!」

P「そりゃそうだが……」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:17:23.43 ID:Hct+TzHV0

七海「ダメダメなんれすか……?」ウルウル

P「いや、ダメダメなんてことはないよ」

七海「……そうれすか~、よかったれす~♪」

悠貴「……そういえばっ、七海さん。その荷物は……?」

七海「あ~、そうそう、みくさんと悠貴ちゃんに渡したいものがあるんれすよ~。七海からのプレゼントみたいなもんれす~」ゴソゴソ

悠貴「ホントですかっ? ありがとうございますっ、七海さん!」

みく「ありがとにゃ、七海チャン!」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:19:01.20 ID:Hct+TzHV0

P「俺にも、あるのかな……?」

七海「もちろん、プロデューサーの分もあるれすよ~」

みく「ふーん! みくたちに意地悪するPチャンになんて、あげなくてもいいにゃ!」

P「むっ……ふふふ、いつまでそんな余裕でいられるかな?」

みく「? どういう意味?……ってそれは……」


七海「みくさん、悠貴ちゃん、白魚の佃煮どうぞれす~♪」バーン

みく「なんでにゃ!」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:21:13.13 ID:Hct+TzHV0

悠貴「ありがとうございますっ……ふっ」

みく「あーっ、悠貴チャン笑ったでしょ!」

悠貴「す、すみませんっ。コントみたいな流れだったので……」

P「七海からのプレゼント、しっかりいただけよ?」

みく「嫌だにゃ!みくはお魚食べられないのにゃ!」


七海「……やっぱり、そうれすよね……」ショボン

みく「!?」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:22:56.79 ID:Hct+TzHV0

七海「……七海からのプレゼントなんていらないれすよね……ごめんなさい、みくさん……」グスッ

みく「い、いや七海チャン。そういうわけじゃないのにゃ!」

P「おい、みく」

悠貴「みくさんっ……」

みく「う……た、確かに今のはみくが悪かったにゃ。せっかく七海チャンがくれるっていうのに……ごめんね、七海チャン」

七海「……いえいえ~♪ はい、どうぞ~♪」ケロッ

みく「立ち直り早いにゃ!? お、お魚……」フラッ



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:25:44.54 ID:Hct+TzHV0

みく「お魚……お魚……おいしくないにゃ……食べられないにゃ……」ブツブツ


悠貴「みくさん……」

七海「生気が抜けてるれすね~」

P 「……」ウーム


P「……みく。ちょっとこっち来てくれるか? あと、二人も」

悠貴「は、はいっ」

七海「はいれす~」

みく「……なに?」


P「……あのな。俺は、みくが魚嫌いなのも、悠貴が生野菜苦手なのも、七海が泳げないのも知ってる。だから、今までそんな仕事は一度もとってきてない」

P「みんなが嫌がることを、無理矢理になんてやらせたくない。わかるな?」

みく「……うん」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:28:24.49 ID:Hct+TzHV0

P「ただ、それがいつでも通用するわけじゃない。思い通りにいかないことなんて日常茶飯事だ。どうする? そんなとき」

悠貴「……」

P「それにな。俺は、やっぱり逃げてちゃダメだと思うんだ。……大好きになれとまでは言わないけど、なにか努力をしたか? 少しでも、好きになるために」

P「努力をして、それでも、どうしてもダメなら仕方ない。……でも努力もせず、いつまでも駄々をこねているのは、子供すぎると思わないか? みく」


みく「……みくはもう、子供じゃないにゃ」

P「……そうだな。三人とも、説教じみたこと言って悪かったな」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:30:17.62 ID:Hct+TzHV0

悠貴「い、いえっ。そうですよねっ……私ももっと努力しますっ」

七海「七海も泳げるようになりたいれす~」

みく「うん……Pチャンの言うことは確かにわかるにゃ。でも、どうすればいいの? せめてそれだけでも教えてほしいにゃ」

P「そうだな……助っ人を、呼ぶか」ケータイトリダシポパピプペ

悠貴「助っ人、ですかっ……?」

P「ああ。……努力は一人でやるものだけじゃない。時には、手伝ってもらうことも大切だ」

七海「……誰なんれすかね~?」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:32:22.17 ID:Hct+TzHV0

ガチャ  バタン

西島櫂「おっはよー!プロデューサー、手伝ってほしいことってなに?」

首藤葵「料理の作り方やったら、いつでも教えてあげるっちゃ!」

P「おう、二人ともおはよう」

みく「な、なるほどにゃ……」

悠貴「水泳部と若女将……」

七海「おお~、確かに適任れすね~」

櫂「ん? 珍しい顔ぶれだね」

葵「みくさん、悠貴ちゃん、七海ちゃん……で、櫂さんとあたし……あ、もしかして」

P「そう、櫂には泳げない七海に指導を、葵には悠貴とみくに美味しい料理を作ってほしいんだ。……二人の苦手な食材を使ってな」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:35:15.14 ID:Hct+TzHV0

葵「おお~っ、腕がなるっちゃ! 」

櫂「なるほどね、それで適任ってことか。……ん? 前は茜ちゃんに任せてなかったっけ?」

P「あれは茜の熱意に負けてな。……それに茜に任せていたら、幸子が死にそうになって帰って来たんだ」

櫂「ああ……」

みく「幸子チャン……」


七海「あれ~? 周子さんも泳げないんじゃないれすっけ~?」

P「周子はな……うん……周子だし」

七海「?」



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:37:25.36 ID:Hct+TzHV0

P「……さて、そろそろ始めようか。まず、櫂と七海は346プロ内のプールに行ってくれ。あとの三人はここに残って……って」


P「聞いてなかったけど、みんなやるんだよな……? もし、どうしても無理なら……」

みく「み、みくは……みくはやるにゃ!」

悠貴「私もやりますっ」

七海「七海も、泳げるようになりたいれす~」

P「……決まりだな。じゃあ、二人ともよろしく頼んだぞ」

櫂「プロデューサー、どっか行くの?」

P「これからちょっと用事があってな……すまないな、俺の方から呼んどいて」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:39:28.87 ID:Hct+TzHV0

櫂「いいよいいよ。今日はなにもなかったしね」

葵「これくらい、なんでもないっちゃ!」

櫂「そうそう。よしっ、じゃあ行こうか七海ちゃん!」

七海「はい~。櫂さん、よろしくお願いしましゅ~♪」

ガチャ  バタン


P「……俺も行かなきゃな。悠貴、みく、頑張れよ」

悠貴「はいっ!」

みく「もちろんにゃ!」



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:41:13.05 ID:Hct+TzHV0

ガチャ  バタン


みく「さてと……葵チャン、よろしくね?」

悠貴「よろしくお願いしますっ」

葵「おう、任せとき! 最高の料理を作るけん、二人は大船に乗ったつもりでゆっくりしてるっちゃ♪」

悠貴「ありがとうございますっ、葵さん!……ところで、なにを作るつもりなんですかっ?」

葵「ふっふっふー、それは見てのお楽しみっ! じゃあ、作ってくるね~♪」タタタッ


悠貴「……」

悠貴「大丈夫、ですよねっ……」

みく「みくは、葵チャンを信じるにゃ……」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/11(水) 20:43:41.43 ID:Hct+TzHV0

~しばらくして~


葵「お待たせ~!」


みく「……! ついに来たにゃ……」

悠貴「……っ」ゴクリ


葵「しめ鯖、鯖の味噌煮、鯖の塩焼き。どれも腕によりをかけた料理だっちゃ!」

悠貴「わあ~っ、みんな美味しそうですねっ!」

みく「……鯖ばっかりだにゃ」

葵「あはは……実は、鯖しか冷蔵庫に入ってなくて……」

葵「でも、味はあたしが保証するっちゃ! どうぞ、召し上がれ♪ 」

みく「うぅ……いただきますにゃ」

悠貴「……あれっ? 葵さん、魚料理だけなんですかっ……?」

葵「ああ、悠貴ちゃんのは……」

葵「はい、これ!」つキュウリ


悠貴「……えっ?」

みく「…………ぷっ」



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