花陽「2587」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 08:44:51.25
にこ「2っ52っ52~」
花陽「にこちゃ~ん」
にこ「あれ、花陽?真姫と凛は?」
花陽「二人とも、掃除でちょっと遅れるんだぁ」
にこ「へぇ、真姫が掃除ねぇ、できるのかしら、学校に家政婦でも呼ぶんじゃない?」
花陽「すごい」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 08:49:42.71
にこ「二人だけね、何する?」
花陽「うーん……その、それ……」
にこ「観たいの?これ」スッ
花陽「」コクコク
花陽「観たい…です」
にこ「私、二年の時にずーっと部室で、観てたから……これ、10回くらい観たような気がすんのよね」
花陽「い、嫌ならいいよぉ」
にこ「いいのいいの、それだけ観る価値があるってものよ」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 08:55:15.37
花陽「このユニット、5人の時代のころのDVD、あんまり出回ってないんだよね」
にこ「そうよね、まぁ、脱退の理由がメンバー同士の不仲だの何だの、揉めたみたいだし……黒歴史ってやつかしら」
花陽「今の4人もいいけど……」
にこ「そうよね、5人もいいわよね」
花陽「それに、こう、人数が奇数だと、左右の広がりがいいんだよね」
にこ「一列に並んだ時、偶数だと真ん中が空くからね」
花陽「ああ~……プロは流石ですぅ」
にこ「この頃がやっぱ全盛期よね~」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:00:05.73
にこ「花陽はスクールアイドル専門じゃないの?」
花陽「えぇと……わりと、アイドルなら、なんでも見てるかな」
にこ「まぁ、そうね」
花陽「観てたら踊りたくなってきたよ……」
にこ「あ、わかるわ、今のターン!」
花陽「きれいだなぁ」
にこ「はい、立って」ピッ
花陽「え?」
にこ「ちょっと今のとこ、やってみましょ」
花陽「ターンのところ?」
にこ「そのもうちょっと前からも入れるわ、振り付けは……」
花陽「覚えてるよぉ」
にこ「さすが」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:02:36.54
にこ「はい、ワンツーワンツー」
花陽「わんつーわんつー……」
にこ「はい、ここ!」
花陽「えいっ!」
クルン
ベシッ!
にこ「痛っ!」
花陽「わっ!にこちゃん、回転逆、逆!」
にこ「あれ、右回転……?うそっ!左回転だったわよ!」
花陽「巻き戻して見てみよう」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:04:27.91
にこ「あ……右回転ね、たしかに……くぅ~……」
花陽「ふふん」
にこ「あ!鼻で笑ったでしょ、今!」
花陽「そ、そんなことないよぉ」
にこ「なんたる失態……恥ずかしいわ」
花陽「もう一回やろ、もう一回!」
にこ「もう、任せなさい!完璧よっ!」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:08:07.65
にこ「はいここっ!右回転!ぐるん!」
グルン!
ベシッ!
花陽「ぴゃあ!」
にこ「痛ぁ!なんで左に回るのよっ!」
花陽「ご、ごめん……なんか混乱しちゃって……」
にこ「右回転よ、右、右!お箸を持つ手の方にターンするのよ、こう。お米食べてるのをイメージしなさい。いや、やっぱりお米はいらないわね、お箸をイメージしなさい」
花陽「そんなことしなくても大丈夫だよぉ、次は、次こそは!」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:11:01.65
にこ「はいっ!ここっ!お箸の方にターン!」
花陽「えいっ!!」
ギュルン!
ベシィッ!
にこ「ほぎゃあっ!」
花陽「わーっ!ごめんなさい、ごめんなさい!」
にこ「回るの早すぎるわよっ!手ェ、顔に当たったじゃない!」
花陽「保健室……」
にこ「そんなに重症じゃないわよ!」
花陽「鼻血出てない?」
にこ「出てないわ」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:13:14.30
にこ「まぁ……こんな狭い部室でやるのが間違ってるわけね」
ガタガタ
にこ「……何してんのよ」
花陽「こう、机をどかせば、それなりに広くなりますっ」
にこ「しょうがないわね、後で戻すのよ」
ガタガタ
花陽「うんしょっ……」
にこ「ふぅ、思ったより広くなるのね」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:16:38.03
にこ「じゃあ十分に距離をとって……安全確保よっ!あとターンはゆっくりでいいわよ」
花陽「お箸……体の外側に、シュッ、シュッ」
にこ「お箸やめなさい」
花陽「はい……」
にこ「次は大丈夫よね」
花陽「ばっちりです」
にこ「じゃあ再生するわよ」ピッ
花陽「……よしっ!」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:20:21.74
にこ「ここっ!」
花陽(おはしの方にターン!しゅっ!)
クルン
にこ「よっ!」
花陽「出来たぁ!」
ベシィ!
花陽「ピャア!!」
にこ「あーっ!もうっ!なんでそこで止まるのよっ!」
花陽「にこちゃん、ターンのところだけって……」
にこ「あー……言ったわね、確かに……ごめんごめん」
花陽「うぅ」
にこ「鼻血出てない?」
花陽「出てません」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:26:07.74
花陽「何だか、ラストまで行けそうだね」
にこ「そうね、振り付け覚えてるなら、一番の終わりまで踊る?」
花陽「うん」
にこ「どこで終わるか、ちゃんと決めとくわよ、悲劇を繰り返さないために」
花陽「歌詞が終わったところで、いいんじゃないかな」
にこ「……またターンのところね」
花陽「あっ……しかもこっちは左回転」
にこ「あーっ!そうそう!ここと間違えたのよっ!左回転!」
花陽「ややこしいね、右回転にする?」
にこ「ここも右回転でいくわけ?」
花陽「うーん」
にこ「オリジナルを尊重するわよっ、ちゃんと左回転ね」
花陽「右、左の順番だね、よし」
にこ「イメージしときなさいよ」
花陽(お箸、シュッ。左手は……お茶碗。お茶碗の方に、シュッ。クルン。よし)
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:30:33.70
にこ「ミュージック、スタート!」
ピッ
花陽「~♩」
にこ「えっ、歌うの?踊るだけじゃなくて」
花陽「えへへ、歌おうよぉ!」
にこ(歌詞はあやふやなんだけど……ここで花陽に負ける訳にはっ!)
花陽「~~♩」
にこ「~~♩(……上手いわね)」
花陽(お箸の方に、シュッ!)
クルン
にこ「よしっ」
花陽(次は左回転、お茶碗の方に)
にこ「~~♩」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:34:33.56
にこ(やばっ……この辺、歌詞が怪しい……花陽のマネをして乗り切ろう)
花陽「~~♩」
にこ「~~♩」
花陽「~~♬」
にこ「~~♬(よし、次でラストのターン!)」
花陽「お茶碗!」
にこ「へっ?お、お茶碗!」
クルン
ベシィッ!
にこ「にごぉ!」
花陽「わーっ!ごめんなさい、ごめんなさい!」
にこ「な、何よ、お茶碗って!」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:37:11.42
花陽「右回転はお箸ターンで、左回転はお茶碗ターンで……その、その」
にこ「あーっ、もう!言いたいことはわかったから!」
花陽「意識し過ぎてぇ……」
にこ「ラブライブ本番で叫ぶのはやめなさいね」
花陽「でも、にこちゃんもお茶碗、って叫ぶからびっくりしたよ」
にこ「つ、つられたのよ、もう」
花陽「鼻血……」
にこ「でてないわよ」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:43:01.41
にこ「汗かいちゃったわね……」
花陽「そうだね」
にこ「あれ持ってない?制汗スプレー………」
花陽「いま冬だよぉ」
にこ「まぁそうよね、部室に無かったっけ……」
花陽「これじゃないかな?この棚に置いてるやつ。あ、これ、ゴキジェットだ」
にこ「逆の意味でひんやりするわよ」
花陽「ゴキブリ、出るの?」
にこ「最近は出ないけどね、片付けたから」
花陽「片付けたから……?」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:48:23.42
にこ「ゴキブリぐらい、台所で料理してたらガンガン出てくるから、もう慣れたわよ」
花陽「ぴゃぁぁ、やめて、やめてください!」
プシューッ
にこ「ゲホッ!ゲホッ!」
花陽「ぁぁ!」
にこ「あんたねぇ!何押してんのよっ!バカっ!」
花陽「つ、つい……ごめんなさい!」
にこ「なぁにがつい、よ!私のこと、ゴキブリ扱いするわけぇ!?」
花陽「すみません、すみません!」
にこ「はやくそんなもん棚にしまっときなさい!」
花陽「は、はいっ」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:52:30.68
にこ「ところどころ、ヌケてんのよ、あんたは!」
花陽「うう……」
にこ「あぁ、もう、机、元に戻すわよ」
花陽「はい……」
にこ「そっち持って」
花陽「はい」
にこ「せーの」
花陽「よいしょ」
にこ「左いくわよ」
花陽(お茶碗行くわよ)
にこ「あっ、ちょっと!そっち、右!私から見て右っ!」
花陽(あわわわ、こっちか……)
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 09:56:35.17
にこ「はい、オーライ、オーライ」
花陽(オーライって何だろ……あとで調べてみよう)
にこ「下ろすわよ、よいしょ」
花陽「ふぅ」
にこ「お疲れさま……お茶でも飲む?」
花陽「はい、緑茶を」
にこ「緑茶あったかしら……あぁ、あるわね、私は紅茶でいいかしら」
花陽「手伝うよぉ」
にこ「お湯は危ないから、いいわよ」
花陽「危ないって……」
にこ「今日は厄日なのよ、いまさっきわかったわ」
花陽「厄日……」
にこ「カードがウチにそう告げるんや……なんつって」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:00:28.06
にこ「はい、どうぞ」
花陽「ありがとう」
にこ「暴れた後だから、ちょっと熱いものは間違ってたかしら……」
花陽「美味しいよぉ」
にこ「そう?良かった」
花陽「にこちゃん」
にこ「なによ」
花陽「これ、なんて言うんだっけ」
にこ「湯のみでしょ」
花陽「お茶碗じゃないのかな……なんで湯のみって言うんだろう……」
にこ「お茶碗はご飯入れるやつよね」
花陽「これは湯のみ」
にこ「お湯なんか飲む人いないわよね」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:04:01.50
花陽「湯のみにお茶入れて、お茶碗にはご飯を入れるんだね」
にこ「ふーん、不思議ね」
花陽「なんか、何でだろって、調べてようと思って、何年もそのままにしてるの、この謎……」
にこ「あぁ……何となくわかるわ、それ」
花陽「にこちゃんも、こんなことってある?」
にこ「うーん……謎、ねぇ、あぁ、そうそう、たこ焼きよ、たこ焼き」
花陽「たこ焼き?」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:08:44.75
にこ「イカ焼きは、イカを焼いてるじゃない?タレを塗って……炙って。でもタコ焼きって、タコを焼いてないじゃない?茹でてるだけじゃない!」
花陽「確かに、そうです!」
にこ「……よく考えたら、謎というほどのものでも無いわね、名前のつけ方が違うだけで……」
花陽「たこ焼きって、外国の人になんて言うのかな」
にこ「TAKOYAKIじゃないの……」
花陽「あ、そっか……」
にこ「あえて言うなら、なんて言うのかしら……『茹でダコ入り焼き饅頭』?」
花陽「えーっ、饅頭かな?うーん」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:12:44.64
にこ「たこ焼きって、別に、タコがなくてもいい気がしてきたわ」
花陽「うーん、イカを入れたらどうなるのかな」
にこ「イカ焼き焼き?」
花陽「イカ焼き焼きだねぇ……」
にこ「IKAYAKIYAKI」
花陽「あははは」
にこ「This is Japanese IKAYAKITAKI」
花陽「お腹すいてきた……」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:18:50.17
にこ「他のみんな、来ないわね」
花陽「長いね……」
にこ「うーん」
花陽「にこちゃん」
にこ「なによ」
花陽「これ何?」
にこ「たこ焼き器……」
花陽「だよね……なんで部室にあるの?」
にこ「元々この部屋、倉庫みたいなもんだったらしいから」
花陽「へぇー……」
にこ「……やりたいの?それ」
花陽「……はい」
にこ「ふぅん……いいかもね、やっても…… 」
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:22:42.26
花陽「こんどみんなでやろうよ」
にこ「いいわよ、やっても」
花陽「やったぁ」
にこ「いいけど……火災報知器、鳴らないかしら、こんなところでやって」
花陽「どれ?」
にこ「あれ」
花陽「あれかぁ、わかんないね、理事長先生に聞いてみようよ」
にこ「別に学校でやらなくてもいいじゃない、誰かの家でやっても」
花陽「そうだね」
にこ「誰の家でやろうかしら」
花陽「にこちゃんの家は?」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:26:07.02
にこ「えー」
花陽「だめ?」
にこ「別にいいけど、9人も入ったら狭いわよ、もっと広い家の方が……」
花陽「広いって、誰の家かな、真姫ちゃんかな」
にこ「海未の家も広いんじゃないの?」
花陽「海未ちゃんの家、行ったことないなぁ」
にこ「私も」
花陽「………まぁ、みんな集まったら考えよっか」
にこ「そうね」
花陽「……」
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:30:47.14
にこ「………暇ねー」
花陽「……」パチパチ
にこ「なに触ってんの」
花陽「電卓ですっ、机の上に置いてあったから…」
にこ「電卓って、お金と、テストの点数の計算しかしないから、あんまりいいイメージ無いのよね」
花陽「1.41421356」
にこ「ひとよにとよにひとみごろ」
花陽「2.4360679」
にこ「ふじさんろくおうむなく」
花陽「なんだったかなぁ、これ」
にこ「ルートよ、ルート。ルート2と5」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:33:55.63
花陽「にこちゃん、数学は得意?」
にこ「よく分かんないのよね、自分でも。なんか得意になったり、苦手になったり」
花陽「へぇー、不思議だね」
にこ「数学で電卓は使わないでしょ」
花陽「なんだか、私、これ触ってるの好きかなぁ」
にこ「あー、ちょっとわかるわ、すぐ飽きるけど」
花陽「1たす1たす1たす1たす……」
にこ「やるやる」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:37:17.85
花陽「にこちゃんは25だね」
にこ「25252ー」
花陽「にごにごにぃー」
にこ「死にそうな声ね」
花陽「矢澤は、838。矢澤にこ、838 25」
にこ「小泉花陽、5123 874」
花陽「わっ!すごい!」
にこ「ことり、ほのか、うみ……えり、りん、のぞみ……あ、私たち二人だけね」
花陽「面白いなぁ」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:40:45.85
花陽「はなよ+にこにー、874+252=1126」
にこ「いい風呂?」
花陽「いい風呂作ろう」
にこ「鎌倉幕府」
花陽「あははは」
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:53:27.56
花陽「他にも面白いのないかなぁ」パチパチ
にこ「暇の極みね……」
花陽「うーん、無いなぁ、何か無いかなぁ」
にこ「25252ー、あなたのハートに25252ー」
花陽「0120-838-838」
にこ「やざわ健康食品かしら」 👀
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 10:59:26.37
花陽「うーん、うーん」
にこ「いつまでやってんのよ」
花陽「思いつきませんっ、また研究しておきますっ」
にこ「はいはい……花陽って、変なところに情熱かけるわよね」
花陽「そうかなぁ」
にこ「そうよ」
花陽「にこちゃん」
にこ「なによ」
花陽「もう一本、観よ……」
にこ「……いいわよ、もう踊らないけどね」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:03:57.33
花陽「DVD、高いよね……私、あんまり買えないから……」
にこ「私だって、バイトしたり、カツカツよ」
花陽「バイト。バイトかぁ、ごめんね、タダで観させてもらっちゃって」
にこ「いいわよ、別に」
花陽「ああ~~……それにしても、いいね~……」
にこ「いいわね~~……」
花陽「うう~~ん……」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:08:13.83
にこ「……ここ」ピッ
花陽「あれっ、どうして止めるの?」
にこ「ここよ、ここ。コマ送りするわよ、右足ね」
花陽「あっ……捻ってる、着地ミス…」
にこ「激痛のはずよ、倒れたいくらいの」
花陽「でも続けてる……」
にこ「痛みを隠して、笑顔でね」
花陽「かっこいいなぁ……」
にこ「かっこいい、まさにそれよ。可愛いだけが、アイドルじゃないわ」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:12:13.03
花陽「お茶碗、お箸」
にこ「またそれ?」
花陽「こんなことでミスしてる私なんて、まだまだ……」
にこ「お茶碗、お箸、左、右」
花陽「お箸、お箸、お茶碗、右、右、左」
にこ「ふぅん、いっそのこと、持って踊るのも面白いかもね」
花陽「お箸とお茶碗を?」
にこ「そうよ」
花陽「楽しいかも……」
にこ「冗談よ」
花陽「うん……」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:15:18.33
花陽「湯のみっ!」
にこ「湯のみ?湯のみは何よ」
花陽「湯のみは、両手ですっ、こう」
にこ「左手は、添えるだけ」
花陽「マイクの持ち方に似てるよね」
にこ「似てないわね」
花陽「マイクを、飲む、声を、飲み込みます」
にこ「なるほど」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:22:34.39
花陽「どうです?」
にこ「全くわかんないわ」
花陽「食事とダンスの融合ですっ」
にこ「イロモノ路線?あんまりそういうのは好きじゃないだけど」
花陽「ちょっとやってみていいかな」
にこ「どうぞ」
花陽「手を合わせるところから入ります」
花陽「お箸を手に取り、三角食べです。ポンポンポン。右前、正面、左前。左手で水分補給。手を高く上げる」
花陽「お茶碗ターン、お箸ターン。お魚を食べます、腕をクルクル回して、骨を取ります、くるくるくる」
花陽「お箸ターン。一旦しゃがんで、立ち上がる、大きく円を描いて歩き、元の場所ち戻り、しゃがんで、立ち上がる。これはおかわりの動きです」
にこ「へ、へぇ……」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:26:29.37
花陽「ここで、ご飯に手を伸ばし、引き寄せて、スマイル、にこっと笑います。美味しくて嬉しいので、しゃがんで、立ち上がって、ぴょんぴょん跳ねるわけです」
にこ「行儀悪くない?」
花陽「クライマックスは、ご飯をかきこみ、箸をおき、ごちそうさまです。観客席に行って、お客さんとタッチ!手を合わせるわけです」
にこ「はぁ……」
花陽「どうです!………ダメですよね」
にこ「どぅめどぅめよ」
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:31:43.84
花陽「はぁ……疲れちゃった……」
にこ「なんで誰も来ないのよ、もうっ!」
花陽「もう放課後なのにね……絵理ちゃんと希ちゃんは?」
にこ「なんかやってるわ、生徒会の方?」
花陽「お手伝いかなぁ」
にこ「私たちだけかしら、遊んでるの」
花陽「うーん」
にこ「……まぁ、待ってれば来るわね、花陽、もう一杯、お茶飲む?」
花陽「うん」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:37:06.79
花陽「ぱちぱちぱちぱち……5123+874=……」
にこ「どうぞ、まだやってんの?」
花陽「ありがとう、何か、見つかりそうなんだけどなぁ。もうちょっと、頑張ってみるよ」
にこ「はぁ、頑張りなさい……」
花陽「838÷25=………うーん」
にこ「たこ焼きって、材料何だったっかしら……みんなでお金出したら、えーっと……」
花陽「ぱちぱちぱちぱち」
にこ「花陽、ちょっと、電卓貸して」
花陽「はい」
にこ「ありがと。9人で割ったら……ふーん、こんなもんね、ありがと、返すわ」
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 11:42:41.16
花陽「ぱちぱちぱちぱち」
にこ「ジュースを買っても、一人当たり、500円くらいね……よし」
花陽「838 2525 5123 874」
にこ「矢澤にこにこ、小泉はなよ」
花陽「84848484」
にこ「わしわしわしわし……」
花陽「えへへ……」
にこ「はぁ……暇ね……」
おわり
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/05(木) 12:21:09.24
乙
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