こちらの絵はファミコン版『ドラクエ2』の説明書に掲載されているものである。
あまり知られていないが、この絵には裏話があるのだ。「ファミコン通信」87年7月10日号の堀井雄二氏インタビュー記事によると、『ドラクエ2』は元々、冒険の要所要所に紙芝居的な演出をする予定だったという。そのための1枚絵のデータも何枚か出来上がっていたのだが、最終的にメモリの余裕がなくなり、没になってしまったのだった。
しかし、せっかく作ったので説明書に、ひっそりと1枚だけ載せたのだという。
今回、そんな幻の没絵をクロスステッチで再現してしまった人物を見つけたので、紹介させて頂きます。こちら↓
おお、完成度高いです。
この絵、本当はカラーだったらしいので、次はカラーに挑戦してほしいですね!(笑)
ところで、この演出はシナリオにも大きな影響を与えていたようで、たとえば大灯台の上からロンダルキアを一望するというシーンで一枚絵が登場し、それが船の財宝に関するヒントになっていたりというシナリオも、絵がカットされることが決まった時点で変更を余儀なくされてしまったそうです。
なんとも、大変だったんですね。でも、そんな裏話を知った上で、改めてこの絵を見ると、また違った味わいが感じられるんじゃないでしょうか。
ちなみに、当ブログが2011年に掲載した「
ドラクエシリーズ 幻の没モンスターの画像を集めてみた」という記事の冒頭にも、この絵を貼らせてもらいました。あえて説明は一切しなかったのですが、実は“没つながり”という意味だったんですね。
気づいてた人いたのかな……
- 関連記事
何でやらなかったんだろう。