ティアックの業務用機器ブランド TASCAM が、自宅でレコーディングを始めるために必要な基材をパッケージにした「TASCAM TRACKPACK 2x2」を発売します。
セット構成は USB オーディオインターフェースの「US-2x2」、コンデンサーマイク「TM-80」、モニターヘッドホン「TH-02」。さらに編集ソフトも付属します。
US-2x2 は初心者向けのレコーディング用 USB オーディオインターフェース。コンデンサーマイク、ダイナミックマイクいずれからの録音にも対応し、ボーカルだけでなくピアノやアコースティックギターの録音が可能です。
最大96kHz/24bit のハイレゾ録音が可能で、PC、Mac だけでなく、iPad や iPhone を用いてのレコーディングにも対応します。ただし、iOS 端末を接続するには Lightning-USB カメラアダプタが必要となります。
編集ソフトとして「SONAR X3 LE」、「Ablrton Live 9 Lite」を付属するほか、Pro Tools、Cubase、GarageBandといったメジャーなDAWを使っての作業にも対応します。
入力は XLR /TRS 両対応で2系統を備え、ギターの直接入力にも対応。出力は TRS 端子で2系統。MIDI キーボードなどに対応する MIDI 入出力端子を搭載。ほか標準ジャックのヘッドホン出力を備え、音量はライン出力とヘッドホン出力を個別に調整できます。
電源は PC との接続時は USB バスパワーで駆動。iOS 端末で使用する場合は別売り AC アダプター「PS-P520」が必要です。
本体大きさは186 x 65 x 160mm。重さは1.1kg。
マイクの TM-80 は18mm アルミダイヤフラムを装備する単一指向性コンデンサーマイク。付属の XLR ケーブルで US-2x2 に接続します。録音時にマイクを固定するスタンドや振動吸収サスペンションが付属します。
マイク本体の大きさは48 x 165 x 48mm。重さは300g。
モニターヘッドホン TH-02 は密閉型で折りたたみ可能なヘッドバンドと回転可能なイヤーカップを採用。レコーディングの際に片耳だけで聴くといったことも可能です。
50mm径のダイナミックドライバーを搭載。周波数特性は18Hz~22kHz。感度は98dB ±3dB。インピーダンスは32Ω。最大入力は600mW。
ケーブルは長さ3m のステレオミニプラグ付き。US-2x2 とは付属の標準プラグ変換アダプターで接続します。
大きさは180 x 240 x 90mm。重さ298g。
「TASCAM TRACKPACK 2x2」の発売時期は3月下旬。オープン価格ですが、店頭予想価格は2万5000円前後。 初心者向けの最低限な構成とはいえ、ハイレゾ音質での録音も可能な構成は手軽にレコーディングを始めたい初心者にとって充分使える環境となりそうです。
なお、自宅での録音を始めると周囲の雑音がどうしても気になってしまいます。人によっては自宅の一室やクローゼットを改造してしまうケースもありますが、吸音スポンジを貼り付けた「囲い」をマイクの周囲に置くだけでも、意外と効果はあるものです。