Fudzillaは11日(現地時間)、台湾MediaTekのフラッグシップSoC「MT6795」が、新たに「Helio X10」という名称に変更されたことを伝えています。
これまでMediaTekは自社製のSoC製品に対しては「MTxxxx」という形式のモデルナンバーを割り当てていましたが、より分かりやすい製品ラインナップの構築に向けて、新たな命名体系を導入することを決定した模様です。
伝えられるところによると、このHelio Xという新ブランドに含まれるHelioは、ギリシア神話の太陽神「へーリオス(Helios)」に由来し、Xは「Extreme performance」を意味しているとのこと。Helio Xシリーズは、主にフラッグシップ級のデバイスに採用されることになります。
また、同時に「Helio P」シリーズも展開されます。名に冠するのPの文字は「Premium performance」を意味し、ハイエンド級の性能や機能を備える製品群になる見込み。主にメインストリーム帯やパフォーマンス帯の製品へ搭載されることになるようです。
年内の登場が公式に予告される「MT8173」
既に、「Cortex A72」を ”世界で初めて” 採用したクアッドコアSoC「MT8173」が発表されていますが(過去記事)、果たしてXシリーズとPシリーズのどちらに属することになるのでしょうか。さらに先日には、米AMD製のGPUを新たに採用する可能性も指摘されており(過去記事)、2015年以降のMediaTekの動向は非常に興味深いものとなっています。
なお、MT6795ことHelio Xは、最大駆動周波数2.2GHzのオクタコアSoCとなり、4つのCortexy A57コアと4つのCortex A53コアを搭載するbig.LITTLE構造を採用。120Hzのリフレッシュレートを備えるディスプレイをサポートし、「H.265」コーデックの力を借りて4K2K(4000×2000前後)の解像度の映像を30fpsのフレームレートでエンコードを可能にしていることが、MediaTekによって過去に明らかにされています。
[Fudzilla]
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
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このライター、また間違えてる。
4つのCortexy A57コアって…。