『月刊少年ガンガン』連載、「とある魔術の禁書目録」の91話
天草式によって救出された当麻たち。捕らえられてるアニェーゼは気になるものの、現状の把握と今後の方針を決める上でも一旦 上陸して食事がてらに議論することになりました。当麻におしぼりを出すのはやっぱり五和。こんな些細なことから近付こうなんて健気だねぇ！　遠回りしすぎることに「ええい まどろっこしい」「こうなかなか進展しないのが五和の魅力なのでは」と、仲間うちでも意見が割れてるようだ。

で、議論が始まるのですが読み易いように独自に変換します。
・結局「アドリア海の女王」って何よ？

有事の際に一撃でヴェネツィアを葬り去るための魔術。かつてローマ正教とヴェネツィアは対立しており、ヴェネツィアを消滅させる最終兵器(魔術)といえる存在だったらしい。それだけ恐ろしい威力を秘めたものなので、「アドリア海の女王」は対ヴェネツィアだけにしか構築されていない。別の場所に向けては使えないのだ。

・ひょっとして「使徒十字(クローチェディピエトロ)」と関係あるんじゃね？
大覇星祭のときにオリアナが持ち込みリドヴィアが発動させようとした使徒十字。ローマ正教最大クラスの霊装を持ち出しながら失敗したので、ローマ正教はいまだに根に持っていても不思議じゃない。とはいえ「アドリア海の女王」は前述の通りにヴェネツィアだけにしか使えないので関係ないのでは？
実際のところ ここでアニェーゼが関係するわけですが、今回はこの点について何も語られなかったので下手に話をするのはやめておきましょう。

・どうやってアニェーゼを救出するよ!?
ルチアとアンジェレネは脱獄のときに使った海底コースターを築く術式で侵入すると言う。けれど建宮は何度も同じ手は通用しないと。探りを入れたところ半径5.5kmが奴らの索敵圏内で、5km内に踏み込めば砲弾の雨が降ってくるに違いない。そんな状況で海底コースターなんて無謀すぎる…

話が煮詰まったところで当麻は語りだす。勝算とか戦略とかじゃなくてさ、今重要なのはオレ達がアニェーゼを助けたいか助けたくないかっていう　それだけじゃないのか？

アイツを助ければヴェネツィアの破壊だって防げるんだろ？　だったらやる事は一つじゃねぇか！
俺は一人でもあそこに行くぞ!!
やれやれ、主人公だけに今までの討論そのものが無意味になるような説得力だこと。建宮は実は最初から策を用意していた、覚悟があるか確かめたかったそうだ。ここで天草式の全員を前に建宮は叫ぶ。
　　　我らが女教皇様(プリエステス)から得た教えは？

救われぬ者に救いの手を!!
神裂の教えを今でも守っている姿は感動もの。それだけ慕われてたってことです。あのナイスバディなだけに
決意は固まりいざ実行へ！　女王艦隊を目指して動き出した天草式はどうやって取り付くつもりなんだろうな？　つづく