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http://kyuukaiou.ldblog.jp/archives/1653194.html

【フロリダ州タンパ発】
ヤンキースの田中将大投手（２６）がスロー調整の謎を明かした。
今キャンプは昨年に故障した右ヒジへの負担を軽くすべく、力の入れ具合をセーブし体のバランスを重視した投球練習に終始している。
しかし、このままで開幕を迎えて大丈夫なのだろうか。そんな素朴な疑問への田中の答えは――。

１５日（日本時間１６日）の田中は、オープン戦２度目の登板となる１８日（同１９日）のブレーブス戦に向けブルペンで投球練習を行い、
今キャンプ最多タイの４０球を投げた。体の動きもスムーズで全球種の制球も安定していたが、シーズン同様の力強さがあるかというとそうではない。

「調整については、何が正解かというのは分からない」という中で田中が選択したのは、
試合さながらのボールを投げ込んで調子を上げることではなく、右ヒジへの負担を極力避けながら実戦へと向かう調整法だった。
この決断に「周り（の投手）に比べると軽く投げているように見えるかもしれないけど、僕の中ではいろいろ考えながらやってます」と注
釈を付けていた田中だが、やはり気になるのは“このままでシーズンを迎えて大丈夫か”だろう。

１２日（同１３日）のオープン戦初登板は、２回打者６人を完璧に抑えたが、力感はあまり感じられなかった。
全１９球中、１５０キロを超えたのはフォーシーム１球だけ。それ以外の速球系７球は１４０キロ台前半だった。
無駄な力が入っていないともとらえられるが、開幕に向けてボールの質、特に変化球の精度を上げるには、
試合も含め一度は力を入れた投球をする必要もあるのでは――そんな素朴な疑問をぶつけてみると、田中はあっさりこう返してきた。

「いいボールを投げたときの感覚は（指先が）覚えてますから。
それに、あの調整でも精度を高めることはできますよ。どうボールを（指先で）切ったらいいかとか、どう動くのかなとか。
キャッチボール中も、相手に座ってもらって投げたりしてその感覚を確かめることはできる。これは日本でもやってましたよ、普通に」

こう答えられるのは天性ともいえる指先の感覚の鋭さを持っているからだ。
田中は少年期から変化球の習得がめっぽう早く、高校時代の代名詞だったスライダーは中学時代にわずか数日で習得。
伝家の宝刀・スプリットもプロ入り後、雑誌で見てブルペンで１回試しただけで実戦に導入し、すぐに魔球に仕立てた。
そんな田中だからこそ、キャッチボールで変化球の精度を高められるのだ。

１６日（同１７日）は試合がないため、キャンプイン後初の休日となる。田中は「家族サービスしますよ」と笑顔で球場を後にした。
２度目のオープン戦登板で、背番号１９はどんな投球を披露してくれるのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150317-00000002-tospoweb-base
東スポWeb 3月17日(火)7時15分配信