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ドラえもん「月島さんのおかげじゃないか」|エレファント速報:SSまとめブログ

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ドラえもん「月島さんのおかげじゃないか」

1:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 21:20:43 ID:3hs

BLEACHとドラえもんのクロスSSです

==================


「のび太ぁ! メッタメタのギッタギタにしてやる!」
「ひえぇ! 助けてぇ!」

今日も草野球でヘマをやらかした僕、野比 のび太はガキ大将である剛田 武――通称ジャイアン――の怒りを買ってしまった。

「今日の試合はお前のせいで負けたんだ! その点数分ぶん殴ってやる!」
「うわああああ!」

ジャイアンが容赦なく、バットで僕の頭を殴る。

「へへへ、のび太のやつがいたから、僕は助かったぜ」

その様子をジャイアンの腰巾着である、骨川 スネ夫が笑いながら見ている。
ちくしょう……何で僕がこんな目に……

頭の上で星が回るほど殴られた僕は、河川敷の草むらに倒れ伏した。



3:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 21:26:02 ID:3hs

「いいかのび太! 今度ヘマしたら、この程度じゃすまねえぞ!」
「のび太ぁ、ジャイアンをこれ以上怒らせない方がいいぞ」

そう言って、二人は去って行った。

「うわあああああん!」

僕は滝のような勢いで涙を流しながら、家路につく。
くそう……こうなったら、ドラえもんに道具を借りて、仕返ししてやる……
僕は親友である、蒼く丸いねこ型ロボットの姿を思い出しながら決意した。

「ただいまぁ……」

家に着いた僕は、一目散に自分の部屋に向かう。

「のび太! 帰ってきたら、手を洗いなさい!」

ママの小言を無視して、二階に上り部屋のドアを開ける。
しかし、部屋の中には誰もいなかった。



6:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 21:31:01 ID:3hs

「なんだい、ドラえもんは留守なのか」

まったく、肝心なときにいないんだから。
仕方がないので昼寝でもしようかと思い、押し入れから座布団を引っ張り出す。

その時、玄関のチャイムが鳴った。

「はーい」

一階にいるママが玄関に向かったようだ。
まあ、僕には関係ない。改めて畳に寝転んだが……

「のび太、ちょっと降りてきなさい」

なぜか、ママに呼ばれた。
なんだい、折角昼寝をしようと思ったのに。
仕方がなく、階段を下りて玄関に向かう。



8:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 21:38:43 ID:3hs

「どうしたの、ママ?」
「うふふ、ほら、見て頂戴」

ママが笑顔で僕を見ながら、玄関を指し示す。

そこにいたのは、僕どころかママよりも遥かに背が高い、知らないお兄さんだった。

スーツにサスペンダー(というんだったかなあれは)を着けて、姿勢もしっかりしている。
黒い髪は少し長めだが、その顔はいかにも「物知り」っていった感じで、ママからの印象もよさそうだ。
しかし、左の眉にある傷が、その印象にも少し傷をつけている。
ママは僕をこの人に会わせたかったのだろうか。

しかし、いくら考えてもこの人が誰だかわからない。



9:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 21:53:11 ID:3hs

「え、えっと……」

どうしていいかわからないでいると、お兄さんがママに声を掛けた。

「お久しぶりです、玉子さん。お元気そうで、何よりです」
「あら、ありがとう。秀九郎さんもお仕事は上手くいってるそうね」
「ええ、おかげさまで」

秀九郎さん?
だめだ、名前を聞いても全然心当たりがない。
誰だ? いったい誰なんだこの人は?

「さあさあ、折角いらっしゃったんだから、どうぞ上がって行って。のび太、台所におせんべいとお茶があるから、持ってきて」
「う、うん、わかった……」
「それでは、お邪魔します」



11:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 22:12:26 ID:3hs

わけもわからず、知らない人のためにお茶を持ってくることになった僕は、
仕方なしに、やかんでお湯を沸かす。
お皿にせんべいを盛り付け、三人分のお茶と一緒にお盆に乗せて、和室に向かう。
和室では、ママと秀九郎さんが楽しそうに話していた。

「やだわぁ、秀九郎さん。相変わらずお上手なんだから」
「いえいえ、玉子さんにはお世話になっていると心から思っています」
「それはお互い様よ」

とりあえず、秀九郎さんにお茶を出すことにした。

「ど、どうぞ」
「ああ、ありがとうのび太」

自分の名前を呼ばれたことに驚く。
わからない、それでもこの人が誰だかわからない。
一体どうなっているんだ?



13:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 22:22:09 ID:3hs

「のび太、折角秀九郎さんがいらっしゃったんだから、ちゃんとあいさつしなさい」

ママが僕を注意する。
相手が誰かわからない状況であいさつもなにもない。
だから、思い切って聞くことにした。

「あのさ、ママ。この人……誰?」

その瞬間。
ママの目が驚愕に見開かれた。

「の、のび太! あんた何てこと言うの!?」



14:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 22:32:51 ID:3hs

驚くママに対して、こっちも驚いてしまう。
対して、秀九郎さんは微笑みを浮かべたままだ。

「あんた、秀九郎さんに何度もお世話になっているじゃないの! そんな失礼なことを言うんじゃありません!」
「だ、だって……」
「だってじゃないの! 謝りなさい!」

わけもわからず、謝ることを強制させられる。
だが、どうしても謝る気にはならなかった。僕が間違っているとは思えなかった。
いくら記憶を辿ってみても、この人にはたどり着かないからだ。

「ははは、いいんですよ。玉子さん。突然来てしまいましたからね、のび太も少し怒っているんでしょう」
「ホントにもう、ごめんなさい、出来の悪い息子で……」



15:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 22:41:57 ID:3hs

ママが平謝りしている。
おかしい、この状況はおかしい。
絶対に、この人が僕たちに関わっていたはずがない。

「ただいまぁ」

その時、玄関から聞きなれたどら声が聞こえた。

「ドラえもん!」

僕は和室を飛び出し、ドラえもんに駆け寄る。

「ど、どうしたの、のび太くん?」
「ドラえもん! ちょっと来て!」

ドラえもんを和室に連れて、秀九郎さんと対面させる。

「ドラえもん! この人に見おぼえある? 無いよね? こんな人知らないよね?」
「のび太! あんたいい加減にしなさい!」
「ママ! 僕はこんな人知らない! 目を覚ましてよ!」



17:◆BEcuACNawuaE:2015/03/16(月) 22:49:27 ID:3hs

これは非常事態だ。
おそらく、このお兄さんは宇宙人とかどこかの世界からきた怪物か何かだ。
僕たちは、何度かそういった存在と戦ってきたことがある。
でも大丈夫だ、ドラえもんがいればきっと……

「のび太くん、ちょっと来て」

ドラえもんが僕の手を引っ張り、二階へ連れて行く。
後ろから、必死に謝るママの声が聞こえた。

二階の僕の部屋に入り、ドアを閉める。

「筈通りだ」
「うん、僕は新たな能力者を探して君は……」

「黒崎に完現術を習得させて、俺のものにする」


――死神と完現術者の間で全面戦争が繰り広げられるのは、これより少し後のことである。






転載元
ドラえもん「月島さんのおかげじゃないか」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1426508443/
r>

103:◆BEcuACNawuaE:2015/03/18(水) 21:09:55 ID:ngc

僕が気づくと同時に、ドラえもんが人数分のバリヤーポイントを投げて渡す。
皆が、受け取るとすぐにバリヤーポイントを発動した。

「おっさん、のび太が随分と世話になったなぁ」
「その分、お礼をしなくちゃね」
「あなたの好きにはさせません!」

皆、元に戻ったんだ。
僕は皆を助け出せたんだ。
そして、僕のために皆が……

「僕たちがいる限り、のび太くんに手を出させはしない!」

僕の前に四人が立つ。
月島の手から、僕を守るために立つ。
それが、それがたまらなく嬉しい。
僕との友情を失わないでくれたのがたまらなく嬉しい。



104:◆BEcuACNawuaE:2015/03/18(水) 21:11:11 ID:ngc

「まいったなぁ……」

だが月島は、この状況でも特に焦っていないようだった。

「まあいいや、君たちからは手を引いてあげるよ」
「え?」
「お、おっさん、逃げるのかよ!」
「逃げる? そうとってもらっても構わないよ。でもね……」

その直後、月島の刀がドラえもんの鼻先に突き付けられていた。

「……なっ!?」
「ドラえもん! そんな、バリヤーポイントがあるはずなのに!?」

さっきは間違いなく、バリヤーポイントが発動していた。
一体どういうことなんだ!?



105:◆BEcuACNawuaE:2015/03/18(水) 21:12:31 ID:ngc

「見ての通り、僕は君たちを倒すことは出来る。ただね、小学生を殺して警察に追われるのはゴメンだよ。
 だから、君たちからは手を引いてあげる」

そう言って、月島はまた瞬時に遠くに移動する。

「安心しなよ。もう僕が君たちの目の前に現れることはない。君たちはまた日常を過ごせばいいさ」
「あなたは! あんなことをして、なんの罪悪感もないんですか!?」

めったに聞かない、しずかちゃんの怒りの声。
だが月島はそれに対して言った。

「無いよ」

そして、月島は僕たちの前から姿を消した。
……彼の言うとおり、本当にもう現れることはない気がした。



106:◆BEcuACNawuaE:2015/03/18(水) 21:13:25 ID:ngc

しばらくした後、皆は緊張が解けてその場にへたり込む。

「あー怖かった……」

スネ夫は強がりを言っていたようだ。

「のび太くん……本当に、本当にごめんね」

ドラえもんが、丸い頭を地面にこすりつけながら謝ってくる。

「そんな、ドラえもん。君のせいじゃないよ」
「それでも、僕は君を傷つけてしまった。それだけじゃない」

ドラえもんだけでなく、皆も僕に申し訳なさそうな顔を向ける。

「のび太が一人だけ苦しい思いをしていたのに、俺たちは……」

ジャイアンが珍しく涙を流す。その涙が僕のためであることは明らかだった。



107:◆BEcuACNawuaE:2015/03/18(水) 21:14:08 ID:ngc

「でも、のび太を見直したよ。たった一人であの人に立ち向かったんだから」
「のび太さんがいなかったら、私たちはどうなってたか……」

でも、結果的にはそうならなかった。それで、それでいいんだ。
そして僕は、先生が言った言葉を思い出す。

「もし本当に突然仲良くなったとしたら、その友情はとても表面的で脆いものでしかない。
 君が友達を大切に思っていた分だけ、友達も君を大切に思っていたはずなんだ。
 だから友達も表面的な友情より、君との友情をとる。最終的にはね」

――良かった。
皆が友達で、良かった。

その時、思
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:24
      • サンキュー月島
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:24
      • 能力無くても月島さん2メートルくらいあるから、迫られるだけで怖いよな
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:27
      • 僕だよ 藤原
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:28
      • 1 地の文がドラえもんぽくなくてというかなんか寒気がする文体で読みきれなかった
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:37
      • てっきり毒電波でも撒くのかと思った
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:48
      • 完現術篇がおかしいだけで月島さん自体は強キャラだからな
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月18日 23:51
      • 独裁スイッチの対極みたいな能力だな月島って、都合の悪い人間を消すのと都合のいい記憶を植え付けるって感じで

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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