米NVIDIAは17日(現地時間)、今月初旬に開催されたGDC 2015においてゲリラ的に存在が明らかにされていた(過去記事)最新フラッグシップGPU「GeForce TITAN X」を正式に発表しました。
NVIDIA最新のGPUアーキテクチャ「Maxwell」をベースにした大型コアを内蔵しており、搭載されるトランジスタの数は80億個、単精度演算性能は7.0TFLOPS(テラフロップス)を誇ります。
以下は、GeForce TITAN Xの主なスペック。
アーキテクチャ | Maxwell |
GPUコア | GM200 |
トランジスタ数 | 80億 |
製造プロセス | 28nm |
CUDAコア数 | 3,072 |
基本駆動周波数 | 1,000MHz |
最大駆動周波数 | 1,075MHz |
メモリ容量 | 12GB |
メモリ周波数 | 1,750MHz |
メモリの種類 | GDDR5 |
メモリバス幅 | 384 bit |
メモリ転送速度 | 336.5GB/s |
TDP | 250W |
電源ピン | 6 + 8 |
単精度演算性能 | 7.0TFLOPS |
倍精度演算性能 | 200GFLOPS |
現時点では、シングルGPUカードとしては ”世界最高性能” を誇ります。ただし、従来のTITANシリーズとは大きく異なり、「倍精度演算性能プロセッサ」のフルスピードモードが解放されていません。その為、倍精度演算性能はわずか200GFLOPSと、従来のTITANシリーズに比べて雲泥の差が生じてしまっています。
過去のフラッグシップGPUとのスペック比較。倍精度演算性能において、如実な性能差を確認
なお、米国市場においては、999ドル(約12万円)という価格設定で販売が開始されるとのこと。しかし、これまでの慣例と照らし合わせて見るに、国内で発売される際には、更に価格が上乗せされた ”ご祝儀価格” に設定されるものと思われます。
※初出時、GPUコアのベースクロックを「1,002MHz」、ブーストクロックを「1,089MHz」と表記しておりましたが、リファレンスモデルは上記の通りになります。訂正とともにお詫びいたします。
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
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