「AnimeJapan 2015」内で開催されたオリジナル映画「心が叫びたがってるんだ。」スペシャルステージのオフィシャルレポートが到着した。
「心が叫びたがってるんだ。」は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のスタッフにより、秩父を舞台にした青春春群像劇第2弾となる劇場版オリジナルアニメ。心の傷、葛藤、切なさー、人間本来の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆が描かれる。
クリエイターたちが本作について語る初の機会となったステージは、期待に胸を膨らませた「あの花」ファン2000人で満席に。開演前から熱気あふれる会場に、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里さん、キャラクターデザインの田中将賀さん、清水博之プロデューサーが登場。本作が誕生したきっかけについて、長井監督は「『あの花』の劇場版をつくっている辺りから、新作の話しがあがっていて、またこの3人で一緒にやりたいなと思っていたので嬉しかった」と語った。
また「企画を立ち上げたときに決まっていたのは、主人公たちの年齢を『あの花』と同じにするということくらいだったので、最初はSFにしようとか色々なアイデアが上がっていました。企画は3人で居酒屋とかで色々なアイデアを出して、最終的にプロデューサーとも話し合いこの形なりました」と、3人は本作誕生の秘話を明かした。
また『あの花』に続き、舞台を秩父にしたことについて、「いろいろな場所の候補があったのですが、『あの花』で何度も秩父に足を運ぶ機会があり、秩父のよさを改めて実感したので、今回もこの地を舞台にすることに決めました」と語った。
その後、ついに待望の4人のメインキャラクターとボイスキャストが発表。本音を言わないエアーな少年:坂上拓実役に
内山昂輝さん、恋に悩むチアリーダー部の優等生の仁藤菜月役に
雨宮天さん、やさぐれてしまった元野球部のエース:田崎大樹役に
細谷佳正さん、そして、主人公で言葉を封印されてしまった少女の成瀬順役に
水瀬いのりさんというキャストがスクリーンに映し出されると観客のテンションは最高潮に。そして、シークレットゲストとして、主人公・順役の
水瀬いのりが舞台に登場し、観客からは拍手喝采が巻き起こった。
これからアフレコが始まるという
水瀬いのりさんは、本作に対する意気込みを熱く語り、オーディション以来、初めて
水瀬いのりさんに会ったという3人のクリエイターは「水瀬さんに今日会って、順のイメージがまた広がった」と制作への想いをより強めた。
その後、本邦初公開となる特報映像がお披露目され、初めて観る本作の映像に会場は大盛り上がりに。最後に「みんなの心に響くような、泣ける作品になりますので期待していてください」(清水プロデューサー)、「こういうイベントごとに気持ちが新たになる。腹をくくってがんばろうという気持ちです」(田中)、「このスタッフ、応援してくれるファンの皆様と、また一緒にやれる喜びを感じています」(岡田)、「心に想ったことを表にうまく出せない人々の気持ちが、本作のテーマです。心を込めて精一杯つくっていきます」(長井監督)と、それぞれの想いを語り、温かな拍手とともにステージは幕を閉じた。
■
映画「心が叫びたがってるんだ。」ストーリー
お喋りを封印されてしまった女の子、順。彼女はとっても元気な女の子だったが、子供時代にうっかり話してしまった<ある事>がきっかけで、家族がバラバラになってしまう。そして突然現れた、玉子の妖精に、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印されてしまう。その事件以来トラウマを抱え、目立たないように生きてきた順だったが、ある日「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、なんとミュージカルの主役に抜擢されてしまう…。
(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年03月21日 17:52