イギリスが最低時給を引き上げると発表しました。
画像:【世界のお金】
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今週、キャメロン首相は今年10月から最低賃金を3%引き上げ、21才以上の労働者に対し、
最低時給6.7ポンド(約1200円)にすると決定。
また21才未満も3%増で時給5.3ポンド(約950円)としました。
キャメロン政権は
「家計がさらに安定し、英国により良い未来をもたらす」
「政府は懸命に働く人々の側にいる」
と語りました。
キャメロン政権はこれまで低賃金政策を採り、企業の競争力を高めてきましたが、今年5月に
控えた総選挙の前に一転させました。
ただし、今回の策について、野党労働党のウムンナ議員は
「時給7ポンドに引き上げるという公約を破った」
国民からは
「ただの選挙対策だ」
などの批判的な声もあります。
なお、イギリスでは過去10年間、16才以上の労働者について、年々最低時給が上昇しています。
欧米諸国などの2015年度における最低時給は次の通りです。
フランス…9.61ユーロ(約1250円)
ドイツ…8.5ユーロ(約1100円)
アメリカ…平均7.25ドル(約875円)
カナダ…平均10~11ドル(約950~1050円)
オーストラリア…16.87ドル(約1570円)
日本…平均780円(※地域別では677円)
(参考:http://ww1.tiki.ne.jp/~happy-n/sub100.html)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/)
日本はアメリカとは1割ほどの差ですが、その他の国と比べると円安の影響もあり、低く見え
ますね。