俺「街中に巨大クモたん」
- 2015年03月23日 18:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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そういうのが苦手な方は閲覧注意
俺「ゴキブリ駆除の礼だ。」
友「……いやソレ俺から言うセリフじゃね?」
俺「……ん?」
友「どした」
俺「俺の見間違いか?今、美しき天使が見えたような……」
友「はあ?……ああ、あのクモか。わかりづらい言い方すんじゃねーよ。」
友「……あれ?何で小さいはずのクモがこっから見えるんだ?」
俺「ちょっと求婚してくる」ダッ
友「いやいや!!待て待て!!ダメだろ!」ガシッ
俺「何故だ!!おい放せ!!!」ジタバタ
友「いやどう楽観的に見てもヤバイ!!逃げるぞ!!」
クモ「…」チラ
友「……あ、やべっ………」
俺「……!」
友「あっ!オイてめっ……!」
俺「ああ、そこの美しきくm…」
クモ「…」プイッ スタスタ…
俺「……そ、そんな……待って下さいクモたん!!」
クモ「…」スタスタ…
俺「………………」
友「……」(俺はどう声をかければいいんだ)
友「いや笑えねーよ」
俺「は、はは……」フラフラ
友「……おい大丈夫かお前。一旦家帰るか?」
俺「あ、ああ……」
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ーーーーーーー
俺「…ただいまぁ!ハエトリグモたぁん!!」ダッ
ハエトリグモ(うるせー……)
俺「あぁん、ハエトリグモたぁん!見ない間にこんなに大き……く…なっ……」
友「おーい、大丈夫かー?」ヒョイ
友「……何そのでかいクモ」
ハエトリグモ「でかい?アシダカさんの事か?」
アシダカグモ「いや……大変言いにくいんだが……その、なんつーかお前……」
ハエトリグモ「……はぁ?んな訳ねーだろwww」
俺「ねぇ俺のハエトリグモたんが巨大化した上に何か喋ってんだけどどうすればいい?」
友「……俺帰るわ。」
俺「いや待てよ流石に一人はちょっと」
ハエトリグモ「……あ、あれ人間の奴、今何て言った……?」
友「おい人間とか言われてるぞ。食われるんじゃねーのか俺ら。」
俺「そりゃねーな。ハエトリグモたんは俺が育てた上質なコバエしか食わん!」
友「いやあのサイズじゃうもうコバエ食わねーだろ」
俺「かわゆす!」ダキッ
ハエトリグモ「おわぁっ!や、やめろ!!」ゲシッ
俺「」
友「ひいぃぃぃ!!」
ハエトリグモ「あ、いや待ってくれ違う!!」
俺「…いてて……」ムクッ
ハエトリグモ「復活早いなオイ……大丈夫か?」
俺「……!!かわゆす!」ダキッ
ハエトリグモ「いい加減にしろ!」ゲシッ
友「ひいぃぃぃぃ!!」
ハエトリグモ「あぁーーー!!もぉぉぉぉ!!!」
ハエトリグモ「なっ……う、うぐ……」
友「」シッシン
俺・ハエトリグモ「「あっ」」
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ーーーーーーー
ーーーーー
友「……で?どうすんだ?」
俺「結婚する」
友「真面目に考えろ。どうすんだ、他の奴にバレたら。ハエトリグモたんが連れて行かれちまうぞ?」
俺「死んでも阻止する。」
ハエトリグモ「…」
俺「……生肉とかか?」
ハエトリグモ「いつも食ってるハエがいいな」
俺「……ヌフフ、可愛い奴め」グリグリ
ハエトリグモ「なっ…や、やめ……///」
友(目の前でいちゃつかれてるのに、何でだろう……まったく羨ましくない)
友「!」サッ
俺「おいどうした」
友「…い、いや、つい……」
俺「…ふむ。しょうがない、スーパーか何処かに買いに行くか」
ハエトリグモ「すーぱー?」
俺「っ!かわゆすっ!」ダキッ
ハエトリグモ「いい加減にしろぉ!!」ゲシッ
友「…」ハァ
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ーーーーーーーー
友「さーて、行きますか」
俺「……ちょっと待て……」
友「どした」
俺「巨大クモたんがいる……」
友「おー、そうか。前みたいに求婚とかすんなよ?」
俺「……しないさ、浮気になっちまうからな………それに……」
俺「そのクモ、人食ってやがる」
俺「……薄々、予想はしていたんだよ。こんなスッとろい餌がいるんだ……そりゃ食うわな」
友「冷静に分析してる場合かてめえ!」
俺「……一旦、家に戻って作戦会議だ。だが短めに済ますぞ」
友「何でだ?」
俺「ハエトリグモたんは腹を空かせてる……いつ野性に戻るかわからん」
友「…」ゴクッ
俺「外に……他の巨大クモがいた」
ハエトリグモ「へー」
俺「そのクモは……人を……食っていた」
ハエトリグモ「!!」
俺「……」
ハエトリグモ「お、おい俺は食ったりしねーぞ?」
俺「わかってる、だけどこのまんまじゃ餓死しちまうだろ?クモを何とかする方法を考えねーと……」
友「…」
友「…な、なあ……」
俺「ん?」
友「ハエトリグモに、あの家の付近にいたクモを食わせるってのは?」
俺「……却下だ……負ける可能性が高い」
俺「おそらく家の外にいたのもハエトリグモ……実力的には互角……でもな」
俺「巨大クモはあの一匹だけじゃない。戦って疲れた所を……何てこともありうる」
友「そうか…」
俺「……無い。クモは基本的に益虫だからな……見た目も俺好みだし駆除する必要性が皆無だった」
友「そりゃそうか……お前だもんな」
ハエトリグモ「な、なあ……」
俺「んー?どうした」
ハエトリグモ「俺……やるよ、外のクモと戦う」
俺「……やめといた方が」
ハエトリグモ「良くない!」
俺「!」
ハエトリグモ「……だって…そうしないと……」
友「…俺もやるべきだと思う」
俺「………」
ハエトリグモ「うん!」
俺「っ!かわゆ……あぶねえ、今はそんな事してる場合じゃねえ」
友「……」
俺「な、何だその視線は」
俺「まあいい、とにかく作戦を練るぞ。いいな?」
友・ハエトリグモ「「おう!!」」
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ーーーーーーーーー
俺「友、作戦はバッチリか?」
友「ああ。なるべく家にまで近づかせて、ハエトリグモが不意討ち!……だろ?」
俺「っしゃ、それだけ理解しときゃ充分!行くぞ!」
クモ「…!」
俺「しまっ……予定より早く気がつかれた!」
友「ひぃぃぃ!!」ダダダッ
俺「静かに走りやがれ!他のが集まる!」ダダダッ
クモ「…♪」スタスタ
友「そ、そりゃ好都合だなっ!」
俺「ああ……!っとあぶねえっ!!」
クモ「♪」
ハエトリグモ「……まだだ……焦るな………今っ!!」ダンッ
クモ「!!?」
ハエトリグモ「まずは……頭をっ!噛みきるっ!!」カブッ
友「はぁ……はぁ……何とかなったな……なあ?」
俺「…」
俺(もしかして、俺を覚えていて…じゃれついてきてたのか……?)
俺(………仮にそうだとして、何なんだ?あいつは一度、人を食った…すなわち“害虫”だ…駆除すべき存在……)
クモ「」ピク…ピク…
俺(いいんだ……これでいい……害虫…なんだから……)
友「おい!」
俺「っ!?……っとスマン。ハエトリグモたん、それを部屋まで運ぼう」
ハエトリグモ「おう!……な、なあ…あのさ……」
俺「…」
俺(…そうだ、ハエトリグモたんは少なくとも“害虫”じゃない。…それだけでいいじゃないか)
俺「ああ!たっぷり褒めてあげるよ!ハエトリグモたん!……ベッドの上で」
友「お前そういう事しか言えねーの?」
友「…」グゥ
俺「……まぁそうなるわな」
友「全力で走ったのがつらい」
俺「カップ麺は二個しかねーし……どうすっかなぁ」
友「……俺の家なら多分…」
俺「ん?あぁー、お前災害対策とかしっかりするタイプのやつだったな」
友「おう……でも…外にでるのは……」
俺「……うーん…」
友「そうだな」
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コメント一覧
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- 2015年03月23日 18:40
- EDFに電話しなきゃ…
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- 2015年03月23日 18:55
- EDF !EDF!
成る程、地球防衛軍4.1のステマか。
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- 2015年03月23日 19:03
- 俺「あ~、ハエトリグモたん可愛いよぉ」
このSS書いた人かな
基本的に虫苦手だけど、この人が書く虫は何となく好きだ
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- 2015年03月23日 19:36
- この人のシリーズ好き
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- 2015年03月23日 19:58
- かわいすぎぃ!
ボカデはありえないwww
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- 2015年03月23日 20:44
- 政府や他の人間たちがまたいつ巨大化するかわからんから、蜘蛛の総駆除作戦を敢行する。それに俺君は必死で抵抗するが、ついにハエトリたんと別れる時が来てしまう。
まで想像した。
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- 2015年03月23日 20:54
- なんとなくダレン・シャン思い出した
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- 2015年03月23日 21:03
- てっきりクモンガサイズかと
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- 2015年03月23日 21:11
- ※7
マダムオクタみたいな蜘蛛を飼うのが夢だったわ
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- 2015年03月23日 21:19
- 爬虫類は好きだけど昆虫は許されない
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- 2015年03月23日 21:29
- 遠回しな地球防衛軍のステマだな!!
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- 2015年03月23日 22:29
- まじでこの人のss読んだせいで
くもが可愛く見えてきたわ
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- 2015年03月23日 22:34
- じょうじ
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- 2015年03月23日 22:46
- キアゲハの幼虫たん「ふぇぇ…」ビクビク
ぼく「ああ^〜可愛いっすね^〜じゃけんご飯食べて大きくなりましょうね〜」パセリクワセー
俺もこんな感じだから気持ちは分かるぜ。
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- 2015年03月23日 23:05
- 死ぬ!糸に巻かれて死ぬんだよ!
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- 2015年03月24日 00:02
- 今年も軍曹さんに部屋を守って貰わなきゃ…
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