東京電力が福島第一原発の放射能汚染水に関する処理で700億円
を無駄にしていたと報じられています。
画像:【地下水のくみ上げ作業】
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130920_05-j.pdf
24日、「東京新聞」が報じたもので、会計検査院の調査により、2014年3月まで廃炉と汚染水対策に34
55億円を支出したことが判明。
このうち、700億円が無駄になったとのこと。
内訳として、まず2011年4月にフランス・アレバ社など6社と計321億円で契約して導入した除染装置。
放射性セシウムを薬剤で分離して、濃度を下げるというものでしたが、処理効率も悪く、高濃度の汚泥が
発生するなどの問題があり、わずか3ヶ月で使わなくなりました。
また日立GEニュークリア・エナジーや東芝などと184億円で契約した汚染処理水を蒸発させ、塩分を取り
除くという装置も、水漏れ問題が発生し、わずか1ヶ月半ほどでお役御免。
160億円かけて設置したボルト締め型タンクは300トンの汚染処理水が漏れる問題が発生し、21億円
をかけて整備した地下貯水池も同様に汚染処理水が漏れたことで使用できなくなったとのこと。
東電の小林照明原子力・立地本部長代理は
「これらの設備は事故発生以降、発電所を安定的に保つためのもので、不要とは考えていない。
機能は発揮していたのではないか」
と釈明しています。
緊急事態ですからすぐに対処しなければならず、あまり精査せずに処理施設などの導入を決めてしまって
いるのかもしれません。