戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://elephant.2chblog.jp/archives/52122749.html


やよい「幽霊よりも妖怪の方が怖いかなーって」|エレファント速報:SSまとめブログ

TOP

やよい「幽霊よりも妖怪の方が怖いかなーって」

1: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:06:45.45 ID:vfjrfe0to

~恐怖!心霊特集!!~

春香「こういう心霊番組って久々に見たなぁ」

雪歩「最近は全然やらなくなっちゃったもんね」

響「鑑定の技術が上がっちゃって本物でもそうじゃなくても信じない、って人が多くなったからかな」

真美「まぁでも実際八割方は仕込みっしょ。ネットとかで出回ってるのもなんかピヨちゃんのパソコンに入ってる加工ソフト?で作れそうだし」

響「へー。ピヨ子のパソコンの中にそんなの入ってるのか。面白そうだな」

真美「仕事で使うって言ってたよ」

春香(事務仕事で画像加工が必要ってどんな仕事内容なんだろう……)



2: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:08:56.22 ID:vfjrfe0to

ガチャ

やよい「うっうー!みなさんただいまですー!!」

貴音「ただいま戻りました……おや、ぷろでゅうさあは……不在のようですね」

雪歩「は、はい……美希ちゃんたちを迎えに行ったみたいですぅ」

春香「小鳥さんはちょっとコンビニに行ってきますって」

貴音「そうですか……」

響「なんだ貴音?プロデューサーに何か聞きたいことでもあったのか?」

貴音「いえ、夕食をお供しようかと」

真美「……たまには兄ちゃんにラーメン以外のものも食べさせてあげないとさすがに死んじゃうんじゃないかな……」

春香「あはは……」

雪歩(そういえばここ最近、毎夜四条さんとラーメンを食べに行ってるみたいだって真ちゃんが言ってたなぁ……)

貴音「残念ですね……ん?」

TV<お分かりいただけただろうか……

貴音「ひいいいいぃぃぃぃぃぃ!?!?!?」ガタガタガタドスン!

やよい「!?」

春香「ちょっ、貴音さん!?」

真美「おやおやお姫ちん……どうやら兄ちゃんの机の下に潜り込んで隠れているつもりのようだけど……そのおっきなおしりは隠しきれていないぜぃ!!」ツン

貴音「ひいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!お、お許しを……!!!!」ガタガタ

雪歩「はは……やっぱり四条さんは幽霊が苦手なんだね」

響「いささかオーバーすぎると思うけどな」

やよい「幽霊ですか……」

真美「やよいっちは幽霊とか大丈夫なんだね」

やよい「うーん……まぁ、ね。私は幽霊よりも妖怪の方が怖いかなーって」



3: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:12:08.64 ID:vfjrfe0to

貴音「よよよよ妖怪っ!?」ガタガタガタッ!

真美「お姫ちんビビりすぎっしょ→」

春香「でも妖怪って……河童とか?」

やよい「いえ、もっと身近な妖怪です……」

雪歩「身近……?」

やよい「妖怪『シ・ショクオ・バサン』です」

響「ししょ……なんだって?」

やよい「妖怪『シ・ショクオ・バサン』ですよ。私は幽霊なんかよりこの妖怪の方が断然怖いです……」

真美「そんな妖怪聞いたことないYO!」

やよい「じゃあ今から見に行く?」

真美「え」

春香「見に行く?ってそんな喫茶店にでも行こうみたいなノリで……」

雪歩「どこに行けばその妖怪に会えるの?」

やよい「スーパーとか商店街です!」

春香「ず、ずいぶんと家庭的な妖怪だね……」

やよい「今から私も夕食の材料を買いに行くんですけど良かったら皆さんもどうですか?なんだったら今日はうちでご飯食べませんか?」

響「ま、まぁ自分たち今日はもう仕事ないから事務所で駄弁ってたわけだし……」

真美「その妖怪も気になるからついていくけどさ……」

雪歩「夕飯のお誘いは嬉しいけど……こんなに大勢で押しかけちゃったら迷惑じゃ……」

やよい「そんなことないですよ!ご飯はみんなで食べるのが楽しいんですし!」

春香「んー……じゃあ今日の夕飯の材料はみんなで割り勘してちょっといいものにしちゃおっか?」

やよい「え?」

響「ん。そうだな!今日は奮発しちゃおう!ね、やよい!」

やよい「で、でもそんな……」

真美「良いって良いって!やよいっちのおいしいご飯が食べられるのに何にもしないってのはちょっとアレだしね」

雪歩「うん。遠慮なんかしなくていいよ?むしろ私たちがお邪魔するんだから……ね?」

やよい「は、はい……ありがとうございますぅ!!」ガルーン

響「ほら、貴音も行くよ。いつまで机の下に隠れてるのさ。地震が起こったわけでもあるまいし……」

貴音「わわわわたくしもですか……?」ブルブル

響「別にいかないなら良いぞ。ピヨ子が帰ってくるまで事務所にいるつもりだったけど貴音が行かないのなら留守番しててね。ひとりで、ね」

貴音「……行きます。だってわたくしたちは仲間、ですからね」ブルブルキリッ

響「震えてるから顔が引き締まってないぞ。若干ひきつってる」

春香「犬を見たときの雪歩みたいだね」

雪歩「うぅ……」

真美「じゃあ犬の妖怪が出てきたらゆきぴょんとお姫ちんはダブルKOなわけだね」

雪歩「そんな怖いこと言わないでよぉ……」

貴音「……」ピクピク

春香「今の真美の言葉で臨界点を超えちゃったのかな。気絶しちゃったよ貴音さん」

響「貴音の将来がいろいろと心配だぞ……」



4: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:15:46.15 ID:vfjrfe0to

~スーパー~

やよい「着きましたー!」

春香「ここがやよいがいつも買い物してるスーパーなんだね」

響「一見普通のスーパーだけど……」

雪歩「ここにホントに妖怪が出るの?」

やよい「はい!」

真美「ほほー……どんな妖怪なのか実に楽しみですな、ひびきん隊長!」

響「自分に振るのか!?……まぁでもどんな妖怪が出てきても自分がいるからなんくるないさー!真直伝のキックでやっつけちゃうぞ!」

貴音「なりません」

響「お?」

貴音「相手は妖怪なのですよ?ぱんちやきっくが通用するような輩ではありません。いくらあの百戦錬磨、天下無敵、稀代の豪傑などと名高い菊地真が師であったとしても……容易に勝てるような相手ではないのです」

真美「お姫ちんの中でのまこちんのイメージはいったいどうなってるのさ……」

貴音「ですから帰りましょう。さあ!今日は響の家でらぁめんぱぁてぃを……」

やよい「じゃあ行きますよー!!」

響「往生際が悪いぞ貴音。入り口で突っ立ってるのも他の人の迷惑だし、さっさと入るよ」グイグイ

貴音「あぁ!いやです!わたくしはまだ死にたくありません!助けてくださいあなた様ぁぁぁぁ!!」

春香「お化けとかが絡むとホントに人が変わるよね、貴音さんって」

雪歩「そうだねぇ」



5: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:19:08.89 ID:vfjrfe0to

春香「……で、今日のメニューは何にするつもりなの、やよい?」

やよい「今日は肉じゃがでもと思ったんですけど……」

響「おー。じゃあお肉をちょっといいものにしような!」

やよい「で、でも……」

真美「まーまーそんなに気にしなさんなやよいっち。ご馳走になるんだからこのくらいしなきゃ罰が当たるってもんだよ」

やよい「うー……ありがとうございます……私、皆さんのためにとーってもおいしい肉じゃがを作りますねー!」ニコッ

響「もー!可愛すぎだぞやよいぃぃぃ!」ギュッ

やよい「わわわっ響さんっ!……ってあれ?雪歩さんは……」キョロキョロ

雪歩「はい、やよいちゃん。にんじんとじゃがいも、芽とか出てない新鮮なものを持ってきたよ」スッ

真美「おー。ちょっと目を離したすきにゆきぴょんの溢れ出る女子力が炸裂ですな→」

雪歩「じょ、女子力って……えへへ」

貴音(妖怪が近くにいるというのに、なぜ皆こんなにのんびりとしているのでしょうか……わたくしはいつ妖怪がそのおぞましき姿を我々の前に現すか、気が気ではないというのに……)ガクガクブルブル

貴音(しっかりするのです、四条貴音!この中で最年長はわたくしなのです。いざというときは皆を守らなければならないのですよ。妖怪の一匹や二匹で取り乱している暇など、ないのです……)ガクガクブルブル

響(なんか暗い顔だけどまたなんか考えすぎてるな、貴音)

貴音(そうです。いざというときはじいやから教わった四条流最終奥義を躊躇なく使うのです。たとえわたくしが倒れようとも、皆には指一本触れさせませんよ……!)キッ

響(暗い顔になったりシャキッとした顔になったり忙しいなぁ……)

貴音(皆の事はわたくしの命に代えても守りますから安心していてください、響)

響(!?こいつ、直接脳内に……!!)



6: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:22:45.27 ID:vfjrfe0to

ジュージュー

貴音「む?」

貴音(なにやらあちらの方から食欲をそそる素敵な香りが……)フラフラ

「おやまあ別嬪さんだこと。その髪を黒に染めたらあたしの若いころにそっくりだよ!」

貴音「……ウインナー、ですか」

「そうだよー!新商品なんだけどね、焼いた時のこの香りと味と食感が売りでね。今すっごく売れてるの!」

貴音「ほう……」ジュルリ

「はい、お嬢ちゃん。おひとつどうぞ」

貴音「しょ、食してもよろしいのですか!?」

「ええ。実際に食べてみないとそのおいしさはわかんないでしょ?」

貴音「そ、そうですね……ではおひとつ……」ゴクリ…

やよい「貴音さんっ!!!」

貴音「?やよい、どうしたのですか……?」モグモグモグ

「あらーやよいちゃんじゃない。久しぶりねー!ってあれ、もしかしてこの子、なんか見覚えがあると思ってたんだけどやよいちゃんの……」

やよい「は、はい!同じ事務所の貴音さんです!」

「あー!!やっぱり『らぁめん探訪』の四条貴音ちゃんか!!」

貴音「え、あ、はい。そうですが……」

春香「どうしたの、やよいー。急に走り出したりして……」

響「やよいーこの牛バラ肉、松坂牛だってー!これにしよう!」

真美「やっぱり高いお肉はその分美味しいからね→。たまには贅沢しちゃおうZE!」

雪歩「うーん……焼き肉用のお肉ならわかるんだけどなぁ……」

「あれまっ!春香ちゃんに響ちゃんに真美ちゃん、雪歩ちゃんまで!も、もしかしてカメラ回ってるのかしらっ!!」キョロキョロ

やよい「きょ、今日はオフなんですー。この後私の家で夕御飯を食べるんですよ!献立は肉j……」

「あらあら765プロの子たちはカメラの裏でも仲が良いのね!おばさん感動しちゃったわ!はいっ!ホントはダメなんだけど内緒で半額シール貼っちゃうから持っていきなさい二袋っ!」

やよい「え、えぇー!!そんなわr……」

「いいのいいの遠慮しないでっ!おばさん、765プロの大ファンなんだから!こんなに勢ぞろいしてるところを見られるなんて、なんだったらこのウインナー全部タダにしてあげてもいいんだけどね……そういうわけにもいかないからっ!」

やよい「あっ、あうう……」

響(なんて口数の多いおばちゃんなんだ……)

春香(やよいの言葉を全部遮って……)

雪歩(無理やりウインナーをかごに入れちゃった……)

「また来てねっ!今度は全員よ!!」

やよい「は、はいー……」



7: ◆Z2EXv0FZUc:2015/03/26(木) 20:26:16.90 ID:vfjrfe0to

やよい「もうっ!勝手に一人でウロウロしちゃだめですよ、貴音さん!」

貴音「す、すみません……」

やよい「うぅー……ウインナーなんて今日は使わないのに……それも二袋も」

真美「……なるほど。スーパーに現れる妖怪『シ・ショクオ・バサン』ってのはマシンガントークでこっちに何も言わせずかごに商品をぶち込む試食コーナーのおばちゃんだったってことだね」

貴音「なんと……あのご婦人が実は物の怪であったと……人間にしか見えなかったのですが……」

春香「た、貴音さん。そういうことじゃなくて……」

このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
    • 月間ランキング
    • はてぶ新着
    • アクセスランキング

    SSをツイートする

    SSをはてブする

    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 22:50
      • ・・・ねぇ、ラップ音とかそんな聞くようなもんなの?(ガクブル
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 22:54
      • 雪歩の家だけちょっと種類が違う


      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:04
      • 妖怪のせいなのねそうなのね
        ウォッチ!今何時?
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:10
      • 72「なんとかラップ音のせいにしてごまかせたわ」
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:14
      • 幽霊なんか塩ラーメンでも食っとけば勝手に成仏しそうだし、そんなに怖がらなくても大丈夫じゃね?
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:16
      • 5 やよいちゃん、おじさんのスティッキーチョコプディングは怖くないよ?(ポト)
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:23
      • たまたま近くを通りがかった常に左手に手袋をつけている霊能力者教師「むっ?…この家やあのマンションの一室、それにあそこの立派なお屋敷から凄まじい妖気が!!…まあ、俺の生徒の家じゃないから別に良いか…」
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:24
      • ※6
        うっうー(正拳突き)
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:27
      • ※1
        HeyYO!!ラップは常にyouと共にあるぜ!!チェケラ!!
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:46
      • やあっ、通りすがりのナイスガイ。このGS横島忠夫が来たからには安心しな、お嬢さん方ッ!

        除霊の料金? HAHAHA! ちょーっとばかし、そこのナイスバディなお嬢さんのちちしりふとももを揉まンッ
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:48
      • 気絶するお姫ちん可愛すぎる。もふりたい。
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年03月26日 23:59
      • たまたまTVを見ていた探偵助手「ふむ…あの気の弱そうな娘から微量だが「謎」の気配がするな…。
        どんなものであろうと「謎」は「謎」、我輩の胃袋のなかにきっちりと納めねばならんな…。
        行くぞ、ヤコ。」

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

    カテゴリ別アーカイブ
    月別アーカイブ
    記事検索
    スポンサードリンク
    最新記事
    新着コメント
    QRコード
    QRコード
    解析タグ
    ブログパーツ
    ツヴァイ料金
    スポンサードリンク

    • ライブドアブログ

    ページトップへ

    © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ